西表島を移動する手段は全部で5つ
沖縄県本島からさらに200km以上南下したところにある八重山諸島。その島々の中でも、山あり川ありビーチありといった大自然を誇る島が西表島です。八重山諸島の中でも面積の大きな島になるので、さまざまな移動手段を効率よく使って、余すことなく西表島を観光しましょう。西表島は南の果てから、西の果てまで約50kmほどあるので、基本的な移動は自動車になります。
移動手段別!西表島の楽しみ方を紹介
西表島には、レンタカー、バス、タクシー、原付、レンタサイクルといった移動手段があります。どの移動手段もそれぞれ異なった味があり、うまく利用すれば西表島を存分に満喫できるでしょう。この記事では、西表島観光を素敵な思い出にするために、移動手段別の楽しみ方を紹介します。旅のスタイルに合わせて、参考にしてみてください。
移動手段別で楽しむ西表島観光1:レンタカー
行先と滞在時間を自由に決められるレンタカーは、西表島観光の内容があらかじめ定まっている人におすすめです。西表島には、南東部の大原港と北部の大原港の合計2つの港が存在しており、その周辺にレンタカー店や売店、ホテルなどの商業施設が点在しています。このどちらかのエリアでレンタカーを手配することになりますが、まずは西表島の形について理解しておくと観光がスムーズにいきますよ。
おすすめの楽しみ方
西表島では走行可能な一般道路が島の周囲の2/3ほどしかなく、残り1/3は無人の海岸となっており、レンタカーを使って西表島を一周することは不可能なんです。レンタカーで西表島をまんべんなくドライブするには、南の「南風見田の浜」から北西の「白浜港」まで同じ道路を往復する形になり、時間に余裕がない方にとっては非効率でしょう。そこで便利なサービスが乗り捨てです。
やまねこレンタカーの利用がおすすめ
大原港と上原港の2カ所に支店をもつやまねこレンタカーは、西表島では数少ない乗り捨てOKの店舗になります。乗り捨てサービスを有効利用すれば、西表島内の同じ道を往復することなく、南部と北部を効率的に観光することが可能でしょう。
移動手段別で楽しむ西表島観光2:路線バス
西表島を走行する路線バスは、南は豊原エリアから北西は白浜港まで通じており、片道約2時間弱で移動することが出来ます。片側にはマングローブ林、そしてもう片方には広大な海、この自然環境こそが観光名物ですので、発着点から終着点まで乗車しているだけも楽しめるでしょう。
おすすめの楽しみ方
西表島の路線バスの運行本数は、各バス停ごとに午前中2本、正午前後に1本、夕方16時前後に1本の1日合計4本程度しか運航していません。ハイシーズンになると臨時便が出て、1時間おきに1本の頻度になりますがそれでも多いとは言えないでしょう。なので、バスを使って西表島観光を楽しむには、1カ所の滞在時間が長い観光名所を回るのがコツです。野鳥生物保護センター、植物園の由布島、星砂の浜など、数時間ステイして次のバスに乗り込むプランがおすすめです。
移動手段別で楽しむ西表島観光3:タクシー
タクシーの使い方は大きく2種類あります。1つ目は移動のみが目的の使い方です。タクシー乗り場がない西表島では基本的に電話で呼び出し、初乗り460円から利用できます。2つ目は観光ガイドつきの貸し切りタクシーです。3時間-11,400円から利用可能で、人気観光スポットくまなく案内してくれるサービスになります。
おすすめの楽しみ方
西表島で貸切り観光タクシーを利用される場合は、路線バスを利用した楽しみ方の逆の考え方をします。3時間や4時間といった、あらかじめサービス提供の時間が決められている観光タクシーでは、とにかく色々なスポットへ訪れた方がオトクです。由布島や野鳥生物保護センターなど長居が続く定番モデルコースでは、あっという間に時間が過ぎてしまうので、展望台やビーチスポットなどサクッと立ち寄れるポイントを中心にルート決めすると効率的でしょう。
移動手段別で楽しむ西表島観光4:原付
原付バイクに乗って、西表島の風を切りながら走行するのは非常に気持ちがいいものです。原付バイクは西表島にある各レンタカーショップに置かれているので、二輪車の魅力にひかれたら是非トライしてみましょう。西表島の道路は片側一車線のシンプルな構造になっており、信号機も島内にわずか2個しかないため、原付でもストレスなく走ることができるでしょう。
おすすめの楽しみ方
西表島で原付バイクに乗る醍醐味は探索です。タクシーやバスでは見逃している細い路地に進んだり、大原エリアや上原エリアの街中をドライブするのも楽しいですよ。気軽に停車できる原付バイクの機動性の高さを利用して、定番観光スポットだけでなく、雑貨屋さんや地域住民の方が利用する売店などに訪れてみてはいかがでしょうか。
移動手段別で楽しむ西表島観光5:自転車
面積の広い西表島では、自転車のレンタサイクルは主流ではありませんが、扱っている店舗も少なからず存在します。上原港にあるガソリンスタンドや各宿泊施設で申し込み可能です。また、インストラクター付きのポタリングツアーもあるので、みんなでワイワイ楽しみたい方はツアーサービスの利用も検討してみましょう。大原エリアのオリックスレンタカーでは、西表島初、電動自転車の貸し出しもあります。
おすすめの楽しみ方
体力に自信があるという方は、ぜひ自転車で西表島の大自然を肌で体感してください。自転車を使った楽しみ方は船を使って島の移動をすることです。島々の多い八重山諸島では、自転車を船に積んで移動する人も珍しくありません。西表島と石垣島からしかアクセスすることが出来ない小さな島「鳩間島」へ行ったり、数日レンタルして石垣島や竹富島観光をしたりするのも良いでしょう。
レンタカー利用時の注意点を紹介
西表島の5つの移動手段の中で、利便性が高く人気があるのがレンタカーになります。利用者は年々増加しており、同時にある事故も多発しています。
イリオモテヤマネコにご注意を
西表島で増えている事故というのは、イリオモテヤマネコをひいてしまうことです。観光客の増加と比例するかのように、年々イリオモテヤマネコとの接触事故が増えています。西表島の道路は、どこも制限速度40kmに指定されているのですが、見晴らしの良い環境に油断してしまいスピードを上げてしまうことが事故の原因です。イリオモテヤマネコは、見れたら幸運とも言われている貴重な動物なので、真逆の結果になってしまわないように注意しましょう。
動物以外の事故にも注意しよう
西表島の一般道は、信号機は少なく渋滞も発生しないのでドライブには最高のロケーションです。そのため、都心部から来た人にしてみれば、慣れない場面に遭遇することもあるでしょう。例えば、道路の工事期間であれば、都会ではあまり見かけない無人の信号機が置かれていますが、スピードを出していれば気づかず通過してしまう危険が考えられます。信号機が少ないので譲り合いの気持ちがないと、交差点でまごつくことも。都会とは異なる状況に注意して走行しましょう。
原付やレンタサイクル利用時の注意点を紹介
西表島の魅力を思い切り味わうには、二輪車を使った移動が最高にマッチします。アクティブな手段では、楽しみも増えますが、注意した点もいくつか浮かんできます。
西表島の公道は高低差が激しい
体力に自信があるからといって、何も下調べなくしてレンタサイクルを利用すると、のちに後悔するかもしれません。西表島の道路は主に海岸沿いに作られています。海辺の道と言えば平坦なイメージがありますが、西表島の海岸の道はアップダウンが激しい特徴があります。その高低差を知らずに数十キロも移動しようと思ったら、もはや1種のトレーニングになってしまうでしょう。旅行が、レンタサイクルを漕ぐだけの思い出になってしまわないよう注意しましょう。
西表島の紫外線は恐ろしく強い
半袖で半ズボンの恰好で、1時間でもレンタサイクルを漕いでいると、肌はヤケドしたかのように赤く腫れてしまうでしょう。東京や大阪で半日レンタサイクルに乗るのと、西表島で数時間レンタサイクルに乗るのは同じくらいの紫外線ダメージになっていると思いましょう。日焼けも良い思い出かもしれませんが、できることなら長袖長ズボンにグローブ、帽子に日焼け止めなどの対策をとっておきましょう。
移動手段のおすすめの使い分けを紹介
どの移動手段も、それぞれ違った魅力があります。西表島観光を最大限に楽しむには、各々の移動手段を上手に使い分けることがポイントになります。最後に、移動手段のおすすめの使い分け方を紹介します。
バスとタクシーはセット使う
バスを使用するメリットは運賃が圧倒的に安い点です。3日間フリーパスを購入すれば1,540円で西表島の主要エリアを自由に移動することが出来ます。デメリットは運行本数が少ないことですが、タクシ―で不便さを補っていきましょう。初乗り460円という激安運賃なので、細かい移動はタクシーを使い、大移動するときはバスを使用します。このように使い分けることで、レンタカーを3日間借りるよりも、格安で西表島観光を楽しむことが可能です。
二輪車はアクティビティとして使い分ける
自転車はもちろん、原付であっても、基本的な移動を二輪車で完結させるのは正直疲れます。せっかくの旅行が、移動で疲れてしまっては本末転倒です。バイクや自転車は移動で利用することがあっても、考え方としては、乗ること自体がアクティビティになっていると思った方が賢いでしょう。初日はバスもしくはレンタカーで西表島を観光して、翌日や最終日などに気分転換として乗るくらいが快適な使い方になります。
まとめ
広大な面積を誇る西表島を、短期間の旅行で効率よく観光するには、移動手段の使い分けがポイントです。レンタカー、バス・タクシー、二輪車といった方法がありますが、それぞれに楽しみ方があります。メリット・デメリット、それから注意点を事前にインプットしておき、旅行の計画を立ててみましょう。きっと素敵な思い出になるはずです。
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