モンベルとは
キャンプから登山まで人気のブランド
モンベルは世界中でも展開している日本生まれのアウトドアブランドです。登山家が起業したため登山でも使えるテントや寝袋がメインでしたが、現在ではオートキャンプから自転車でのツーリング、保険とアウトドアに関する製品を幅広く手がけていて高品質かつ手頃価格設定で人気があります。創業は1975年、全国にモンベルの製品を実際に見て確認しながら変えるモンベルショップを多数展開していて沖縄から北海道まであります。
キャンプ場も手がけている
ただ単に寝袋やテント、ザック、レインウェアなどのアウトドア用品を売っているだけではなく、モンベル直営のキャンプ場もあるぐらい登山、キャンプに力を入れているブランドです。前述したモンベルショップでは予約制の無料の講習会も開かれていて、登山の始め方やアウドドアで必須のロープワークなどを直接モンベルのスタッフから学べます。製品を売るだけではない活動も登山家やキャンパーからも高く評価されています。
モンベルの寝袋を紹介
評価の良いモンベルのシュラフ
寝袋のことをシュラフやスリーピングバッグともいい、モンベルのシュラフは国内の寝袋専門メーカー、ダウン専門メーカーと常に比べられるほど評価が高く、愛用者も多いのが特徴です。そのためシーズン中に売り切れることも多く、冬になると冬用の寝袋が手に入りにくくなり年間を通して全種類のシュラフが安定して手に入るのは僅かな期間しかありません。2019年5月末の時点で一部のシュラフは公式オンラインストアで今期分は売り切れです。
モンベルのシュラフの評価
高性能かつ軽量なテントを探して、モンベル、アライ、オガワの三択に辿り着いた。
— 東風(Domfrontais) (@MR_II) October 13, 2015
保温力と軽量な寝袋を探して、モンベル、ナンガ、イスカの三択に辿り着いた。
驚くことにすべて日本メーカー。
縫製技術の高さの証明なのか? pic.twitter.com/Ts3pgx8aD3
モンベルは幅広くアウドドア用品を作っていますが、前述したように寝袋専門メーカーのイスカ、ダウン専門メーカーのナンガに迫る人気があります。どんなにいい高品質なシュラフでも選び方や使い方が間違っていると汗をかいたり、保温力がなくなるのでシュラフの基本的なことを紹介します。
モンベルの寝袋の形状の種類:マミー型
モンベルのシュラフで数が多い形状
寝袋の種類は大きく分けて形状による違いと断熱、保温の役割をする中綿の材質の種類による違いがあります。まずは形状について紹介していきます。ピラミッドから見つかった棺の中に収められていたミイラのように体の形状に合わせて包み込むような構造になっているシュラフをマミー型といい、モンベルでは後述する封筒型よりも数が多いです。
マミー型の特徴1
中綿の材質を問わずマミー型の特徴だけ紹介していくと体を包み込むので暖かい空気が抜けていかず、保温力が高い形で冬用のシュラフはマミー型が多くなります。さらに頭も覆われるので顔以外暖かくなります。ただし保温力を最大に活かすには、サイズに注意しないと足元に空間があるとマミー型の保温力が活かせません。夏用でもマミー型を採用している寝袋も多数あり登山など徒歩で荷物を運ぶ時は、少ない中綿でも暖かいマミー型が人気です。
マミー型の特徴2
少しだけしか違いはありませんがマミー型のシュラフのほうが、収納サイズがコンパクトになると言われています。理由は単純に封筒型と比べると余分な部分がなく人の体に合うように作られているため少しだけコンパクトに収納できるので登山向きです。
モンベルの寝袋の形状の種類:封筒型
家族で使いやすい形状
マミー型と比べ封筒型のシュラフはモンベルでは少なめです。封筒型とは布団のように長方形になっていて完全に開くと掛け布団のようにも使える便利な形状ですが、マミー型と比べると生地の面積が大きくなるので少しだけ重たく、収納サイズが大きくなる違いがあります。
封筒型の特徴1
マミー型と比べると連結して1つの寝袋として使えるところが大きな違いになります。モンベルのマミー型は連結できますが、完全に連結して布団のように使えるのは封筒型だけで、モンベルでは封筒型は家族向のシュラフとして設計されています。さらに完全に開くことができるので温度調整しやすいです。
封筒型の特徴2
封筒型には寝苦しくなく体を動かしやすいという特徴もあります。マミー型は体を包み込むように作られているためサイズが合っていないと窮屈に感じますが、封筒型は布団のように長方形なのでゆとりがあり圧迫感なく自然な状態で過ごせます。その分方や首周りに隙間ができやすく、シュラフ内の暖かい空気が出ていきやすくなります。
モンベルの寝袋の中綿の種類:化繊
中綿の種類と違い
寝袋の中綿に使われている材質はポリエステルなどの化学繊維を使ったものと羽毛を使ったダウンがあります。どちらの種類もメリットとデメリット、特徴の違いがあるので紹介していきますね。
化繊の特徴
テントの生地でも使われている安価な繊維ですが、繊維の中が空洞になっていて空気の層があるため保温力があります。低価格で真冬用のシュラフでも安いものは1万円未満で購入できるのでコスパがいいです。汚れたら丸洗いできるので風呂場やコインランドリーで簡単に洗濯できるので便利ですが、保温力はダウンほどないので冬用は特に中綿の量を増やさないといけないのでダウンと比べると重たく、大きくなるという違いがあります。
化繊のまとめ
化繊の寝袋は安く洗いやすいですが、中綿の量が増えるとダウンと比べ収納サイズが大きくなりかさばりやすいというのがポイントです。オートキャンプならなんら問題ない大きさですが、バイクや自転車でのツーリングでは大きすぎることもあるので、中綿の特徴は選び方に直結します。バイクや自転車でも使いたい場合は夏用の中綿が少ない化繊シュラフがおすすめです。
モンベルの寝袋の中綿の種類:ダウン
ダウンは軽くて暖かい
化繊との大きな違いなるのが、ダウンは少量でも暖かいということです。少量というのが大きな違いで冬用の中綿が多いシュラフでも非常にコンパクトでバイクツーリングでも持ち運びしやすいサイズになります。モンベルにだけではなく全てのメーカーの寝袋の選び方に直結するのでダウンと化繊の違いは覚えておいて損はないでしょう。
ダウンの特徴
空気をたくさん含むため断熱材が高く少量でも暖かく、空気が多いので軽いため登山で使うときにおすすめのシュラフです。ダウンが使われているシュラフのことをダウンシュラフと言いますよ。化繊とは正反対の特徴がありコンパクトで軽く暖かい分、高価で安いものでも真冬用は1万円前後になります。さらに洗濯がやややりにくい傾向にありますが、暖かさが大きく異なり寒い場所では化繊より信頼性がある素材です。
ダウンのまとめ
少量でも保温力があるため収納サイズがコンパクトかつ軽い特徴がります。その反面化繊と比べると高価であり選択しにくい特徴があります。登山で使うなら軽くて小さくなるダウンがおすすめです。
モンベルの寝袋のおすすめの選び方1
使うシーンを考える
まずどんなシーンでシュラフを使うか考えてみましょう。平地でのキャンプ、さらに夏なら保温力の高いシュラフにこだわらなくても大丈夫です。そしてオートキャンプなら車を使うので重たくて大きいシュラフでも問題なく使えます。ファミリーキャンプで子どもがまだ幼く添い寝が必要だと連結して一枚の大きな寝袋のように使える封筒型がおすすめです。このようにどのようなシーンで使うのか考えると分かりやすくなります。
#の後の数字に注目
使うシーンが冬なら冬用の寒さに強いシュラフが必要になります。温度については後述しますが、モンベルのシュラフは番手(#の後の数字)で商品名の後についているのでひと目で夏用か冬用かわかります。数字が小さくなるにつれて寒さに強く寒い場所でも使えるシュラフになり、中綿の量が多くななるので数字が小さくなるにつれて重量が重くなり、収納サイズが大きくなります。なお最小の番手は0になります。
EXPとは
一部のシュラフには0よりも寒い場所で使えるEXPがあり、冬山や北海道など特に寒い場所におすすめです。
モンベルの寝袋のおすすめの選び方2
封筒型かマミー型か
使うシーン以外では封筒型とマミー型のどちらの形状の寝袋か選びましょう。「封筒型」、「マミー型」というのはシュラフの構造を意味するので中綿との組み合わせで封筒型のダウンシュラフ、封筒型の化繊シュラフ、マミー型のダウンシュラフ、封筒型のダウンシュラフの4種類のシュラフがあります。一番軽くて暖かいと言われているのがマミー型のダウンシュラフになり、メンテナンスが簡単で温度調整しやすいのが封筒型の化繊シュラフです。
登山はマミー型がおすすめ
前述したように封筒型だと生地が大きいので寝心地はいいのですが、収納サイズは大きく重たくなるので登山という目的のために寝袋を選ぶなら基本的にはマミー型になります。一例ですが下記の表はダウンを使ったマミー型と封筒型の比較表です。
ダウンハガー650 #1 | ダウンファミリーバッグ #1 | |
推奨温度 | コンフォート温度: -4度 リミット温度:-10度 |
-3℃~ |
収納サイズ | φ19×38cm(8.6L) | 33×20×20cm(13.2L) |
総重量 | 1,273g | 1800g |
モンベルの寝袋のおすすめの選び方3
重さ
夏用のシュラフでも冬用のシュラフでも持ち運ぶ時に大切になるのが重さです。特にオートキャンプ以外は重さというのは極めて重要で、登山なら高価でも軽いほうが体力をあまり消耗しなくてもいいのでダウンがおすすめです。モンベルのダウンシュラフは商品名に全て「ダウン」とついているので分かりやすいですよ。余談ですがモンベルのダウンと化繊の真冬用のシュラフの重さを比較すると500mlのペットボトル1本分以上の差が出ます。
夏の登山は化繊もおすすめ
軽いダウンの方が登山に向いていますが、羽毛は吸水、吸湿してしまうと独自のフワフワした状態ではなくなり空気の層を保てず暖かくなくなるので、結露が多い夏の場合は濡れないようにシュラフカバーを装着することが多いです。カバーを取り付けた状態だと化繊との重量差、収納サイズ(荷物の少なさ)に大きな違いはなく安い化繊の方が使い勝手がいいというケースもあります。
モンベルの寝袋のおすすめの選び方4
ダウンの品質に注目
羽毛には質の良し悪しがあり、質の悪い羽毛だと化繊シュラフのほうが暖かい場合があるのでダウンシュラフを選ぶ時は中綿の品質にも注目しながら選びましょう。モンベルのシュラフでいえばダウンを使用した製品名の後についている「650」や「800」が羽毛の品質を表していて数字が大きくなるとフカフカでふんわりしたいい羽毛が使われているということです。これをフィルパワー(FP)といいます。
FPが高いと軽くてコンパクト
価格も高くなりますが、重量と、コンパクトに収納できることが大切という場合はできるだけFPの高いものを選びましょう。羽毛がフカフカだと空気の層がたくさんできるので保温力が上がり少ない量の中綿でも寒さに強いです。中綿の量が少ないと収納サイズが小さくなり重さも軽くなります。使える温度が同じもの同士を比較してみました。ダウンハガー900のほうがFPが高いです。
ダウンハガー900 #1 | ダウンハガー650 #1 | |
総重量 | 850g | 1273g |
収納サイズ | φ16×32cm(5.1L) | φ19×38cm(8.6L) |
モンベルの寝袋のおすすめの選び方5
使用できる温度
モンベルだけではなく全てのシュラフ共通の選び方が快適に過ごせる温度を確認して選ぶということです。モンベルの場合は一部のシュラフを除きヨーロッパの規格に合わせた温度表示なっていて、寒さに弱い方が薄着でも快適に過ごせるコンフォート温度、寒さに強い方がある程度着込んでいたらある程度普通に過ごせるリミット温度、使えなくはないが長期の使用には向かないエクストリーム温度の3種類があります。
モンベルの使用推奨温度はリミット温度から
モンベルのシュラフの選び方がわかりやすい理由はリミット温度と、コンフォート温度しか表示していないことです。他のブランドだと使用最低温度で表示していることが多いので表示されている温度に5~10度足して使える温度を割り出さないといけませんが、モンベルの場合使える温度帯だけの表示なので初心者でも選び方がわかりやすく夏や冬、キャンプ地の気温に合っているか確認して選べるので失敗は少ないでしょう。
モンベルの寝袋のおすすめの選び方6
サイズに気をつける
前述したようにモンベルの寝袋はマミー型が多いため、少しでも保温力を高められるようにできるだけ自分の身長に合ったシュラフを選ぶようにしましょう。モンベルのマミー型は伸縮性のあるストレッチ素材が使われているので多少サイズが合っていなくても伸びますが、一部のマミー型のシュラフには大柄の人にはロングサイズ、女性や小柄な人には女性用サイズがあります。マミー型はできるだけ空間を開けないことが大切です。
伸縮性の違い
モンベルのマミー型には伸縮性の異なる2種類のシュラフがあります。製品名の前に「アルパイン」がつくモデルはコスパがよく伸縮率が120%、アルパインがつかないものは少し高価になっていて伸縮率135%になっているので大柄な方は伸縮性の優れているモデルが使いやすいでしょう。適応身長はモンベルの公式HPに表示されているので参考にし、迷ったら伸縮率が135%のほうが過ごしやすいのでおすすめです。
封筒型のサイズとは
モンベルの封筒型にはサイズの違いはありません。そのため余談となるのですが他社の封筒型は最初から1人用の寝袋が2つ連結されたダブルサイズというものもあります。小さな子どもがいるファミリーキャンプに最適です。
モンベルの寝袋のおすすめの選び方7
特殊な選び方1
モンベルの中では珍しいカモフラージュ柄で、特殊な寝袋として手足が出せるものがあります。これは封筒型にもマミー型にも属さないタイプで天体観測、バードウォッチングなどの野外活動時に役立つモデルです。シュラフを防寒着のように使いたい場合は通常のシュラフではなく「エクセロフト カモワッチバッグ」を選びましょう。
特殊な選び方2
ダウンハガー800 ハーフレングス #5 がよさそう
— さんえん (@san_en) April 24, 2019
下半身だけやけどダウンジャケットを着てるから寒くないからいいな
価格¥15,800 +税 ノーマル#5が 価格¥19,810 +税
【重量】 331g(351g)
【収納サイズ】φ11×22cm(1.8L)
【快適睡眠温度域】 8℃~
【使用可能限界温度】 4℃ pic.twitter.com/yHt7BTIyFg
夏の登山などそんなに冷え込まないけど足元が寒いという場合は、通常の寝袋を選ぶのではなく半分だけの「ハーフレングス」という特殊なシュラフがあります。上半身は防寒着で保温し冷える足元だけ重点的にシュラフで保温する形で上半身はシュラフの生地だけがあります。半分しか中綿がないのでその分軽くコンパクトになります。
聞き手に合わせて選択
右利きが多いため右だけ売り切れてたり、左利き用なかったりと大変ですがモンベルだとほとんどのシュラフでファスナーの位置を選択できます。オンラインストアで購入する場合は製品をカートに入れる時に自由に選択できるので自分の利き手に合わせて選択しましょう。
モンベルの寝袋のおすすめの選び方8
USモデル
日本人の一般的な体格よりも大きい方はUSモデルがおすすめです。USモデルとはモンベルUSAのことで、日本で売られているシュラフより一周大きく身長が高い人にも対応していますよ。また日本仕様とカラーバリエーションが異なるのでお気に入りの色が見つかるかもしれません。大きくなるということは収納サイズと重量も変わってくるので必ずチェックしましょう。
オンラインストアでの買い方
公式オンラインストアそのままシュラフを選ぼうとダウンモデル一覧を見てもUSモデルは表示されないので注意しましょう。カテゴリーにUSモデルと表示されているのでそこを選ばないと確認できません。
モンベルの寝袋のおすすめの選び方9
夏用のシュラフについて
モンベルには夏用シュラフである#7や6以外にも種類があり、マミー型と封筒型のいい部分を取り入れたホローバックがります。マミー型の用にフィットしつつ夏の暑い時期は封筒型のように完全に開いて掛け布団のように使える寝袋でサイズが大人向けの男女兼用サイズと子どもようの2種類で発売され、中綿は化繊なの汗で汚れても洗濯しやすいです。ホローバックは#7と3がります。
モンベルの寝袋のおすすめの選び方のまとめ
しっかり使うシーンを考えて選ぶ
モンベルの寝袋には選び方がたくさんありますが、まとめるといつ(春夏秋冬)、どこで(登山、キャンプ)使うのかを決めると軽さを優先するか、価格や快適さを優先するかに分かれてくると思うので簡単に絞り込みできます。あとは季節に応じた使用温度の番手(#の番号)を選んでいきましょう。特殊なシュラフもあるので目的に応じた寝袋を選んでくださいね。
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