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アカンサスとは?葉や花などの植物の特徴や花言葉の意味を解説!

アカンサスという植物をご存知でしょうか。写真を見ると見たことがあるという方も多いでしょうが日本では名前はあまり知られていない植物です。しかしヨーロッパになるとこのアカンサスはとても有名な植物になります。今回はこのアカンサスの特徴や育て方似た花を紹介します。
更新: 2022年4月13日
佐藤3
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目次

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はじめに

アカンサスの植物の特徴と花言葉や育て方を紹介!

アカンサスは見たことがあるけれど名前は知らないという人が多い花です。公園などで野の草として咲いていることも多く、見かけるとその特徴的な葉や花の姿が記憶に残る植物。このように姿は知っていても名前は知らないという似た花はたくさんありますね。今回はその中からアカンサスについて育て方や花言葉についても紹介します。

アカンサスについて

アカンサスの基本情報

科・属:キツネノマゴ科ハアザミ属
原産地:地中海沿岸地方
学名/英語名:Acanthus/Acanthus
属名でもあるハアザミはアカンサスの和名でもあります。これは葉っぱの形がアザミに似た花ということで付けられた名前。葉だけでなく花の付き方にも特徴がある植物です。

アカンサス柄

アカンサスは建築や壺などの装飾柄として使われるくらい葉が美しいとされる植物です。同じアカンサス柄にもギリシャ風とローマ風に分かれるくらい、ヨーロッパではよく用いられた文様。これには後述の花言葉の意味もぜひ合わせて読んでくださいね。

ギリシャの国花と西洋の別名

日本ではあまり名前は知られていない草ですが原産地である地中海沿岸、中でもギリシャでは国花に指定されるくらい愛されています。特に大きな葉の姿が好まれていて熊の手やくまのズボンなどとも呼ばれています。ズボンについてはどうしてそんな名前が付けられたのか不明ですが、熊の手はその葉の巨大さと形から付けられたものとわかりますね。

アカンサスの特徴

アカンサスの葉


別名の由来にもなったのがアザミに似たこの葉の形。花の一部(実はこれも葉)にもトゲがあるのですが、葉にもトゲがありこれがギリシャ神話の題材にもなっています。名前の由来もギリシャ語でトゲ(Acanthus)という意味なことから、葉とトゲはこの植物の大きな存在価値となっているのがわかるでしょう。

アカンサスのトゲとギリシャ神話

アカンサスという名前の美しい人間の娘を気に入ったアポロンはしつこく結婚を迫ります。しかし娘はアポロンのことが好きではないので、丁寧に断るのですがアポロンは諦めません。あまりのしつこさに身の危険を感じ、爪でアポロンの頬を引っかき逃げようとする女性。そのため怒りに触れ娘は植物の姿に変えられたというお話です。その爪は植物の葉や花にあるトゲになって残りました。

アカンサスの花

この花が個性的に感じるのは花よりもその苞(ほう)の部分。苞というのは葉が変形して花を包むようになっている場所で萼(がく)の外側に付きます。この苞がとても大きくトゲがついています。その姿をひと目見ただけで変わった草花だなと印象に残るでしょう。

アカンサスの花言葉は「芸術」

珍しい花ですがちゃんと花言葉が付けられており、逸話を知るとその意味にも納得するでしょう。この植物の美しさを表していると共に、古くからヨーロッパで愛されている植物だと証明することができます。

アカンサスの花言葉の意味

たくさんの葉が絡まって成長する姿が美しく、柱の模様にもされたことから付けられて意味です。西洋の古い建築物には美しい植物が模された模様もたくさんあり、その中のひとつがこのアカンサス文様。コリント様式の柱の柄に使われているデザインがこのアザミに似た葉っぱだというのは有名な話です。

アカンサスの花言葉の元となったお話

この植物の葉っぱがモチーフとなっているコリント様式の柱にまつわるお話です。とある村で年端もいかない幼い女の子が亡くなってしまいました。とても悲しんだ祖母はその少女の大切にしていたおもちゃをかごにたくさんいれて墓にそなえます。1年後そのかごにはアカンサスの葉が美しく絡みついていたそうです。それを見た建築家が閃いたのが美しい模様の始まりと言われています。

アカンサスの種類

種類①アルバ


個性的なアカンサスの中でも大きく2つの種類がありどちらも園芸種として人気があります。ひとつがアルバ。これは苞が緑色をしているので全体的に緑に見える種類です。葉やトゲは同じなのですが、どちらかというとその色のおかげで柔らかい印象を受ける品種です。

種類②スピノスス

こちらは紫色の苞が目立つ種類の代表のスピノスス。アカンサスといえばこの紫色の苞を知っている人も多いのではないでしょうか。目立つ色と背の高い草であることから、ガーデニングのアクセントにもよく使われる花です。

アカンサスの育て方

耐寒性も暑さにも強い植物で野生でも自生しているくらい丈夫。初心者でもとても育てやすい草花です。背の高さは大きなものになると150cmくらい。だいたい60cmから1mほどのものが多いですね。花壇にこのアカンサスを植えてみたいという人のために、育て方をご紹介します。

育て方①日当たり・置き場所

まずは日当たりや置き場所から。この草は日陰でも気にせず大きくなります。ずっと日陰である場所でも日なたとほとんど草丈は変わりません。しかし花を見たいという場合はこの限りではなく、最低でも半日は陽が差す場所である必要があります。花壇の花として愛でる場合は日当たりに注意しましょう。

鉢植えの置き場所

背が高くなるので鉢での管理も大変になってきます。あまり動かさなくても良いように適度に陽が当たる場所に最初から置き場所を決めてしまった方がよいでしょう。耐寒性は高いので冬でも室内に入れなければいけない心配はありません。

育て方②土と肥料

アカンサスに向いている土は草花の土か山野草の土がおすすめ。水はけが良い方が生育が顕著なのでどちらかといえば山野草の土を使った方がいいでしょう。市販の培養土を使うなら他の肥料は必要ありません。あまりにも養分が枯れているような土である場合は、植える時に腐葉土を混ぜておきます。後から肥料を与えると草がボケてしまうことがあるので注意しましょう。

水はけがよく肥料過多にならないように配合された土です。アカンサスのようなワイルドな草には向いている土といえるでしょう。ご自分で土の配合が難しい人はこのように出来て売られている培養土を利用するのがおすすめ。

育て方③増やし方


増やし方には3種類あって、種まき・株分け・根伏せでどの方法も春の早い時期が適期。根伏せについては秋にもおこなうことができます。種まきは花が咲くまで5年ほどかかる上、個々の姿にバラつきができますので品種にこだわる方にはあまりおすすめできません。どんな姿になるのかハッキリした苗を買ってきて植え付けましょう。

根伏せのやり方

根伏せはあまりポピュラーな増やし方ではないので、簡単にではありますがご紹介しましょう。適期である春か秋に太い根を10cmくらい切り取り使用します。先ほどご紹介した培養土に横向きに置き、軽く土をかけて水をあたえ管理します。それだけで根から新しい芽が出てくるのでそれを苗になるまで育て、鉢や花壇に植え付けてください。

まとめ

美しい葉と花が特徴的なアカンサス

アカンサスは同種の他にあまり似た花も見当たらない個性的な植物。植えっぱなしで肥料も必要なく、育て方は簡単ですが大きくなるので管理場所をはじめにしっかり決めておくのがポイントです。花言葉にはその美しい葉にまつわるお話がありました。西洋では有名な植物ですが日本ではまだまだこれから人気が出るかも知れない珍しい植物。一足先にご自宅の庭に植えてみてはいかがでしょうか。

他の花が気になる方はこちらもチェック

アカンサスのような珍しい植物が気になる方は山野草がおすすめです。見た目だけでなくお世話にも特徴的なことが多いので、はじめにしっかり栽培法をチェックしましょう。暮らし~のでは山野草の育て方解説記事もご用意しています。ぜひ参考にしてくださいね。