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ハサミの簡単な研ぎ方は?切れ味の落ちた刃物の手入れの方法をご紹介!

同じハサミを使用していると、どうしても切れ味が落ちてきてしまいます。切れ味の落ちたハサミで切ると断面がぼろぼろになってしまうため、ハサミの研ぎ方を把握し、さまざまな研ぎ方を覚え、つねによく切れるハサミを保ち続けてあげましょう。
更新: 2021年8月17日
咲良09
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切れなくなったハサミはどうする

同じ道具を長期的に使用しているとどうしても「劣化」や定期的な手入れ、修理が必要になってきます。

ハサミも長く使用していると裁ち切り部分にサビが付着したり、傷が出来たりと切れ味が落ちて来、切れ味の落ちたハサミは握りにくくなるのみでなく、裁ち切った跡がボロボロになってしまう等、手入れせず使い続ける事がちょっと難しい道具です。

ハサミが切りにくくなったら

ハサミ自体の単価はそこまで高くない為、ハサミの切れ味が落ちてしまったら、今のハサミを捨て新しいハサミを購入するという方も少なくないでしょう。ただし、それは一般的なハサミの話であり、裁ち方にこだわりがある場合や、布切りハサミ、キッチンハサミなど、用途が限定されるものや特殊な裁ち方を行う場合は別です。

その場合は「切れ味が落ちるたび買い替えている」と、かえって出費が大きくなる場合があります。また、同じハサミを修理し続け、長期的に使い続ける事で、出費を抑えるのみでなく「愛着」も沸くことでしょう。

包丁と研ぎ方が違うことに注意

ハサミの手入れと包丁の手入れに使用する道具は同じ、ただひとつ違うのは、ハサミは片面にしか刃がなく、切るものに直接刃物を当て切る形式ではなく「2つの刃を擦り合わせ裁ち切る」つくりとなっています。

そのため、包丁と同じ感覚で両面を研いでしまったり、あるいは片方の刃物だけ研いでしまうと刃が擦り合わなくなり、かえって切れなくなる場合があります。両面研ぎタイプの砥石や研ぎ器は避け、かならず片面ずつ研げるものか確認しましょう。

ハサミを研ぐ前の下準備

ハサミの研ぎ方は大きく2種類、ひとつは包丁にも用いる砥石で研ぐ場合の研ぎ方と、研ぎ器を使用した研ぎ方がありますが。どちらの研ぎ方でも事前に下準備をしておく必要があります。まず手入れに取り掛かる前に、ハサミと包丁では下準備の方法が異なると覚えておきましょう。

事前に分解する

ハサミは片面ずつの刃物が2つあり、握り手も2つあると包丁と大分構造が異なり、そのまま研ぐと片刃だけ研いでしまったり、均等に研げないことがあります。

分解できるタイプのハサミであれば、研ぐ前に分解し、片刃ずつ研げるようにしておきましょう。大体のハサミは、真ん中に握り手を固定するためのネジがあるため、ドライバーでネジを取り外せば、簡単に分解する事ができます。

可能な限り刃を広げる

握り手がガッチリ固定されているタイプや、そもそもネジ留がない形式のもの、あるはネジが経年劣化でさびついていて、ドライバーで回しても外れない場合は、ムリな分解は行わず、限界までハサミを広げておきましょう。このさいはなるべく刃同士がくっつかないように、片面ずつ研げるよう、ほぼ90度まで広げておくことがポイントです。

角度を合わせる


ハサミのみでなく包丁の手入れにも同じことが言えますが、砥石や研ぎ器に合わせた角度にすることが大事です。特にハサミは包丁と研ぎ方の方法等が少々異なるため、角度を合わせる事はなお重要。角度があっていないまま研ぐとムラが生じ、うまく切れ味が戻ってくれないことがあります。握り手や角度を意識し、確実な方法を選んでいきましょう。

ハサミの研ぎ方①・砥石で研ぐ

砥石で研ぐ際に必要な道具

NESHEXST 研ぎ石

出典:楽天
出典:Amazon
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ハサミを砥石で研ぐ場合、当たり前ですが研ぐための道具がいくつか必要です。砥石の他にも、砥石をなめらかに動かすためのサビ落とし、あるいは液状研磨剤が必要で、研磨剤を塗るための布と、その研磨剤をふき取るための布で、累計2枚必要。

さらに砥石で刃物を研いでいると、削ったステンレス等が落ちてしまうため、机が汚れるのを防止するため、新聞紙や要らないチラシも欠かせません。

砥石の使い方

まずは砥石をなめらかに動かせるよう、2分ほど砥石を水に濡らし湿らせましょう。2分ほど砥石に水を含ませたら、ハサミのちょうど真ん中にある段差部分「小刃」と呼ばれる部分を砥石にあて、均等に力を加えつつ、砥石の上で押したり引いたりを繰り返します。

気を付けるべきは、ハサミは「真ん中の小刃部分以外は研がない事」です、小刃は裁ち切りに使用する最も重要な個所の為、ここ以外は研がないよう気を付けましょう。

ハサミの研ぎ方②・砥石がない場合

ハサミ研ぎ器がおすすめ

京セラ ハサミ研ぎ器 (HT-NBK)

出典:楽天
出典:Amazon
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砥石に比べると知名度が低いですが、ハサミにはハサミ専用の研ぎ器があり、専用の研ぎ器を使用することでより確実な手入れが行えます。ハサミ研ぎ器の知名度が低いのはやはり「ハサミは消耗品」というイメージが根強くあるからと、専用研ぎ器と言うほどなので値が張るのでは?というイメージが重なることがあるでしょう。

ハサミ研ぎ器は意外と安く、1,000円未満で購入できたり、さらにキャンドゥ等の100円ショップで売っているものもあります、100均で買えると聞くと、手が伸びる方も多いかもしれません。

研ぎ器の使い方

研ぎ器の使い方は極シンプル、ハサミの角度を合わせる治具があるので、手入れしたいハサミを角度を合わせ、出し入れするだけ。これだけで完了します。こんなに簡単に手入れできるのかと思ってしまいますが「角度を合わせ出し入れする」だけで、刃物の手入れが出来てしまうのです。

ハサミ自体が曲がってしまっているなど、修理が必要なレベルまで破損している場合はどうにもなりませんが、切れ味が落ちてきた、全体がくたびれてきたなど、劣化が目立ち始めたハサミがあったら試してみるのもいいかもしれません。

ハサミの研ぎ方③・応急処置の仕方

ハサミでセロテープ等のベタつくものを切ってしまった時など、手元に砥石がないが切れ味を戻したいと言う時に出来る「応急処置」も紹介します。といってもこれらの方法は飽くまで「応急処置」のため、確実に切れ味が戻る訳ではありません、確実な方法を取るなら、応急処置の後に研ぐようにしましょう。


応急処置①・アルコールで拭く

セロテープ等の「ベタつき」はアルコールに弱く、アルコールを含ませた布やティッシュで刃物をふくと簡単に落ちてくれます。ふき取りに使用するアルコールは何でもよく、お酒や消毒用アルコール、除光液でもOK。ふき取った後はハサミが少々アルコール臭くなるため、気になる方は乾いた布などでふき取りましょう。

応急処置②・消しゴムでこする

アルコールが手元にないという場合でも、消しゴムで刃物を擦るとベタつきが除去できます。消しゴムで応急処置を行う際のコツは、ベタつきを感じなくなるまで念入りに擦る事です。

ただし、この方法だと消しゴムが一気にすり減ってしまうので、普段使いする消しゴムではないものや、いらない消しゴム、小さくなった消しゴムなどを使用し、リサイクル感覚で使用するようにしましょう。

ハサミが修理できない場合

応急処置や定期的な手入れを行っても切れ味が戻らない場合や、ハサミ自体が曲がってしまった場合は修理が必要となります。

ハサミにも「修理や手入れを専門に行ってくれるプロ」が居る為、より確実な修理を行うのであれば、プロに頼むというのも手のひとつです。自力で治そうとするとかえって悪化する可能性もあるため、できるならプロに頼むようにしましょう。

ハサミ研ぎ師に頼む場合

あんまり話題になりませんが、ハサミにも専用の研ぎ師がおり、呼び名も「ハサミ研ぎ師」と極シンプル。おもな仕事は特に「切れ味の心地よさ」が重要視される、美容院で使用されるハサミの修理や手入れ、美容院のハサミが常によく切れるのも、研ぎ師がいるからといってもいいでしょう。

そして「美容院のハサミを手入れしている人たち」と聞くと、この人たちには任せて大丈夫!と安心感が増すでしょう。

ハサミの手入れ方法を聞けるチャンス

ハサミ研ぎ師に頼むメリットは、応急処置だけでは対応しきれないトラブルや、ハサミ自体の修理もしてくれるほか、プロから直接「ハサミはどんな風に手入れするのか」聞けるチャンスと言うのもあります。

やはりプロの目線から見て「どこに気を付けてメンテナンスすればいいか」聞けるというのは非常に重要、中にはネットの情報だけでは聞けないような「方法」も教えてくれるかもしれません。プロの研ぎ師に頼む場合はただ修理してもらうだけじゃなく、積極的にハサミについて質問しましょう。

ハサミを長く使うためのポイント

ハサミには長く使用するためのコツがあり、長期的な目で見れば「切れ味が落ちるたび買い替える」より、同じハサミを使い続けるほうがコストを安く抑えられます。ハサミを長く使う方法はいずれも簡単、まずハサミ選びの前に、長く使用する方法も知っておきましょう。

おすすめはステンレス製


まず、ハサミに使用されている素材から選んでみるのも良いでしょう。長持ちするという目で見ればおすすめはステンレス製です。

フライパンなどに使用されていることで有名なステンレスはサビに強い様々な金属を合わせてあるため「サビにくい」という特徴があり、長期的な使用をすることができます。まず今使用しているハサミが、ステンレス製か確認してみるのもいいでしょう。

定期的なサビ取りを行う

いくらステンレスはサビに強いと言っても、長期使用を続けると劣化が目立ち始めます。ステンレスはサビないから手入れしなくていいと思わず、むしろステンレスだからこそ、切れ味を保つよう定期的なサビとりを行いましょう。サビとりをこまめに行うことで、ものを裁ち切りやすくなり、修理の手間なども自然と少なくなっていきます。

持ち手に合ったサイズを選ぶ

ハサミが握り手に合ったサイズか確認するのも重要です。握り手に合っていないサイズを無理に使用すると、裁ち切るさいハサミ自体に負荷がかかり、握り手が曲がってしまう等、サビとは別のトラブルが発生し、修理のもととなります。

修理となると手入れ以上に費用がかさんでしまうため、まずは握り手が合ったものか、確認してから購入しましょう。

ハサミを研ぎ長期使用を

意外と知られていませんが、ハサミは包丁同様に「手入れ」ができ、年単位で同じものを使用できる刃物です。

よく裁ち切れるハサミは使用していて心地よいですが、よれよれになったハサミを元の切れ味に戻せるという事はあまり知られていません。新品のハサミを購入する前に、まず今あるハサミを手入れしてみるかと、考えてみてはいかがでしょう?

刃物関係の記事が気になる方はこちらもチェック

暮らし~のでは他にも、ハサミの手入れにも使える包丁研ぎ器の紹介や、記事内でも何度も登場した「包丁」に関する記事も取り扱っています。今度はハサミのみでなく、包丁の手入れも検討してみるのもおすすめです。