肌に優しい虫除け対策
虫が多いこの季節は防虫剤や、虫除け、殺虫剤が欠かせません。しかしながら市販の防虫剤や、虫除けスプレー、殺虫剤に含まれている化学成分が気になります。特に小さいお子様をお持ちのご家庭では、お子さんの健康のためにも化学成分が含まれていない殺虫剤や、虫除けスプレー、防虫剤を使用したいもの。
ここでは天然由来の成分で防虫や虫除けに効果のある、ハーブやアロマをご紹介し、手作り虫除けスプレーの作り方をご紹介します。
虫除けスプレーを手作りしよう！
ハッカ油などの精油を使って、化学成分を含まない天然のお肌にやさしいアロマ虫除けスプレーの作り方をご紹介します。材料を順番に混ぜるだけですので、誰でも簡単に短時間で作ることができますよ。
とっても簡単！手作り虫除けスプレーの作り方：1
手作り虫除けスプレーに必要なもの
手作り虫除けスプレーに必要なものとして
精油(アロマオイル)
無水エタノール
精製水
スプレー容器
が必要となります。またエタノールや精製水を計量する計量カップなどを用意しておくと作業がスムーズです。
無水エタノール
無水エタノールなどは、日常で使い切るのが難しいと思います。なるべく少ないものを購入するか、友人達とシェアして使ってみましょう。
精製水
コンタクトレンズを使用している人には、なじみが深い精製水。なければミネラルウォーターでも代用可能です。
スプレー容器
スプレーボトルは、1週間で使い切る量のボトルを用意しておきましょう。容器は大きいものを1つ用意しておくよりも、小さいものを数多く用意しておくと便利です。
精油（アロマオイル）
ここでご紹介するのは一般的な蚊除けに効果があるハッカ油です。天然成分のものを用意しましょう。
手作り虫除けスプレーを作成する際の注意事項
精油(アロマオイル)は、100%天然由来の純粋な精油(エッセンシャルオイル)を使います。化学薬品で香り付けだけされているものは、虫除け効果がありませんのでご注意ください。また敏感肌の方は、精油の量をレシピの半分以下にしておきましょう。
とっても簡単！手作り虫除けスプレーの作り方：2
基本的なレシピ
今回は50mlの市販のスプレー容器で、手作り虫除けスプレーを作り方をご紹介します。基本的なレシピは、精製水45ml、無水エタノール5ml、お好みの精油を10滴ほど入れて混ぜ合わせます。敏感肌の方やお子様用に作る場合は、精油の量をレシピの半分以下にした作り方になります。
とっても簡単！手作り虫除けスプレーの作り方：3
精油を組み合わせてオリジナル虫除けスプレーを作ろう
上記で紹介したハッカ油をはじめ、さまざまなアロマオイルを組み合わせることにより、さまざまな生活の場で使える手作り虫除けスプレー。アウトドアシーンでは蚊や、アブなどの虫除けスプレーとして、キッチンではコバエ対策として活躍してくれます。
精油を組み合わせることで、さまざまな効果を得ることができるのが自作虫除けスプレーのよいトコロ。ここでは精油の簡単な、組み合わせレシピをご紹介します。
自作虫除けスプレーレシピ①
シトロネラ 4滴 + ラベンダー 2滴+ ユーカリ・レモン 4滴
この組み合わせは、虫除けに効果があり、香りも爽やか。防臭効果も高いので外出する際におすすめの自作虫除けレシピです。
自作虫除けスプレーレシピ②
レモングラス 5滴 + ゼラニウム 5滴
この組み合わせは、気分もリラックス・リフレッシュできるので、お部屋の中で使う自作虫除けスプレーにおすすめの作り方です。
手作り虫除けスプレーにおすすめ精油：1
ここからはハッカ油以外の、自作虫除けスプレーを作る際に役立つ天然成分由来の精油をご紹介いたします。ぜひここで紹介した精油を使って、オリジナルの自作虫除けスプレーにチャレンジしてみてくださいね。
ユーカリ・レモン（レモンユーカリ）
ユーカリレモンは、昔から虫除けに使われている植物です。同じユーカリでも風邪の時に役立つユーカリラリアットとは成分が異なり、香りも効能も全く違います。ユーカリは種類が多い植物ですので、購入する際、しっかりと確認する必要があります。
ユーカリレモンに含まれる、シトロネラールと言う成分が多く含まれているため、虫除けに効果があります。名前の通り、ユーカリレモンは葉っぱを触るとレモンのような爽やかな香りが漂います。
精油のプロフィール
科名：フトモモ科
学名：Eucalyptus citriodora
抽出部位：葉、小枝
抽出法：水蒸気蒸留法
手作り虫除けスプレーにおすすめ精油：2
ペパーミント
すーっとする爽快感あふれる香りのペパーミント。ペパーミントの中のメントールと言う成分が、爽快感と清涼感を感じさせてくれます。また冷却作用があり日焼けや火照りのケアにも使われます。
ペパーミントを精油したアロマオイルには、ダニや蚊を寄せ付けない効果があり、虫除けスプレーにも使われます。またハッカ油とは、若干成分が異なるので別物とお考え下さい。
精油のプロフィール
学名：Mentha piperita
和名：セイヨウハッカ（西洋薄荷）
種別：シソ科ハッカ属 多年草
成分：メントール、フラボノイド、アズレン、タンニン、ロスマリン酸
主な産地：アメリカ、フランス、イギリス、オーストラリア、インド、中国
抽出部位：葉と花
抽出方法：水蒸気蒸留法
手作り虫除けスプレーにおすすめ精油：3
クローブ
スパイシーかつ刺激的な香りを持つグローブ。歯医者さんでも局所麻酔などで活用されており、別名歯医者さんのハーブとも呼ばれています。クローブにはすぐれた殺菌作用や鎮痛作用を持っており、感染症の予防や歯痛や頭痛にも効果的です。
防虫や防カビ効果があり、虫除けにも利用されます。クローブの精油は、作用が強いため、薄めて少量で使用しましょう。また水虫などの皮膚の感染症にも使われます。
精油のプロフィール
学名：Eugenia caryophyllata
科名：フトモモ科
和名：チョウジ（丁子）
主な産地：マダガスカル、インドネシア、スリランカ
抽出部位：花のつぼみ
抽出方法：水蒸気蒸留法
手作り虫除けスプレーにおすすめ精油：4
ゼラニウム（センテッドゼラニウム）
ここで言うゼラニウムは、園芸用のものではなく香料や香辛料として使用するセンテッドゼラニウムになります。さまざまな香りを持つ種類があり、バラの香りを持つローズゼラニウムや、パイナップルやミントの香りなどさまざまな種類があります。
ローズゼラニウムの精油は、抗菌、皮膚弾力回復作用などがあり、炎症を起こした皮膚にも使えますので、日焼け後のほてりにも使われます。
また精油に含まれているテルペン系物質は、殺虫効果もあるため、虫除けにも最適です。お店によっては蚊除け草や蚊香龍と言う名前で売られていることもあります。
精油のプロフィール
学名：Peelargonium graveolens / Pelargonium odoratissimum
科名：フウロソウ科
種類：多年草
主な産地：マダガスカル島、レユニオン島、エジプトなど。
抽出部位：葉
抽出方法：水蒸気蒸留法
手作り虫除けスプレーにおすすめ精油：5
レモングラス
レモングラスは古くから、医療用の植物として使われてきました。レモングラスの効能・効果として、抗菌・殺菌作用があります。風邪の予防に使われ、さらに腹痛や下痢の緩和にも効果的と言われています。
レモングラスの香りには、虫を寄せ付けない効果もあり、クローゼットなどに入れておくと虫がつかないとも言われています。また料理にも使われるレモングラスは、その爽やかな香りから、肉や魚の臭みを消したり、カレーの香り付けにも用いられます。
精油のプロフィール
学名：Cymbopogon citratus（西インド型）、Cymbopogon flexuosus（東インド型）
科名：イネ科
別名：メリッサグラス
和名：レモンガヤ
主な産地：スリランカ、インド、ネパール、ブラジル、グアテマラ、マダガスカル
抽出部位：葉
抽出方法：水蒸気蒸留法
手作り虫除けスプレーにおすすめ精油：6
シトロネラ
レモングラスによく似ているシトロネラ。香りもレモングラスとよく似た爽やかな柑橘系です。レモングラスと同じようにシトロネラには、虫を寄せ付けない防虫効果があります。
他にも雑菌の繁殖や匂いを防ぐ抗菌防臭効果、感染症予防のための免疫向上効果もあり、風邪やインフルエンザの予防にも効果的です。すっきりとした爽やかな香りにはリフレッシュ効果や、鎮静作用もあるため頭痛や筋肉痛など、ストレスなどで疲れたときにシトロネラのアロマオイルは効果的です。
精油のプロフィール
学名：Cymbopogon nardus（セイロン型）、Cymbopogon winterianus（ジャワ型）
科名：イネ科
和名：コウスイガヤ
主な産地：スリランカ、中国、ベトナム、インドネシア
抽出部位：全草
抽出方法：水蒸気蒸留法
自作虫除けスプレーを使う際の注意点
誰でも簡単に作ることが可能な自作虫除けスプレー。ですが使う前には注意が必要です。ここでは自作虫除けスプレーを使う際の注意点をまとめてあります。
自作虫除けスプレーの使い方のポイント
精油と水は、分離しやすいため、スプレーする前に容器を振ってから使用しましょう。また、香りが弱くなったり、香りがしなくなったら虫除け効果が弱まってしまうので、こまめにスプレーしましょう。
自作虫除けスプレーの使い方のポイント
小さな子供さんに自作虫除けスプレーを使う場合は、洋服やタオル、網戸やベビーカーなど直接肌に触れない部分にスプレーしましょう。
自作虫除けスプレーの使い方のポイント
自作虫除けスプレーには防腐剤や保存料が入っていません。そのため冷暗所で保管し、1〜2週間を目安に早めに使い切るようにしましょう。
自作虫除けスプレーの使い方のポイント
敏感肌など肌が弱い人に使う場合は、必ずパッチテストをしてから使いましょう。万が一肌がただれたり、腫れた場合など肌に合わない場合は、水で洗い流し速やかに使用を中止しましょう。
市販のおすすめ虫除けスプレー
誰にでも簡単に自作虫除けスプレーを作ることが可能ですが、市販の虫除けスプレーでも肌にやさしく、小さなお子様に使う際に心配のない天然由来成分で作られた虫除けスプレーも数多くあります。ここでは健康に害のある可能性が高いとして知られている、ディートという成分を含まない虫除けスプレーをご紹介します。
パフェクトポーション
オーストラリアのナチュラルスキンケア、オーガニックアロマのブランドであるパーフェクトポーション。肌に優しいので小さなお子様に使っても安心のブランドです。
無添加工房OKADA
虫の嫌がる香りのエッセンシャルオイルをベースにした、安全な虫除けスプレーです。赤ちゃん、小さいお子様にも安心して使えます。
最後に
いかがでしたでしょうか。誰でも簡単にできる自作虫除けスプレーの作り方をご紹介しました。アロマオイル精油の組み合わせの種類により、虫除け効果はもちろんさまざまな効果が期待できます。
初めて虫除けスプレーを作る場合は、基本的なハッカ油を使うことをおすすめします。自作虫除けスプレーの制作に慣れてきたら、ぜひここで紹介したアロマオイルを参考に、あなただけのオリジナル自作虫除けスプレーを作ってみてくださいね。
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