かぼちゃの栽培ガイド!種まきから収穫まで育て方のポイントをご紹介!のイメージ

かぼちゃの栽培ガイド!種まきから収穫まで育て方のポイントをご紹介!

かぼちゃは様々な料理のほかスイーツの材料にもなり子供も食べられる野菜として人気です。ビタミンやカロチンが豊富に含まれているのも嬉しいところ。大きな実がなるので栽培が難しいと思われがちですが、実は栽培の簡単な野菜です。かぼちゃの育て方をご紹介いたします。

2019年02月19日更新

Yukari.S
Yukari.S
おもちゃではなくいつも花の苗をねだっていた子供時代。大人になってからも植物愛は冷めず、珍しい野菜や薔薇を育てています。広い畑も魅力的ですがマンションの一部屋で小さなミニバラの鉢を眺めるのも素敵。植物の楽しみ方はさまざま。土に触れることが始めての方にも分かりやすい情報をお届けいたします。
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目次

  1. かぼちゃってどんな野菜?
  2. かぼちゃの基本データ
  3. かぼちゃの種類
  4. かぼちゃの栽培1・土作り
  5. かぼちゃの栽培2・肥料
  6. かぼちゃの栽培3・水やり
  7. かぼちゃの栽培4・場所
  8. かぼちゃの栽培5・種まき
  9. かぼちゃの栽培6・植え付け
  10. かぼちゃの栽培7・整枝と摘心
  11. かぼちゃの栽培8・人工受粉
  12. かぼちゃの栽培9・病気
  13. かぼちゃの栽培10・害虫
  14. かぼちゃの栽培11・収穫
  15. かぼちゃ栽培にチャレンジしてみませんか

かぼちゃってどんな野菜?

かぼちゃはビタミンA、C、Eなどのビタミン類を豊富に含む緑黄色野菜のひとつです。ほくほくとした舌ざわりが人気で、煮物やてんぷら、お菓子の材料などさまざまなレシピに利用されます。旬は秋で、実はさまざまな種類があります。最近では、10月のハロウィンの時期に、食用ではなく鑑賞用の色とりどりのかぼちゃも出回っています。

かぼちゃの育て方はそれほど難しくない

大きな実なので育て方が難しいのでは、と思われがちですが、実は育て方はそれほど難しくなく家庭菜園初心者向けの野菜です。なかには人工受粉や摘心などはじめての作業もあるかも知れませんが、秋の収穫を目指してぜひトライしてみましょう。では、かぼちゃのおすすめのの種類や育て方のコツを見ていきたいと思います。

かぼちゃの花の特徴

かぼちゃは初夏に黄色く色鮮やかな花を咲かせます。かぼちゃの花は雌雄別花で、雄花と雌花が存在します。

かぼちゃの葉の特徴

かぼちゃの葉の色は明るいグリーン色から黄緑色です。手のひらより大きな葉っぱで存在感があります。葉っぱや茎の表面には無数の毛が生えていて、素手で触ると結構痛いです。

かぼちゃの実の特徴

かぼちゃの雌花のあとに、秋になると実がつき収穫時期となります。かぼちゃの実は、ぼこぼことしたもののほか、つるりとしたタイプもあります。実の色は、グリーン色のものをよく目にしますが、なかには鮮やかなオレンジ色や黄色、白色の品種もあります。形もずんぐり丸い品種のほか、長細いものやラグビーボールのような形をした変わり種もあります。品種によりホクホクと煮物に向くものや、さらっとしていてサラダに使いやすいものなどバラエティに富んでいます。

かぼちゃの基本データ

科名属名

ウリ科カボチャ属

学名

 Cucurbita

和名

かぼちゃ

別名

南瓜(なんきん)

英名

pumpkin(イギリス)、 squash(アメリカ)

原産国

アフリカ、インド、ウクライナ

かぼちゃの種類

かぼちゃは大きく、西洋種・日本種・ぺポ種の3種類に分類されます。このうち日本種は日本各地で古くより育てられていたかぼちゃで、ねっとりした食感のものが多いです。西洋種は、海外からはいってきたかぼちゃで、粉質でほくほくとした食感のものが多いです。また、ペポ種には、つるなしかぼちゃやおもちゃかぼちゃなど個性的なかぼちゃが含まれます。3つの分類のどれに当てはまるかによって、摘心や株間の取り方といった育て方に違いがありますので、植え付ける前にしっかり確認しておきましょう。

かぼちゃの栽培1・土作り

広い畑がないと栽培できないと思われがちなかぼちゃですが、実は大きなプランターがあれば鉢植えでも栽培できます。どちらにしても根っこをしっかり張り巡らすことのできるよう、土をやわらかく耕しておきます。鉢植えの場合は、市販の野菜用培養土を使うと便利です。植え付けの前に土に腐葉土を混ぜ込んでおくとふかふかとして、かぼちゃが育ちやすくなります。

苦土石灰を混ぜ込んでおく

かぼちゃは、ややアルカリ性の土壌を好みますので、種をまき、もしくは苗の植え付けの少なくとも2週間くらい前の時期までに、土に苦土石灰を混ぜ込んで寝かしておきましょう。これがかぼちゃの育て方ポイントのひとつです。

かぼちゃの栽培2・肥料

かぼちゃには、元肥と追肥のシーズンに2回肥料を与えますが、いずれもほかの野菜より少なめの肥料の量にすることが育て方のコツです。

元肥

元肥を多く与えすぎると、つるぼけを起こして花付き・実付きが悪くなります。つるぼけは、窒素成分の多い土壌で発生しやすい症状で、つるや葉っぱばかりが生い茂り、肝心の花や実がつかない現象です。かぼちゃは元来あまり肥料を必要としない野菜なので、元肥として穏効性の固形肥料や有機肥料をほんの少し混ぜ込んでおくくらいでよいでしょう。

追肥

雌花のあとについた実が、こぶし大くらいになったら追肥として肥料を与えます。元肥と同じ穏効性の固形肥料や有機肥料を、株元から30~40センチくらいのところに円状にまくとよいでしょう。肥料をあまり株の近くに置くと、肥料が根にあたり逆に株を弱らせてしまうことがあります。

かぼちゃの栽培3・水やり

かぼちゃはそれほど水やりを必要としません。畑など地植えにする場合は、植え付けて苗が根付いたあとは、自然の雨だけで大丈夫です。夏場などあまりに日照りが続くときだけ水やりをしましょう。プランターに鉢植えで育てる場合は、かぼちゃを植えている土の表面が乾いたらこまめに水やりをおこないます。

真夏の水やりは朝夕におこなう

地植え、鉢植えどちらの場合も、夏の暑い時期に水やりをおこなうときは、昼間の気温の高い時間をさけて朝夕の涼しい時期におこないます。真夏の昼間に水やりをすると、与えた水が地中であたためられ、根っこを傷めてしまうことがあるからです。

かぼちゃの栽培4・場所

かぼちゃは日当たりのよい場所を好む野菜です。夏野菜のひとつですので、春から夏にかけてしっかりと太陽の光を浴びてこそスクスクと育ちます。半日陰の場所やじめじめしたところでは、うまく生育しませんし、病害虫が発生しやすくなりますので気を付けてください。畑に植え付ける場合は、畝をやや高めに設定して水はけをよくしましょう。

かぼちゃの栽培5・種まき

野菜のなかでもかぼちゃの種は比較的大きく発芽しやすいので、初心者さんでも種まきからトライしやすいです。種まきのよいところはなんといっても費用を安価に抑えられることです。最近では色々とバラエティに富んだかぼちゃの種が販売されており、少しずつ種まきしても楽しいです。種まきするとスーパーマーケットなどでは売られていない珍しいかぼちゃを育てることもできます。

種まきの2つの方法

かぼちゃの種まきは、育苗ポットに種まきしたあと別の場所に植え付ける方法と、はじめから植え付けたい場所に直に種まきする方法があります。育苗ポットで苗を作ってから植え付けると苗の発育がそろうので、そのあとの管理がしやすくなります。なお、直まきする場合は、株間が60~90センチくらいになるよう種と種のあいだをしっかりあけましょう。株間の長さは、かぼちゃの種類によります。種袋の裏の表記などを見て適切な株間があくよう種まきしてください。

寒冷地などではポットキャップが有効

種まきはだいたい4月中旬ごろまでにおこないます。寒冷地など気温の上昇が見込めないところでは、種まきしたあとキャップをかぶせて温度を高くします。

一か所に4~5粒まくとよい

かぼちゃの種は、一か所のまき穴に対し、だいたい4~5粒まきます。そのあと芽が出てきたら本葉が2枚くらいのときに間引いて、程度のよいものだけ残します。なんだかもったいないような気がしますが、複数の種をまいて育てることで、生育が促進されよい苗ができます。また、種のなかにはうまく発芽しないものもあり、保険の意味でもいくつかの種をまくのが基本です。

かぼちゃの栽培6・植え付け

かぼちゃは夏野菜なので、霜にあたるとたちまち枯れてしまいます。苗の植え付けは、5月以降の遅霜が完全になくなる時期におこなってください。苗を根っこを傷めないように土を落とさないようにすみやかに植え付けます。軽く手で根元の土を抑えてしっかり固定したら水やりをおこないます。苗が根付くまで欠かさず水やりをおこなってください。

株間はしっかりあける

かぼちゃの種類により多少異なりますが、複数の苗を植え付ける際は株間を60~90センチくらいはあけましょう。この数字の開きはかぼちゃの種類によって異なりますので、説明書きなどを参考に適切な株間をとってください。かぼちゃは四方につるを伸ばしながら成長しますので株間が短いと窮屈でもさもさとします。また株間が短いと土中の水分や肥料分の取り合いとなり、両方の発育が悪くなってしまうこともあります。なお、寒冷地では植え付けのあともポットキャップをしておくと発育がスムーズです。

株間をあけすぎてもNG

かぼちゃの株間をしっかりあけることは育て方のポイントですが、だからと言ってあけすぎるのはよくありません。というのも、かぼちゃには雄花と雌花があり、受粉することで結実するからです。複数のかぼちゃを育てると、より受粉の可能性が高まり多収になり得ますが、株間をあけすぎると自然受粉しにくくなります。

かぼちゃの栽培7・整枝と摘心

かぼちゃは、放任しておくと四方八方につるを伸ばします。あまりたくさんつるをつけたままですと栄養が分散され、大きな実がつかなくなりますので、整枝と摘心をおこなって整備します。整枝や摘心と聞くと専門的で難しそうに感じますが、意外と簡単です。多収を目指してぜひ整枝と摘心にチャレンジしましょう。

西洋種・日本種・ぺポ種により整枝・摘心方法が違う

西洋種のかぼちゃの場合、親つると子つるを1本ずつの合計2本立ちにします。また、日本種とぺポ種の場合は、親つる1本と子つる2~4本の合計3~5本立ちにします。

摘心の方法

西洋種のかぼちゃは整枝だけで摘心をする必用はありませんが、日本種とぺポ種の親つるは、本葉10枚くらいのところで摘心してください。摘心というのは、つるの先を切ってそれ以上伸びないようにすることを言います。摘心の際は、手などでちぎるようにせず、よく切れる剪定ばさみなどを使ってスパッと切り取ります。なお、ズッキーニなどのつるなしかぼちゃには整枝と摘心は必要ありません。

かぼちゃの栽培8・人工受粉

初夏にかぼちゃの雌花が咲いたらいよいよ人工受粉の時期です。自然のままにしておいてもある程度は結実しますが、人工受粉をおこなうと確実に結実します。人工受粉とは、受粉を人工的に助けることを指します。人工受粉の方法はとても簡単。雌花が咲いたなと思ったら、早朝に雄花の花粉を雌花のなかにあるめしべにこすりつけ受粉させるだけです。

受粉は晴れた日の早朝をねらって

綿棒などを使うとスムーズに人工受粉できます。なお、雨の日は人工受粉の成功率が下がるのでできれば晴れた日の朝に受粉をおこなうのがベストです。

かぼちゃの栽培9・病気

病気1・うどんこ病

かぼちゃにはうどんこ病が発生しやすいです。うどんこ病は雨の少ないシーズンに発生しやすい病気で、かぼちゃの葉や茎が白い粉のような病斑部に覆われます。その粉により光合成が妨げられるので、発育が阻害されます。病気を放置しておくとどんどんまわりに広がってしまいますので、早期発見が大切です。うどんこ病を見つけたらただちに病斑部を切り取ってください。

病気2・モザイク病

モザイク病は、ウイルスを要因とする病気です。かぼちゃやきゅうりなどに発生しやすく、葉っぱがモザイクのような色に変色します。放置しておくと葉っぱだけでなく実に奇形が出ます。モザイク病は根治するのが難しい病気なので、発生を確認したらすみやかに除去してください。病気はほかにも伝染しますので、二次被害を防ぐためにも、早期に対処しましょう。

病気3・つる枯れ病

つる枯れ病はかびの一種である糸状菌を要因とする病気です。梅雨時期など雨の多い時期に水しぶきが跳ね上がりかぼちゃの葉や茎に飛ぶことで発生しやすくあります。まず葉っぱに黄や褐色の斑点ができ次第に広がります。とくに茎に病気がうつっていくと株が枯れてしまうこともあり致命的です。また実にも感染し、せっかく実ったのにやにのような病斑がつき農家にとっては商品価値がなくなる事態となります。雨の水しぶきが跳ね上がらないように、マルチや敷き藁をするのが病気の防止に効果的です。もしも病気が発生したらただちに駆除しましょう。

かぼちゃの栽培10・害虫

害虫1・ウリハムシ

ウリハムシは春の気温の高くなってきた時期から多くなる害虫です。小さくて黒い虫で大量に発生します。とくに、芽が出てきた、もしくは植え付けたばかりの幼苗を食べてしまうので被害が大きくなります。一晩でせっかく芽吹いた苗がすべてなくなってしまった、というケースも少なくありません。ウリハムシの被害にあわないためには、幼苗に消毒しておくのが一番です。

害虫2・ハダニ

ハダニはおもに植物の葉っぱの裏に群生して発生する害虫で、葉っぱや茎から栄養成分を吸い取ります。一匹の大きさはとても小さく、また葉の裏につくため発見が遅れることがあります。大きく成長したかぼちゃの葉っぱなら少しハダニがついたくらいではびくともしませんが、幼苗の時期や成長点が被害にあうと致命的です。とくに苗が安定しないうちはハダニの発生をこまめにチェックして、見つけたらすぐに退治しましょう。

害虫3・カボチャミバエ

カボチャミバエは、かぼちゃの実がまだ幼いときに果実内に産卵します。果実のなかでふ化した幼虫は果実を食べながら内部で成長します。外部からは分かりづらく、さあ食べようとかぼちゃを切ってみるとなかから白い幼虫が出てきて発生を知るケースが多いです。成虫は飛んでやってきてかぼちゃに卵を産み付けるので、発生を防ぐのは困難です。手間はかかりますが花が咲き終わったあとに袋をかけておくのが確実な対策となります。

かぼちゃの栽培11・収穫

かぼちゃ収穫のタイミングは、西洋種・日本種・ぺポ種など品種によって異なります。一般的に、西洋種のかぼちゃの場合は開花後40日くらいで収穫します。日本種の場合は開花後25~30日くらいが収穫適期です。いずれにしても、実がなっている茎が茶色くコルクのようになったら収穫の合図です。なお、ぺポ種のひとつであるズッキーニは通常のかぼちゃと違い、開花してから4~7日で収穫できます。収穫時期のかぼちゃのつるはかなり硬いので、よく切れる剪定ばさみなどで切り取って収穫しましょう。

収穫後少し置くと甘くなる

かぼちゃは収穫してから少し保管しておくと甘くなり味がのってきます。かぼちゃを収穫したら直射日光のあたらない日陰でかつ風通しのよいところに保管しておくとよいでしょう。

かぼちゃ栽培にチャレンジしてみませんか

黒皮栗南瓜、坊ちゃん南瓜、赤皮栗南瓜、雪化粧南瓜、ロロン南瓜、バターナッツ、ズッキーニなどなど。かぼちゃには様々な種類があり、色々なレシピを楽しめます。美味しいだけではなくビタミンやカロチンが豊富な健康野菜でもあり、老若男女問わず人気があります。あまり野菜を好まない小さな子供もかぼちゃなら食べられるということも。整枝や摘心など少し手間はかかるものの育て方はそれほど難しくありませんので、育て方のコツを知りぜひかぼちゃ栽培にチャレンジしてみませんか。

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