小川キャンパルとは
日本の老舗テントメーカー
小川テントの事業を受け継いた日本の老舗テントメーカーです。2015年頃には現在ogawaブランドのテントを製造しているキャンパルジャパンによって販売されています。キャンプ歴が長い人はキャンパルジャパンより小川キャンパルのほうがしっくりくるという方が多いでしょう。小川キャンパルの魅力は大人数から少人数でも使いやすいテントがたくさんあり、独特のフォルムをしていてキャンプ場でも分かりやすいテントが多いです。
高品質なテントが多い
生地の厚みがしっかりしていたり、安心安全な1500mm以上の高い耐水圧、裁縫技術がないと難しいバスタブ状のボトムなど高品質なテントが多いため価格帯は高めですがその分初心者から上級者まで安全に長く使えるようになっています。また品質がいいだけではなく設営方法が簡単になるように設計されていたり、一部を除き付属品も交換しなくても使えるようなものがセットになっていたりとレビューでも高く評価されているメーカーです。
小川キャンパルの「廃盤」のテントヴェレーロ5
2018年に廃盤になったテント
これから紹介する小川キャンパルのテント「ヴェレーロ5」は2018年という近年に廃盤になったばかりのテントです。人気テントのため通販サイトにはほぼ在庫がなく手に入れるとなるとオークション、フリマアプリなどで出品されているものを運良く手に入れるしかありません。通常のテントであればカタログ落ちしても1年程度でオンラインストアから在庫がなくなることは少ないですが、ヴェレーロ5は在庫もほとんど出払っています。
代わりのテント
廃盤のため代わりとなるテントはティエラ5EX、シュナーベル5になります。価格帯や形状で近いのはティエラ5EXで、価格帯でいえばシュナーベル5のほうが若干安いです。どちらのテントも小川キャンパルの人気のテントで大きさや広さは多少異なりますが、廃盤になったヴェレーロ5の代わりとして十分使えます。主な違いとなるのは価格帯ではなく前室の広さや通気性などになります。それぞれの比較については後述します。
ヴェレーロ5の基本情報
使用人数が5人用のテント
ヴェレーロ5 ロッジドーム型テント
ヴェレーロ5はロッジドーム型のツールームテントです。ドーム型ではなくロッジという小屋のような形状をしていることからテントの端のほうでも垂直に近い形で生地が立ち上がっているので、ヴェレーロ5の特徴である広さを存分に活かすことができる形状になっています。大人5人まで使えるということで家族でキャンプをするときにちょうどいい人数です。また前室がリビングになるツールームテントなのでタープがなくても快適です。
スペック
耐水圧はフライシート、ボトムともに1800mm、使用しているポールはアルミ合金です。フライシートには紫外線を防いで生地の劣化を抑えるUVカット加工や油汚れや摩擦などに対する備えとしてテフロン加工が施されていて、縫い目もシームテープで保護されてています。インナーサイズは220×310、高さは190cmと日本人の平均的な身長なら立っても天井に届くことがないちょうどいい大きさになっていて使い勝手抜群です。
ポールだけで自立する
ポールだけで自立するタイプなのでインナーを外せば、巨大なシェルターとしても使用できます。簡単にインナーがはずせるということは雨の日の撤収でも濡らさなくても済むので便利ですよ。
ヴェレーロ5の設営方法
セルフスタンディングテープでわかりやすい
一般的にテントが大型になればなるほど風の影響を受けやすく、風に負けないように強度を高めるためポールの数が増えて設営方法がややこしくなります。大きさによりますがツールームテントはポールの数がドームテントの倍以上となり大変です。小川キャンパルのテントは設営時にセルフスタンディングテープと呼ばれる設営時の目印にもなるテープを先に広げてから設営するのでサイズが大きいテントでも分かりやすいと言われています。
設営方法
セルフスタンディングテープを広げテープをペグダウンします。次にテープと合った色のポールを黄色から赤の順に組んでいきましょう。あとはテープにある色分けされているラベルをみながら正しくポールを組み立てて行くだけです。詳しい設営方法は説明書をご確認ください。1人で設営する方も多いですがサイズが大きいテントは2人で設営するようになっているので2人でしたほうが簡単です。
設営に関するレビュー
ポールを組んで自立させるのではなく、あらかじめ地面にテープを広げて設営していくので大きさの割に簡単という評価が多いです。ヴェレーロ5が人気テントになっている理由の1つと言えるでしょう。
設営方法、スタンディングテープを適当に貼り、フレームを建て 幕体をかぶせるだけで初めての人でも簡単でしょう。
ヴェレーロ5の強度
サイズが大きくてもしっかりした強度
ヴェレーロ5全体の大きさは650×350cm、そして高さは215cmになる大型のテントです。風の影響を受けやすい大きさですが、ラダー型と言われるはしごのような骨格をしているため強度が高くなり大きさの割に風が吹いてもびくともしないと言われています。また繊維強化プラスチックではなく強度のあるアルミ合金のポールを使用することで、製品寿命、風や太陽光(UV)に対する強度もあり全体的に使いやすくなっています。
テープでつながっている
セルフスタンディングテープでポールが全てつながっているので、万が一ペグが抜けても一気に倒壊するというこも起こりにくくなっています。ただしヴェレーロ5に付属するペグはプラスチック製なので地面が柔らかい場所以外は買い替えたほうがいいでしょう。
強度に対するレビュー
テントで使われているポールは単なるアルミではなく強度や耐酸性が強化されているアルミ合金です。それだけではなくフレームが太くしっかりしていると評価されていて強度の高さがうかがえます。
申し訳ないが、このテントのフレームを見た後に、他のメーカーのテントのフレームは見えません。 握れるほど太く、テントを揺らしてもビクともしない
ヴェレーロ5の広さ
サイズが現行モデルより大きい
人気ブランド小川キャンパルの中でも特にリビング(前室)が大きいタイプでリビングの広さは、400×330cmにもなります。またインナーの使用人数は5人ですが、インナーを外してシェルターとしてつかう場合の広さは約13.4畳に相当し、サイズの大きいテーブルにチェアなどを入れても余るほどです。13.4畳もあると10人という大人数でも対応できます。現行モデルのティエラ5EXよりも大きく広いのがヴェレーロ5の魅力です。
使いやすいサイズ
もしヴェレーロ5がワンポールテントだと張り綱を含めるとかなり巨大なサイトが必要になってきます。しかしロッジ型のテントなので大きく張り綱をしなくてもいいので、広さがあまりない区画サイトで比較的使いやすい大きさです。それでいて大人数でも少人数でも使いやすいちょうどいいインナーサイズとなっています。
サイズに対するレビュー
リビングが特に広いので荷物を入れても十分スペースがあると人気です。インナーも子どもが小さなうちは5人以上でも使いやすいと言われています。
雨の時も荷物をすべて収納しても尚且つリビング空間が 造れるのはヴェレーロならではだと思います。寝室前にお座敷空間を作りとても快適に過ごせます。
ヴェレーロ5の通気性
開放できる場所が多い
ヴェレーロ5が人気となった特徴に通気性があります。テントの通気性というのは大切で夏は風通しをよくすることでテント内の温度を下げ、肌寒い時期になると開放して換気することでテント内と外気温の差をなくして極力結露が発生しないようにする効果があります。またリビングに暖房器具を導入した場合はよく換気することで有毒な一酸化炭素を発生させないようにする大事な役割があるので換気しやすいテントほど人気です。
ヴェレーロ5の換気について
換気をかねた出入り口がリビング正面、中央左右、インナーの背面にありどこからでもアクセスできます。そしてメッシュパネルになる場所がインナーだけで4箇所ありベンチレーションも完備しています。リビングにも4箇所以上の大型メッシュパネルがあり通気性抜群です。出入り口はそれぞれ別売りのポールを使うとキャノピーとして使用でき、メッシュパネルがある場所はすべて開放できる仕様です。
通気性のレビュー
メッシュパネル、出入り口が多いので真夏に使っても風通しがよく使いやすいと評判です。フルクローズ、メッシュオープン、全開に対応しているところが特に評価が高いです。
幕帯の生地と縫合はかなりしっかりしていて丈夫さを感じました。 テント内のスクリーンも全8面、全開・スク リーン・全閉と切り替えられるので、着替えなどにも即対応が効き女性にも嬉しい機能かと思います。 各スクリーンと前後上部のベンチレーター、 天井に取付けるライナーシートをうまく活用すれば、結露もかなり減らす事ができます。
ヴェレーロ5の使い勝手
冬にも使える
通気性がよすぎると冬などの寒い時期にキャンプができるか気になりますが、インナーはメッシュ素材ではないので風を防げます。また前述したように通気性がよくても全てフルクローズしベンチレーションだけで換気する方法も可能です。フライシートにはしっかりとしたスカートがついてくるので冬の強い風が吹いても内部まで吹き込まないようになっているので年間を通して使いやすいオールシーズン対応のテントです。
重さ
大型のテントのため軽いということはないのですが現行モデルのティエラ5EXと比べると1kgほど軽い約20kgです。本体が約13kg、ポールが約7kgなので持ち運ぶには辛い重さなので車で乗り上げられるサイト向きのテントです。ツールームテントとして考えると20kgは軽いと言われています。
使い勝手に関するレビュー
裁縫の技術や耐水圧などの素材そのもののスペックの高さ、ツールームテントとしては軽量なところなどを考えると高価格ですが、それ以上の価値があると高く評価されているテントです。強いてデメリットを挙げるとするならば現在は廃盤のため入手する方法が限られているぐらいになります。
これだけの巨体と装備なので価格も決して安くはありませんが、総合的にそれ以上の能力はあると思います。 設営も以前のテント&タープよりは遥かに早くなりました。
ヴェレーロ5と現行モデルの比較
廃盤のヴェレーロ5と現行のティエラ5EXの違い
ogawa(小川キャンパル) ティエラ5EX ブラウン×サンド×レッド
主に違うところは耐水圧とリビングの広さです。雨でも安心してキャンプができるのはティエラ5EXですが、快適に過ごせるのは通気性がよく、広いリビングがあヴェレーロになります。人数はどちらも5名です。
ティエラ5EX | ヴェレーロ5 | |
全長 | 555cm | 650cm |
リビングの広さ | 285×300cm | 400×330cm |
耐水圧フライ・ボトム | 1800mm・10000mm | 1800mm・1800mm |
収納サイズ | 76×40×40cm | 80×38×36cm |
廃盤のヴェレーロ5と現行のシュナーベル5の違い
ogawa(小川キャンパル) シュナーベル5 5人用
やはりリビングの広さが大きく異なり、シュナーベルは少し小さく軽い特徴があります。どちらも5人用です。
シュナーベル5 | ヴェレーロ5 | |
全長 | 560cm | 650cm |
リビングの広さ | 280×300cm | 400×330cm |
耐水圧フライ・ボトム | 1800mm・1800mm | 1800mm・1800mm |
収納サイズ | 80×40×30cm | 80×38×36cm |
ヴェレーロ5のまとめ
レビューで人気がわかる名テント
廃盤になりましたが、レビューからは性能の高さ、人気が伺える名テントです。比較してわかるよに小川キャンパルの中でもトップクラスのリビングルームがあるという魅力的テントですので、気になる方は在庫があるうちにチェックしておいたほうがいいでしょう。
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