健草医学舎ハーブウォーター ペパーミントウォーター
はじめに
ミントオイル選びと活用法!スッキリ効果の違いも
爽やかな清涼感のある香りで気分をスッキリとさせてくれるハーブは、練り歯磨きやボディソープなどの衛生用品の他にもアイスなチョコレート・ガムなどの食品に使われています。そんなミントオイルには大きく分けて3種類あるのをご存知でしたか?どんな使い方をするのか目的に合わせてミントの種類を変えるのもおすすめの楽しみ方です。
ミントオイルについて
まずはミントオイルの原料となるミント類の種類とその違い、虫除けや除菌などに効果のある成分の含有量などの比較から紹介します。
ハッカの基本情報
科・属:シソ科ハッカ属
原産地:インド・北米・ブラジル・ヨーロッパ・日本
学名/英語名:Mentha canadensis L. var. piperascens/Japanese peppermint
ミントオイルの種類
まずいちばん人気がありガムのフレーバーとしてもよく目にするのはペパーミント精油ですが、これは3種類の中でも中間的な位置にあります。その他にはもっとマイルドなスペアミントオイル、逆に薬局などでも売られている衛生用品としての活用方法がメインとなるハッカ油もあります。油やオイルと名前が付いていますがこれらはどれもハーブを精製したアロマです。
ミントオイルの特徴
まずスペアミントは爽やかな香りとほどよい甘い香りがミックスされたアロマオイルであるということ。ペパーミントとさらに甘さが強調されて刺激を感じることはほとんどありません。それと比較してハッカ油は一番爽快感が強くて甘い香りはほぼゼロに近いです。これは次のメントールの割合に大きく影響されています。
スッキリ度の違いはメントールの割合
この3つはどれも同じハッカ属の植物の仲間ですがそれぞれに含まれる成分が違ってきます。成分の中で注目したいのがスッキリするために重要なのはメントール成分で一番強いハッカで全体の70~80%以上。次がペパーミントとなり約半分がメントール成分となっています。これでも十分清涼感と強い香りがあります。
スペアミントはメントール成分なし
スペアミントに至ってはメントール成分は0でそのために甘い香りが目立っています。メントールの刺激が肌に合わない方は、スペアミントでその雰囲気を楽しむこともできます。
ミントオイルとハッカ油の違い
ハッカ油は和製ハーブ
ハッカ油とその他のミントオイルの大きな違いは日常生活に活用される精油かアマロに使われるオイルかの違いになります。ハッカは日本でも自生しており昔から栽培されてきた和製の薬効がある植物。今風の言い方をすれば和製ハーブです。
ミントオイルはアロマ用の精油
ペパーミントやスペアミントのオイルのほとんどは薬局などでは買うことが難しく、あったとしても輸入品ばかりで、そのためにとても高価なものが多いのが特徴です。ハッカ油の医療や衛生目的のみの活用法ではなく、もっと嗜好品的な使われ方を加味されることから贅沢品といった位置づけにあたるからでしょう。
人気のミントオイルの便利な活用法①
ミントの使い方①夏のスッキリ入浴に
ハッカ油は数滴お風呂のお湯に垂らすだけでメントールの清涼感でお風呂上がり爽快なコスパの良い入浴剤になります。ハッカ油には刺激性がありますので①赤ちゃんや幼児の入浴には使わないこと。②肌が弱い方は最後にシャワーなどでハッカ油成分を流してから出ること。③量は2滴くらいからはじめてあまり入れすぎないようにすることなど注意してください。
ペパーミントオイル入浴は香りを楽しもう
ハッカ油と比べるとメントール成分は少ないですがペパーミントに含まれる成分でも十分涼しい入浴ができます。さらにアロマオイルですので香りの入浴を楽しむ効果の方に大きく期待が高まります。ライムやユーカリなどと合わせて自分なりの入浴用の調合を作るのもおすすめです。ライムだけでなくさわやかな甘味を抑えた柑橘系の香りとよく合いますよ。
人気のミントオイルの便利な活用法②
ミントの使い方②虫除けスプレー
(50mlのボトル用)ハッカ油50滴、無水エタノール(薬局で買えます)5ml、精製水(こちらも薬局にあります)を満タンに入れてよく振って完成です。作り方も簡単ですし市販の虫除けスプレーよりもアブに対して効果があるといわれています。アブの多い場所へ出かける際には作ってみると良いですね。
ハッカ油スプレーは蚊に効果があるのか
こちらはハッカ油の虫除けスプレー作りとさらにそれを付けて蚊のよくいる場所へ行き虫除け効果の検証をしている動画です。スプレーは薬局で売られているエタノールや精製水を使用せず水道水とミントオイルのみの作り方となっています。
気になる虫よけ効果は?
結果は目的の場所へ行き戻るところで1箇所刺されましたが、虫除け効果は香りが持続する間なので最後のひと刺しは時間経過に伴って効き目が切れていた可能性も高いでしょう。こまめなスプレーが必要そうですね。
人気のミントオイルの便利な活用法③
ミントの使い方③風邪や花粉症対策用マスク
ハッカ油は除菌や消毒の効果がありますので、マスクに吹き付けることで風邪の予防や花粉症のときの不快さを和らげてくれる自作のスッキリマスクを作ることができます。作り方はとっても簡単ですがハッカ油を作っている製薬会社公式のハッカ油スプレー&マスクの作り方動画がありましたのでこちらを参考に作ってみましょう。
薬局にあるもので自作のスプレー&マスク
使用するものは薬局で買えるハッカ油と無水エタノール・炭酸水。100均などで手に入るスプレーボトルとそれに合う小さめのロートも用意しましょう。すべての材料をスプレーボトルに入れてよく振ってから、マスクの鼻が当たるあたりにワンプッシュします。量が多すぎると目が痛かったりむせたりとしますので少量使うのがコツ。
人気のミントオイルの便利な活用法④
ミントの使い方④靴の消臭スプレー
洗っても気になるスニーカーなどの靴のニオイは消臭効果もあるハッカ油でカバーできます。除菌効果があるのでカビを防ぐこともできますよ。消臭効果は靴だけではないので、玄関スペースや下駄箱の空中にもスプレーしておけば靴のニオイで悩むことはないでしょう。以下に実際に作ってニオイの変化を検証してみた動画がありますので、作り方と効果目安として御覧ください。
ハッカ油でスニーカーの防臭スプレーを作る
靴の消臭用のミントオイルスプレーは通常のスプレー液よりも多少多めにハッカ油を入れた方が良いようです。すぐにニオイが消えるわけでなくメントールの爽やかな香りがカバーしてくれて周りに靴独特のニオイが広がらないような効果があるようです。濃い液なので肌などに付くと赤くなるなど刺激を感じる場合がありますので肌が弱い方は注意して使ってください。
人気のミントオイルの便利な活用法⑤
ミントの使い方⑤肌をスッキリクールダウン
ペパーミントには冷感作用があるので肌に吹きかけると清涼感を感じる夏のスプレーウォーターができます。ハッカ油ではメートール量が多いので水との調合が難しいのと、アロマオイルの方が香りも楽しめるのでいやし効果も追加されておすすめです。作り方はアロマのミントオイルで精製水量の1%以下にして合わせるだけ。
調合が難しいと感じたら市販品でも
健草医学舎ハーブウォーター ペパーミントウォーター
肌が弱い人や子供でも使えるように特別に配合された精油ミックスウォーターです。口にすることはできませんが、子供用の虫除けスプレーとしても使えるだけでなく夏の暑さによりほてった肌のクールダウン用としても使えます。肌を引き締めて除菌効果で清潔に保つことができるので、産毛のお手入れ後にもシュッとひとふきがおすすめ。
人気のミントオイルの便利な活用法⑥
ミントの使い方⑥手作り除菌スプレー
こちらも除菌+アロマの香りの癒やし効果を狙ったスプレーですのでハッカ油ではなくペパーミント精油を使う作り方を推奨します。ダイニングのテーブルやキッチンカウンターの除菌にはシュッと吹きかけて乾いた清潔な布などで拭き取ります。梅雨時の室内干しのニオイには空気中にスプレーして使ってください。
ペパーミント精油の除菌スプレーの作り方
25mlのスプレー液を作るのにアルコール液にペパーミントオイルを16滴程度垂らしてよく混ぜるだけ。作り方はとっても簡単ですが、きちんと除菌効果があるだけでなくアロマオイル特有の甘い香りでお部屋のさわやかなフレグランスとしても使えます。他の柑橘系のアマロを1滴くらい足すのもおすすめです。
人気のミントオイルの便利な活用法⑦
ミントの使い方⑦夏のスッキリデザートの作り方
ミントの活用法で子供から大人まで楽しめるのが手作りアイスデザートです。ハッカ油で作れますのでスプレー用に買ったものが余ったときの使いみちとしてもおすすめ!
牛乳200cc 生クリーム(動物性) 100cc 卵黄 3個 グラニュー糖 45g チョコチップ好きなだけ ミントオイル(北見ハッカ油)数滴
作り方のコツとレシビへのリンクはこちら
材料には色付けは含まれていませんので、ブルーやグリーンなどの色粉を少量入れると見た目も涼しげなアイスクリームを作ることができます。詳しい作り方レシピは下記サイトをご参照ください。
ミントオイルやハッカ油の購入場所
ミントオイルが購入できる場所は
ペパーミントオイルはアロマショップや大手雑貨店、通信販売などから購入することができます。購入価格目安は10mlあたり1,000円前後となっているのが一般的です。輸入品であることから少しコストが掛かるのが難点といえますね。虫よけや一部消臭スプレーなどアロマ効果を期待しないのであれば価格が安いハッカ油で代用できます。
ハッカ油が購入できる場所は
一方国内でも良い質のものが作れるハッカ油は薬局でも取り扱っていてアロマ精油と比べて購入が非常に楽なのが特徴です。価格は20mlあたり200円~400円台で買えます。ペパーミント精油のような甘い香りはありませんが、ミントール成分の割り合いが高いので少量使うだけで除菌や消臭の効果はとても期待できコスパの良いスプレー作りができるでしょう。
まとめ
ミントオイルは効果によって使い分けよう!
虫除けや除菌効果が高いハッカ油は成分濃度が高くローコストで化学薬品を使わないスプレー液が作れます。部屋のアロマ兼用除菌という使いみちならペパーミントオイルがおすすめ。しかし成分が強いために肌への刺激や子供さんへの使用が心配されますので、そんなときはミントウォーターというオイル成分入り商品もおすすめです。目的や用途に応じてミントオイルも変えていくことで幅広い活用法を得られるでしょう。
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