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パンジーの花言葉は色で意味が違う?色別花言葉の意味と由来をまとめてご紹介!

冬から春にかけて花壇を豪華に飾るのにふさわしいパンジー。ガーデニングには欠かせない花の代表と言っても過言ではないでしょう。カラフルなパンジーにはそれぞれのカラーに特別の花言葉がつけられています。色の違いによってつけられた花言葉の意味や由来についてご紹介します
更新: 2021年6月4日
MMRICH
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パンジーの特徴

パンジーはスミレ科・スミレ属の植物。三色スミレ・遊蝶花・胡蝶草などの別名がついたガーデニングでは定番の植物です。パンジーの多くは1年草で、花びらにブロッチと呼ばれる紫色の模様があるのが特徴。 パンジーを低木や灌木の根元に植えると、マルチングのように雑草を抑制する効果がある為、とくにガーデニングでは寄せ植えなどでも重宝する植物。

パンジーの名前の由来

パンジーの名前はフランス語の「考える・思う」を意味する「Pansee・パンセ」から由来しています。パンジーの花が首をもたげて咲く様子が、人が考え事をしている姿に見えることから、この名前が付けられたと言われています。 江戸時代末期に日本にパンジーが入ってきたころは、人の顔に似ていることから「人面草・じんめんそう」と呼ばれていたこともあります。「遊蝶花・ゆうちょうか」と別名があるのは、蝶が遊びに来る花という事や、花びら自体が華やかな蝶の姿にも似ていることから付けられた名前であることは、容易に想像がつきますね。

その後、赤・青・黄色と3色の三原色をもつ花が希少なことから「三色スミレ・さんしきすみれ」と名を変え、現在では「Pansy・パンジー」に定着をしています。

パンジーの言葉の意味

パンジーの語源は、フランス語のPensee・パンセを起源としていますが、英語のPansy・パンジーになった時に派生した言葉がたくさん存在しますので、その軌跡をご紹介します。 英語のPansyパンジーは、エリザベス朝の時代から女の様な男、弱々しい勇気のない男という意味で使われてきた言葉でした。このパンジーから派生した言葉に「Ponce・ひも」という言葉があります。 現在では売春婦から金をせびる男という風に、スラング的にヨーロッパで用いられているようです。「Poncey・ポンシー」はパンジーが進化した形で、現在でも女の様な男という意味で用いられます。

パンジーの原産地

パンジーの原産地は、北ヨーロッパ。もともとイギリスに野生で自生していたサンシキスミレが原種。現在流通しているパンジーはこの原種の新種改良された品種です。

パンジーの花の誕生

1800年代、北欧で鮮やかな群生のスミレを作るために、野生のサンシキスミレと野生のビオラ・ルテラ、更にビオラ・アルタイカという3つの品種が交配されて生まれました。1835年までには、この交配種は400にも増加し、パンジーは当時から鑑賞植物として、人々に楽しまれていました。


パンジーの開花時期

パンジーの開花時期は10月~5月です。本来は春先に咲く花でしたが、品種改良が進んで、真夏以外の1年中ほとんどの季節で花が楽しめるようになりました。

パンジーの花言葉

パンジーにはその花が首をもたげる様子から、総合的に「物思いにふける」という花言葉がありますが、パンジー独特の豊富なカラーバリエーションから、色別の花言葉がつけられていますので、ご紹介します。

花言葉にまつわる神話

パンジーの花言葉の特徴は「愛」「人への想い」が込められた花言葉が多いことに気が付きます。それはパンジーにまつわるある神話が由来になっています。 春の野原に降り立った天使が、白いスミレの株を見つけます。そのあまりにも美しいスミレに感激した天使は、スミレに「私の面影を映してあげるから、人々の真の愛を伝えてほしい」といってスミレに3回キスをして、天へ舞い上がっていきました。その後真っ白だったスミレに、天使の顔が現れ、3色の色を付けたと言われています。

香りを失ったパンジー伝説

ドイツで自生していたパンジーは、野生のスミレのように甘い香りがあったと言われています。しかし、あまりにも香りがよく、見た目も可愛らしいことから、人々はパンジーを片っ端から摘み始めました。そこで、パンジーの聖が神様に「みんなに積み荒らされないように、私の香りを取り去ってください」とお願いしたところ、その甘い香りが消えてしまったという花言葉の昔の言い伝えが残っています。

黄色のパンジーの花言葉

花言葉:つつましい幸せ・故郷の喜び

黄色は太陽を現わす元気と幸せのカラーと言われています。つつましい幸せと故郷の喜びは、黄色のパンジーの英語の花言葉の「Remembrance・記憶」から由来したものです。黄色いパンジーを見るたびに、遠くの故郷に想いを馳せることが出来、人々に生気を与えてくれます。背丈が低いパンジーが、黄色で華やかながらもつつましい様子が、この花言葉を生み出したと言えるでしょう。


黄色の花には視覚的にも人に生気とエネルギーを与える色として、花束にして贈り物をするときにも重宝されているカラーです。特に人を勇気つけたい時や、奨励、縁起祈願などに黄色は効果があります。

紫色のパンジーの花言葉

花言葉:思慮深い・揺るがない魂・誠実

紫にはとても強い印象を与える配色です。パンジーが小さい花にも関わらず、成長が早いことや、花自体が丈夫という事から、揺るがない魂という強い意味を持つ花ことばが、特に紫のパンジーに誕生したと言われています。 他にも紫のパンジーにはギリシャ神話にまつわる言い伝えがあります。ある小さな村の少女が、ゼウスとの禁断の恋に落ちてしまいます。恋をしてはいけない相手に対する揺るぎのない誠実で強い愛情を表現するために、少女の瞳の紫色をとって、紫のパンジーを作ったそうです。 英語の花言葉「You occupy my thought ・あなたのことで私の頭はいっぱいです」は明らかにこのギリシャ神話の伝説に由来していることが明らかです。

またパンジーとよく比較される同種のビオラはラテン語で紫という意味でもあり、ここからも紫のパンジーは代表的な色で有ると共に、パンジーの花言葉を総称したものでもあるのです。

青色のパンジーの花言葉

花言葉:純愛・誠実な愛

青色はキリスト教の教えの中でとくに純愛を意味します。そのため結婚式でも青色は愛を象徴する色として、好んでデコレーションやブライドの持つブーケにもよく使われるカラー。 パンジーの青にもその純粋な愛を象徴する花言葉がつけられていますね。他にも青色は純潔・純真など、魂が美しいことを意味するカラーでもあります。

青の花自体は、自然の環境の中でなかなか存在しない希少色。ガーデニングに人気のパンジーは、カラーバリエーションに青色の寒色を取り入れることで、他のカラーとのコントラスが楽しめます。

白色のパンジーの花言葉

花言葉:温順・心の平和・純潔

白のパンジーの花言葉の由来は、ギリシャ神話に由来しています。最初に天使が見つけたスミレは地上に美しく咲く白色スミレでした。パンジーの白色は、花の中央にある紫のブロッチとのコントラストが特に鮮やかで、パンジーの白を更に強調します。 白の花は、他の色に染まりやすい基準になる色でもあることから、純潔という言葉が花言葉の由来。潔白や純白と言われるように、白は青と同様に美しいや透き通ったという透明感を想像させる意味を持つことから、心の平和の花言葉が付けられたと言われています。


赤色のパンジーの花言葉

花言葉:思い出・思想・物思い

赤は情熱の色。愛情や感情に関した花言葉が一般的に多く知られます。パンジーの赤は、単色の赤というよりは、オレンジの深さを加味した深い赤から、ベルベットの様なテクスチャーの朱赤まで広いレンジで楽しめるのが特徴。 思い出・思いに関する言葉が、赤のパンジーにつけられているのは、恋や愛情からくる秘めた想いや情熱に裏つけられた物思いに起源があると考えられています。赤色のパンジーの情熱が、意中の人に伝わるように願いが込められた愛のメッセージが花言葉になっています。

パンジーの花言葉に怖い意味はあるのか?

パンジーの花言葉は特に怖い意味はないのでご安心ください。
 

エディブルフラワー

パンジーは実は食することができる、エディブルフラワー。レタスの様な淡泊な味で、どんな料理にもスイーツにもマッチする食材です。栄養価もビタミンA・ビタミンB1・ビタミンCが含有されていて、健康にも効果があります。 パーティやおもてなしの料理などに、パンジーを飾ることで、ワンランク上級のクイジーンに食卓を演出できますよ。

まとめ

パンジーは名前の由来からその花言葉まで、花の色にバリエーションがあるように非常にカラフルなバックグラウンドを持つ植物ですね。ガーデニングが盛んにおこなわれるようになって、日本でもお庭の花壇から、プランターや寄せ植えまで、ほとんど通年とおして楽しむことが出来る便利な花として、幅広く活用されています。 カラフルなパンジーの素敵な色別花言葉を知ることによって、また新たにこの小さくて可憐な植物が切り開いてくれる新たな世界をかいま見たような気がします。 パンジーを誕生花にするのは冬のど真ん中2月2日。プレゼントにも非常に適したパンジーですので、フラワーアレンジメントの贈り物としても活用するときっと喜ばれますね。