検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

西洋朝顔(ヘブンリーブルー)の花言葉や育て方を解説!冬越しの仕方は?

青く美しい花を咲かせる西洋朝顔、多花性で寄り添うように咲き乱れるさまはとても見事です。花の形は日本朝顔にそっくりですが、開花時期や日中に咲くなど、いろいろ違いがあるようです。そんな西洋朝顔の育て方や花言葉などをご紹介していきます。
2020年8月27日
kureko
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

西洋朝顔について

西洋朝顔は熱帯アメリカ原産のヒルガオ科の1年草で、その代表的な花がヘブンリーブルーです。暑さに強く、ツル性なので垣根や日よけとして使われますが、多花性でたくさんの青い花が咲きほこる姿は、まさに天空の青そのもの。生長が早く、ぐんぐん生い茂り、他の植物の方まで分け入ってしまうので他と交わらない工夫も必要になります。

西洋朝顔の基本情報

科・属名 ヒルガオ科イポメア属

英名・学名 ipomoea tricolor heavenly blue

原産地 熱帯アメリカ

開花期 8~11月

開花時期は

西洋朝顔は短日植物なので、日本朝顔が6月下旬~7月から咲き始めるのに対し、西洋朝顔の開花時期は8月下旬~11月になります。短日植物とは太陽の光が減った事を葉っぱがキャッチし、開花させようとする種類で、夏~秋に花を咲かせますが、西洋朝顔もさわやかな青い花びらを晩秋まで楽しませてくれます。ヘブンリーブルーは宿根草なので毎年花を咲かせる植物なのですが、寒さに弱いので1年草として分類されています。

西洋朝顔の花言葉

西洋朝顔の花言葉には「愛情の絆」「結びつき」「堅い約束」「愛着」などの花言葉があります。どの花言葉も愛する人と心が強く結ばれていることを表しています。それは西洋朝顔のツルが絡まりあって天空まで伸びていくヘブンリーブルーの姿が由来と言われています。大好きな人へ贈るのにぴったりの花言葉ですね。

思いをそっと伝える

西洋朝顔は、「空色朝顔」の別名を持つヘブンリーブルーの青い色や、白やピンク、赤、紫などの花色がありますが、派手さはなくどれも楚々として慎ましく、そんな花の風情から、そっと思いを伝えたい時の花言葉のようです。ちなみに日本朝顔の花言葉には「はかない恋」「固い絆」「愛情」などがあります。「はかない恋」の花言葉は日本朝顔の花が短命である事に由来しますし、「固い絆」「愛情」は西洋朝顔と同じ由来になります。

西洋朝顔の育て方・西洋朝顔の種類

ヘブンリーブルー

ヘブンリーブルーは西洋朝顔の種類の中でも代表的な花。“ヘブンリー”は「天空」「天国のような」「素晴らしい」などの意味で、別名を空色朝顔という如く美しいブルーの花を咲かせ、多花性で花茎には花径10cmほどの花を3~7つほどびっしり付けます。生育が早く、どんどん伸び、まさに「天空の青」の見事さです。同じ種類で、ヘブンリーブルーを改良した早咲きの「アーリーヘブンリーブルー」と言う種類もあります。

スカーレットオハラ

Photo byHans

スカーレットオハラは西洋朝顔に分類されていますが、もともと日本の朝顔で、日本で生まれ、海外で品種改良された種類です。ツル性で伸びは良いのですが茂り方は西洋朝顔ほどではなく、日本朝顔のように、やや小ぶりで、丈は 1m~3mくらいです。花色はあざやかな桃紅色で秋に咲き、晩秋まで次々と開花します。

ヘイゼルウッド ブルーズ

Photo byromaniamissions

ヘイゼルウッド ブルーズは、白、水色、紫、青などの地に濃い青などの星形の筋が入り、中央は薄い紫や薄い黄色と混色で、和風の色合いの西洋朝顔です。日当たりを好み温度は20℃~30℃が適しています。8月~10月頃まで咲き10月~11月頃に結実します。


フライングソーサー

フライングソーサーはヘブンリーブルーとパーリーゲートの交配によって出来た種類で、白い花弁に縦にブルーの絞り模様が入った花をつけます。花ごとに縦の絞り模様が違うので一株でも充分楽しめます。また多花性なので1つの花茎に3~5つの花をつけますし、生育もよく2m~5mほど伸びるので日よけにむいています。短日開花性なので8月末から霜が降りる頃まで咲き続けますが、花持ちがよく秋には夕方から翌日まで咲いていることもあります。

パーリーゲート

Photo byleoleobobeo

パーリーゲートは花径10㎝ほどの美しい純白の花をたくさん付けます。日本朝顔より花持ちがよく秋になると夕方までや翌日まで咲き続けます。短日性なので夜街灯などで明るい場所に植えたり、また窒素系の多い肥料を施すと花つきが悪くなります。丈は2~5m程伸びます。ちなみにパーリーゲートは真珠の門という意味で、天国の入り口まで伸び続けるイメージが素敵ですね。

西洋朝顔の育て方・種まき1

種まきの時期と環境

朝顔は苗を育ててから畑に移して地植えする事も、最初から育てたい場所に直に種を蒔くこともできます。西洋朝顔も日本朝顔も発芽するための温度は20度~25度くらいなので、時期的には5月上旬~6月中旬が適期です。朝顔は日光を好みますので、半日以上日が当たる場所で育てたいですが、西日には弱いので場所的には家屋の南側から北東側に植えるのが良いでしょう。

種の準備

朝顔の種の殻は固く、発芽しにくいので、前もって種の殻を少しカットし、水を吸収し発芽しやすい状態にしておきます。種の内側の白っぽい点が発芽部で、すぐ下に根があるのでこの発芽部を傷つけると根を傷めてしまう恐れがあるので、殻を傷つける時は内側ではなく、カーブしている外側につけるようにします。その後1~2晩水につけてから種まきをします。最近では発芽しやすく処理された種も出回っているので種の入った袋の説明をよく読んで確認してください。

西洋朝顔の育て方・種まき2

種まき

種を発芽させてから植え替える場合は、直径9cmほどの3号鉢か、ポットを準備し、種まき用の用土を入れます。深さ1㎝くらいの穴を指であけ、1個の鉢への種まきは1~2粒にし、種まき後は水を与えます。植え替えずに直接種まきをする場合は種まき用の土作りを2週間前くらい前までにしておきます。容器栽培する場合は直径21cmほどの5~6号鉢に土を入れます。地植えの場合は畝作りをしておきます。

種まき時の注意点

種まき用の穴は深さ1cm以上深く掘らないようにします。深すぎると芽が伸びても地上に出ることが出来なくなります。また、種の内側のへそを下にむけるように植え付ける事が大切です。上向きに植えると根が地上に出てしまう恐れがあるからです。地植えの時複数株植える場合は間隔を30cmほどあけ、深さ1cmの穴をあけて種まきをすると根が張りやすく生育が良くなります。

西洋朝顔の育て方・苗で育てる

前章では種まきで育てる方法をお話しましたが、この章では苗から朝顔を育てるお話をします。こちらも簡単で初心者の方にも楽に育てることが出来ますのでぜひ挑戦してみて下さい。

朝顔の苗の選び方

葉の色の良いものを選ぶ


葉の色を見ることで、苗が元気かどうかを知る目安になります。朝顔の発芽温度は20℃~25℃ですがそれより低い温度で発芽した場合は白っぽい苗になってしまいますし、病気に罹っていたり日陰で育てられていたりすると葉の色が悪くなります。双葉がしっかりして色つやの良い苗を選びましょう。また苗が小さいうちにアブラムシなどが付きやすいので、葉の裏などをしっかり見て害虫が付いていないかも確かめましょう。

丈がしっかりして本葉は4枚くらいのもの

朝顔の苗を定植する時期は、双葉がちゃんと開いていて本葉の先が見えた頃から本葉が4枚くらいの頃が適期です。それを過ぎると定植する時に根を傷めたりしますので、苗が大きくて立派そうだからと言って、それが必ず育てるのに良い苗とは限らないのです。

品名ラベルがあり、ポットの底から根が見える苗

苗の入っているポットの底を見て白い根っこが見えるのは根の張りが良くて元気な苗です。ですが根が白ではなく茶色の苗の場合は避けましょう。また底穴から根が見えなくても株がしっかりしていれば問題ありません。また朝顔の品種と生産者の名前がラベルに書いてある苗は選ぶうえで安心といえます。

西洋朝顔の育て方・摘心とは?

摘心とは、植物の茎の先端をカットする事によって脇芽を成長させることです。植物には茎の頂点の芽を優先して生長させ、脇芽の成長を抑えようとする特性が備わっているので、自然の育て方に任せておくと茎の先端にだけに花が咲いてしまいます。摘心をして先端の茎を切ることで、脇芽が生長できるようになります。さらに摘心を何度か繰り返すことで脇芽もたくさんでき、1シーズンでたくさんの花を楽しむことが出来ます。

摘心の時期と方法

朝顔の摘心の時期は朝顔の本葉が8枚~9枚になった時が摘心の適期です。最初の双葉の次に出てくる第1の本葉から数えて、第5か第6の本葉の上でカットします。摘心後、まもなくそれぞれの本葉や双葉の付け根から、脇芽が出てきます。脇芽をすべて育てると、株が疲労し、花数が少なくなったり、早く枯れたりするので、残すのと摘んでしまうのとに子ズルを選定しますが、残すのは、第3、第4、第5の本葉の付け根から出る脇芽1本~3本ぐらいにします。

西洋朝顔と日本朝顔との違いは?

日本朝顔のこと

日本朝顔はヒルガオ科のつる性の一年草で、奈良時代に中国から薬草(下剤)としてもたらされたのがはじまりです。観賞用として親しまれるようになったのは江戸時代からで、愛好家たちによって特殊な栽培技術による品種改良が盛んに行われました。花の大きな「大輪アサガオ」や、八重咲のように、花弁が細かく切れたり、花びらの数が多く豪華な雰囲気の花に人気が集まり、一大ブームを巻き起こしました。

西洋朝顔と日本朝顔との違い

葉の違い

西洋朝顔の双葉が細く深く切れているのに対して日本朝顔の双葉は大きく浅く切れています。また西洋朝顔の葉がつるつるとして毛がないのに対して日本朝顔の葉には細かい毛がたくさん生えているという違いがあります。

開花時間の違い

西洋朝顔の花の開花時間は午後3時くらいまでですが、日本朝顔の開花時間は、お昼過ぎまで咲く種類もありますが、おおむね朝早くに咲き、午前中に咲き終わるという違いがあります。

花数の違い


西洋朝顔と日本朝顔は咲く花の数に違いがあります。西洋朝顔は日本朝顔と違って1つの花茎にたくさん(3個〜7個くらい)の花をつけますが、日本朝顔は1つの花茎に1個の花しか付けないという違いがあります。

ツルの伸びの違い

西洋朝顔は良く伸びるので「天空の青」などと表現され緑のカーテンにしたり、生垣にも使われます。日本朝顔は行灯仕立てや緑のカーテンに使われます。

西洋朝顔の育て方・冬越し

西洋アサガオには、冬越しして毎年花を咲かせる宿根性のものと、冬になると枯れてしまう一年草のものがあります。宿根性の朝顔はオーシャンブルー、琉球朝顔の「ノアサガオ」といった名前で流通しています。種はできず、多年草で、挿し木や株分けで増やします。寒さに弱く0℃以下になると枯れてしまいますので、冬場は掘り起こして、室内で冬越しさせます。

冬越しの仕方

朝顔の根の冬越しに重要なのは温度です。寒い地域で 冬越しをさせる場合は寒さ対策をしっかりすることです。鉢植えの冬越しの場合は、室内の、0度以下にならない場所に移して冬越しします。垣根などの冬越しの場合は、降霜前に、根本から切り、土をかぶせ、ワラなどで覆って、さらにその上から土をかぶせます。春、霜が降りなくなったら 覆いを外します。葉が枯れずに冬越し出来そうなら春までそのままにしておけば春先に地下茎から新芽が伸びてきます。

まとめ

日本の夏を代表する朝顔、その名前の由来は、「朝顔」=「朝の美女」の意味だそうで、咲いている時間が朝だけという事からこの名がつきました。古来中国では朝顔は高価な薬で、平安京へ都を移したころ遣唐使が薬用として種を持ち帰ったのが始まりとされています。この頃の朝顔の花は小さかったそうですが江戸時代に盛んに品種改良が行われて大輪咲きや花弁の形や色もさまざまな朝顔が作られるようになりました。

西洋朝顔の育て方のコツ

育て方のコツはいたってシンプルです、第1に、朝顔はツル性で、特に 西洋朝顔のツルは良く伸びますので誘因範囲を広く取る事です。そして水切れしないようにし、土の表面が乾いたらしっかり水やりをする事と、肥料が切れると花付きや葉の色が悪くなるので注意します、以上のことに注意すればどなたにでも楽しく育てられます。ぜひ挑戦してみて下さいね。

朝顔の育て方を詳しく知りたい方はこちらもどうぞ

育て方のポイントなどが詳しく載っていますのでぜひ参考にして下さいね。