夏が旬のトマトで簡単おいしいレシピを作ろう!
夏になると、色鮮やかなトマトが店頭に並びます。食欲が落ちがちな暑い日もさっぱりしたトマトは食べられる方も多いのではないでしょうか。生でも食べられるトマトは台所で火を使いたくないときにもありがたい食材です。1年じゅう出回るようになりましたが、夏のおいしい旬のトマトは栄養価も豊富でうまみもたくさんです。ここでは簡単にできておいしいレシピはもちろん、皮むきの方法や大量消費に向くレシピもご紹介いたします。
トマトについて
トマトの種類
南アメリカ原産のトマトは日本ではたくさんの種類が栽培されています。よく見かける桃太郎や、ミニトマト、フルーツトマトなどそれぞれに特徴がありますが、日本では甘味が強く酸味が抑えられたものが人気のようです。独特の青臭さが抑えられた品種が多く、生食に適したものが人気です。
色による分類ではピンク系と赤系と緑系に大別される。ピンク系トマトの果実はピンク色を呈し、赤系トマトの果実は濃い赤やオレンジ色を呈する。
トマトといえば鮮やかな赤を思い浮かべますが、最近では黄色いトマトもよく見かけるようになりました。桃太郎はピンク系の代表品種だそうです。
果実の大きさによる分類では大玉トマト(200 g以上)、ミニトマト(20 - 30 g)、中玉(ミディ)トマト(前2者の中間)、に分類される。
大きさによる分類は厳密にいうと品種と関係ない分類だそうです。
トマトの皮のむき方
トマトの湯むき
多くの野菜や果実がそうであるように、皮と実の間には多くの栄養分が含まれています。皮ごと食べることもできますが、ソースづくりなど食感が気になる場合はゆむきをすると早くきれいに皮むきができます。
きれいに洗ったトマトのへたをくりぬきます。包丁の根元を使って斜めに包丁を入れ、手首を回転させるように回すときれいにへたが取れます。難しい方は、根元を斜めに3~4か所入れて取ってみてください。
熱湯にくぐします。数秒で皮が捲れてきます。大きなトマトの場合は上下を途中で返してみてください。
皮が捲れてきたらすぐに水に漬けて冷まします。温度差でさらに皮が捲れますので、素早く皮を手で取り除き、水から上げておきます。
冷凍トマトの皮むき
ガスパチョや冷製パスタなど、冷たくして食べる料理の場合は冷凍したトマトを使うことをおすすめします。水にさらすだけで簡単にきれいに皮むきができます。大量に皮むきしたいときにも便利です。
きれいに洗って水気を取ったトマトのへたを取り、保存用のポリ袋に入れて冷凍します。1晩くらい入れておきましょう。
冷凍庫から取り出した凍ったトマトを、流水にさらします。すぐに皮がむけてくるので手で取り除き、水気を切っておきます。
トマトのレシピ①
トマトのサラダマリネ
すりおろした玉ねぎでマリネ液を作ってつけた簡単なサラダマリネです。1時間以上冷蔵庫で冷やして味をなじませます。バジルがなければ青しそを使いましょう。トマトの切り方は小さいトマトは横半分、大きいトマトはざく切りがよいでしょう。
材料
ミニトマト1袋(ほかの種類でも作れます)、玉ねぎ1/4個、酢大さじ2、砂糖小さじ1、塩小さじ1/2、こしょう少々、オリーブオイル大さじ1、フレッシュバジル4~5枚(なければ青しそ2~3枚)
作り方
ミニトマト(ここではアイコという縦長の品種を使っています)は洗ってへたを取り、横半分(水平に二つ切り)に切ります。大きめのトマトを使う場合は、切り方をざく切りにします。皮は向いても向かなくてもよいです。
玉ねぎをすりおろし、酢と砂糖、塩を入れて電子レンジで30秒加熱し、砂糖と塩を溶かしてから粗熱を取っておきます。この作業をすることで、玉ねぎの辛味が抑えられ、酢の角が取れます。
粗熱が取れたら、こしょうと、オリーブオイルを入れて混ぜ合わせます。これでマリネ液の完成です。
切ったトマトを入れて混ぜ合わせ、小さく切ったバジルか青しそを散らしてさっと和えます。冷蔵庫で1時間以上冷やして器に盛ります。
トマトのレシピ②
ミニトマトのアヒージョ
ちょっと熟してしまったトマトに向いています。このまま食べても、バケットを添えても、トーストに乗せてもおいしいです。また、焼いた肉や魚にソース代わりにかけてもおいしくいただけます。
材料
ミニトマト1袋、にんにく1かけ、塩・こしょう適量、オリーブオイル適量、お好みで乾燥バジルなどのドライハーブ適量
作り方
トマトは洗ってへたを取り、縦半分に切ります。切り方は縦半分のほうがトマトのすわりがよいようです。にんにくは薄切りにします。小さめのスキレットに材料を入れてオリーブオイルをひたひたになるまで入れ、弱めの中火にかけます。トマトに火が通ったら完成です。
トマトのレシピ③
ドライトマト
ミニトマトが大量にあるときに向くレシピです。熟しすぎて形が崩れていたり、不ぞろいのものの消費にも向いています。切り方は縦半分に切ります。ソース以外に保存のきくレシピが欲しい方におすすめです。パスタソース代わりに、パンにももちろん、冷奴に乗せてもおいしいです。ちょっと手間はかかりますが、自家製のドライトマトは格別のおいしさで、低コストで作れることも魅力です。
材料
ミニトマト3袋くらい、オリーブオイル適量、塩小さじ1/2、乾燥バジルなどドライハーブ適量
作り方
洗ってへたを取り、縦半分に切ります。水気をふき取ってからバットなどに切り口を上にして並べ、分量外の塩を薄く振ります。
30分ほど置くと表面に水分が浮いてくるのでペーパータオルなどでふき取ります。ふき取ったら、ペーパータオルを外して風通しの良いところでさらに30分ほど置いておきます。また水気が浮いてきたらペーパータオルでふき取ります。
160度に温めたオーブンで45~60分ほど焼きます。トマトが完全に乾いていたら焼き上がりです。
粗熱が取れたら清潔な瓶に入れ(熱湯消毒してください)、塩とハーブを入れます。オリーブオイルをひたひたに注いで出来上がりです。出来上がったドライトマトは常温で保存できます。
トマトのレシピ④
トマトのファルシ
ファルシとは詰め物のことです。トマトはどんな種類のトマトでも作れます。ツナのファルシは焼かずにそのままでも食べれます。ここではトマトを横半分に切って器にしています。大きいトマトの場合、切り方をへたのついている上の部分をふたのように切って添えてもかわいいです。
材料
ミニトマト1袋(大きい種類のトマトを使うときは材料を増やしてください)、あればパセリなど
■ひき肉のファルシ
豚ひき肉50g、塩・こしょう少々、ケチャップ小さじ1、カレー粉小さじ1/2、溶けるチーズ適量
■ツナのファルシ
ツナ缶1個、塩・こしょう少々、マヨネーズ小さじ、溶けるチーズ適量
作り方
トマトは洗ってへたを取り、横半分に切ります。ティースプーンなどで中身をくりぬきます。
くりぬいた中身を包丁で細かく切ります。ざるにあげて水分を軽く切ります。
汁気を切ったツナ缶とくりぬいたトマトの中身の半分を混ぜます。
さらにほかの材料も混ぜておきます。
ひき肉と塩・こしょう、カレー粉を入れてよく練ります。
ほかの材料も入れて混ぜ合わせます。
トマトにファルシの中身をそれぞれ詰めます。トースター用の天板にアルミホイルを引き、ファルシを並べます。
余熱したトースターで10~15分焼きます。飾りにパセリなどを振って出来上がりです。
トマトのレシピ⑤
トマト納豆
皮をむいて切ったトマトを納豆と一緒に和えただけの簡単レシピです。トマトの種類は何でも大丈夫です。皮をむいた方が味のなじみと食感がよいように思います。お子様用にはマヨネーズを入れると喜ばれます。ご飯にはもちろん、そのまま食べても、パンに乗せてもおいしいです。食欲のないときにもさっぱりと頂けて栄養も取れるレシピです。
材料
トマト大1/2個(小さい種類のトマトでも作れます)、納豆1パック、青しそ1枚
※今回は入れていませんが茹でて刻んだオクラやめかぶ、刺身用のイカとも相性がよいです。
作り方
湯むきしたトマトの切り方はざく切りにします。一度箸で混ぜておいた納豆と和えます。器によそってから刻んだ青しそををのせます。味付けはしょうゆでも、味ぽんでも青しそドレッシングでもおいしいです。オイスターソースを使うとこってりした味になります。
トマトのレシピ⑥
カプレーゼ
夏のおいしい旬のトマトそのものを味わえるシンプルなカプレーゼです。切り方は輪切りがきれいです。チーズ代わりに水切りヨーグルトを使いました。水切りヨーグルトのレシピはこの記事の一番下にリンクを貼っておきます。もちろん市販のモッツァレラやカッテージチーズでもおいしいです。
材料
トマト大1個、水切りヨーグルト50g、塩・こしょう少々、レモン汁小さじ1、バジルソース適量
■バジルソース
フレッシュバジル1袋、オリーブオイル50㏄、塩一つまみ、にんにく1かけ
作り方
バジルソースの作り方です。洗って水気を取ったバジルをフードプロセッサーに入れます。薄切りにしたにんにくと塩を入れて軽く撹拌します。バジルが小さくなったら、少しずつオリーブオイルを入れさらに撹拌します。
バジルソースは空き瓶などに入れて保存します。トマトは洗ってへたを取り、横にスライスします。水切りヨーグルトにレモン汁と塩を入れて混ぜ合わせておきます。皿にトマトを盛り、水切りヨーグルト、バジルソースの順に盛り付けます。
トマトのレシピ⑦
冷凍トマトのガスパチョ
冷凍トマトを使った簡単ガスパチョです。ここではトマトと玉ねぎだけで作りましたが、キュウリやセロリを入れてもおいしいです。シャリシャリのシャーベットのまま食べても、少し溶かして冷たいスープとして頂いてもおいしいです。こちらも食欲のない日におすすめのメニューです。
材料
冷凍トマト1個、玉ねぎ1/4個、塩・こしょう少々、にんにく1/2かけ、白ワインビネガー小さじ1、バジルソース適量
作り方
冷凍トマトは皮をむき、櫛型に切ります。フードプロセッサーで撹拌するので切り方はこだわらなくても大丈夫です。玉ねぎは薄切りにします。
トマト、玉ねぎ、にんにくをフードプロセッサー入れて撹拌します。凍っているので最初は数秒ずつかけてだんだん細かくなってきたら長く回すようにします。
なめらかになってきたら、塩・こしょうとワインビネガーを入れてさっと撹拌します。器によそって、好みの量のバジルソースをのせて出来上がりです。
トマトのレシピ!まとめ
トマトのレシピ!夏が旬のおいしいトマトの簡単レシピをご紹介!いかがでしたでしょうか。種類が豊富な夏の旬のトマトを使って様々な料理を楽しみましょう。ご紹介した以外のトマトでも作れるものが多いのでお好みを探すのも楽しいですね。
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