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水仙の球根の育て方は?植え方から植え替えのコツ、花後まで育て方を解説!

水仙の球根の育て方をご存知でしょうか?水仙は見た目がとても美しいので、育て方が難しそうに思われるかもしれませんが、実は初心者の方でも簡単に育てられます。今回はそんな水仙の球根の育て方・植え方・植え方のコツ、花後の管理などを解説していきます!
2020年8月27日
T・S
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水仙の球根の育て方は?

儚げで美しく、かつ育てやすい花を探している方には「水仙」がおすすめです。水仙は昔から愛されてきた趣ある植物であり、色々な場所で見かける、馴染みのある花です。そんな水仙は育て方が難しそうとイメージされることもありますが、球根を植えて、ちゃんとコツを押さえていれば、問題なく育ってくれます。今回はそんな水仙の球根の育て方・植え方・植え方のコツ、花後の管理などを解説していきます!

水仙の特徴

水仙とは?

水仙は、ヒガンバナ科スイセン属(ナルキッスス属)に分類される、多年草の球根植物です。原産地は、地中海沿岸地域で、25~30種類ほどが自生しています。元々の原種から沢山の改良品種が生み出されており、その数はなんと2万種以上とされているのです。大きさは種類によって違いがあり、10~50センチほどの草丈となります。一般的には球根や苗を購入して育てるのですが、現在は日本にも自生しています。

水仙は初心者でも簡単に育てられる?

肝心の育てやすさですが、コツさえ押さえれば問題なく育てられますので、初心者向きの花と言えます。花後に堀り上げ作業をしたり、定期的に植え替えをするなど、一般的なお世話はありますが、どれも難しくはありませんので、基本のやり方に従って作業しましょう。冬時期にお庭を彩ってくれる花は貴重ですので、冬を彩りたい方はぜひ育ててみて下さい。

水仙の開花時期

開花時期は11~4月と、寒い時期に花を咲かせます。品種によって開花時期は異なり、早いものなら11月から、遅いものは3~4月に開花するイメージです。夏になると葉は枯れて休眠状態になります。花色は白や黄色、オレンジなど様々あり、花の形はタイプによって違います。八重咲きのものやラッパ状のものなどありますので、お好きな形のものを選びましょう。香りがとても良いのもポイントで、香水にも使われています。

水仙の球根を食べてはいけない

育てる前に知っておかなければいけないのが、葉も球根も絶対に食べてはいけないということです。水仙はアルカロイドという毒を持っており、食べてしまうと下痢や嘔吐、頭痛などの身体症状が出ます。葉はニラに似ており、球根は玉ねぎに少し似ていることから、毎年間違って食べてしまう方がいて、注意喚起されています。似ている野菜の近くに植えないようにしましょう。

水仙の種類

水仙の種類①リプリート

こちらは画像のように、周囲が白色で、真ん中の副冠と呼ばれる部分が綺麗なオレンジ色をしているのが特徴です。次第にピンク色へと変わっていく、可憐な雰囲気があります。香りも良いので、気になる方は育ててみて下さい。開花時期は3~4月で、丈は40センチほどに成長し、花の大きさは10センチほどあります。

水仙の種類②ナルキッスス・バルボコディウム

こちらは小型の原種系の小さな水仙です。開花時期は1~2月の寒い時期で、画像のように、ラッパ型の可愛らしい花を付けます。草丈は15~25センチで、良い香りがします。こちらはヨーロッパやアフリカに分布しており、日当たりの良い場所に自生しています。

水仙の種類③日本ズイセン

こちらは日本でよく見られる種類で、兵庫県や福井県などに群生地があることで知られています。日本人にとって最も一般的な水仙と言ってよいでしょう。シンプルな美しさがあり、和の雰囲気によく合います。開花時期は場所にもよりますが、12~2月です。草丈は30センチほどで、花の大きさは3センチほどになります。


水仙の種類④黄房スイセン

こちらは日本ズイセンに似ている、黄色の花をつける種類です。真ん中のオレンジ色の副冠とのコントラストが美しく、香りも上品で人気があります。開花時期は日本ズイセンより少し遅いのですが、全体的にかなり似た外見をしています。

水仙の花言葉や名前の由来

水仙の花言葉

気になる花言葉ですが、水仙全体の花言葉は「自己愛」や「神秘」があります。そして、色や形によって違う花言葉が付けられており、ラッパ水仙は「尊敬」や「報われぬ恋」、クチベニズイセンは「すてきな装い」などの花言葉もあります。自己愛という花言葉は、ギリシャ神話に出てくる美少年、ナルキッソスが由来です。

水仙の名前の由来

水仙のが学名は「ナルシサス」と言い、これもギリシャ神話の美少年ナルキッソスが由来です。ナルキッソスはとても美しい少年だったのですが、自分の美貌に惚れ込んでしまい、水面に写った自分が美しくて離れられなくなり、そのままやせ細って死んだという伝説があります。そして、その場所に水仙の花が咲いていたという由来です。水仙という言葉は、水辺で咲く姿を仙人に例えたものだとされています。

水仙の風水

毒を持っている花ではありますが、風水では水仙は縁起の良い花として扱われています。幸運の象徴として中国では扱われている為、旧正月でもよく見かけるのです。白い水仙は北や北東、南西向き。黄色い水仙は西や北西向き。寒い方向とされる北はオレンジ色など明るい色向きの方角となっています。

水仙の球根の販売価格は?

水仙の球根の販売価格

レプレット【2球】

出典:Amazon

なんとなく高そうなイメージがあるかもしれませんが、水仙の球根は安価で販売されており、数百円程度で購入出来ます。ネットショップでは2球以上でまとめて売られていることが多く、中には10球以上のセットもあります。また球根だけじゃなく苗も販売されており、そちらも数百円程度で購入出来ます。球根の植え付け時期を逃してしまった場合は、苗を買って育てると良いでしょう。

水仙の球根の選び方

選び方は大切なポイントです。球根の選び方は、持ってみて重さを感じるもの、あまり凹凸の無いもの、締まったものの三つが重要です。この選び方は触ってみれば分かりますので、お店で購入する場合は触って確かめると良いでしょう。ネット通販では選び方を知っていても選べないことが多いので、信頼出来るお店で買いましょう。苗の選び方は、ガッシリとしていて、生き生きとした雰囲気のものが良いでしょう。選び方は大切ですが、よほど悪いものじゃなければ大丈夫です。

水仙の球根の育て方①環境

水仙は地植え?鉢植え?

鉢植えでも地植えでも育てていけますので、どちらかお好きな方を選びましょう。地植えにしても鉢植えにしても、数年すれば植え替え・掘り上げ作業はしますので、手間はあまり変わりません。ただし、地植えと比べて鉢植えは水の管理をしっかり行わなければいけないので、場所に余裕がある方は地植えでも良いでしょう。

水仙に適した生育環境

明るい、日当たりの良い場所を好みますので、なるべく日のあたる場所に植え付けて下さい。鉢植えなら、そういった場所に鉢を置きましょう。ただし、開花後は強い日を浴び続けると球根が大きくなりにくい場合があります。開花後は木漏れ日があたる程度の場所に移せると良いでしょう。


水仙の球根の育て方②用土・植え方

水仙の球根を植え付ける用土

使用する用土は、水はけが良いものを選びましょう。自分で混ぜる場合は、赤玉土の小粒を7割、腐葉土を3割混ぜると良いのですが、市販されている草花用の培養土をそのまま使用して構いません。その場合、元肥も入っている場合が多いので、手間が減ります。自分で混ぜた土には、緩効性肥料を混ぜて元肥にしましょう。地植えにする場合は、植え付け一週間前に腐葉土を混ぜておくと良いでしょう。

水仙の球根を植える際の向き

植物の球根には向きがあり、向きは植え方の大切な要素です。球根の頭の部分を見ると、「-」が入っているのが分かるはずです。この「-」の向きに合わせて葉が出てきますので、複数植え付ける場合は、線の方向を合わせて植えることで、同じ向きに育てることが出来ます。

水仙の球根の植え方

植え付けの時期は、9~10月で、遅くなっても11月中には植えましょう。日本ズイセンは早めに植え付けるのがコツです。植え方は、深さ10センチほどの穴を掘って、球根を入れ、球根の頭が少し出るように調整して浅植えをしましょう。株間は、小さいものなら10~15センチ、大きいものなら20センチほど空けて下さい。

水仙の球根の休眠打破について

低温を経験しないと開花しないので、もし冬に低温の経験をしなかった場合は、低温処理をし、これを休眠打破と言います。休眠打破は、5度程度の温度で6~8週間ほど管理するのですが、自宅で行う場合は冷蔵庫を使用しましょう。寒さにあたれる地域で育てている場合は問題なく開花しますので、そのままで大丈夫です。

水仙の苗の植え方

苗の植え付けは一般的な植物同様に、ポットから出し、穴を掘って植えていきます。鉢植えにする際は、少し大きな鉢に植えると良いでしょう。地植えにする際は、球根の植え付けと同様に、株間を15~20センチ取ります。

水仙の球根の育て方③水やり・肥料

水仙の球根への水やり

水やりのコツは、乾いてから与えることです。土の表面が乾く前に水やりをしてしまうと与えすぎになってしまい、病気になる可能性がありますので、土の表面が乾くまで待ってから水やりをしましょう。夏は乾きやすいので、水やりの頻度を上げて管理します。地植えの場合は雨水がありますので、かなり乾燥している場合のみ水やりをしましょう。花後も葉がある限りは水やりをして、葉が枯れたら水やりを止めます。

水仙の球根への肥料

あらかじめ用土に元肥を入れてありますが、それだけでは足りないので追肥をします。開花時期が来たら、毎月2回、液体肥料を与えると良いでしょう。また、開花後は球根を太らせる目的で、カリ分の多い肥料を置き肥して下さい。立派な球根になれば、翌年もまた立派な花を咲かせてくれます。

水仙の球根の育て方④植え替え・堀り上げ・手入れ

水仙の球根の植え替え

植え付けて4~5年も経つと、かなり葉が混んできてしまいますので、植え替えをしましょう。植え替えの適期は葉が枯れて休眠期に入った7~9月です。球根を堀り上げて、土を落とし、ネット袋に入れて風通しの良い日陰で管理して下さい。

球根を堀り上げて分球する


球根を堀り上げた際、小さな子球がいくつもついていたら、手で割って分球しましょう。堀り上げて分球した球根は、また別の株として育てていくことが出来ます。ただし、球根が小さい場合、花を咲かせるまでに時間がかかってしまいますので、ある程度大きくなったものだけ分球すると良いでしょう。

花がら摘み

花後には花がら摘みを行いましょう。花を放っておくと種子に栄養が回ってしまい、球根が太りにくくなります。早めに花がら摘みを行うことで、球根に栄養が行くようにしましょう。

水仙の球根の育て方⑤病気・害虫

水仙の球根の病気

いくつかかかる可能性がある病気がありますが、気を付けたいのが軟腐病とモザイク病です。軟腐病は高温多湿になると発生しやすくなり、元気が無くなって次第に枯れていきます。かかってしまったら堀り上げて処分しましょう。モザイク病はアブラムシが媒介して発症する病きで、アブラムシ対策をして防ぎます。発症してしまうと直らないので、もし発症してしまったら堀り上げて焼却処分して下さい。

水仙の球根の害虫

害虫はアブラムシに注意しましょう。アブラムシは栄養を吸汁する上に、モザイク病を媒介しますので危険です。初期から薬剤を使って対策しておくのがコツです。詳しい対策方法は下記記事で解説しています。

まとめ

今回の「水仙の球根の育て方は?植え方から植え替えのコツ、花後まで育て方を解説!」はいかがでしたでしょうか?育て方のコツや球根の選び方など解説させて頂きましたが、基本的な部分を守って育てれば問題無く育ってくれますので、初心者の方もぜひ育ててみて下さい。水やりをしすぎると軟腐病になりやすいので気を付けましょう。

水仙の球根の育て方が気になる方はこちらもチェック!

今回は水仙の球根の育て方を解説させて頂きましたが、他にもガーデニングに関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。