カピバラとは
巨大なネズミ
優に人にも匹敵するほどの巨体に、大きな頭部を揺らしている愛らしいネズミ。それが言わずと知れたカピバラです。この世界最大のネズミは、本来はアマゾンのジャングルの水辺に生息しています。近年は日本の動物園を中心として、プールや温泉とセットでよく見かけるようになりました。
のんびりな生態で大人気
他のかわいい系のアニマルを差し置いて、今ではカピバラは関東など各地のスポットで大人気。その理由は見るからにのんびりとした表情や日常の過ごし方、人が触れてもじっとして穏やかな性格にあります。そして近年有名になったのが、カピバラ温泉という名物でした。
カピバラは何故温泉に入るのか
冬は体を温めたい
もうどこの地域を訪れてもカピバラ温泉のある動物園は身近ですが、1つの疑問が湧きます。何故カピバラは、お風呂に好んで入るのかという点です。これはカピバラが水辺に生息するので、水を好む生態が理由の1つです。そして日本の寒い冬に身体を温める意味で、温かい温泉が気に入ったのも関係します。
伊豆シャボテン公園が元祖
意外と昔から動物園に登場したカピバラですが、お風呂とセットになった始まりは1982年まで遡ります。カピバラ温泉を世界で初めて実現した元祖は、静岡観光では有名な伊豆シャボテン公園でした。冬の清掃時の湯だまりに、カピバラがおしりを付けて寛ぐという、何気ない風景が発端となりました。
カピバラが温泉に入る動物園①（栃木）
那須どうぶつ王国
西方に那須連山を眺めながら、青々とした高原で生き物と出会えるのが那須どうぶつ王国です。北関東の那須町に東京ドーム10個分という面積を持つ施設は、タカや馬やオットセイのショーも見られ、犬や猫とのふれあいが楽しい場所。ここではカピバラのいる王国温泉が、一躍有名となりました。
カピバラの入浴の魅力
広々とした王国温泉のお風呂に入ってみれば、窓のすぐ外にはカピバラがゆったりとお湯で寛いでいる様子が目に入ります。カピバラ温泉にはヒノキの湯船や打たせ湯などがあって、人間が過ごすお風呂よりも何だかずっと優遇されている感じも受けます。カピバラと、まさかの裸の付き合いしてみませんか。
スポット情報
【所在地】栃木県那須郡那須町大島1042-1
【電話】 0287-77-1110
【営業時間】平日：10:00〜16:30、土日祝・特定日：9:00〜17:00、冬季：10:00～16:00（GWは日により異なる）
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カピバラが温泉に入る動物園②（群馬）
草津熱帯園
森のジャングルドームを舞台にして、爬虫類を中心とした熱帯の動植物を鑑賞できる名所が、ここ草津熱帯圏。北関東の群馬の草津温泉郷にあり、日本の動物園としては最も高い標高1,200m地点という高原の施設です。温泉熱を利用して冬も温かいドーム内では、カピバラ温泉も見どころの1つです。
カピバラの入浴の魅力
屋内のカピバラ施設は、中央のプールと広場と檻のある設備。ここは冬になるとカピバラに専用の草津温泉の湯が提供されています。部屋の主の名は、まさるとまりんで、すでに夫婦の関係とのこと。温泉に入浴しながらごはんを食べる2匹のほっこりとした様子が見られます。
スポット情報
【所在地】群馬県吾妻郡草津町草津286
【電話】0279-88-3271
【営業時間】8:30～17:00
カピバラが温泉に入る動物園③（埼玉）
埼玉県こども動物自然公園
なだらかな関東の岩殿丘陵の中に、埼玉でも一番大きな動物園があります。東松山で人気の、こども動物自然公園です。46haの敷地内はペンギンヒルズや国際児童記念館など見どころ満載で、ポニー乗馬やペンギンに餌やりなど、ふれあいの場も設けられています。そして冬になればカピバラ温泉の出番です。
カピバラの入浴の魅力
夏の間はプールとなるカピバラエリアの湯船には、冬になればお湯が満たされて温泉と化します。大小のカピバラが群れで入浴している姿がかわいくて、関東でも有名となりました。お湯の入った小さな木の桶にカピバラがぴったりと収まった姿は、何かユーモラスでありつつ愛らしさが湧いてきます。
スポット情報
【所在地】埼玉県東松山市岩殿554
【電話】0493-35-1234
【営業時間】春～秋：9:30～17:00、冬（11月15日～2月10日）：9:30～16:30（月曜、年末年始定休）
カピバラが温泉に入る動物園④（埼玉）
智光山公園こども動物園
茶畑が広がる狭山の智光山（ちこうざん）公園は、関東の武蔵野の自然林の中に作られたアウトドアの中心です。真ん中のこども動物園は、ポニーに乗ったりミニブタにごはんをあげられる有名な施設です。冬には温泉も登場するカピバラの展示は、普段分からない生態も観察できて人気が出ています。
カピバラの入浴の魅力
お風呂は透明な水槽なタイプのため、水中で意外なほど活発に泳ぐカピバラの姿を眺められます。そんな鑑賞ができるのは、関東のみならず全国的にもこの施設ならではです。温泉が用意される冬、木の樽に体を浸しながら打たせ湯に当たる、無表情なカピバラのなんとも面白い光景がたまりません。
スポット情報
【所在地】埼玉県狭山市柏原350-1335
【電話】04-2953-9779
【営業時間】9:30～16:30（月曜、年末年始定休）
カピバラが温泉に入る動物園⑤（神奈川）
金沢動物園
丘陵の上より関東の東京湾を眺める金沢自然公園の中に、草食動物ばかりを集めた人気の動物園があります。柵のない展示方式でより自然に近い環境の中、アラビアオリックスやインドゾウなど興味深い動物も見られます。アメリカ区のカピバラエリアで冬には温泉が用意されると、人々の注目の的です。
カピバラの入浴の魅力
ワイルドな緑のプールが冬にお湯で満たされれば、カピバラたちは待ってましたとばかりノッソリと入浴を始めます。カピバラ温泉には、竹で作られた給湯設備からの打たせ湯があり、なんだか和風な雰囲気。カピバラが思い思いのポーズでお湯に入って、まどろむ様子で癒やされます。
スポット情報
【所在地】神奈川県横浜市金沢区釜利谷東5-15-1
【電話】045-783-9100
【営業時間】9:30～16:30（月曜定休）
カピバラが温泉に入る動物園⑥（長野）
須坂市動物園
小高い臥竜（がりゅう）山は須坂市の中心街に近い場所にある、気軽なハイキングの人気スポット。この山の公園には1962年に開園した、有名な須坂市動物園があります。ライブカメラで動物の様子が見られ、ふれあいハウスで小動物とのたわむれも出来る上、冬季のカピバラ温泉も有名な見どころです。
カピバラの入浴の魅力
この動物園でナンバー1の人気を誇る、華（はな）を始めとしたカピバラの群れがいます。11月になるとヒノキ風呂でのカピバラ温泉がスタートしています。チョロリと流れる打たせ湯に並び、12月にはゆずのお風呂を堪能するカピバラたちの姿は、じっと見入ってしまう楽しさです。
スポット情報
【所在地】長野県須坂市臥竜2丁目4番8号
【電話】026-245-1770
【営業時間】9:00～16:45
カピバラが温泉に入る動物園⑦（静岡）
伊豆シャボテン公園
こんもりした火山の大室山は、関東からも大勢の旅行者が詰めかける有名な山です。大室山を間近に見る伊豆シャボテン公園は、昭和34年に開園の歴史ある植物園。当初から世界中のサボテンの展示や動物とのふれあいの場としても人気ですが、何より元祖となったカピバラ温泉には人出が集まっています。
カピバラの入浴の魅力
伊豆が秋色に染まりゆく11月、元祖のカピバラ温泉が風呂開きです。鍋風呂は何とも言い難い魅力があり、時期により柚子、リンゴ、桃などと人間にもないほど贅沢な種類のお風呂に浸る姿があります。虹の広場でのカピバラとのふれあいができたり、グッズの入手もできるなど、かなりの充実度があります。
スポット情報
【所在地】静岡県伊東市富戸1317-13
【電話】0557-51-1111
【営業時間】9:00～17:00
カピバラが温泉に入る動物園⑧（兵庫）
姫路セントラルパーク
実に甲子園が38個も入るという広々とした有名なサファリパークが、姫路の郊外の丘陵地にあります。姫路セントラルパークでは、ライオンを始めとし120種1,000頭という動物たちが、エリアに放し飼いなので大迫力。犬やフクロウとのふれあいも楽しく、野生の国ではカピバラが温泉に入る姿も人気です。
カピバラの入浴の魅力
無数の草食動物が放し飼いとなってふれあいができるウォーキングサファリに、カピバラのいる野生の国があります。カピバラはフライングケージという鳥のいるエリアにいて、10頭もの大所帯となっています。冬の温泉は岩の露天風呂を思わせる贅沢な空間で、ゆずと一緒になってお風呂に浮かんでいます。
スポット情報
【所在地】兵庫県姫路市豊富町1434
【電話】079-264-1611
【営業時間】10:00～17:30（水曜定休）
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カピバラが温泉に入る動物園⑨（山口）
秋吉台サファリランド
景清洞などの鍾乳洞の地形も見られる秋吉台で、山口を代表する動物園といえばサファリランド。猛獣の姿を模したバスに乗り込めば、大型のキリンなど70種700頭の野生に近い動物たちの様子が観察できて人気です。動物ふれあい広場に行けば、温泉にぷかりと入浴するカピバラにも出会えます。
カピバラの入浴の魅力
おとなしめのナマケモノやミーアキャットもいるキッズサファリにて、カピバラの親子とのご対面です。冬のカピバラ温泉では、岩場に木の湯船を使ったお風呂で、カピバラ一家が打たせ湯に当たりながら楽しげに過ごしています。小さかった赤ちゃんカピバラが、すくすくと育っている様子は必見です。
スポット情報
【所在地】山口県美祢市美東町赤1212
【電話】08396-2-1000
【営業時間】4月1日～9月30日：9:30～17:00、10月1日～3月31日：9:30～16:30
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カピバラが温泉に入る動物園⑩（長崎）
長崎バイオパーク
トトーラの池やインカの石積みなど、12のエリアを有する長崎バイオパーク。ここは野生動物の自然に近い状態で見られる、生態展示の動物園です。日本で初めてカバの人口飼育に成功したことで、有名になりました。カピバラの池とオマキザルの島エリアで、温泉でゆっくり過ごすカピバラを拝見できます。
カピバラの入浴の魅力
オマキザルとご一緒しているカピバラのエリアは、まるでどこか南国の古代遺跡かリゾートで見られるような、石造りの重厚なお風呂区画を有しています。カピバラはゆずの温泉で泳いだり、竹の打たせ湯を浴びたり。その姿は、どこか南国リゾートでのんびりと過ごすおじさんのようです。
スポット情報
【所在地】長崎県西海市西彼町中山郷2291-1
【電話】0959-27-1090
【営業時間】10:00～17:00
カピバラが温泉に入る動物園⑪（熊本）
阿蘇ファームランド
複数の噴火口を眺める雄大な阿蘇の西山麓で、健康増進をテーマとしてあらゆる楽しみを凝縮している人気スポットです。阿蘇ファームランドではヴィレッジに無数に並ぶ丸い建物での宿泊をしたり、元気の森や巨大迷路の散策をしたり、カピバラ温泉に癒やされたりと過ごし方は色々です。
カピバラの入浴の魅力
各種の体験ができる中、ふれあい動物王国はカピバラやフラミンゴと出会える癒やしの空間です。カピバラが大好きな温泉では、数頭がいっせいに狭いお風呂に入り込みます。ふれあいはカピバラの毛並みに実際に触れたり、餌やりをしたりもできて日常から開放される時間になります。
スポット情報
【所在地】熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽5579-3
【電話】0967-67-2100
【営業時間】平日：10:00～16:00、土日：10:00～17:00
動物とふれあいおすすめスポット（長野）
八ヶ岳アルパカ牧場
いつの間にか、ボーッとしたほんわか動物のツートップを担っていたのが、カピバラと並んで取り上げられるアルパカでした。関東からもハイキング客の多い八ヶ岳の西山麓に行けば、アルパカだらけで有名になった、八ヶ岳アルパカ牧場があります。カピバラの温泉と違った意味で癒やされる場所です。
施設の魅力
首をぬーっと伸ばしたアルパカは、お母さんのモカを始めとして高原の森の中に無数に闊歩しています。色は白、黒、茶、ベージュなど同じ種類と言っても様々。アルパカショーが開催され、ふれあいができたりお散歩ができたり、美味しいご飯が提供されたりして、カピバラ温泉の満足感に負けていません。
スポット情報
【所在地】長野県諏訪郡富士見町落合南原山13505
【電話】0266-75-2554
【営業時間】10:00～16:00（火曜、6月9日定休、ほか休園日あり）
【開園期間】2019年３月21日〜11月30日
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カピバラの入浴を見に行こう
アニマルセラピーの効果を求めて
まさにカピバラにとっては楽園的なお風呂のある動物園が、関東などの各地に目白押しでした。人気のカピバラ温泉を眺めるだけで、アニマルセラピーとなって、病んだ心の改善効果があると言われています。気になる有名どころを選んで、心の改善にお出かけしてみませんか。
動物園が気になる方はこちらもチェック！
当サイトでは温泉に入る姿が人気のカピバラの他にも、かわいい動物の情報が満載です。色んな動物とふれあいを希望する方はチェックしてみてください。
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