虫除けスプレーを選ぶ――効果的で肌にも優しく
蚊は外遊びの天敵！
楽しい外遊びですが、そこにはほぼ必ずついてまわる問題があります――そうです、虫刺されです。蚊に刺されてかゆいのはもちろん、その痕がしばらく残るのは、どうしても気になってしまいますよね。のみならず、一時期蚊を媒介したデング熱がニュースで騒がれ、お近くの公園でも「肌を露出しない」「虫除けスプレーを」など対策を促す張り紙が出ているところを目にした方もいるのではないでしょうか。赤ちゃんが一緒の場合は、なおさら気になるものです。 そこで登場なのが、みなさんご存知の虫除けスプレーです。記事内では商品を１０個ピックアップしたほか、虫刺されの理由やスプレーの各成分についてもご紹介いたします。
虫除けスプレーの基礎知識
虫除けスプレーにはどんな成分が使われているか？
虫除けスプレーで使用されている成分はどのようなものがあるかというと――ディート・ユーカリなどの油・イカリジン、この３つから選ばれています。とりわけディートの効果は高く、多くの製品で使用され、一般に使用されている虫除けスプレーの大半はこれに該当します。 あとの２つについては、通販サイトなどではイカリジンが次いで多く、ユーカリ等いわゆるオーガニックタイプは、数点ながらも際立った特徴を持つラインナップとなっています。
虫除けスプレーに含有の「ディート」ってどういうもの？
「DEET」と書き、正式名称は「ジエチルトルアミド」といいます。これは日本語で「昆虫などの忌避剤（虫除け剤）」とも呼ばれ、文字通り虫除けスプレーに使われる成分です。店頭に並ぶ各製品の注意事項欄にはこの名前の掲載されているものが多いです。
蚊が人間の血を吸う原理
そもそもどのようにして蚊は寄ってくるのか？
蚊を含む虫は、いったいどのようにして人間の肌に吸い寄せられてくるのでしょうか。一説には、蚊は人間が運動などをしたときなどに発生する汗や炭酸ガス（Co2）を検知して寄ってくると言われています。他方では研究により、足の裏をアルコールで拭くことで劇的に改善したという話もあります。足の裏に存在している常在菌の関連性が着目され、目下研究中のようです。
虫除けスプレーで虫が避けるわけとは？
虫は、このディートと呼ばれる成分に触れると、異常を感知してその場を避ける、という性質があります。なのでこのディートが肌面に塗布されると、結果として肌につくことはなく、したとしても口針を刺さずに去って行ってしまうのです。これが虫よけスプレーのメカニズムとなっています。
ほとんどの虫除けスプレーにとっての問題――「ディート」という成分について
先に紹介した「ディート」という成分、実は気を付けなければいけない点があります。それは、人によってはアレルギー反応が出るということです。独立行政法人国民生活センターが、子供への虫除け剤使用にかかる注意喚起をホームページ上で行っています。
虫刺され防止のため、直接肌に付ける「虫よけ剤」には忌避成分としてディートが配合されている。ディートは一般的には毒性が低いとされているが、まれに体への影響があると報告されている。
ひとによって大小の差はありますが、身体への影響を考えた場合、虫除けスプレーとてもどれを買うべきか考えてしまいますよね。ましてや子供を持つお母さんならばなおさらです。
子供や赤ちゃんのことを考えた虫除けスプレー選び
以上のようなリスクを考えた場合、なるべくならばディートが含まれていないもの――それが望ましい選択肢になります。つまりユーカリなどの油やイカリジンが使われているものから選ぶということになります。
虫除けスプレーを選ぼう――ディート以外に目を向ける
前述のとおりディート以外にも虫除けスプレーはユーカリなどの油とイカリジンという成分の使われたものがあります。とりわけ「イカリジン」のものが多いので、それを中心に１０種類、ランキングにしてご紹介いたします。赤ちゃんにも使える・肌に優しいのはもちろん、使って楽しいかどうかにも可能な範囲で着目しています。是非、お買い物の際の参考にしてください。
１位．アウトドアシーンにぴったりのデザインと成分
外見からして、通常の商品とは違うという事がうかがえます。品名にアウトドアと名打っている通り、アウトドアを楽しむお供には有力な候補です。50mlという容量の通り、非常にコンパクトです。ディートは使われていません。オイル成分・アルコールで仕上げられていて、非常に肌のことが考えられた作りになっています。外に持って行っても使いやすいというのが大きいです。 おすすめポイントは、そのデザイン性です。ラベルには緑色が使われていて、容器は茶色――さながら葉っぱや土を連想させます。アウトドアシーンにもぴったりなデザインで、反対にこれをみれば山や森林に出かけたくなるという効果も狙っているような１本です。他と比較しても、オーガニックな作りだと視覚的に訴えてきて、安心して手に取れるようになっています。様々な要素を併せ持っている点から、ランキングトップで取り上げました。
２位．とことん子供のために
他と比較しても、ぱっと見て肌に優しいという事を訴えてきます。字は小さいですがハーブと書いてあり、オーガニック志向であると分かるようになっています。新聞でも紹介され安心や安全はお墨付きとなっています。赤ちゃんや子供のことを念頭に作られた商品だと分かります。 値段の比較については、容量に対して高めの設定となっています。 しかし、商品裏側には作成者のコメントが載っており、リスクを下げるということに対する姿勢を伺わせます。なので、ただ目的のために使用すること以上に価値を見出せる方にはおすすめです。買いだと直感に訴えるものになっているのでランキングに入れました。
３位．品質を保証する認証マーク
エルバビーバ オーガニックバズスプレー 120ml
すでに商品名にあるように、オーガニック成分で作られた虫よけスプレーです。ラベルには虫取り網をもって歩く子供が描かれていて、こいうところにユーザーへ配慮する姿勢が現れています。肌との相性を特に気にする人や、ラベルにあるような外で遊ぶ子供を持つ親御さんにおすすめできる要チェックの１本です。 価格は高めの設定ですが、デメターというドイツにおける品質認証マークを取得しています。そのこともあり、他と比較も安心して購入できるよう配慮がなされています。高いパフォーマンスを鑑み、ランキング入りです。
４位．アロマオイルで、肌にも鼻にもやさしく
虫除けスプレー 天然アロマ 100ml
珍しい１本です。記事の冒頭にも挙げたユーカリの成分を配合したオーガニックな商品です。レビューも高評価が目立っています。「お子様に安心」「ディート無添加」と、安心できるものであることを明記しています。 虫が肌にとまっても刺されずにまた飛んでいくという形で、成分のバランスに特段の配慮がなされています。赤ちゃんや子供のことを考えて導き出されたカタチだということがうかがえる、細かな配慮が一考に値するため、ランキングに入れました。
５位．プラスアルファの効果で費用削減？
こちらも レモンユーカリ由来成分というオーガニックのものでランキング入りです。この商品特徴は虫除けスプレーとしての効果のみならず、紫外線対策も兼ね備えている点です。春から夏にかけての日射が気になる時期での使用となるので、ユーザーの悩みに意外な形で応える優良な１本です。香りなどと同様、肌につけるモノという特徴を生かしてプラスアルファの価値観を生み出しています。他の商品と比較しても際立っています。 単にオーガニックという点だけでなく、こうやって外出時の悩みどころを抑えるのが、これからのトレンドと言えるでしょう。どんな人にもおすすめできます。使い方次第では他に買うものへの影響も出てくるでしょう。
６位．堅実な選択ならばコレ
有名なキンチョールからの１本です。容量は200ml。記事内のランキング上位に比較して、とがった特徴はありません。ゆえに、選択に迷った場合の堅実なチョイスとしてランキングに入れました。形状についても無難な点をおすすめポイントとして挙げます。形状がアルミ製の円筒形で、吹き出し口の周りもグリップ形状ではありません。言い換えれば大体どのようなところにもしまえてしまいます。移動で持ち運べる設計と言えます。非オーガニックですが、イカリジン使用により子供や赤ちゃんにも安心して使え、またパウダー状という事で液状のべたつきが気になる方には、堅実な候補としておすすめです（空気中への散布ともなりますので、狭い空間の中で使うと粉っぽくなってしまうかもしれません）。 更に言えば、香りや冷涼感など、あまり余計な付け足しを好まない場合や、同じものを複数人で共有する場合など、このようなオーソドックスな１本が視界に入ってきます。
７位．家に置いておきたくなる商品
こちらもディートフリー、イカリジンを使用した商品となっています。おすすめポイントとなる赤ちゃんや子供への優しさは、イラストや色遣いから伝わってきます。フローラルソープの香りに加え、海洋深層水仕様という気合の入りようです。容量的には申し分のない200mlです。しかしハンドノズルがあるので、やはり持ち出しではなく家や車など、ベースとなる場所に置いておく使い方が適しています。使用するうえでの効果は可不可なしの１本です。 使いやすさを評価して、ランキングに入れました。
８位．出先で使いたい、という場面で活躍
商品名にあるとおり、ディートフリーを謳っています。いかに巷にディートの使われている商品が多いかを物語っています。７位の商品と同様に海洋深層水使用という点を宣伝しているあたり、昨今の商品の肌へのやさしさに対する条件としてほぼ必須という傾向がうかがえます。 また夏に使用するという観点から「ひんやり&サラッとしたつけ心地」という一言が購買意欲をそそります。ビンの色も青緑で、実際の効果だけでなく外見でも涼しさの演出に一役買っています。持続時間も８時間となっていて、１日の活動時間からして適切な設定になっています。また持続時間を大きく表示しているものばかりではないので、比較的ユーザーのニーズをていねいに救う１本になっています。サイズや形状的にもズボンやカバンのポケットにぱっと入れてもかさばらないようになっているのも芸が細かいです。非オーガニックですが、安心且つ使いやすい１本としておすすめです。使うシーンを明確に表示しているという点でランキングに入りました。
９位．安心の表示
イカリジン使用の、非オーガニックの１本です。比較できるような特徴を出すよりも堅実な効果や作りで、赤ちゃんと子供に間口を広げています。汎用性の高さと子供の親しみやすさに気を配ったデザイン、という点でもおすすめです。またラベル上で海外旅行にも持っていけると説明している点から、ユーザーへの疑問に対応する企業側の姿勢についても安心できます。なのでランキングに加えました。 サイズ・形状ともに７位のものと類似しています。そことの比較でゆけば、特に香りを求めない場合には、男性などはこちらの方が購入対象となるでしょう。
１０位．安心の表示その２
こちらの商品も、香りが得られるならば欲しいという場合におすすめしたい１本です。ベビーソープの香りという言葉から、使用した時の匂いがイメージされます。出典元WEBページには「「やさしさ」というニーズに応えた」とキャッチコピーがあります。アレルギー反応など問題になることの多いなかで、このような対応をしっかりとることは、社会ニーズです。効果のほか、このように発売元のスタンスを見ながらでの商品選びも一考です。 とっつきやすさを評価し、最後にランキングに加えました。
「ディート」以外の虫除けスプレーの傾向
実際の店舗やオンラインショップでのラインナップを眺めていると、まだまだディートを使用したものが大半ということがうかがえます。実際のところ、比較をしようにも商品をパッと手にした時に、それがイカリジンを使用したものかを判断するのは難しいと言えます。
パッと見で判別するためには
今回の１０選を例にとりますと、まずどれも商品自体に「子供にも使える」「優しい」「安心」といった言葉が目立っています。店頭で選ぶ際などは、まずこのようなフレーズがあるかどうか、という目で見るのも一つの方法です
実際のところ、虫除けスプレーはどう選べばいい？
以上、１０選という事でご紹介しましたが、実際の店舗やオンラインショップではどう選ぶのがいいのでしょうか？勿論、成分の比較なども大事でしょう。また赤ちゃんのいない家庭である場合等、人によっては成分は気にせず、価格だけを比較して決着する場合もあります。
【虫除けスプレーの使用シーン】具体的な場面を想像する
やはり大事になってくるのは、具体的にどのような場面で使うのかという点です。庭先で作業することがあるか、長い時間出かける場面があるか、またその時緑の多い公園があるか、山や森林に出かける頻度はどれくらいか――あげるときりがないので、具体的にいくつかに項目を分けて見ていきます。
【虫除けスプレーの使用者数】使う人数を把握する
まず人数を考えます。１人２人なのか、それとも１０人等の大所帯なのか――少人数であれば、ポケットに入る程度のものをひとつ持っていくだけで用が足ります。しかしこれが大人数となるとある程度の容量の虫除けスプレーを複数持っていくなどの対応が必要となります。細かいことですが、重要な点です。
【虫除けスプレーの使用量】滞在時間から計算する
上記人数の問題に加えて、滞在時間（場合によっては日数）を考える必要も出てきます。これは、各虫除けスプレーの効果の持続時間の問題に絡んできます。日帰りのバーベキューなどの場合、１人１回使用すれば済みます。ところが登山でテント泊や山小屋での宿泊となると、１日２回の使用がが何日か続くことになります。１人ならばまだしも、複数人となると虫除けスプレーも目に見えて減っていきます。
【虫除けスプレー使用者の肌】どんな人が使うか？
もし大人だけで外出するのであれば、虫除けスプレーもオーガニックなどの細かいチョイスは不要という場合も多いです。しかし、大人でも肌感覚で合わないということもあり得ますし、もしそのような場合は遊びながらも虫刺されを気にしなければならないという状況も考えられます。これが肌の敏感な赤ちゃんや子供となるとその可能性も大きくなるので、少しでもリスクが気になるならば、使うことになる人を考えるのが賢明です。
選ぶ時はバランスを大事に
ランキング形式でいくつかおすすめをご紹介しましたが、虫除けスプレーの薬品としての効果の強力さ・肌への優しさ等々のバランスが大事です。大切な赤ちゃんや子供の状態に合わせて考え、よりよい商品チョイスにしてください。
最後に
冒頭にも書きました通り、蚊はアウトドア、身の回り、どこにでも存在する虫です。また病気などを媒介するということを除いても、虫刺されは小さいながらも日常生活で悩みの種たりうる問題です。是非、虫除けスプレーを活用して、楽しい外遊びにしてください。
