和室に合う壁紙を選ぼう!
和室をモダンにイメージチェンジしたくなったり、古くなった壁紙を張り替えてリフォームする場合の和室の壁紙の選び方で迷っていませんか?和室は昔ながらの古くて落ち着いた印象が強く、洋風やモダンにイメージチェンジしたくてもどうすればおしゃれにできるかは、なかなか難しいものです。
この記事では和室をリフォームして壁紙を変えるときに役に立つ、壁紙の色の選び方や2色以上の壁紙の組み合わせ方、実例をご紹介します。壁紙の色の選び方によって、ガラリと雰囲気がかわりますので、慎重に壁紙選びをしましょう!壁紙を貼ってからこんなはずではなかったと後悔しないためにも、時間をかけて考えましょう。
和室に合う壁紙のイメージ作り
どういう用途で使うか
リフォームなどで和室の壁紙をどのよう変えるかを考えるときには、その和室をどのような用途で使うかをまず検討します。寝る場所として使うなら落ち着いた場所に、客間として使うなら明るく華やかにするなど、用途に合わせてイメージ作りをします。たとえば、寝る場所として使うのに赤のアクセントカラーの壁紙を使うと、元気なカラーが作用して落ち着いて眠れなくなるかもしれません。
どんな雰囲気にするか
次にリフォームで和室をどのような感じの部屋にするか検討します。畳を生かして和風のまま、洋風をとりいれて和風モダン、または人気の北欧風など、目指す方向性を決定しておきます。あらかじめ大まかに決めておかないと、壁紙と畳と家具などそれぞれバラバラの感じになってしまい、まとまりのある部屋になりません。
天井をどうするか
和室をリフォームする場合は天井をどのようにするかも検討します。天井はそのまま和の雰囲気を残すのか、クロスを貼って壁と同じにするのかをあらかじめ決めておきます。一見天井はインテリア作りにあまり影響しないように感じますが、実際に生活すると目につく場所です。こだわりがある方はしっかり考えておきます。
和室に合う壁紙の色の選び方
クールな雰囲気が希望
リフォームで落ち着いたクールな雰囲気が希望の場合は、ブルーやグリーンなどの寒色系の壁紙の色にします。淡い色を選ぶと爽やかに感じ、暗い色を選ぶと重厚感がでます。ただし暗すぎる色を選ぶと圧迫感を感じることもあるので、他に違う色をプラスしたり家具を明るい色にするなどバランスをとります。ただし、北側の日当たりの悪い部屋で多く寒色系の色を使うと、冬に寒く感じる可能性があります。
元気が出る場所が希望
元気が出る明るい雰囲気が希望の場合のリフォームは、赤やオレンジなどの暖色系の壁紙にします。薄い色なら優しくて柔らかい雰囲気に感じます。暖色の濃い色を壁4面に使うと、部屋の中が落ち着かない雰囲気になるため、できれば壁一面だけなどのアクセントカラーとして使うのが良いです。アクセントになる色があると部屋全体が華やかになり、おしゃれ度が一気に増します。
和室に合う壁紙コーディネート方法①
簡単おしゃれな2色コーディネート
和室の壁に2色の壁紙の色を組み合わせてコーディネート希望の方に、おしゃれにするコツをご紹介します。一番簡単で失敗しない方法は、白い壁にプラス1色加えることです。何色とでも相性のいい白は使いやすく、もともとの和室の壁の色が白という方も多いでしょう。おとなしい雰囲気にしたければ淡いトーンの色、明るく元気にしたければ濃い目の色を使うとアクセントになります。
白以外の壁紙が希望のとき
壁紙の色に白以外を希望する場合の2色コーディネートの簡単なコツは、基本の1色を決めてその色の明るさや暗さを変化させてコーディネートすることです。明るさや濃さは違っても、基本となる色が同じのため統一感がうまれておしゃれに見えます。この方法ならグラデーションで何色も使えるため、他の部屋とも共通のインテリアのイメージを作れます。
和室に合う壁紙コーディネート方法②
2色以上でコーディネート
2色以上でコーディネートする場合も、基本の色を決めてその明るさや濃さを変化させると失敗が少なくなります。違う色をコーディネート希望の場合は、色のトーンを合わせると全体的にまとまった雰囲気になりやすいです。色の明暗や濃淡などの程度が似ているものを選びましょう。柄入りの壁紙を使うときも、同じトーンのものにすると周りとの違和感が少なくなります。
色相環を見ればアレンジの幅が広がる
色相とは、赤、青、黄、緑などの色味のことを指し、それを円状に表したのが色相環です。ある色との正反対にある位置の色は補色と呼ばれ、お互いの色を引き立てることができます。補色を使うとおしゃれに見える効果がありますので、たくさんの色を使いたい方は色相環を参考にしてみましょう。
和室に合う壁紙のアイデア例8選!
和室に合う壁紙のリフォームのアイデア例をご紹介します。これまでの方法を参考にしながら、自分の好みを見つけてくださいね。和室の壁紙選びは、頭で考えたりサンプルを眺めるよりも、実際のリフォームの施工例をみて検討するのが良いです。
壁だけでなく、天井や収納のことも考えながらチェックします。和室だけでなく、リビングなど他の部屋との相性も重要です。同じ系統のインテリアにするのか、和室だけイメージを変えるのかなど考えておきます。特にリビングのとなりにある和室の場合は検討が必要です。
壁紙のサンプルの大きさで見たイメージと、広い壁に貼ったときとは少し印象が違って見えることがあるのでリフォームのときの壁紙の選び方には注意が必要です。特に大きな柄物やアクセントになる濃い色などの印象が大きくなるような壁紙を選ぶときは、出来る限り現物をはった壁を見る機会を持ちましょう。
和室に合う壁紙のアイデア例①
グレー1色で落ち着く場所に
落ち着いた雰囲気の和室を希望する方に良い、グレー1色の壁です。少し濃い目のグレーの効果で、白い壁よりもモダンでおしゃれな雰囲気になります。窓から差し込む光の色でグレーに濃淡ができるので、1日のうちで少しずつニュアンスが違う壁が感じられそうです。畳の色や天井の色とあうグレーを選びましょう。
濃い色でシックに
かっこいいインテリアが好きな方に良い、濃い色の壁紙です。こちらの写真は真っ黒に見えますが濃紺のため重すぎない感じになっています。ダウンライトやおしゃれなデザインの障子が効果的で、重たい雰囲気を和らげています。和室でかっこいいデザインは難しいと感じてる方は多いですが、濃い色の壁紙で実現可能です。重厚感がある印象になるため、大切なお客様をもてなす場所にぴったりです。
和室に合う壁紙のアイデア例②
2色でコーディネート
和室の壁を2色使いする方法として良い、白プラス1色の例です。白とブルーの爽やかさが魅力的で、和室とはおもえないおしゃれな洋風の雰囲気になっています。ブルーがアクセントになっているのに主張しすぎない、ちょうどいいバランスの色になっています。このような色なら飽きがこないので、長年愛用出来る部屋になりそうです。
和風の2色使い
2色使いは洋風でも素敵ですが、もちろん和風にも魅力的にできます。白とブラウン系の組み合わせは、土壁と漆喰を連想させる和風となっています。天井を濃い色にすることで壁をひきたてています。ブラウン系の壁は模様が付いていますが、主張しすぎず落ち着いた場所を演出しています。和風にモダンな雰囲気が欲しい方にぴったりです。
和室に合う壁紙のアイデア例③
アクセントカラーの赤が魅力
畳を見なければ一見和室と気づかないおしゃれな部屋は、赤い壁がアクセントになっていて魅力です。照明やカーテンを洋風にすることで、和洋折衷の魅力が出て、どこかレトロな雰囲気に感じられます。障子から差し込む光が柔らかく全体を包んでくれるので、アクセントに赤をつかっていてもきつさを感じません。
コーディネートが魅力的
オレンジとスモーキーグリーンのクロスの組み合わせが個性的で素敵な和室です。せまい和室でも壁のクロスを工夫するだけで魅力ある場所になります。スモーキーグリーンと畳の色がぴったりマッチしているので、色を多く使っていても違和感がありません。せまい空間には濃すぎる色を使わない方が広く感じられ、クロスの選び方ひとつでおしゃれな和室が完成します。
和室に合う壁紙のアイデア例④
床の間にアクセントカラー
多くの和室にある床の間を派手なアクセントになる色の壁にすると、がらりと印象が変わります。床の間は和の要素が強く、あるとそれだけで昔ながらの和室になるイメージがありますが、この写真のようにアクセントになる色の選び方次第でモダンな雰囲気になります。小さい床の間なら、思い切ってアクセントに派手色を選ぶという手もあります。
落ち着いた色の床の間
上の写真の派手な印象とはがらりと変わり、おとなしめのグリーンにするとシックな雰囲気になります。植物を飾っても、ちょうどよく背景に馴染む色の選び方が魅力的です。床の間の壁が吊り押入れの白を引き立てて、白い箱が浮いているような錯覚を引き起こします。壁や天井は白なので爽やかさを感じるコーディネートです。
和室に合う壁紙のアイデア例⑤
北欧風の模様付きクロス
和室の畳の自然素材は、人気の北欧風のデザインにもぴったりです。大きな柄のクロスは、派手すぎるかもしれないと心配になる方がいらっしゃるかもしれません。大きな柄のクロスの選び方のコツは、優しい色合いを選ぶ、インテリアの家具などに存在する色のカラーを選ぶことです。白地のデザインのものなら馴染みやすいので、はじめて柄付きのクロスに挑戦する方に良いです。
輸入クロスで和風モダン
おしゃれな柄のクロスが希望なら、輸入クロスを探します。めずらしいので人とデザインがかぶる心配が少ないのも魅力です。輸入クロスは実際にクロスをはった壁を見ることはできない可能性が高いため、しっかりサンプルを確認して、リフォームのプロに選び方を聞いてみます。この写真のような落ち着いたグリーン地の北欧風の柄は、北欧の家具とあわせるとさらに魅力が増します。
和室に合う壁紙のアイデア例⑥
重厚感ある雰囲気に
濃い色の地色に模様が全面的に入ったクロスで和室を囲むと、重厚感のある和風モダンな部屋が完成します。大きな柄を選ぶときは、小さいサンプルで見た時との印象がかなり違ってきますので、注意が必要です。部屋にかっこよさを求める方には、このような暗い色のクロスが良いです。天井が白いため、重くなりすぎていないのがポイントです。
爽やかな白ベースの壁紙
全体的に柄が入った壁紙を貼っても、白がベースのデザインなら爽やかに感じます。襖のツートンカラーがさらに爽やかさを演出しています。IKEAの和風の照明が引き立つ、おしゃれな洋風が魅力的です。床と天井は和風のままでも、壁紙によってがらりとモダンな雰囲気に変えることができます。北欧風のデザインの壁紙が魅力的です。
和室に合う壁紙のアイデア例⑦
天井とコーディネート
床と天井のクロスを同じにして、ひとつづきのように見せたユニークなアイデアです。壁の一面だけが天井に繋がっていているため、おしゃれに見える効果を生み出しています。シックでモダンな和室は、他の洋室のインテリアにも違和感なく馴染みます。大人の落ち着いた空間が欲しい方におすすめの壁紙コーディネート例です。
天井にアクセント
この写真のように壁を白くして、天井を黒にしても新しい感じのアクセントになります。壁が白いため黒でも重さを感じず、モダンな雰囲気になります。おしゃれな丸い照明を引き立たせる方法としても使えるアイデアです。
和室に合う壁紙のアイデア例⑧
クローゼットと雰囲気を合わせて
輸入壁紙ならではのシックな雰囲気が素敵な壁紙と、クローゼットの木の質感がぴったりあっているコーディネート例です。模様が入った壁紙は正面の壁だけなので、くどくなりすぎないモダンな印象になります。全体的に落ち着いた色のトーンなので、ゆっくりくつろげる和室の雰囲気が残っています。落ち着いた中にも華やかさが欲しい方は、このように一部の壁だけ模様が入った壁紙にするのがおすすめです。
いろいろなデザインをとりいれた空間
ドアの横の大きな柄が入った壁のそのすぐ隣に茶色い壁が出現していて、個性的なコーディネートのアイデアです。白い壁も残っているので、目立つ柄や色でも違和感なく全体がまとまっています。まるでおしゃれな飲食店のようなモダンな、インパクトのある空間が魅力的です。
和室に合う壁紙のまとめ
和室に合う壁紙コーディネートの方法や実際のアイデア例をご紹介しましたが、いかがでしたか?色をコーディネートするのは難しいと感じるかもしれませんが、他の人とは違う魅力的なモダンな和室を作ることができます。リフォームや壁紙の張り替えはめったに巡り合わないチャンスなので、じっくり検討して素敵な和室にしてくださいね!
インテリアが気になる方はこちらをチェック!
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