ジャケットのたたみ方と収納術を紹介
スーツ(背広)のジャケットは旅行や出張時に活躍する大事なアイテムですが、たくさん歩き回ったり暖房が効いた新幹線の中だったり移動中は必要性がなくなります。
なのでスーツケースに収納したいところですが、そもそもスーツ(背広)のジャケットはたたんでしまうことを前提に作られていないので、襟など大事な部分にしわができてしまいます。持ち運びでスーツがしわしわになってしまっては本末転倒です。
しわを防ぐスーツの簡単なたたみ方を覚えよう
スーツ(背広)のジャケットを自己流で適当にスーツケースに収納するたたみ方では、取り出す際に高確率でしわよれが目立つ不格好な姿になってしまいます。
旅行先や出張先でビシっと綺麗なラインを保ったスーツを着用するために、誰でも簡単にできるスーツがしわになりにくいたたみ方と収納方法、万が一しわになったときの対処方法など知っておくと便利な情報をご紹介します。
ジャケットのたたみ方と収納術①
ボタンをしめる
スーツ(背広)のジャケットのたたみ方では基本中の基本ですが、まずボタンをしめることです。面倒だからとボタンも開きっぱなしで乱雑にたたむ入れ方をしてしまうと、どんなに丁寧な運び方をしたとしても持ち運び途中でケースの中でジャケットがぐちゃぐちゃになってしまいます。
意外とできていない人も多いので、まずはジャケットのボタンをしめる意識を徹底して持ちましょう。
ポケットの上蓋は中へしまう
スーツ(背広)のジャケットのポケットには上蓋がついていることがほとんどです、この上蓋はたたむときに引っかかって邪魔になることがあるので、ポケットの中に入れておいて下さい。
ついでにポケットの中には何も入っていないことを確認しましょう、できるだけコンパクトに収納するためにはポケットの上蓋や中身の確認など細かいところも注意する必要があります。
ジャケットのたたみ方と収納術②
肩パットから背中に折りたたむ
ボタンをしめてポケットの中を確認したら、さっそくジャケットをたたんでいきましょう。たたみ方はまずジャケットを背中向きにして床に寝かせます、そして左右の肩パットを順番に背中に向かって折り込みます、このとき袖も2つ折りにします。
左右ともたたむことができれば第一ステップは完了です、この形のままさらに中央から2つ折りにしてスーツケースしまう入れ方も良いですが、せっかくなのでスラックスとセットの入れ方も紹介します。
スラックスはシンプルな三つ折りでOK
旅行や出張では、移動中は始めからスーツ(背広)上下セットを着用していないこともあります。そんなときのためにジャケットとスラックスをコンパクトにまとめるたたみ方と入れ方を覚えましょう。
スラックスは真っ直ぐに伸ばした状態から半分に折って、さらにもう一度半分に折るだけのシンプルな三つ折りで構いません。スラックスのたたみ方は特に難しいことはないので、しわができる恐れもほとんどありませんね。
ジャケットのたたみ方と収納術③
ジャケットとスラックスをまとめる
次に肩パッドからたたんだジャケットと、三つ折りにしたスラックスを小さくまとめて畳んでいきます。あらかじめ畳んでおいたジャケットの上に、三つ折りにしたスラックスをそっと置いてください。
このときしわが発生しないよう、スラックスやジャケットの折り目がズレないように注意しましょう。最後にジャケットの前裾から襟に向かって半分で折れば、しわのつきにくいたたみ方の完成です。
ジッパーつきのポリ袋に入れる
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出典:Amazonこのままでもジャケットにしわの付きにくいたたみ方は十分実現できていますが、さらに効果を高めるにはジッパー付きのビニール袋に入れることをおすすめします。
畳んだジャケットを密封された袋に入れることで、中の空気がクッション代わりになりジャケットの型崩れを防止します。またスーツケースの独特な臭いや雑菌からもジャケットを守ることができるので、仕上げにジャケットを袋に収納することはまさに一石二鳥です。
ジャケットのたたみ方と収納術④
スーツケースへ効率的な入れ方
ジャケットのよれやしわを防ぐたたみ方をきちんと出来ていても、やはり長時間たたんだ状態で保管することはジャケットにとって良い影響は与えません。
持ち運び中以外の時間はなるべくスーツケースに入れておかないようにするために、入れ方としては出し入れしやすいところにしまいます。ジャケット以外の他のアイテムを収納したら、最後にジャケットを収納します。そして取り出す際もジャケットから先に出して下さい。
重みで潰れないようにする
スーツケースは荷物を入れるときは横に倒していますが持ち運びの際は縦になりますので、移動中のことも視野にいれて入れ方を考えなければなりません、旅行や出張先で慌ただしく運び方が乱暴になってしまうとせっかく畳んだジャケットも台無しです。
スーツケースを縦にしたときに重力でジャケットが潰れるのを防ぐためには、ジャケットが一番上部に来るように位置を固定しましょう。これなら運び方が多少雑でも安心です。
ジャケットのたたみ方と収納術⑤
取り出したらすぐにハンガーにかけること
スーツ(背広)のジャケットはたたみ方や入れ方が上手くいったとしても、しわを0にすることはどうしても難しいのが現実です。なので持ち運びが終わりホテルの部屋に入室次第、すぐさまスーツケースからジャケットを取り出してハンガーにかけるようにしましょう。
翌日そのまま着る予定があるのであれば、スーツケースからジャケットを取り出すのは早ければ早い方が、しわになりにくく着用できるようになります。
NICEDACKプレミアムトラベルハンガー
出典:Amazon目立つしわが出来てしまったときの対処法
運び方に問題がなくてもジャケットにしわが出来てしまうことがあります。大事な出張や旅行でみっともない姿は見せられないので、早急な処置が必要ですね。旅行先や出張先で持ち運びしたスーツにしわができてしまったら、霧吹きを使ってジャケットに軽く水分を含ませるようにしましょう、小さなしわであれば霧吹きで対応可能です。
Jie Du スプレーボトル
出典:Amazonシャワーあとの浴室に干すのもおすすめ
霧吹きだけでは改善しない場合は、シャワーを浴びたあとの浴室に干しておくことをおすすめします。浴室内の蒸気が消臭効果としわ伸ばし効果の両方をもたらしてくれるので、簡単かつ効率的な対策になるでしょう。
ジャケットのたたみ方と収納術の注意点
ジャケットのたたみ方は今回紹介した方法だけとは限りません、クリーニング店や紳士服の販売店などで働くプロの中には、素材の特徴に合わせて異なる方法でたたむ方もいます。自分で収納・持ち運びする際は、完璧にしわ０を目指すのは難しいので、多少なりともしわが出来てしまうことは考慮しておいてください。
スーツケース内の臭いに注意
スーツケースの中には臭いが充満しやすく、ほかの物から物へとニオイがうつってしまいやすい環境にあります。タバコやニオイのきつい香水など一緒に入れてしまうと、個々のニオイが混ぜ合わさってしまい最悪の場合人を不快にさせてしまうニオイになることもありえます。
そんな嫌な臭いがジャケットについてしまわないように、スーツケースの中はきちんと整理整頓するようにしましょう。
できる限り着用して移動しよう
ジャケットがしわになってしまうのを防ぐ最も効果的な運び方は着ることです。長期滞在する予定の出張や旅行であれば、プライベートな衣類をスーツケースにしまって、ビジネスで使用するスーツは初日から着ておくことがトラブルを避ける1番安全な運び方になります。ホテルにチェックインしたらスーツは脱いでハンガーでかけておきましょう。
収納が難しいときはガーメントバッグが便利
「ジャケットをたたんでみたけど、やっぱりしわになりそうで気になる。」そんな方もいるのではないでしょうか。スーツケースで持ち運ぶことに違和感を感じるならガーメントバッグを利用してみてはいかがでしょうか。
ガーメントバッグとはスーツやシャツなどシワになりやすい衣類を、たたんだり折ったりせずに収納・持ち運ぶことができるバッグです。もはやビジネスマンのために作られたバッグと言っても過言ではありません。
仕事の必需品が全て入るガーメントバッグ
グレヴィオ ガーメントバッグ
出典:Amazonガーメントバッグにはサイズや機能性などさまざまなタイプの商品が販売されていますが、中でもおすすめ商品は大容量のボストンバッグ型ガーメントバッグです。
スーツ一式しか収納できないガーメントバッグでは、もう一点荷物入れ用のバッグが必要になってしまいますが、大容量のガーメントバッグなら、仕事で必要な書類や電子機器などこれ1つで収めることが可能です。
ポリエステル繊維のスーツにも注目
ジャケットを持ち運ぶさいに絶対シワをつけたくないなら、運び方や入れ方以外にもスーツの素材にも注目すべきです。一般的なスーツは全体の9割近くの素材に綿が使用されているケースがほとんどですが、ポリエステルやウール素材から作られたスーツであれば、化学繊維の特殊な性質がよれやしわを付きにくくしてくれます。
普段使いのビジネススーツは綿素材のものを使い、出張や旅行用に1点ポリエステルのスーツを用意しておくとスマートかもしれません。
ポリエステル製スーツが買える店舗
スーツ販売で全国的に有名な「AOKI」では、ウールとポリエステルを合わせたしわに強いストレッチ性のあるスーツが販売されています。
洗えるスーツやアイロン不要のスーツなど、機能性に長けたスーツがバリエーション豊富な品ぞろえで展開されているので、出張前に足を運んでみてはいかがでしょうか。もっと気軽に購入したいなら無印良品がおすすめ。無印良品ならポリエステル素材が9割近く使用されているスーツが1万円～2万円で購入可能です。
まとめ
ジャケットは正しいたたみ方と運び方をすれば、出張でスーツケースに入れて持ち歩いてもしわを恐れることなく移動することが可能です。
たたみ方とスーツケースに入れる入れ方を丁寧に行うだけでは物足りない方は、しわ防止に最適なガーメントバッグを使ってみたり、しわになりにく素材のポリエステルスーツの購入を考えたりして下さい。初対面で最も印象的な相手の容姿はビシッと決まったスーツと答える方もいるので、身だしなみは重要ですね。
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