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桃の旬の時期っていつごろ?品種ごとの収穫時期や食べ頃をご紹介!

夏の時期になると見かけるようになる桃は、夏限定の甘くて美味しい果物です。普段何気なく食べている桃ですが、品種によって旬の時期や果肉の柔らかさが違うのはご存知ですか。桃といっても白桃だけが桃ではありません。今回は桃についてあらゆる角度から詳しく解説します。
2020年8月27日
reina.k
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はじめに

みなさん桃は好きですか。スーパーに桃が並び始めると、夏の始まりを感じられると思います。暑い時期に食べる桃は、みずみずしくて美味しくて手が止まらない人も多いのではないでしょうか。しかし夏の時期が旬の桃ですが、夏の始まりと終わりに食べる桃は種類が違います。品種によって食感や甘みが全然違うんです。実は意外と知られていない、桃の種類について紹介していきます。

夏が旬の果物:桃の品種分類

桃の外観

桃といえば真っ先に思い浮かべるのが白桃ですが、白桃以外のモモも桃という品種に含まれます。モモの中で細かく品種が分かれていくのですが、まず外観の違いで分類されます。皮に産毛のような毛があるものと、無いものに分かれます。産毛がないのがネクタリンです。ネクタリンも実は広義では桃だったんです。ネクタリンは皮がテカテカしているので「油桃」とも呼ばれています。

桃の果肉

次に分類できるのが果実の中身、果肉の色です。白色のものは白肉種、黄色のものは黄肉種として区別されています。いわゆる白桃と黄桃です。また、桃の品種は大量にあります。なぜなら「枝変わり」といって、とある木の枝の遺伝子が突然変化することがあるんです。その枝は、その幹が生る果実とは違う品種が生ります。この「枝変わり」は桃の木ではそこまで珍しいことではありません。

桃の肉質

果実の肉質の違いでも分類できます。熟したときに果肉が柔らかくなっている桃をスーパーで見かけたことがあると思います。追熟していくと肉質が柔らかくなるタイプが溶質タイプです。国内の桃のほとんどが、この溶質タイプです。一方で熟してもかたいままの桃は、不溶質に分類されます。不溶質の桃は加工に適しているので、缶詰用に改良されたものが多い黄肉の桃が一般的です。

桃といえば白桃

桃の分類について一通り解説しましたが、やはり桃といえば白桃をイメージする人が多いでしょう。スーパーで並ぶ面積が大きいのも白桃です。ここからは食べ頃シーズンの始まりから順番に代表的な白桃の種類と、食べ頃はいつからなのか、を解説していきます。

旬の季節・シーズン①はなよめ 

果実の特徴

白桃が旬の季節となるシーズンのトップバッターを飾るのが、極早生種の「はなよめ」です。旬のシーズンのはしりの果物は甘みが少ないことも多いですが、この品種は香りも十分芳醇で甘みもあります。糖度は11%台と数値にすると他の桃よりも少ないですがその分、酸味がないので数値よりも甘く感じられるでしょう。

桃の収穫時期はいつから


極早生種ということで、6月下旬から収穫されます。しかし現代の桃の評価は大ぶりな桃ほど良いとされていて、こぶりのはなよめは生産が減ってきています。そのため、このはなよめという品種はスーパーに並ぶことはまれです。しかしながら、ピンクに色づいて可愛らしい見た目となっており、縁起のいい品種名なので、贈答用に使われることがあるようです。

旬の季節・シーズン②日川白鳳

果実の特徴

白鳳のなかでも早めのシーズン、早生に出てくるのが「日川白鳳」です。白鳳から枝変わりした桃です。果汁が多く、みずみずしい品種になります。糖度は12%前後ですが酸味が少ないので、甘みを十分に感じられる品種です。この桃は色味がつく桃なので、スーパーで選ぶときは、なるべく濃く色づいているものを選ぶのがコツです。

桃の収穫時期はいつから

おおよそ7月上旬からが本格的なシーズンですが、6月下旬から出ています。だいたい7月下旬まで出回っています。この果肉は溶質の中でも柔らかい方なので、圧をかけるとすぐに潰れてしまいます。取り扱いには気を付けましょう。柔らかくなってしまったものは、コンポートなどに加工するのがおすすめです。

旬の季節・シーズン③あかつき

果実の特徴

実はこの「あかつき」が桃の品種の中で一番流通している果物なんです。スーパーで福島県産の桃が売られていたら、だいたいがこの品種です。この品種は、福島県で生まれた品種で、名前の由来も福島県のお祭りから引用したといわれています。熟すとかなり柔らかくなり、手で皮をむけるので食べやすい品種になります。太陽に当たった部分は甘くなるので太陽に当たっているものを選びましょう。

桃の収穫時期はいつから

中生種で、いわゆる季節の果物が旬の時期に収穫されます。出回りはじめるのは7月下旬ですが、最盛期はお盆の時期になります。また肉質は溶質ですが、ある程度のかたさを数日維持してくれます。しかし川中島白桃ほどかたくありません。切り分けるときに圧がかかると、茶色く変色することが多いので気を付けましょう。

旬の季節・シーズン④清水白桃

果実の特徴

岡山県を代表する清水白桃は見た目も特徴的です。色づくのは一部だけで、皮も果肉もほぼ真っ白な見た目は上品で美しい桃です。糖度は約10パーセント前後ですが、酸味がないので数字以上に甘く感じられるのが特徴です。桃は皮ごと食べられる品種がほとんどですが、この品種は特に皮の近くが甘みが強いので、よく洗ったら皮を剥かずに食べるのもおすすめです。

桃の収穫時期はいつから

7月下旬から8月半ばくらいまでは目にする機会が多いでしょう。上品な見た目と、みずみずしくて甘い桃であることから、贈答用としても人気が出てきています。この品種は皮が熟しても白いのが特徴です。繊細で長く保存することはできない品種なので、早めに食べることをおすすめします。また清水白桃は肉質が非常に柔らかい品種です。少しの圧で変色してしまうので、手に取る機会がある時は注意してください。


旬の季節・シーズン④浅間白桃

果実の特徴

この品種は、いわゆる桃らしい外観です。果肉もほんのりピンクに色づいて美しい見た目が特徴です。この品種の味が一番好きという農家さんも多いです。しかし、病気に弱く落果が多いため生産者からすると扱いづらい品種です。そのため現在では生産者は激減しています。現在は浅間白桃の後継で「夢あさま」という品種が出てきています。浅間白桃の肉質も糖度が高めで溶質の桃ですが、夢あさまはよりも糖度が高い、半溶質の桃です。

桃の収穫時期はいつから

シーズンは7月下旬からですが、本格的な旬は8上旬からの中生種になります。この品種は皮がまんべんなく染まっているものを選ぶのがコツです。高級な桃として販売されることが多いので購入の際はスーパーでなく、通販もしくは百貨店の方が手に入れやすいでしょう。

旬の季節・シーズン⑤川中島白桃

果実の特徴

こちらも白桃の代表的な品種になります。大ぶりの果実になり、肉質は若干粗めですが、みずみずしいので気になりません。糖度も14%以上あるので甘みを強く感じることができて、人気があります。果肉はかための品種ですが、溶質です。実がかたくても十分に糖度が高いので、かための桃が好きな人にはおすすめの果実です。柔らかめが好きな人は日を置くと柔らかくなります。

桃の収穫時期はいつから

晩生種なので、シーズンの終わりを告げる果実です。8月中旬から9月下旬までスーパーで見かける果物になります。大玉なので、果実がぎっしり詰まった重量があるものを選ぶと良いでしょう。産毛がしっかりと生えているものが良いとされています。日持ちするので、果実のかたさの変化を楽しみながら食べ比べするのも楽しいです。

旬の季節・シーズン⑥さくら

果実の特徴

旬の季節を締めくくるシーズンに出てくるのがこの品種です。川中島白桃と食感は似ていて、果実はかためです。糖度は15%と高いので、かたい時期に食べても青臭いということはありません。しかしまだ比較的新しい品種なので、スーパーで見かけることは少ないかもしれません。大玉で外観も綺麗なので、贈答用に使われることもあります。この品種を食べることがあれば、その年の桃の締めくくりといって良いでしょう。

桃の収穫時期はいつから

極晩生種なので8月下旬から収穫が始まります。食べ頃にちょうどいいのは9月上旬からです。かための果実ですが、溶質なので日をおけば柔らかくなります。食べ頃の期間は長く、かたい時期から美味しく食べられます。柔らかいのが好みの人は追熟させましょう。こちらも食べる時期によって違う食感を楽しめます。

繊細な果物の桃の扱い方


夏の果物なので保存には注意

晩生種になると、溶質でも割とかための品種も出てきますが、桃の果実は圧に弱く繊細な果物です。新聞紙などにくるんで保管するのが最適です。また夏の果物なので冷蔵庫で保管するよりも、常温のほうが美味しく食べられます。食べる直前に冷蔵庫にいれて冷やしましょう。皮が剥きづらい品種は、熱湯にくぐらせると皮が剥きやすくなります。熱湯に入れても味は落ちないので安心してください。

食べ頃の時期を見極める方法

スーパーに出荷される果物は基本的に熟されていない状態で出荷されます。桃も例外ではなく、食べ頃でない状態のまま棚に並ぶ場合があるので注意しましょう。食べ頃は桃のおしりが黄色(白)になっていたら食べ頃です。熟していない時はうす緑色をしているので我慢して待ちましょう。判断がつかない時は、おしりのところを軽く押してみて、柔らかくなっていたら食べ頃です。

スーパーで美味しい桃を選ぶコツ

美味しい桃は左右対称になっているものが多いと言われています。また、桃は太陽に当たると甘みがでて皮も色づくので、綺麗に色づいているものがおすすめです。細かくチェックできそうなら、皮に細かいそばかすのような斑点がついているものを選びましょう。斑点があるものが甘みが強いものになります。最後は産毛チェックです。産毛がふさふさなのがおすすめです。

旬の時期を楽しもう:まとめ

桃の品種から、いつから食べ頃などをご紹介しましたがいかがでしたか。桃といえば白桃ですが、今では黄桃も生食としての地位をあげてきています。というのも、実は川中島白桃の枝変わりが起きて、美味しい黄桃が誕生しているんです。既に桃の品種は数えきれないほどありますが、これからも品種はどんどん増えていくでしょう。食べたい時期に出ている、旬の桃の特性を知っておくとより美味しく食べられますよ。

美味しい桃が気になる人はこちらもチェック

桃の品種によって特徴が異なることをご紹介しましたが、美味しく桃を食べるヒントが欲しい方はこちらもチェックしてみてください。このページで軽く触れた、湯むきの方法も詳しく載っています。