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パンジーとビオラの違いとは?大きさの違いや特徴と見分け方のコツをご紹介!

花壇や寄せ植えにお馴染みのパンジーとビオラ。どちらも栽培しやすい花と人気ですが、二つは良く似ています。花が大きいのがパンジーで小さいのがビオラと一般的には見分けていますが、本当のところはどうなんでしょうか。パンジーとビオラの特徴と見分け方のコツをご紹介します。
更新: 2021年3月12日
ティンカー・ベル
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パンジーとビオラの違いについてご紹介!

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春の花壇に地植えしたり鉢植えでお馴染みのパンジーとビオラ。冬の鉢植えの寄せ植えなどにもよく利用されます。二つはよく似ています。

「これはパンジー、こちらはビオラ」とこの2つを見分けるとき、大きな花がパンジーで小さいのがビオラだと見分けている方が多いと思いますが、パンジーとビオラの見分け方は花の大きさだけなのでしょうか。ここではパンジーとビオラの特徴と見分け方のコツをご紹介します。

パンジーとビオラの違い

パンジーとビオラは学術的に違いはない

https://www.photo-ac.com/main/detail/449156?title=%E5%AF%84%E3%81%9B%E6%A4%8D%E3%81%88

パンジーとビオラはどちらもスミレ科スミレ属の草花で、学術的には同じ花です。それゆえに明白な違いはありません。しかしながら花を育てて楽しむ技術上、すなわち園芸界において、これはパンジーでこちらはビオラと区別しています。

パンジーとビオラは、花を育てて楽しむ園芸界で区別しているもので、厳密な違いはなく、学術的な違いもないのが本当のところです。

パンジーとビオラは花の大きさで区別する

Photo byDidgeman

花を栽培して楽しむ園芸界で、一般的にパンジーとビオラの2つは、花の大きさの違いでパンジーとビオラを区別しています。ですからこれまで花の大きさでパンジーとビオラを区別されていた方の区別の仕方に間違いはありません。

園芸界において一般的には、花の大きいものをパンジー、そして小さいものをビオラと区別しています。大きさは約5cm以上の花を咲かせるものをパンジーと呼びます。パンジーは大きな花では地植えでも鉢植えでも10cmほどの花を咲かせる種類もあります。それに対してビオラは花の大きさが5cm以下です。

花の大きさの違いの目安は約5cm!

Photo byMyriams-Fotos

一般的にパンジーとビオラを見分ける花の大きさの基準は約5cmです。ただ近年は、パンジーもビオラもそれぞれ品種改良が進み、花色も多く、たくさんの種類が流通しており、パンジーでも花の大きさが5cm以下のパンジーもあれば、花の大きさが5cm以上のビオラもあります。

そのため小さい花のパンジーは小輪パンジーと呼んだり、大きい花のパンジーを大輪パンジー、また中間の大きさのパンジーを中輪パンジーなどと呼ぶこともあります。

中間品種はパノラともいう

Photo byKreativeHexenkueche

このように近年では、品種改良によってパンジーとビオラの中間の大きさの花を咲かせる品種も流通しており、曖昧な大きさの花を咲かせる品種を目にすることもあります。これらのどちらともいえない大きさの花を、園芸界の呼び名では「パノラ」とよびます。

ただ近年のこの「パノラ」という呼び名は、一般のガーデニング愛好者の間では認識度は低く、「小さめのパンジー」とか「大きめのビオラ」と表現されるのが一般的です。

パンジーとビオラの見分け方のコツ

パンジーの花は大きく豪華

Photo by wanko

一般の人がパンジーとビオラを見分けるのは、花の大きさを見て見分けるのが一番簡単な見分け方ですが、花の大きさが中くらいのものはパンジーとビオラの違いがとても曖昧で、素人には見分けられないものもあります。

パンジーもビオラもたくさんの園芸品種が流通しているので一概には言えませんが、花が大きく豪華なものはパンジーであることが多く、ビオラの花は豪華さよりも可憐な印象を感じるものであることが多いです。たとえば5cmよりも小さい花でも、花弁の形がフリルのようになっていて豪華に見えるパンジーがあります。

ビオラはパンジーよりも耐寒性が高い


https://www.photo-ac.com/main/detail/1605939?title=%E3%83%93%E3%82%AA%E3%83%A9

パンジーはビオラに比べると耐寒性が低いので、冬の時期は花付きが少なくなります。それに比べてビオラは耐寒性が高いので日の当たるところで管理すれば、冬でもよく花を咲かせます。

一般的にビオラはパンジーよりも花も株も小さいけれど、花付きがよく株もまとまりやすく栽培しやすいのが特徴なので、そのような点を見てパンジーかビオラかと見分けるのも一つの点です。手にした花を専門的にどちらかはっきりパンジーかビオラかを知りたい場合は、販売している園芸店の方に聞いてみるのもよいでしょう。

パンジーの特徴

学名はViola × wittrockiana

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パンジーの学名はViola × wittrockiana。ヨーロッパや西アジアが原産国です。5枚の花弁を持ち、花色は白、黄色、紫、青、赤、オレンジ、ピンク、そして2色のものや3色の花色の種類もあるなど、ほとんどの色があるといっても過言ではないほど花の色がそろっています。

花の大きさは小さいものは4cmくらい、一般的には5cmから7cm、大きいものはなんと10cm以上の花を咲かせる種類もあります。毎年色や花弁の形などたくさんの種類が品種改良されて誕生しています。

パンジーはエディブルフラワーとしても人気

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耐寒性はビオラよりも落ちますが、パンジーは冬から春にかけて花の少なくなる季節を飾るのに、地植えしたり、寄せ植えや鉢植えで楽しむなど、植え方のバリエーションも多いお馴染みの花です。育て方に手がかからない、誰にでも栽培しやすい花です。

植え方には花壇や鉢植え、寄せ植えなどに利用されほか、パンジーはスウィーツや料理を彩るエディブルフラワーとしても食用として楽しむことでも人気です。見かけの可愛さだけでなく、栄養もあるとのこと。

観賞用ではなく食べるために育てたパンジーは、味や香りに癖がなく、スウィーツのデコレーションやサラダなどのトッピングに人気です。

パンジーの開花時期

11月から5月に開花

Photo by NakaoSodanshitsu

パンジーの開花時期は11月から5月、秋から春に開花します。冬の時期も花を咲かせますが、ものすごく耐寒性が高いわけではないので、冬は花付きが悪くなり開花する花数が少なくまります。

開花し始めた秋から花がらをこまめに摘むと、花付くがよくなり、長く花を楽しめますが、パンジーは一年草なので、初夏の前には開花の勢いも落ちて枯れてしまいます。

ビオラの特徴

学名はViola Wittrockkiana

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ビオラの学名はViola Wittrockkiana。パンジーと同様にヨーロッパのほかに西アジアが原産国です。パンジー同様に5枚の花弁を持っています。

5cm以下の大きさのものをビオラと呼んでいますが、花の大きさや形は品種によって様々です。ビオラの花の大きさは一般的には3cmくらいのものがほとんどですが、1cmくらいのとても小さな花を咲かすビオラもあります。

ガーデニング初心者にも栽培しやすい花

Photo byskorchanov

花色は紫、白、黄色、ピンク、ブルー、青や白とか黄色と茶色など複色の種類もあるなど、花色はたくさんです。ビオラは花数が多く花もちも良いのが特徴の一つ。発芽しやすく育ちが早いので、ガーデニング初心者にも栽培しやすい花です。開花時期が長く、植え方では花壇や鉢植え、ハンキング、寄せ植えに利用されます。

ビオラの開花時期

11月から6月に開花


Photo by ai3310X

ビオラの開花時期は11月から6月。秋から初夏の前まで開花します。パンジーよりも花も株も小さいですが、花付きがよく、たくさん花が開花します。こまめに花がら摘みすると花付きがよくなり、次から次へと開花します。

寒さに強いので冬でも花付きがよくたくさん花を咲かせ、風景がモノトーンになる冬の時期も鮮やかに飾ってくれます。パンジー同様に一年草なので、夏前には枯れてしまいますが、栽培しやすい花です。

パンジーの育て方のコツ

水やりを欠かさない

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パンジーは庭や花壇などに地植えする植え方の場合は、日当たりがよく水はけによい場所を選んで植え付けます。鉢植えの植え方のものは日当たりの良い場所で管理するようにしましょう。パンジーは乾燥が苦手なので地植えのものも鉢に植え付けたものも、水やりは欠かさないようにするのが上手な育て方のコツの一つです。

植え付けるときの植え方のコツは、あらかじめ土壌に緩効性化成肥料などを元肥として加えてよく耕して植え付けます。開花の時期はリン酸やカリウムの配合の多い液肥を追肥すると花を長く咲かすことができます。

花がら摘みは長く花を咲かせるコツ

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パンジーは花が終わるとすぐに種を付けやすいので、5月までは花が咲き終わりそうになったら、花がら摘みをまめにするようにするのが、長く花を楽しむコツです。花がら摘むと5月までは次から次へと花を咲かせます。

また冬の時期、霜が降りるような場合、地植えのものは土壌に藁をひいて霜予防をします。鉢植えのものは軒下などに鉢を移動させて管理しましょう。パンジーは冬も開花しますが、花付きが悪くなり花数が減ってしまいます。寒さ対策もパンジーの育て方のコツの一つです。

ビオラの育て方のコツ

水やりと肥料はしっかり施す

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花や株の大きさは違うけれど、学術上に違いはないパンジーとビオラ。ビオラの育て方も基本的には日当たりがよく水はけのよい土壌や、鉢に植え付けるのならそんな効果のある用土を用いて植え付けるのが上手な植え方のコツの一つ。

もちろんパンジー同様に元肥をしっかり施し、開花している時期はリン酸やカリウムを多く含んだ液体肥料を施します。乾燥を嫌うので水やりもしっかりとしましょう。

水やりを忘れて元気がなくなっても挽回できる丈夫な花

もし水やりを忘れ、土壌や用土が乾燥して花に元気がなくなっても諦めないでください。ビオラはとても丈夫な花なので、元気がなくなった姿をみて、すぐに水たっぷりと施せば、数時間後にはまた生き生きとした姿に戻ります。

栽培しやすい丈夫な花ですが、乾燥するにもほどがあります!丈夫な花だからと乾燥した状態のままいつまでもで放っておくことはしないようにご注意ください。

パンジー同様に花がら摘みをかかさない

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パンジー同様にビオラも花が枯れるとすぐに種を作ります。種ができてしまうと種に栄養がいってしまい、花付きが少なくなってしまいます。長く花を楽しむためには花がら摘みをこまめにしましょう。そうすることで次から次へと長く花を楽しむことができます。

全体が開花したらバッサリと切り戻してみよう

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ビオラはパンジーと違い花が小さく、たくさん花を付けます。枯れかけた花を一つずつ花がら摘みをするのも手間のかかること。ビオラの場合はほぼ全体が開花し、全体をみてどことなく枯れかけてきたら、花を含めて全体を1/3くらい切り戻してしまいます。

花がなくなり少しの間寂しくなりますが、こうすることで、6月まで次から次へと花をつけ長く花を楽しめ、また葉にも元気が出て株にも元気がでます。切り戻した後は液肥を追肥することを忘れないようにしてください。思い切って切り戻すのもビオラの上手な育て方のコツです。

パンジーとビオラの植え付け時期


苗からでも種からでもよく育つ

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パンジーとビオラは苗でも種からでも育てることは簡単です。苗の場合地植えでも鉢に植え付けるにも10月から11月が最適な時期です。それ以前はまだ気温が高いので植え付けても枯れてしまう場合があります。種から育てる場合はビニールポットなど種まき専用の容器に土を入れて種をまきます。種まきの時期は9月から10月が最適な時期です。

種はポットで苗を作ってから植え付けする

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種から育てる場合はビニールポットなどの種まく専用の容器に種をまき、発芽させ本葉が2~3枚でたら、地植えもしく鉢に植え付けます。パンジーやビオラの種は日の光を必要として発芽するので、ポットの土の上に種を3から4粒蒔いたら軽く土をかぶせつ程度で構いません。

発芽するまでは日当たりの良い場所で管理し、水やりを欠かさないようにしましょう。ただ種がとても小さいので水やりで流れてしまわぬように、霧吹きで用土を湿らすように水を施します。

パンジーやビオラの種取り

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パンジーは5月、ビオラは6月、花も終盤にきたら、育てたパンジーやビオラから種を採ります。花が萎れてしばらくすると花の中心に種を含んだ緑色の丸い球ができます。球が緑色から少し黄色に色ずく頃が種の摘み時です。球ごと摘みます。摘んだ球は封筒などの袋に入れて置いておきます。

しばらくすると封筒の中で小さな種がはじけています。花についている球に色の変化が現れると、あっという間にはじけて種がこぼれてしまうので、花が萎れたら球をよく観察していてください。

パンジーにビオラを上手に栽培してみよう

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パンジーとビオラの見分け方は花の大きさで見分けるのが一般的ですが、最近はたくさん品種改良された種類が流通して曖昧な大きさの花をつけた種類があります。

こんな場合の見分け方では、豪華な花はパンジー、可憐な花はビオラとか、冬に花数が少ないのがパンジーで、花がたくさんついているのがビオラなどと、パンジーとビオラの特徴から判断して見分けてみてください。どちらも学術上は同じ草花。好みに合わせて上手に咲かせてみてください。

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