いわゆる「ベニヤ板」って?
ベニヤ板もいろいろある!
お店に行くと厚みも種類もバリエーション豊かな板が買えますが、ここでいう「ベニヤ板」というのは、ラワンベニヤとシナベニヤ、化粧ベニヤになります。
ラワンベニヤは厚みのある板まで種類が豊富で、シナベニヤと化粧べニアは薄い板が多いです。また、ホームセンターでは常に在庫があるわけではないですが、曲げベニヤも取り扱っています。
ベニヤ板の値段は安いの?
ベニヤ板の価格は薄いものは特に、厚みのあるものもおおむね安いです。ただ、厚みや大きさが必要な場合は、後述する他の板も有力候補。上手く使い分けをしましょう。ベニヤ板と他の板との比較、板選びのポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてください!
ベニヤ板を使いこなそう!
ベニヤ板は抜群に使いやすい材料
ベニヤ板は丈夫なのに、価格が安くてもサイズが大きく、広い面積が得られます。反りや変形の心配も少ないなど使いやすさ抜群です!
木としての魅力がイマイチに感じるかもしれませんが、やり方次第でコスパよく見栄えのする作品をつくれます。材料のよさを引き出しましょう!
手軽なカットベニヤと値段の安いサブロク板
あらかじめカット済みのカットベニヤが使いやすくお手軽です。でも、安く済ませるために自分でやろうと思いたった人も多いはず。コスパ重視ならサブロク板を買って自分でカットすると、それだけ安くなります。
薄いベニヤはカッターで、厚みのあるベニヤも丸ノコなどがあれば、自分でカットできます。丸のこがない人はレンタルもできますよ。
さらに値段を抑える!
DIYがいくら楽しくても、費用がかさむとやはり気になるもの。さらに安く抑えるなら、骨組みをつくって板を貼り付ける「フラッシュ構造」にして、薄い分だけ価格の安いベニヤを買うなど工夫が必要です。使う場面やつくり方をよく考えて、かかる費用とのバランスをとっていきたいですね。
スタンダードなラワンベニヤ板の値段は?
丈夫で安いのはラワンベニヤ板
ラワンベニヤは表面が粗く、使うとなるとしっかりサンダーをかけるなどの処理が必要ですが、厚みのあるものは何に使ってもいいくらい丈夫です。ホームセンターでも厚みのある板から、とても薄いものまでバリエーションがそろっていて買いやすく、価格が安いのも大きなメリットになります。
ラワンベニヤは工夫次第で見栄えが激変
ラワンベニヤは木目を生かした形で屋内にも使われています。価格が安い分、シナベニアより見た目がよくないイメージがありますが、ワックスで独特の木目を生かすなど工夫次第で美しい表情を見せてくれます。複数枚使う場合はなるべく色味をそろえましょう。
ラワンベニヤの価格
ラワンベニヤはコスパ抜群!薄いものなら最もリーズナブルです。厚みのあるものは価格差がなくなってくることもあり、後述する他の板も候補になります。見た目の好みや予算で使い分けたいですね。大きさはサブロクサイズ、令和元年6月時点のおおまかな価格です。
●2.5㎜ | 600円~ |
●4㎜ | 750円~ |
●5.5㎜ | 900円~ |
●9㎜ | 1500円~ |
●12㎜ | 2000円~ |
扱いやすいシナベニヤ板の値段は?
塗りやすくきれいな「シナベニヤ板」
シナベニヤは表面がきれいなため、色を塗る場合は少しサンディングすれば十分です。シナベニヤは汚れやすく、一度汚れると目立つため、色を塗るなど何かしらの形で表面を保護しましょう。やや価格が上がりますが、表面処理が楽で扱いやすいのは大きなメリットです。
シナベニヤの価格
ラワンとシナでは、ものづくりのイメージに加え、サンダーをしっかりかける手間か、材料の価格をとるかで判断しましょう。お手軽なのはシナベニヤ、クリア塗装など白くてきれいな見た目を生かす場合もおすすめです。大きさはサブロクサイズ、令和元年6月時点のおおまかな価格です。
●4㎜ | 2000円~ |
●5.5㎜ | 3000円~ |
●9㎜ | 4000円~ |
●12㎜ | 5000円~ |
自在に曲がる!曲げベニヤ板の値段は?
曲げベニヤは自在に曲げ加工が可能
名前の通りに自在に曲げ加工が可能なのが最大のメリット。表現の幅が広がります。短辺方向に曲がるベニヤと長辺方向に曲がるものがあり、曲げ方向に対して丈夫です。普段から在庫を置いていることは少ないですが、ホームセンターでも商品を取り寄せることが可能です。
DIYの楽しさがさらにアップ!
曲げベニヤは使いこなすとDIYのレベルがぐっと上がる、注目の材料。身近な材料ではないですが、ワンランク上の凝ったものづくりに挑戦する、おしゃれなものづくりがしたい場合はぜひ使ってみましょう。作品の見栄えがよくなると、つくったことへの満足度も格段にアップしますよ!
曲げベニヤ板の価格
価格も合わせてぐっと上がってしまいます。使ってみると、とても面白い材料なので工夫してうまく取り入れたいですね。大きさはサブロクサイズ、令和元年6月時点のおおまかな価格です。
●3㎜ | 2000円~ |
●4㎜ | 2500円~ |
●5㎜ | 3000円~ |
●9㎜ | 3600円~ |
お手軽できれいに!化粧ベニヤ板の値段は?
塗装せず化粧ベニヤを貼るという方法も
色を塗るのは何かと手間がかかるもの。ニオイが苦手という人には余計に厳しいですし、換気の問題もあります。そんなときは、薄い化粧ベニヤを貼る方法があります。
ちょっとしたリメイクやセルフリフォームでもよく使う方法です。化粧ベニヤとは天然木、プラスチックや樹脂を表面に張り付けたベニヤです。ホームセンターで見るのは、プリントやクロスが貼られた安い板が多くなります。
化粧ベニヤの価格
最もお手軽ですがきれいになるよう加工してあるので、ラワンベニヤの2~3倍の価格になります。色を塗るとなると別に費用がかかるので、色や柄の好み、トータルの費用で判断しましょう。厚みは2.5㎜、大きさはサブロクサイズ、令和元年6月時点のおおまかな価格です。
●プリントベニヤ | 1700円~ |
●カラーベニヤ | 1500円~ |
●クロスベニヤ | 1900円~ |
使い分けたい!その他の板の値段は?
ホームセンターで買える他の板
続いて、ベニヤ板と他の板の価格を比較し、使い方のポイントをまとめました。とりあえずベニヤ板を使う、でも問題ないですがメリットもあればデメリットもあるので、うまく使い分けをする参考にしてください。主にランバーコアとMDFボード、そして他のもっと安い板の注意するポイントについてです。
厚みで比べるとコスパがよいランバーコア
ランバーコアは軽くて扱いやすくても、18㎜くらいの厚みがあるのがメリット。木片を貼り合わせ、幅広になるようつくった芯に、ラワンやシナベニヤを貼ってあります。
芯材が薄い板ではなく、厚いブロックなので反りの心配も少ないです。丈夫さでやや劣りますが、DIYではさほど気にする必要ありません。
ベニヤ板と似てるかも?MDFボード
100円ショップでもおなじみの板ですね。MDFボードは表面がきれいで丈夫ながら、薄ければ、カッターでお手軽にカットできます。小さいカットMDFからサブロクサイズまで取り扱いがあり、厚みのバリエーションも豊富です。
水をよく吸ってしまうデメリットがありますが、扱いやすいので比較的、小さいものづくりによく使われます。お手軽さが一番のメリット。
ランバーコア、MDFの価格
ランバーコアは厚くても比較的安く、材料が軽くて扱いやすいのがメリットですが、この厚みで集成材となると別の選択肢が。高くなってしまいますが幅広のパイン材などもあります。パイン材はややへこみやすいので、使い方や見た目の好みで選びましょう。大きさはサブロクサイズ、令和元年6月時点のおおまかな価格です。
●ラワンランバーコア | 4000円~ |
●シナランバーコア | 4700円~ |
●MDFボード | 1500円~ |
●パイン集成材 | 5000円~ |
もっと値段の安い板があるけど?
コンパネなど安い板選びのポイント
使い方や仕上がりのイメージに合っていれば、どんな板を使っても大丈夫です。ホームセンターで探せば、コンパネのようにもっと安い板も見つかります。でも、コンパネなどのもっと安い板に目を向けると、選ぶ上でいくつかのポイントがあります。健康にもかかわる重要なポイントです。
見た目がきれいなものを選ぼう
ホームセンターの板は主に建材です。家を建てる時に使ったり、工事現場で使ったりするので「サブロク」サイズなど、大きさが決まっています。
もともと建物の下地に使う板やコンクリの型枠に使うコンパネは、安いかわりに見た目がきれいではないことも。仕上げの工夫を考えるか、できる範囲でなるべく節の少ない板を選んだり、色味を揃えたりするのがいいでしょう。
屋内で使えるかをよく確認しよう
ラワンベニヤよりも安い板があり、この板を使いたい!と思っても注意点があります。
それはずばり、F☆☆☆☆(フォースター)かどうか。☆の数が少ないと、家の中で使うには制限があったり、そもそも規格外品だったりすると、家の中では使えません。体調を崩す恐れもあるので、重要チェックポイントです!
家の中で使える板の確認方法
ホルムアルデヒドがシックハウスの原因
板をつくるときに使う接着剤が、ホルムアルデヒドを発生させてしまいます。ホームセンターの板とは、どうしても切っても切れない問題です。
このホルムアルデヒドがシックハウスの原因!ホルムアルデヒドの放散量が少なく、最も安全であることを示しているのがF☆☆☆☆なのです!F☆☆☆☆なら下地用の板だろうとコンパネだろうと何も気にせず、家の中のどこでも使ってOKです。
コンパネも含めてほとんどはF☆☆☆☆
ホームセンターにある板のほとんどは、コンパネも含めて特に気にせず、家の中のどこでも使えます。
あまり心配しなくて大丈夫です。一部例外として、建物の下地に使う板とコンパネの一部は、☆の数が少なかったり、規格外品だったりします。
もし知らずに使ってしまうと危ないですので、安くてよさそうな板があってもよく確認しましょう。押されたスタンプが目印です!
ベニヤ板の値段を比較!まとめ
ベニヤ板でDIYを楽しもう!
ベニヤ板の値段について比較してきました。ラワンベニヤが特にコスパがよく、使いやすいですね!厚みが必要なら、ランバーコアも候補になります。
塗装をすることやそのための費用がかかることを考えると、下地づくりが楽なシナベニアやそのまま使う気になるMDFも、トータルではコスパのいい材料です。材料をうまく使い分けて、コスパよく、もっとDIYを楽しんでくださいね!
ベニヤ板が気になる方はこちらもチェック!
ベニヤ板の値段とホームセンターでの板選びについて書いてきましたが、お役に立てたでしょうか?ベニヤ板について、もっとくわしく知りたいという方は下記のリンクもチェックしてみてください!
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