さつきの花とは?
さつきの花は和名がサツキ、科名、属名はツツジ科、ツツジ属です。4月〜5月中旬に咲く花はつつじで、5月中旬〜6月に咲く花はさつきと呼ばれています。常緑の低木樹で、本州、関東地方以西に多く分布し、屋久島でも確認されています。ヤマツツジという種類のさつきがもっとも多く自生しているようですが、江戸中期からさつきブームが始まり、近年では、家庭でも育てられる植物として人気です。低木でもあることから、庭の周りを囲う庭木として、しばしば見かけるのではないでしょうか?
さつきの花の原産地
さつきは日本にもともと自生していた常緑樹です。山間部にも自生していますが、川沿いでも育つことから、いわゆる渓流植物とも言われています。つつじは加湿を嫌いますが、渓流植物と言われるさつきの根は水にも強いと言われています。
さつきの花の特徴
さつきの花は日本の固有種であり、枝先に1〜2個の花をつけます。色は一般的には朱赤色ですが、最近では様々な色の種類があるようです。見ごろでもある開花時期は6月〜7月です。初夏の季節に涼しげなさつきを鑑賞してみてはいかがですか?花の形は、漏斗の形によく似ており、先は5つから6つに別れています。花の名前の由来は5月に咲くことから、旧暦の皐月からとったと言われています。
さつきの花の色
さつきの花の色は、近年様々な種類が改良されています。白色、淡いピンク、濃いピンク、赤色、朱色、赤紫色があります。普通、花言葉は花の色ごとにあるのはご存知でしょうか?さつきも花言葉は色の種類別にありますので、後ほど紹介します!
さつきの花の人気なわけ
さつきの花が人気なわけは、やはり、庭の垣木などにも使われやすく、親しみ深いことではないでしょうか?色鮮やかで涼しげのあるさつきは、初夏の気候にぴったりです。また、日本固有種ということもあり、古くから親しまれているのも関係しているでしょう。さつきを詠んだ歌が万葉集にもあるように、昔から親しまれていたのがわかります。
さつきの花がブームになる
歴史をたどると、さつきの花がブームになった時があります。それは、日本さつき協会が発表した、「皐月名鑑」という、さつきを品種ごとに紹介した図鑑が出版されたことです。これを機に、日本ではさつきの栽培もブームになりました。さつきは花を楽しむことはもちろんですが、花木盆栽としても人気があり、盆栽好きからも人気の植物です。
さつきの花と相性が良い花
さつきの花は4月〜5月中旬に咲きます。その後に咲くのがツツジです。同じ垣木として使われているので、一緒に植えても良いでしょう。ツツジは5月中旬〜6月にかけて咲くので、4月〜6月の間、庭がとても華やかになりますよ。
さつきの花の栽培方法
ここでは、簡単にさつきの花の栽培方法をご紹介します。さつきを植えることから、肥料、栽培管理までを紹介していきますので、是非参考にしてみてください。また、さつきには他にも種類がありますので、ここでは基本をご紹介します。自分が育てるさつきの品種を確認しましょう!
さつきを植えよう
さつきは、庭植えと鉢植えが選べます。庭植えの場合は、比較的水はけのいい場所を選びましょう。また、最低でも午前中に日が当たるところを選んでください。鉢植えの場合は、開花期の見ごろの時期だと4月〜5月中旬だと、室内でも花を楽しむことができます。また、夏は半日影になる場所で、冬は乾燥して寒さが防げるところがいいでしょう。
肥料をあげよう
肥料は、開花期が過ぎた頃にあげます。鉢植えも、庭植えも同時期です。花の見ごろが終わってから7月上旬に当たります。緩行性の化成肥料や固形型の肥料を毎月1回与えます。9月下旬から10月上旬にかけて1回与えましょう。
水やりをしよう
さつきは通気性を好みます。しかし、株元を見るとわかるように、地表近くに細い根を張るため、乾燥にも弱いことも特徴です。春からの季節は開花の準備のために成長をしますので、水をたっぷりあげましょう。乾燥する前に与えるのがポイントです。夏場の高温時には朝方にあげるようにしてください。庭植えの場合はあまり水やりを必要としませんが、暑い季節には雨が降らない期間が続いたらあげるようにしましょう。
その他の栽培管理
そのほかの栽培管理として、挿し木と剪定の仕方をご紹介します。挿し木は6月から7月に行います、簡単に増やすことができますが、選ぶ枝は充実した新しい枝を選ぶようにしましょう。10センチほど切って木用土に挿します。また、開花前後に新しい枝を増やすため、剪定は花の見ごろの時期が過ぎた後に行います。伸び始めた枝を3センチ程度切り込みます。
さつきの花が見られる場所と詳細
ここで、都内のさつきが見られる庭園をご紹介します。アクセスしやすい場所に庭園がありますので、まだ行ったことがない人はぜひ訪れて見てください!見ごろは4月〜5月中旬です。
六義園
六義園には中心に池があり、それを囲むようにさつきが咲いています。春は桜を見ることができ、秋は紅葉で有名です。どの季節でも楽しむことができます。六義園には紫陽花などの他の季節の植物も楽しむことができます。さつきはおよそ200株のさつきが植わっています。紫陽花の季節も同時にきますので、ぜひ5月〜6月を狙って行ってみてください!
住所 | 東京都文京区本駒込6丁目 |
時間 | 9:00-17:00 |
最寄駅 | 駒込駅 |
清澄庭園
清澄庭園は江東区にある都立公園です。礒渡り飛び石が有名で、園内には茶室もあります。イベントも頻繁に開催されているようなので、植物好きの方はぜひチェックして見てください!さつきが見ごろの開花時期に行くこともおすすめですが、飛び石や、様々な野鳥もみられるので、どの季節に行っても楽しめますよ。
住所 | 東京都江東区3 江東区清澄3丁目 |
時間 | 9:00-17:00 |
最寄駅 | 清澄白河 |
皇居東御苑
皇居東御苑もさつきの見ごろの時期がおすすめです。気温もちょうどいいですし、ベンチもたくさんありますので、家族で散歩に行ってみてはいかがでしょうか?広さおよそ21ヘクタールの緑豊かな庭園です。また、庭園の中には、「都道府県の木」というエリアがあります。さつきの開花時期に行くと雰囲気の違った庭園が楽しめます。植物が豊かな庭園で散歩してみてはいかがでしょうか?
住所 | 東京都千代田区千代田1−1 |
時間 | 9:00-18:00(月金が定休日) |
最寄駅 | 大手町駅 |
さつきの花の花言葉
ここで、さつきの花の花言葉の紹介をしていきます。さつきの花言葉は「節約、節制」です。種類は様々ありますが、さつきの花の花言葉は全て共通しています。種類のご紹介をかねて、一緒に特徴も紹介ますので、もし、これからさつきを植えようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください!
花言葉とは
花言葉とは、とても親しみ深くなりましたが、起源を知っている人も少ないかと思います。様々な説がありますが、発祥は17世紀ごろのトルコだと言われています。トルコでは、恋人に花を送る際に「セラム」と言われる、花に思いを込めて、恋人に送る習慣があったようです。それがヨーロッパ、世界に広がっていきました。
さつきの花①晃山
さつきの種類の一つである晃山(こうざん)は、淡いピンク色の花で、花言葉は、「節制」です。日本で古くから好まれているさつきであり、夏の季語としても知られてます。盆栽としても親しまれており、埼玉県の日光山になぞらえて、初めは日光山と呼ばれていましたが、のちに晃山と呼ばれるようになりました。
特徴
晃山は、自然では高さが1メートルの木ですが、切り込みや盆栽として楽しまれているため、実際はかなり高さは低くなります。花は大きさが径5センチほどの大きさで、葉の表面には光沢があります。
さつきの花②真如の月
次は、真如の月(しんにょのつき)というさつきです。日本で、さつきは2000種類ほど開発されています。見ごろはどれも4月〜5月中旬ですが、種類が様々ありますので、同時に楽しむことができます。花言葉は、節制、「節約」と言われています。
特徴
魅力的な花で、初心者にも簡単に栽培できます。耐暑性、耐病性が強く、日陰でよく育ちます。また、鉢植え、庭植え、盆栽以外にも、切り花やゴルフ場でも時々見かけます。春から初夏の季節に薄いピンク色で、縁が濃いめのピンク色の可愛らしい花です。
さつきの花③三重の海
次に紹介するさつきの花は三重の海(みえのうみ)です。こちらの花はクルメツツジとさつきの交雑種です。クルメツツジというのは、ツツジ科の常緑低木です。福岡県に、久留米市がありますが、そこで園芸品種として品種改良が進められていました。原種はツツジ系とミヤマキリシマ系と両方にだと言われています。
特徴
こちらも花は径5センチ程度の小さな花で、白色とピンク色の二重の花になっています。大変可愛らしい花で、庭木としても人気のある種類です。単色のさつきと一緒に植えると、開花期の花の見ごろな時期に違う種類のさつきを楽しめそうですね。
まとめ
いかかでしたか?最近では若い人も庭でガーデニングをしたり、DIYを楽しむ人も増えているようですので、庭木にさつきを選んでみてはいかがでしょうか?今回ご紹介下以外にも種類は毎年のように増えています。4月〜5月中旬が見ごろですので、日本各地にあるさつきの庭園を訪れてみてください!花言葉は「節制」です。庭の日陰でも栽培できますので、寂しい日陰に植えて、「節制」という花言葉の元、素敵なガーデンライフをしてみてはいかがでしょうか?
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