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アサガオ(朝顔)の育て方!初めてでも大丈夫!育て方7つのコツをご紹介

日本の夏の風物詩、アサガオ。「小学生のときに育てた!」なんて思い出深さを感じる方も多いのでは? そんなあなたも、もういちどアサガオを育てて、あのころを思いだしてみませんか? お子さまと一緒に育てられるほど簡単ですよ! 育て方のコツ7つをご紹介します!
2020年8月27日
三ツ矢ナオ
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アサガオの育て方

夏の風物詩

日本の夏に欠かせない花といえば、アサガオです。 つる性の植物なので、軒下に這わせて日陰を作ったり、花の生け垣を作ったりという楽しみ方も可能。 たおやかな青や水色から、上品な白、華やかなピンクまで、一緒に植えても相性のいい色が豊富に揃っています。 「普段、植物は育てない……」という方でも大丈夫。 子どもでも育てやすい、比較的栽培の容易な植物です。 小学1年生の頃に、授業で育てたことのある方も少なくないのではないのでしょうか。 あなたもアサガオを育てて、日本の夏の訪れを感じてみませんか?  水やりや摘心など、アサガオの育て方を7つに分けて解説します!

アサガオの基本情報

江戸時代にブームを迎えた

アサガオは江戸時代にブームを迎えた、って知ってましたか? とてもポピュラーなアサガオですが、実は、その原産地ははっきりしていません。 奈良~平安時代、遣隋使によって日本に伝わった、とする説が有力です。 当時、アサガオは観賞目的の花ではありませんでした。 種から薬を作るために育てられていたのです。 その後、江戸時代半ばになると、観賞用として栽培されるようになりました。 「変化アサガオ」とひとくくりにされる、一見「これがアサガオ?」と思うようなものが生み出されたのも、江戸時代です。多彩な品種があることから、当時の人気ぶりがうかがえます。

日本が誇る花

世界的に見ても、日本はアサガオの品種改良が盛んな国です。 日本家屋との相性も抜群。 和風なガーデニングを楽しむなら、ぜひ1度は育ててみたい花です。

アサガオの品種

アサガオを育てる前に知っておきたいのが、「どんな品種があるの?」ということ。 品種によって、花の印象はさまざまです。 いかにもアサガオらしいアサガオが欲しいと思っていたのに、いざ開花してみると、「なんかイメージと違う……」なんてことも。最初に種類をチェックしておけば、そんな失敗も防げますよ! 人気種はもちろん、ちょっと変わったものまでご紹介します!

アサガオの種類① 大輪系

アサガオの中でも最も人気なのは、「大輪系」と呼ばれる品種群でしょう。 その名の通り、大きな花をもつ種類です。 中には直径が20センチを越す、ダイナミックな花も。絞り模様がついている品種は、個性的でありながら趣を感じられます。葉も多くのバリエーションがあり、花期以外のことも考えて選びたいところ。園芸店にもたくさん出回っているので、購入しやすいのもポイント。お気に入りを見つけてみましょう。

ヨイノツキ

大輪の園芸種。 濃紺の花を咲かせます。 丸くて大きな花姿は、シックで、日本的な美しさがあります。まさに「宵の月」を眺めているようです。高貴さを感じさせる、大人っぽい落ち着いた雰囲気が魅力なので、お子さまというより、年配の方におすすめしたい種類です。

団十郎

大輪アサガオの仲間です。 花の色は、渋くて落ち着いたピンクという感じ。昔の女性の着物のような、落ち着いた品のある色です。派手すぎない古風な魅力があります。 この色は、歌舞伎俳優の市川団十郎が好んだことから、「団十郎色」と呼ばれています。

アサガオの種類② 変化アサガオ


続いては、江戸時代のアサガオブームで生み出された、ちょっと変わった変化アサガオたちをご紹介します。 変化アサガオは、現在でも大輪系に次ぐ人気を誇っています。 特に愛好家の間では、根強い人気があるようです。 人とは違う、変わったものを育てたい方には特におすすめ! ただ、種を採るのが難しいものもあるので、毎年育てたい方にはやや不向き。種が採れても、「去年とはなんだか違う花が咲いた……」なんてことも。デリケートだけど美しい種類たちといえるでしょう。 変化アサガオが変わっているのは、花だけではありません。 葉の形も個性的。ぜひ注目してみてください。

台咲き種

スイセンに似た、ラッパのような形をしたアサガオです。 花筒の部分が途中で折れ曲がり、台座のようになっています。

牡丹咲き種

こちらは、「アサガオだけど牡丹に似ている!」という、驚きの種類。 おしべが弁になり、花が2重化しています。 アサガオはつる状の植物ということもあって、むしろパッと実はバラと勘違いしてしまいそうな豪奢さです。

アサガオの種類③ 西洋アサガオ

アメリカで誕生したのが、西洋アサガオです。 西洋アサガオの魅力は、なんといってもその丈夫さ。 よく花が咲き、よく茂ります。 従来、アサガオといえば夏にだけ咲く花というイメージでしたよね。でも、西洋アサガオは、どちらかというと秋頃に咲く花。このような遅れて開花・結実する種類は、園芸の世界で「晩生(おくて)」と呼ばれます。 住宅地ではガーデニング用として人気です。 夏という時期にこだわらず育てるのに向いています。

ヘブンリーブルー

紫色の花を咲かせる西洋アサガオ。 大輪系のアサガオに似た見た目をしています。 「西洋アサガオ」という名前ではありますが、和風の庭にも合う無難な雰囲気。西洋アサガオを初めて育てる人にもおすすめです。

育て方1. 適地

日当たりのよい場所

アジサイはよく日の当たる場所が好き。 土は腐植質の多いものを選びましょう。粘質土が向いています。

育て方2. 植えつけ

2-1、種まきのコツ

「発芽しない!」だなんて失敗を防ぐために、ちょっとした前準備をしておきましょう。 前日から水に浸けておくと、発芽しやすくなりますよ。 お肉が入っていたような発泡スチロール容器や、プリンやゼリーのプラスチック容器を使ってみましょう。

2-2、「芽切り」も有効


発芽させやすくする、もうひとつの方法に、「芽切り」があります。 アサガオは種の表面が硬いので、芽がカラを破りにくい植物。 そこで、種に切り込みを入れ、芽を出しやすくしてあげるのです。 まずはカッター等の刃物を準備します。 アサガオの種の、くるんと半円を描いているほうに、そぎ目をつけましょう。 中身の白いところが見えるくらいでOKです。 種の頂点近くにある白いところは、芽が出てくる大事な部分なので、傷つけないでください。 作業には、手を傷つけないよう充分注意しましょう。 小さいお子さまと行うなら、軍手等を使ったほうが安全です。

2-3、種まきの手順

5月に入ってから種まきを行いましょう。 それより早い時期に行ってしまうと、発芽に適した気温ではないので、芽を出しづらくなります。 種まきをするなら、温かくなってきてからにしてください。 深さ1~1.5センチの穴を指で空け、種を入れたら土で覆います。 1箇所に数粒まき、あとで間引きましょう。

2-4、苗の植えつけ

本葉が4~5枚ついたら、花壇や鉢に植えつけます。 最初から直まきしてもOKです。 売っている苗を買って植えつける場合も、本葉が4~5枚程度のものを選びましょう。 大きくなりすぎている苗は避けてください。

育て方3. 水やり

3-1、水やりは頻繁に!

アサガオは水切れが大の苦手です。 日本は比較的雨の多い国なので、地植えであればそこまで心配する必要はありませんが、やはり日々きちんと様子を見てあげたいものです。 鉢植えであればなおさら、頻繁に土の状態を見て水やりしましょう。

3-2、水やりのタイミング

土が乾いてしまったら、すぐに水やりをします。 1日に何回でもOKです。 ただし、過湿にならないよう注意してください。 朝・夕に水切れしていないか確認して、適宜水やりを行うのがおすすめです。

育て方4. 肥料

4-1、元肥をたくさん与える

アサガオ栽培は短期戦です。 5月に種まきを行うと、7月には開花してくれるのです。だからこそ日々の成長が楽しみで、ぐんぐん成長する姿はお子さまでも飽きが来にくいのですね。 一気に育てるには、最初から元肥をたくさん与えておくのがコツ。 牛糞や堆肥、化成肥料などを、あらじめたっぷりと施しておきましょう。

育て方5.支柱を立てる

5-1、数枚の葉がついたら支柱が必要

アサガオはつる性の植物。 4~5枚の葉をつけ、植え替えを行った後には、やがて巻きつく場所を探すようにつるを伸ばします。この頃には支柱を立ててあげましょう。

5-2、誘引

立てた支柱や、自宅のフェンスなど、巻きつけたい場所にツルを誘うことを「誘引」といいます。 誘引の方法は簡単。 支柱やフェンスといった任意の場所と、アサガオを紐で結んであげるだけです。

5-3、「行灯仕立て」の鉢に挑戦


鉢植えなら、おすすめは「行灯仕立て」。 画像のようなアサガオの鉢を見たことがありませんか? これこそが「行灯仕立て」。らせん状にアサガオを誘引し、巻きつける方法です。 鉢の縁に、輪のついた支柱を立て、ぐるぐるとツルを這わせれば完成します。 この行灯仕立ては、いかにも日本的で、アサガオの魅力をよりいっそう引き立ててくれます。アサガオの鉢植えを作るなら、超おすすめの方法ですよ! ほかのつる性の植物にも応用できます。

育て方6.摘心で花を増やす

6-1、頂点の芽を摘む

植物は、茎や枝のてっぺんを切りとってしまうことで、そこからさらに枝分かれする性質を持っています。 この性質を利用して、アサガオの花をたくさん増やそう! というのが、この摘心作業です。ちなみに摘心は「摘芯」とも書きます。

6-2、摘芯は数回に分けて行う

摘心は3回に分けて行うのが理想です。 アサガオは最初、双葉ですが、さらに大きくなると「本葉」と呼ばれる葉をつけます。 この本葉が5~8枚になったら、一番上にひょろっと伸びているツルを切りとりましょう。これが1度目の摘心です。 1度目の摘心を行うと、切った場所から分かれるようにして、さらに数本のツルが出てきます。 このツルは「子ヅル」と呼びます。この部分も、先端を切ってしまいましょう。このときすべての子ヅルの摘心を行うのではなく、摘心しないものを数本残すことで、アサガオの体力を保つことができます。 すると、子ヅルを切った場所から、さらにまたツルが枝分かれして伸びます。 これは子ヅルから発生したツルなので、「孫ヅル」と呼び分けます。この孫ヅルも切りとってしまえば、さらにツルが増えていく……というわけです。

6-3、花が咲かないのは、摘心していないからかも?

せっかくアサガオを育てるなら、たくさんの花を咲かせたいものです。 「花の数が少ない」と悩んでいるなら、ぜひ摘心を行ってみることをおすすめします。

育て方7.害虫

ハダニやアブラムシがつくことがあります。 葉が黄色っぽくなっているならハダニ、 つぶつぶとした小さな虫が葉の汁を吸っているならアブラムシです。 薬剤をまいて駆除してください。

アサガオで涼しい夏を

水やりさえ欠かさなければ大丈夫

涼しげなアサガオは、暑い夏でもホッと心を和ませてくれます。 鉢植えや、フェンス、グリーンカーテン……思い思いの方法で、アサガオを育ててみましょう!