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奄美大島の観光スポット8選!奄美がより満喫できるおすすめの楽しみ方をご紹介!

見どころの多い奄美大島観光。世界自然遺産登録を目指して島を挙げてがんばっていますが、観光スポットは自然だけではありません。ドライブでの名所観光、グルメ、自然体験など盛りだくさんの島です。今回は奄美大島観光のおすすめスポットを楽しみ方を含めて紹介しちゃいます。
2020年8月27日
kuma10
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奄美大島ってどこ?

奄美大島観光と一言でいっても奄美大島本島の観光なのか「奄美群島」の観光なのか混乱することがあります。奄美群島は喜界島や沖永良部島、実は与論島までが奄美大島の諸島群に属しています。今回おすすめ記事を書くにあたり、奄美大島本島とその周辺の島(住所的に同町内まで)の見どころ・観光に特化しました。奄美大島は鹿児島から南に約370㎞、東京からは南西に約1300㎞離れた亜熱帯の島です。その位置関係から琉球の文化も色濃く残り、独特な自然体系から「東洋のガラパゴス」などと呼ばれている見どころ満載の島です。(当記事は2019年7月12日時点の情報を元に作成されております)

奄美大島観光アクセス方法

空の観光玄関口「奄美空港」

奄美大島に訪れるほとんどの観光客が空の玄関口「奄美空港」からの来島になります。ずっと一貫して観光客のために就航してくれているのがJALさんなのですが、できればLCCでというのが人情ではないでしょうか。2019年7月現在、関西便を就航していたバニラさんがピーチとの統合で就航休止中で、成田便も8月31日で一旦休止になります。再開は成田便が10月1日から、関西便が10月27日からとなります。もちろんJALさんは休止せずに飛んでくれていますよ。

海の観光玄関口「名瀬港」

海の便も東京から奄美大島の便が無くなり、メインは鹿児島からのフェリー利用になります。関西からは月に6本ほど運行がありますが、出港曜日が限られているため少し使いづらいのは事実です。鹿児島便は奄美海運・マリックスライン・マルエーフェリーの3社が順番に船を出しているために毎日出港しています。マリックスとマルエーは通称「表航路」と呼ばれ、奄美大島北部の名瀬港に入ります。奄美海運のフェリーは通称「裏航路」と呼ばれ南部の古仁屋港までの就航になります。船旅も離島旅の楽しみ方の一つですが、日程に余裕が無いと難しいですよね。

奄美大島観光の足

バス・タクシー

奄美大島には鉄道がありません。公共交通機関はバスのみになります。空港から市街地(名瀬)に出ようとすればバスかタクシーになります。タクシーですと約8000円ほどで、バスですと一人1100円ですが、奄美大島一番の市街地「名瀬」まで行ったとて観光スポットを周るのはバスやタクシーでは現実的ではありません。ましてや南の市街地、瀬戸内町の「古仁屋」までとなると空港からバスを使って約2時間、一人2650円もかかってしまいます。奄美大島観光は空港からのレンタカーをおすすめします。

おすすめはレンタカー

奄美空港周辺のレンタカー会社を検索すると有名無名合わせて10社ほどの会社が出てきます。ニッポンレンタカーやトヨタレンタカー、オリックスレンタカーなどの大手に混じって奄美大島ならではの地域密着型レンタカー会社があります。値段はどこでもあまり変わりません(軽で1日4000円程度)が、奄美大島観光をするのなら気持ちよくドライブのできるレンタカー会社を選びたいですよね。大人数での観光用にSUV系なら大手、二人旅くらいの観光なら軽を扱っている地元の会社をおすすめします。

筆者のおすすめ(内緒)

奄美空港周辺のレンタカー会社で一番の新進気鋭が「くろうさぎレンタカー」です。画像のように丁寧なお葉書を送ってくれたり旅人に「ああ、行って良かった」と思わせてくれる心遣いが嬉しいですね。しかもここのレンタカーは「満タン返しルール」が適用されません(2019年7月現在)。宣伝記事では無いので検索はご自分で掛けていただくとして、まだ他のガイドブックなどでは取り上げられていませんから空いている今のうちにドライブに使ってみてはいかがですか?

奄美大島おすすめドライブルート

観光ドライブルートを北から紹介

ここからは奄美大島観光のドライブマップのような順番で奄美大島の見どころや名所を紹介して行きます。空港が一番北の「笠利町」という場所になりますから笠利町を起点に順を追って奄美大島本島の南、瀬戸内町までの名所や有名観光スポットなどを紹介して参ります。

奄美大島の人気観光スポット①「絶景」

奄美十景の名所「あやまる岬」

まずは空の玄関口である奄美空港から北に約15分。「あやまる観光公園」の標識を探しながらサトウキビ畑の中をドライブします。駐車場にレンタカーを入れたらそこから徒歩で展望台を目指します。見どころは正面に広がる太平洋。ぐるりと大パノラマが広がります。奄美十景の中でも一番の名所(集客数の多さで)となっています。この周りの海域には「カメ」の集まる有名スポットが多く、カメウォッチャーにおすすめのダイビングスポットにもなっています。

あやまる岬の楽しみ方


「あやまる」ってなんだろう、と思われると思いますが、展望台を俯瞰で見るとその謎が解けます。半球型のまるで「綾織(あやおり)の鞠(まり)」のように見えます。これがあやまる岬の名前の由来です。SNS女子に人気の映える写真の取り方は、「あやまる岬看板の真下での土下座」です。「そのあやまるじゃないだろ」と突っ込んでもらえますよ。絶景を堪能した後は真下にある多目的公園でお弁当を食べたり、レンタサイクルを借りたりと別の楽しみ方もできます。

あやまる岬観光基本情報

【所在地】鹿児島県奄美市笠利町大字須野
【問合せ】0997-63-8885
【備考】奄美みしょらんガイド運営のみしょらんカフェ内

奄美大島の人気観光スポット②「施設」

美術館併設の「奄美パーク」

空港を出て今度は南(名瀬市街地方面)に10分ほど走ると、奄美大島最大の広さを持つ「奄美パーク」が現れます。スイカを半切りにしたようなドーム型のメイン施設は、すべて木組みで作られていて、その造形美を観るだけでも価値があります。野外の多目的広場では一年を通して各種イベントが行われており、来島前にどんなイベントが催されているかの確認を入れておけば楽しめると思いますよ。もちろん食事処も喫茶もありますので、一服するのにも良い施設です。

奄美パークの楽しみ方

奄美パークには超おすすめ施設が2つあります。一つは併設されている「田中一村美術館」。孤高の画家と呼ばれた不遇の天才画家田中一村が最期を迎えたのが奄美大島です。その生涯作品600点あまりのうち、約140点が奄美パークの所蔵となっており、四季で展示品を変えながら一村の功績を称えています。もう一つが「展望台」。パークの奥に歩いて行くと何とも妙な形をした展望台が突然現れますが、実はこれ昔の「飛行場管制塔」なんです。どちらも一見の価値ありですよ。

奄美パーク観光基本情報

【所在地】鹿児島県奄美市笠利町大字節田1834
【問合せ】0997-55-2333

奄美大島の人気観光スポット③「パワースポット」

ハートロック

奄美大島には強力な恋愛パワースポットがあります。癒したい系女子も癒されたい系女子もぜひ立ち寄って、美しいハートロックに魅了されて下さい。ハートの形をしたスポットは全国各地にあります。有名なところでは沖縄の古宇利島のハートロックが、有名アイドルグループの紹介CMで有名になりましたね。しかし奄美のハートロックは一味違います。それは「観たいからと言って見られるものではない」ところです。ご利益がありそうですよね。

ハートロックの楽しみ方

先ほど紹介いたしました「奄美パーク」からさらに5~6分名瀬市街地方面に南下すると左側に「ハートロック」という手描きの看板が現れます。そこに駐車し、看板通りに進むとハートロック入口に到着です。クワズイモの林を抜けると砂浜に出ます。その近くにハートロックはありますが、ここにその細かい場所は書きません。なぜなら一番の楽しみ方は「探す事」だからです。良いハートロックを観るヒントだけ書いておきますね。「晴れた干潮のみ」美しいハートロックが見られますよ。

ハートロック観光基本情報

【所在地】鹿児島県大島郡龍郷町赤尾木1346-1
【問合せ】0997-67-4512

奄美大島の人気観光スポット④「動植物」

金作原原生林

Photo by Nao Iizuka

ハートロックからさらに南下すると奄美大島一番の市街地「名瀬」の街に入ります。ここはツタヤもミスドもモスバーガーもある「街」です。お買い物をイオンで済ませ、さらに南下し「旧住用村」に入ります。約25分で金作原原生林の入り口までは行けます。金作原原生林は太古の姿をそのまま残す有名スポットで、亜熱帯の動植物が数多く生息しています。運が良ければ奄美固有種のカエル(女子には不人気)や鳥などがヒカゲヘゴの間から顔を覗かせます。

金作原原生林の楽しみ方

金作原原生林は世界自然遺産登録の推薦地となっているために、現在勝手に入ることができなくなっています。必ずエコツアーなどに予約を入れてガイドと入らなければいけないルール(有料)が施行されていますので、事前に連絡をしてからの観光になります。入れる人数制限などもありますので、ツアー会社に連絡の上楽しんで下さい。ツアー会社の数が多いので、代表統括している奄美市役所の連絡先を下記に入れておきます。

金作原原生林観光基本情報


【住所】鹿児島県奄美市名瀬朝戸金作原
【問合せ】0997-52-1111(奄美市紬観光課)

奄美大島の人気観光スポット⑤「グルメ」

奄美伝統おもてなし食「鶏飯」

奄美大島はその昔とても貧しい島でした。薩摩からお役人が来てもそれをもてなすための料理がありません。そこで開発されたのが「鶏飯」です。鶏をじっくり煮てスープを取り、そのほぐし身と錦糸卵、シイタケの煮物、海苔、パパイヤ漬けなどをご飯にトッピングし、熱々の鶏スープをかけていただく郷土料理です。どこの食堂でも大体メニューに載っていますが、有名でおいしいお店の店名を3つ紹介しておきます。「ひさ倉」「てっちゃん」「鳥しん」の3店です。探してみて下さいね。

奄美群島のみの製造「黒糖焼酎」

お酒造りは酒税法上とてもいろいろな縛りがあります。その中で奄美の黒糖焼酎は、奄美群島のみで製造が許されているお酒です。「昔から日常的に造っていたから」というのが一番の理由です。ほのかな甘い黒糖の香りの中にガツンとくる飲みごたえ。夏の定番はコップ一杯にクラッシュアイスを入れてそこに焼酎を注ぐだけ。いろいろなカクテル素材としても使われますから女子にも人気のお酒です。奄美大島の居酒屋に行ったらぜひとも口にしたいお酒ですね。

奄美大島の人気観光スポット⑥「滝」

見どころ一杯「フナンギョの滝」

奄美パークを出てさらに南下し、名瀬市街地を過ぎると「奄美大島中部」の住用・大和・宇検といった村落に入ります。奄美大島はもともと「一年に400日雨が降る」などと言われるくらい雨の多い土地です。山中に美しい滝が幾つもあります。その中でも有名なのが「フナンギョの滝」です。国道58号線を名瀬から30分あまり走ると「フナンギョの滝5㎞」の看板が出てきます。そこを右折し、看板通りに行くとすぐ近くまで車で行けます。しかし途中からかなりの悪路になりますから腕に覚えのない方は「あと0.5㎞」の看板から歩きましょう。

見どころ満載「アランガチの滝」

筆者個人的に奄美大島で一番涼しい場所だと思っている「アランガチの滝」。名瀬市街地から約1時間国道58号線をドライブし、住用を抜ける手前に大きなコンクリート工場が見えたらそこを右折します。看板には「焼けうちの里」と出ています。美しく舗装された道を道なりに約30分走るとアランガチの滝入口の看板が出ますので、そこを(鋭角的に)右折。滝の近くまで車で行けます。水量の多い滝ですからマイナスイオンも大量に発生していますし、古い水路などもそのまま残っていて見どころの多い名所です。

観光基本情報

【フナンギョの滝】鹿児島県奄美市住用町大字川内
【アランガチの滝】鹿児島県大島郡宇検村湯湾1835

奄美大島の人気観光スポット⑦「不思議」

不思議石の名所「ホノホシ海岸」

国道58号線を名瀬市街地から1時間ちょっと、空港からなら2時間ちょっと南下すると奄美大島のもう一つの市街地「瀬戸内町」に入ります。近大マグロの養殖や田崎真珠の養殖、フグやカンパチの養殖などが盛んな港町です。ここでのおすすめはホノホシ海岸。古仁屋と呼ばれるこの町のどん詰まりを左折し、30分ほどドライブすると蘇刈集落の「ホノホシ海岸」に到着します。ここは浜全体が「丸石」でできた珍しい海岸です。島民が初日の出を拝みに行くパワースポットでもあります。

ホノホシの楽しみ方

名所とはいえトイレ問題などで女子に敬遠されがちな場所の多い奄美大島の名所のなかで、ホノホシ海岸は駐車場もトイレも整備されていて、とても女子に人気のパワースポットです。駐車場も広くとってありますから、運転の苦手な女子でも楽々駐車が可能です。見どころは「丸石」と「波音」。拳大の丸石だけで構成された浜は歩きにくいことこの上ないですが、自然の偉大さを感じられる名所です。ちなみに丸石は採取が禁じられています。「盗って(撮って)良いのは写真だけ」が合言葉の海岸です。

ホノホシ海岸観光基本情報

【所在地】鹿児島県大島郡瀬戸内町蘇刈

奄美大島の人気観光スポット⑧「離島」

加計呂麻島

南の市街地「古仁屋」には離島観光へ運んでくれるフェリー乗り場が「海の道の駅」の中にあります。大きなマグロのオブジェが目印で、旅好き女子の撮影場所としても有名です。ここから向かい側の「加計呂麻島」に一日7便のフェリーが出ています。奄美大島本島の「陰間」から見える島だから「カゲマジマ」。それが加計呂麻島になったと言われています。俯瞰で見ると蝶ネクタイを浮かべたような形の島で、第二次世界大戦当時の砲台跡から手付かずの自然まで見どころの多い、島自体が観光名所です。


加計呂麻島の楽しみ方

加計呂麻島の主要港は2つ。瀬相港と生間港です。どちらにもレンタカー会社がありますので借りてドライブ・観光することは可能ですが、空港からレンタカーを借りている場合はそのままフェリーに乗せてしまいましょう。ただぐるりとドライブするのであれば島一周6時間ほどで回れますが、見どころが多いので朝8時の便で島に渡り午後6時の便で宿に戻るくらいが丁度良いかと思います。シュノーケリングの支度などしておけば、どこで車を停めて海に飛び込んでも宝石のような海が体験できますよ。最近では歴史好き女子などもたくさん訪れています。

奄美大島のレア生物について

特別天然記念物「アマミノクロウサギ」

アマミノクロウサギは奄美大島の観光道路を深夜ドライブしていると時々見かけることがあります。アマミノクロウサギウォッチもこれはこれで奄美大島の楽しみ方の一つなのですが、近年アマミノクロウサギが野犬に噛まれたり車に轢かれたりという事故が何件か報告されています。レッドデータブック絶滅危惧種Ⅰ類に登録されている奄美大島の固有種です。市街地すぐ近くまで現れることもあります。観光先での運転には本当に気を付けて下さいね。

超危険生物「ハブ」

「奄美大島の夜は道の真ん中を歩け」とよく言われます。都会でそんな事を言ったら怒られてしまいますよね。でも奄美大島の夜は道路の端に悪魔が潜んでいます。それがかの有名な「ハブ」。人間の温度を感知して跳びかかってくるハブは夜の暗さなど関係なく的確に噛んできます。ハブは気温28度を超すと動きが鈍くなります。ですから奄美大島の熱い夏の昼間はあまり出てきません。観光先で散歩などする場合、昼より夜の方が危ないので気を付けましょう。ハブから身を守るコツは「ハブがこちらに気が付く前にこちらがハブを見付ける」ことだけです。

奄美大島の伝統芸能について

奄美島唄はちょっと特殊

元ちとせや中孝介など奄美大島出身歌手の歌声を特殊に感じたことはありませんか。奄美大島の島唄は独特の発声方法で唄います。それが「ファルセット(裏声)」です。それは女子でも男子でも同じです。奄美大島の島唄は昔の圧政時代などの悲哀を裏声に込めます。またご近所の沖縄民謡には「レ」と「ラ」の音がありませんが、奄美大島島唄は「全音階」なんです。全音階の民謡の南限と言われています。島で島唄を生で聞きたいと思ったらぜひ民宿や食堂などで声を掛けてみて下さい。ほぼ100%聞ける場所を教えてくれますよ。

島唄とは別に「八月唄」

奄美島唄は何となく耳に入ったことがあると思いますが、奄美大島にはもう一つの唄があります。それが「八月唄」です。内地の盆踊りのような「八月踊り」のための唄で、男唄と女唄の掛け合いの唄で、太鼓(チヂン)と指笛(ハト)だけで唄います。集落によっては三日三晩踊り続ける集落もあります。やっていれば観光客でも参加できますので、積極的に参加することをおすすめします。踊りは「旧暦の8月15日前後」「旧暦の9月9日前後」に各集落で行われますよ。昔は男子と女子の出会いの場だったそうです。

夏の奄美大島は観光スポットだらけ!

数えきれないほどの名所・見どころがぎゅっと詰まった奄美大島。世界自然遺産に登録されたら観光客の数も増えるでしょうし、また入れなくなる場所なども出てくることでしょう。奄美大島観光は今がチャンスだと思います。フーテンの寅さんの足跡(そくせき)やダイビングスポットなどまだまだ名所や有名スポットなど紹介しきれていませんが、今年の夏は奄美大島の自然やグルメを堪能しに行ってみませんか。

奄美大島の海が気になる方はこちらもチェック!

今回奄美大島の大きな魅力の一つ、「ダイビング」の説明が不足していると思います。「暮らし~の」サイト記事に奄美大島のダイビングを詳しく紹介してくれている記事がありますので、そちらを載せておきます。海の中の観光も良いものですよ。