エアレーションスパイク
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平和 芝の目土・床土 25リットル
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芝生のエアレーションとは
芝生のエアレーションとは、意図的に地表へ穴あけすることによって、芝生の根と土に新鮮な酸素を送り届けてあげるアクションのことです。芝張りを行って1年も経過すれば芝生と地面はガチガチに固まってしまい、土壌の通気性は悪く芝生にとって居心地のよくない環境に変わってしまいます。
そこで定期的なメンテナンスの一環として、エアレーションを施工していきます。レーションには「滋養」「回復」という意味が込められています。
芝生のエアレーションの必要性
芝生をDIYで庭などに設置しているのであれば、年に数回のエアレーションは欠かせないイベントになります。
畑を管理されている場合は、作物の収穫後に毎回スコップで土を掘り返して土壌を柔らかく改善することが可能ですが、芝生には収穫時期がないので一度芝張りしたら土壌の入れ替えをするタイミングはやってきません。そこで役立つのが人の手による人工的な穴あけ作業なのです。
芝生のエアレーションの効果とは
芝生の健康管理効果
上から何度も踏まれたことでギュウギュウに押しつぶされた土は、土粒子の密度が高く酸素濃度は低くなり芝生の根が効率よく栄養を吸収することができない環境下にあります。
それだけではなく、雨が降ったあとには水はけが非常に悪く根っこが常に蒸れた状態になってしまうので、芝生は衰弱して病気にかかりやすくなってしまいます。このような悪循環を改善する効果がエアレーションに期待することができます。
芝生の生育促進効果
地表に穴あけするという行為は、芝生の根っこを切って土壌をむき出しにしてしまうので、見栄えは悪く植物にとっても悪影響ではないかと考えてしまうかもしれません。
しかし芝生の根の一部を切ったり取り除いたりことで、適度なストレスが芝生に伝わり生育が促進されることに繋がるのです。負担にならないくらいの刺激が生き物の成長を促すことは動物も植物も同じであり、エアレーションは芝生にとって必要な呼水効果があると言えます。
芝生のエアレーションの適切な施工時期とは
エアレーション施工の実施に適した時期は、春と秋の2つの時期に限定されます。夏の気温の高い時期に行ってしまうと、穴あけした部分から土が乾燥してしまい、根っこに大きなダメージを負わせてしまうため暑い時期は不適合です。
冬はそもそも休眠時期に入っているので、エアレーションで土壌を改善してもあまり効果が期待できないでしょう。夏芝にとっても冬芝にとっても、エアレーションが最も適している時期は、生育が盛んな春の時期でしょう。
エアレーションの施工回数とは
標準的な施工回数の目安としては、春に2回と秋に1回の年に3回が芝生を活き活きさせることができる回数だと言われています。しかし目標となる回数は各家庭の庭によってケースバイケースなので、一概には言えません。
たくさんの人が足を踏み入れる環境なら、春秋併せて6回以上多くの回数をこなす必要があります。趣味で庭に作った小さな庭で、動物も人間もほとんど中に入らないような環境なら回数は減らしてよいでしょう。
最低でも年1回の回数は守っておこう
どのような生育環境であったとしても、最低限の施工回数は年に1回の間隔を目安にエアレーションを行うようにしましょう。穴あけを一切しない芝生の根は十分な生育を期待することができません。肥料を散布しても目土を加えても元気が出ないときは、エアレーション不足を疑ってみてください。
芝生のエアレーションの穴あけ方法を紹介
穴あけ方法1:エアレーションスパイク
エアレーションスパイク
穴をあけていく方法の中で1番簡単なお手入れ方法がエアレーションスパイクです、靴に装着して庭を歩き回るだけで簡易的なエアレーションが完了しますので子供でも間違わず行うことが可能です。
ただし土の奥深くまで刃を差し込むことができないので、本格的な根切効果は期待できないというデメリットがあります。
穴あけ方法2:ローンスパイク
【キンボシ】ローンスパイクJr
ローンスパイクは先端についた複数の刃を、体重をかけて芝生の一ヶ所ずつ差し込んでいくタイプの穴あけ方法です。ピンポイントで力をこめやすいので足に装着タイプのスパイクよりも確実に深い穴をあけることが可能です。
石などの異物に当たると刃こぼれをすることが稀にあるので、勢いをつけすぎないように扱うことをおすすめします。また使用頻度が高いと刃が削れてきますので、年に1回は刃の状態を確認することも忘れないようにして下さい。
穴あけ方法3:ローンパンチ
ローンパンチJr
ローンパンチは、見た感じはスパイクの様ですが刃の部分をよく見ると、丸い筒状の形をしています。この丸い刃を芝生に差し込むことによって、穴をあけるだけでなく、中の土をえぐり取って外にかき出すことが可能になります。
今回紹介した穴あけの方法の中で、最もエアレーションの効果を引き出すことができます。しかし大量の土をかき出すには力も必要になりますので、広い庭の場合は根気と体力が求められるでしょう。
芝生のエアレーションの正しいやり方を紹介
エアレーションの必要性は理解できましたでしょうか。穴をあけて土壌を改善してあげることで、病気にかかるリスクを軽減したり、芝生の成長を助けてあげたり、さまざまな効果を得ることに繋がっていきます。
ここからはエアレーションの具体的なやり方について解説したいと思います。穴の深さ、穴あけ後の注意点など、正しい方法を知ってエアレーション作業に取り組んでください。
芝生のエアレーションの正しいやり方1
芝刈りをして穴をあけやすくする
芝生が伸びて土の表面が見えずらい状態で穴あけをするのは非効率です。穴は均一な間隔をあけつつあけていくので、草刈りをしていないと草が邪魔をして掘った位置が見えにくく、非常にやりづらく感じてしまうでしょう。
また伸びた草が穴あけ機を土に差し込む軌道を妨害して、穴あけに必要以上の力を出さなければならなくなってしまうので、エアレーション前は必ず芝刈りを行っておくことを忘れないでください。
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サッチングをして不要物を除去しておく
さらに穴あけ作業を楽に進めるためには、サッチングという芝生の表面に溜まった枯草を取り除く作業をしておくことをおすすめします。熊手などの器具を使用して芝生に蓄積された不要な層をかきとることで、穴あけをよりスムーズに運ぶことが望めるでしょう。
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芝生のエアレーションの正しいやり方2
芝生にあける穴の間隔について
施工しやすい土の状態を作り上げたら、さっそく穴あけ作業に入っていきます。穴をあける間隔は5cm間隔で均一にあけていくことが望ましいと言われています。間隔をさらに狭くして穴を多くあけることに越したことはありませんが、間隔を近づけすぎて穴が2重に重ならないように注意しましょう。
穴は深くあけた方が効果的
穴あけ器具によって穴の深さに差があらわれますが、エアレーションの効果を最大限に引き出したいのであれば、穴は深くあけるべきです。穴を深くあけることで、古くなった根っこの奥底まで十分に刺激を与えることができるので、穴の深さは土壌改善に大きく関係してきます。
家庭用の穴あけ道具では、穴の深さは10cm未満が平均値ですが、本腰を入れてエアレーション施工したい方は15cmほどの穴あけ器を購入することをおすすめします。
芝生のエアレーションの正しいやり方3
かき出した土を綺麗に取り除く
ローンパンチでコルキング(土をコルク状にして掘りだすこと)したら、地面に取り出した古土が散乱しますので、目土を盛る前に散らかった土取り除いてください。
エアレーション直後の土は湿ってホウキで掃くことは難しいですが、トンボを使えば簡単に取り払うことができます。ローンスパイクで穴あけした場合は、そのまま次のステップ(目土をまくいていく)へ進んでください。
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目土をまいていく
穴あけが完了したら、土の中が乾燥しないうちに目土をまいていきます。普段から土壌の水はけがよくないと感じているときは、目土よりも軽くて通気性の高い目砂をまいておくと、その後の管理やお手入れが楽になりますよ。
ブラシでまんべんなく目土を芝生に浸透させたら、仕上げに水をたっぷり与えればエアレーションの一連の流れは完了です。切り取った根っこが再生して新たな芝を生み出すまでに1ヶ月ほどかかりますので、気長に待ちましょう。
平和 芝の目土・床土 25リットル
どの穴あけ方法でも目土はまいておこう
スパイクであけた穴はパンチであけた穴よりも浅く、土は減っていないので目土の追加は不要と思われることもありますが、スパイクにしてもパンチにしてもエアレーションの後は必ず目土をまくようにしてください。そのままにしておくと、根が紫外線に当たってダメージを受けてしまいます。
芝生のエアレーションの注意点について
樹木付近のエアレーションは極力避ける
芝生とセットで庭の雰囲気をおしゃれにする落葉樹を植えて育てている方も少なくないでしょう。木の根っこは花や草とは比べ物にならないほど長く、人が想像している範囲以上に伸びており、本数も多いので意外と浅いところにも根っこが出ていることがあります。
大人の人間がエアレーションの刃に体重をかければ木の根っこは簡単に傷ついてしまうので、木の半径2メートル以内は踏み込まないようにすることが無難です。
刃は最後まで押し込むこと
一般的なスパイクの刃の長さは8cm程度しかありませんので、しっかりと刃全体を土の内部まで届くように踏みつけください。
土の表面にはサッチと呼ばれる植物の葉や茎が枯れて固まった不純物の層があります、そのサッチを越えてようやく土に触れることができるので、スパイクの差し込みが浅いと本来得られるはずの効果が乏しいものになってしまいますのでご注意ください。
まとめ
芝生の正しい管理方法やお手入れ、エアレーションのやり方は理解できましたか。エアレーションは芝生を管理するうえで無くてはならないお手入れの1つですので、最低でも1年に1回は穴あけをして、土と根のリフレッシュを行ってあげましょう。
施工直後は芝生は荒れて地面は目土で茶色くなってしまい、見た目が悪くなりますが、1ヶ月持ちこたえましょう。すると耐え抜いた分だけ元気いっぱいの美しい緑が姿を現すはずです。
芝生の管理について気になる方はこちらもチェック
エアレーションは年に数回のイベントですが、芝生の管理やお手入れはまだまだ他にも沢山あります。害虫対策や水やりの頻度など、さらに芝生の手入れ方法について詳しくなりたい方は関連記事もチェックされてください。
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