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はじめに
カンナ栽培のポイント・開花の季節や越冬も紹介
カンナの花はお好きですか?その姿は明るい日差しがとてもよく似合う個性的なものなだけでなく、カラーリーフとしても非常に美しい植物です。自宅の庭にもこの素晴らしい植物を置きたいけれど栽培方法は難しいのだろうか?そんな疑問を感じている方にむけて、栽培方法を解説します。
カンナの花について
カンナの基本情報
科・属:カンナ科カンナ属
原産地:アジア、アフリカ、南米の熱帯
学名/英語名:Canna/Canna
栽培難易度:球根植物でとても簡単!初心者むけの植物です。
カンナの特徴
とてもすくすく大きくなりその草丈は大人の男性くらいになるものもあります。葉も花も大きくよく成長したものは人の顔以上の大きさになり広い庭の中でもとても目立ってくれるでしょう。花だけでなく葉を愛でる植物でもあり緑から銅色、紫色・ピンク色の斑入りなど葉色も珍しいものが揃っており更にカラフル。
カンナの開花時期や季節
葉だけでなく赤や黄色・オレンジ色など花色もカラフルなカンナの開花時期は季節でいうなら夏・8月-9月となっていますが、植え付け時期によっては10月くらいに花をつける株があります。暑い盛りが花の季節となりますが耐暑性がとても高いので栽培上心配することはありません。
カンナの花の育て方ポイント①日当たり
カンナが好む日当たり
カンナの花が好む日当たりは明るい場所。葉焼けをするのでは?という心配不要。強い日差しでもものともせず元気な姿を見せてくれるので、日よけの寒冷紗やすのこなどは要りません。夏の季節でも気にせず通常通りのお手入れで十分なところが嬉しいですね。
日当たりの注意点
それでは逆に少し日陰になるような場所では栽培できないのか?と心配な方もいるでしょう。明るい日陰くらいであれば葉は成長しますが、あまり日当たりが悪いと花が付かずに終わってしまう場合もあります。地植えでは植え付ける場所がない場合は鉢植えなどで日当たりのよいところに置くことをおすすめ!
カンナの花の育て方ポイント②植え付け
カンナの植え付けの季節は
地植えで植えっぱなしでも毎年花を付けるくらいお手入れの手間がかからない植物です。新しく球根を植え付ける場合は土の温度もあがってきたころの季節にしてください。あまり温度が低い土に植え付けると発芽せずそのまま休眠に入ってしまいます。
植え付け方の注意
カンナの球根は少し短いヤマイモまたはゴツゴツとした白っぽいサツマイモみたいな形をしています。これはカンナの球根が分球していることに起因します。ひとつの球根から複数芽が出ますが全てが地表に発芽するわけではないのであまり小さく分けないようにしてください。温度があがりやすいように深さ10センチくらいまでの浅めに植え付けてください。
鉢植えでの育て方・鉢サイズの目安
春の季節に球根を植え付けて夏にはもう人の背くらいまで伸びるほど生育が良い植物なので、鉢は株のひとまわりとは言わず2まわりも3まわりも大きなものを選ぶようにしてください。その方がどんどん大きくなってたくさん花を付けてくれるようになるでしょう。
カンナの株間は
大型のプランターなどに複数植え付ける場合も、鉢選びと同様十分に広く株間をとってください。できれば60cmくらいは欲しいので70型プランターに2本くらいが適した植え付け方となります。しかし先程も申し上げたとおりすべての芽が地表に出てくるわけではないので小さめな球根の場合は保険という意味あいも込めて1箇所に複数個植え付けましょう。
カンナの花の育て方ポイント③土づくり
カンナが好む土は
植物によっては栽培する土をとても選ぶものもありますが、カンナ栽培が簡単なのは養分があればどのような土質でもグングン大きくなってくれるところ。もちろんウィルスが潜んでいるような不健康な土は避けますがphが酸性に傾いていても中和するなどのお手入れは必要なく、球根や苗を買ってきてすぐに植え付けることもできます。
カンナを簡単に栽培できるおすすめの培養土
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マンションなどの集合住宅でお庭がないお宅では鉢植えで育てることも可能です。その場合には土は市販の培養土が便利でおすすめ。花用または球根植物の土と書かれたものなら初心者の方でも安心して植え付けることができるでしょう。
カンナの花の育て方ポイント④水やり・肥料
カンナの日常の手入れ:水やり
土についてはよく肥えていれば土質は何も心配することがない育てやすい花ですが乾燥には弱いので水やりは栽培のポイントとなります。成長スピードが早いのでその分水もたくさん必要になるからです。
水やりの注意点
鉢植えのカンナに関しては水やりは乾いたらそれこそたっぷりと与えるというタイミングで良いのですが地植えはついつい地中は湿っているから大丈夫だろうと思っていると水不足になってしまう場合があります。特に乾きやすい夏の季節は地植えでも朝晩水やりをしてあげられると良いですね。
カンナの日常の手入れ:肥料
大きく育つ分肥料も継続して必要とします。液体肥料では不十分で間に合わないこともありますので固形でかつ長く効果が続くものを株元近くに置くと手間もかからずきちんと養分をあたえ続けることができるでしょう。これも水やりと同様に葉や花の成長にとても必要なお手入れです。効果が続く時期が過ぎたらすぐに新しいものと取り替えます。(目安として1-2ヶ月ごとに交換)
カンナにおすすめの肥料
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マグアンプは元肥として使うと非常に長い間効果が続く人気の固形肥料ですが、追肥としても使うことができます。粒の大きさも小粒から大粒と豊富ですので株の大きさに合わせたものを選んでください。根に直接触れても痛めることがないので初心者でも安心して使うことができる固形肥料です。
カンナの花の育て方ポイント⑤剪定・冬越し
カンナの日常の手入れ:花がら摘み
カンナの花は大きいのでしおれてきたものもとても目立ちます。花の時期が終わったらすぐに花がら摘みをすると良いですね。とり方は手で下むきに倒すだけで簡単に外せるけれど少しがく部分が残ることもあるのでそこまできれいに取り去ってあげることで草姿を美しく保ってください。
種を採らないなら終わった花の剪定を
カンナは地表に出ている部分は冬になると枯れてしまうので剪定は主に花がら摘みをおこなうことになります。球根植物ですが花が咲き種を付けるので養分を新しい花に集中させるためにも大切な花を楽しむ植物へのお世話です。
カンナの日常の手入れ:冬越し
カンナの花は宿根草に分類される植物で球根の姿で冬越しをします。よほど多湿にならなければ腐ることもありませんので、いくつかのポイントだけを確認して簡単に冬越しできるでしょう。そのポイントとは①地面を乾き気味に管理する。②できれば冬は日陰が多くなるような場所が好ましい。の2点です。
カンナは冬の季節も屋外で越せる
冬には地表部分は枯れるのですが、そのまま地植えでも冬越しさせる方は少なくありません。もし茎や葉が残っていたら地上から10センチくらいのところからバッサリ切り取ってしまうことで次に発芽温度に達するまで休眠状態になります。
カンナの花の育て方ポイント⑥増やし方
カンナの増やし方は2種類
カンナは自宅で簡単に増やす方法が2つあります。大きくなる草なのでこの茎を切り取って挿し木にできないか?と思われる方もいるようです。カンナの増やし方・挿し木についても見ていきましょう。
カンナの増やし方①分球
増やし方のひとつめは球根の分球です。地植えや十分に球に養分を蓄えることができる良い環境の鉢植えであれば球根に子がついて増えていきます。数年管理して子が増えてきたらそれを分けることで株の数を増やすのが可能。
分球の注意点
カンナに限らず球根の分球をすると中には花が咲くまで数年かかるものも出てきます。それは球根がまだ小さく養分を多く蓄えられていないためです。分球もあまり細かく分けてしまうとこうなりますので、確実に花を咲かせる増やし方をしたい場合は複数個の球根がついている塊状態での分球をしてください。
カンナの増やし方②種まき
ふたつめの増やし方は種まきによるもの。種を採るために花がらは摘まないで結実させてください。カンナの種は朝顔の種の大きめな感じで硬い殻に包まれています。1晩給水させ発芽を良くするためにコンクリートなどにこすりつけて少し傷つけてから蒔くと良いでしょう。
カンナは挿し木で増やせるか?
もし、栽培中に何かの事故などが起きてポッキリと折れてしまった茎。どうにか挿し木で復活させられないかと考えるかたもいるようですが、残念ながら挿し木をすることができません。増やし方は上記2つをお試しください。
カンナの花の種類
カンナの種類①カンナ・オーストラリア
カラーリーフの中でもファンも多い銅色の葉を持つ種類のカンナです。カンナのカラーリーフはとてもツヤがありサイズも大きいので好まれる方も多いだけでなく、花色は朱色で葉の色とあいまってとても趣のある大人っぽい雰囲気が漂う種類となっています。
カンナの種類②カンナ・ダーバン
葉の色は赤とグリーンの縞、花色はオレンジ色と少しエキゾチックなイメージがある種類で草丈も1メートルほどとあまり大きくならないのが特徴。このようなきれいな縞模様の斑入りがカンナの葉が好まれる部分でもあります。
カンナの種類③カンナ・トロピカーナ
この品種にはグリーンの斑入りで葉先が赤くなるゴールドと赤銅色のブラックという2つがあります。お好みの葉を選ぶことができます。花色はオレンジ色で濃淡がつき縞になる模様がでる場合もあるでしょう。
カンナの種類④カンナ・バンコック
緑葉の種類でもとても細く細かく斑が入るのがカンナの特徴。近くで見ても遠くから見てもとても目立って美しいです。トロピカーナと違う点は花色が黄色であること。草丈が高くなる種類のうちのひとつです。
まとめ
葉も花も美しいカンナを栽培しよう
夏の季節に美しい大きな花を咲かせるカンナ。その育て方解説を中心に人気の株の種類もご紹介してきましたがいかがでしたか?ポイントは鉢植えにする場合のサイズの選び方。人の身長くらいまで大きくなるのでそれに見合った大きさに最初から植え付けてくださいね。水やりはたっぷり、冬越しをして何年も楽しむことができるカンナを育ててみましょう。
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