メロ(ギンムツ)とは?高級魚として有名な魚の特徴や美味しい食べ方をご紹介!のイメージ

メロ(ギンムツ)とは?高級魚として有名な魚の特徴や美味しい食べ方をご紹介!

食欲をそそる和風の魚料理なら、一押しなのがメロ。ギンムツとも呼ばれるこの魚は高級魚に含まれますが、魚としての生態についてはあまり一般的に知られていないようです。メロの知られざる生態から、メロメロになる西京焼きなどの美味しい和食の食べ方までご紹介します。

2019年05月24日更新

はぐれ猫
はぐれ猫
都会から離れた田舎で暮らす、はぐれ猫です。幼少時から地理が好きという特徴も活かしつつ、キャンプやトラベルスポットの紹介が得意分野です。しかし身近なDIY等含め、興味深い話題の紹介も怠りません。
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目次

  1. メロの見た目の特徴
  2. メロの生態
  3. メロの名称問題
  4. メロは高級魚
  5. メロの栄養
  6. メロの食べ方①
  7. メロの食べ方②
  8. メロの食べ方③
  9. メロの食べ方④
  10. メロを食べてみよう

メロの見た目の特徴

体長1m~2mの巨大魚

もしメロを釣り上げたなら、その大きさにはきっと驚きます。よく知られるクエやミナミマグロといった巨大魚と並ぶか、それより大きくなる種類です。成魚になると1mを超え、特に長寿になったメロは優に2m以上、体重は100kgにも達して、まるで伝説のシーラカンスのような見た目になります。

黒くて口が大きい魚

全身を眺めた時に特徴的なのが、メロのプリッとした口元。下唇がぐっと前に突き出していていますが、これは獲物を捉えやすく進化を遂げた形状です。全体に灰色をしていて、はっきりとしたうろこの形状は淡水魚のフナにも似ているようです。

メロの最大記録

他の生物や人間による捕獲を免れると、メロはどこまでも成長できるようです。水産庁の水産総合研究センターによると、過去最大のメロは体長238cm、体重は130kgに達していたというから、力士よりもはるかに大きくなれる様子には驚かされます。

メロの生態

南極近海にいる魚

実はこのメロ、日本の近海では決して捕獲することができない魚でした。何故ならメロは、南方の南極に近い海域を好む特徴があるからです。南米のアルゼンチンやチリ、オセアニアのオーストラリアなどの諸国では、南極海での漁によってメロを捕獲しています。

深海に生息する魚

その南極大陸に近い海域で、特に深海を好んでいるのがメロです。確認されたところでは水深3,850mもの深海にまで潜水しているといい、逆に浅い場所なら水深50m程度のところも泳いでいることがあります。浅深の差があれば水圧差も凄いはずですが、この魚は深海に適応できる体の構造を持っています。

寿命が長い魚

普通の魚は1年も生きれば死んでしまう種類、あるいは数年という寿命が殆どですが、メロの場合は大変長寿になる特徴も確認されています。うろこの年輪調査などによれば、通常で十数年、海の驚異から生き残った場合には、長ければ50年も南極の海で生きている個体が存在しているのです。

メロの旬と産卵

氷の世界が近くても、6月ともなれば南極の海も水温がぐっと上昇します。その6月頃がメロの旬な時期とされるのは、産卵をする手前の時期だから。夏の産卵前に力を蓄えている旬なメロは、脂の乗り切って最高に美味しいとされています。ただメロは1年中獲れるので、旬に関係なく味わうことは可能です。

メロの名称問題

ムツでもないのにギンムツ

色んな別名を持つメロは、以前から混乱を招くとして問題視された魚でした。渦中だった名称はギンムツ(銀ムツ)。全く別種で味がちょっと似ている、高級魚のムツと誤解を招いていたのです。そこで2003年よりギンムツの流通名は禁止されましたが、今も一般での通称ギンムツは消える気配がありません。

アイナメでもないのにマジェランアイナメ

値段の付いた札を見れば、聞き慣れない名前を見つけます。マジェラン(マゼラン)アイナメ。メロの現在の正式名称で、南アメリカ大陸南端で南極海に接する、マゼラン海峡に由来します。ただしアイナメと言っても本来のアイナメとはまるで別種で、正式名称でも混乱を招くというオチが付いていました。

ハタでもないのにハタ(メロ)

当初からメロと呼んでいますが、実はこの名前も、この魚の正式名ではありません。何故ならメロとはライギョダマシも含まれ、巨大な似た白身魚の総称的に使われることがあるからです。しかもメロ・メロウとはスペイン語で、ハタ類全般を指す名前だというので、何とも顔と名前が一致しない魚のようです。

オオクチと呼べば解決?

要するにハタ(メロ)もアイナメも、そしてムツも、呼び名の全てが見当違いの方に進んでしまったのがこの魚の喜劇(悲劇)でした。呼び名が全て間違っているなら、何と呼べば良いかは悩みどころ。そこで最近は口が大きいことを由来にする、オオクチという和名も頻繁に使われるようです。

日本でのメロの名前まとめ

【正式名称(流通名)】マジェランアイナメ(マゼランアイナメ)
【別名1】メロ(mero)、メロー、メロウ(スペイン語でハタ類)
【別名2】オオクチ(和名)
【別名3】ギンムツ(銀ムツ)流通名では不可
【英名】Patagonian Toothfish、Chilean sea bass

メロは高級魚

新しい魚

実は国内でのメロの取扱いの歴史はまだ短く、近年になって食卓に登場し始めた深海魚でした。本格的に日本に輸入され始めたのは、1980年代になってからのこと。それはメロが価格の高い、高級魚ギンダラとも比較される味わいを持っていたからで、代用魚としての役割を期待されてのことでした。

漁獲制限のため価格が上昇

各地の料理屋のほうでメロがとても美味であることが知られ始めると、その値段的な位置づけは徐々に高級的なものになりました。味が上質なことに加え、南極海では漁獲制限が入り始めたことも、価格高騰に影響したようです。今では値段も天井に達し、高級魚としての位置づけは確固たるものとなりました。

値段が高くてもメロを好む日本

チリなど南極海に面した諸国もメロを食用にしていますが、一番に好んでいるのは和食の国です。世界の流通量の9割までを日本とアメリカが占めています。何故日本でメロが好まれ高い値段が付くかと言えば、それはこの魚の白身が、和風の味付けにたいへんよくマッチするからというのが正解のようです。

メロの価格

近所のスーパーに足を運ぶと、旬な切り身やメロカマがパック詰めで販売されています。さすが高級魚とあって、250g程度の価格でも800円程度、1kgあたりの価格は3,000~4,000円もします。西京漬けや粕漬けなどの価格を通販サイトで見れば、1kgあたり5,000円に達する商品も並んでいます。(2019年5月23日時点)

メロの栄養

ビタミン類の栄養価が高いのが特徴

自分の体を気遣う人が興味をいだくのは、メロの栄養価です。ビタミン類がとても多い魚であることが分かっていて、その種類はビタミンA、D、E、B12と様々。ビタミンは体の細胞を維持したり病気を防ぐことに役立っています。値段を気にしつつメロを食べれば、若々しく体を保つことができそうです。

脂質が多いのが特徴

脂が乗りにのっている真っ白な身は、メロを捌いた時にわかる一番の特徴です。魚の中でも格段に脂質が多く、タンパク質も豊富な白身は、価格や栄養価が高いのと同時にカロリーも高め。旬の深海魚メロを大量に食べるとすぐに太ってしまうので、美味しくても食べ過ぎにはご注意を。

メロの食べ方①

メロの西京焼き

手頃なメロの身を西京漬けにして焼き上げる料理は、料亭あたりでも定番です。西京味噌とは、京都方面で作られている甘口で栄養価の高い黄色の味噌のこと。お土産にメロの西京漬けを物色すれば値段の高さに驚きますが、自身の手で旬な魚の身を味噌漬けにし、西京焼きを作ればとっても安上がりです。

西京漬けのレシピ

【材料】メロの切り身(200g)、白味噌(西京味噌):大さじ2、日本酒:大さじ1、だし味噌:小さじ1、醤油:小さじ1

大きすぎない切り身の状態にした旬なメロは、よく洗って水気を拭き取っておきます。ビニール袋(ジップロック)やタッパーにメロと西京味噌を入れて、味噌が魚に馴染むように絡めます。空気を抜いて閉じたら、あとは冷蔵庫で1日寝かせておくのが美味しい食べ方のポイントです。

西京焼きのレシピ

じっくり寝かせたメロは、表面の味噌を洗い流して拭き取っておきます。メロの身はフライパンかグリルを使用して焼き上げます。西京焼きの魚は焦げ付きやすいという特徴があるので、火力を気をつけたり、クックパー(アルミホイル)を敷くことで、適度な焦げ具合に調節します。

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メロの食べ方②

メロの煮付け

どんな魚でも煮付けを選ぶとたちまち和の味覚となりますが、メロの切り身でも同じです。煮付けにするならば、西京焼きに比較しても時間をまったくかけないのも魅力。旬な脂の乗ったメロを煮付けにすれば、とても柔らかい身となって、白いご飯もおかわりしたくなることは必然です。

メロの煮付けのレシピ

【材料】メロの切り身(2切れ)、しょうが:1/2片、だし汁:200cc、砂糖:大さじ2、酒:大さじ2、しょう油:大さじ3、みりん:大さじ0.5

お湯をメロの切り身にかけ、付いているうろこを取り除きます。沸かした湯に調味料全てを混ぜたら、メロとしょうがのスライスを並べ、全体にだし汁をかけたら落し蓋をして、魚を煮ること13分程度。最後に切っておいたしょうがを乗せれば完成。いんげんなど別の野菜を一緒に煮ても美味しくなります。

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メロの食べ方③

メロの照り焼き

飴色に仕上げる照り焼きは、炊いたばかりのごはんに乗せて美味しい一品です。メロの煮付けよりもさらに簡単な調理で、料理に時間をかけたくない主婦の魚料理としてもぴったりな感じです。栄養と脂質のあるメロなだけに、はちみつを使って糖質オフできる調理方法をおすすめします。

メロの照り焼きのレシピ

【材料】銀ムツ3匹(3人前)、みりん:大さじ1、醤油:大さじ1、はちみつ:大さじ1

皮のほうからじっくりメロを焼き始めるのがコツ。ひっくり返して白身側を1分ほど焼き上げたら、併せておいた調味料を加えます。両面に色がつくように、魚はひっくり返しながら焼き上げます。焦げないように火加減を気をつけるのも大切です。綺麗な飴色になれば照り焼きのできあがりです。

銀ムツの照り焼きフライパンで by ここ左衛門 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが310万品

メロの食べ方④

メロの粕漬け

晩酌のお供とするなら、メロの粕漬け焼きも見逃せない食べ方です。粕漬けにすることで栄養のあるメロはぐっと大人の味になって、酒の肴としての威力を発揮します。作り方は西京焼きの時とほぼ同じで、魚料理としては全く難易度が高くないこともプラスです。

メロの粕漬けのレシピ

【材料】メロの切り身(4つ分)、酒粕:200g、酒:80cc、三温糖(砂糖):大さじ3、みりん:大さじ1、味噌(合わせ味噌)80g、料理用ガーゼ

すり鉢に酒粕と酒を合わせ、電子レンジで5分チンしてアルコールを排除します。続いて調味料を加えてすりこぎで酒粕を滑らかにする作業。主役の魚のメロは塩を振って15分起き、水分を拭き取るのも忘れずに。タッパーに酒粕を敷き、ガーゼでメロを挟んだら残りの酒粕を塗り、冷蔵で1~3日寝かせます。

メロの粕漬け焼きのレシピ

酒粕の中からメロを発掘して、ガーゼを外したらそのままフライパンを使って焼き上げます。この時に火加減は重要で、メロが焦げ付かないように弱火にすることが大切です。ひっくり返しながら両面に焼き色が付いたらできあがり。

基本の粕漬け by marimi5 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが310万品

メロを食べてみよう

日本酒や白いごはんに合わせて

アイナメでもハタでもムツでもなかったのに、何故かそう呼ばれてしまった変な運命の深海魚、メロの魅力が分かってきました。旬な時期も含めて値段も高いけれど、西京焼きなどで食べてみれば美味しいことは折り紙付きです。今度の夕食に、栄養満点なメロの西京焼きはいかがですか?

深海魚が気になる方はこちらもチェック!

当サイトでは西京焼きが美味しいメロの他にも、興味深い深海魚の情報をまとめています。見たこともない深海魚に出会いたい方はチェックしてみてください。

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