はじめに
換気扇(キッチン)の種類と特徴
換気扇って、実は種類によって特徴に違いがあることがを知っていましたか。換気扇の種類は大きく分けて2種類。シロッコファンタイプとプロペラファンタイプの換気扇があります。私たちがよく使う換気扇はシロッコファンタイプ。レンジフードとも呼ばれ、ファンが見えずスタイリッシュな見た目の換気扇です。見た目がスマートなだけでなく、プロペラファンタイプの換気扇に比べ電気料金も安いところがうれしいですね。
換気扇(キッチン)の大掃除は簡単にできる!
難しそうな換気扇の大掃除。やってみると意外と簡単なので、わざわざ業者に頼む必要はありません。換気扇の大掃除に使う道具は、スポンジや重曹など日常生活で使っているものばかり。足りなくても、100均やドラッグストアで安く手に入れることができます。お金をかけなくても、換気扇の汚れはちゃんと落ちるんです。本格的に汚れをこれから紹介する方法で、ぜひ今年の大掃除は換気扇もしっかり綺麗にしてみてくださいね。
換気扇(キッチン)汚れの原因
ホコリと油汚れ
換気扇汚れは、料理中に舞い上がるホコリと油汚れが原因。換気扇をつけると空気だけでなく、小さなホコリや揚げ物のときに飛び散る油も一緒に吸い込んでいます。目に見えないだけで、少しずつホコリと油汚れが換気扇に蓄積されているのです。パッと見た感じ綺麗に見えても、実は換気扇の中のファンがとても汚れていることもあります。最低でも2~3年に1回は換気扇の大掃除をしましょう。
油汚れやホコリの放置は危険
換気扇の大掃除をせず何十年も使い続けると、体に悪影響を与えてしまう危険があります。油汚れやホコリはカビにとって最高のごちそう。カビたちは、放置するほどどんどん増えていきます。すると換気扇をつけるたび、増殖したカビが部屋中に飛び散ってしまうことになるのです。本来、部屋の空気を綺麗にしてくれるはずの換気扇で部屋が汚れてしまうのは悲しいですよね。
換気扇掃除(キッチン)の基礎知識
換気扇(キッチン)の大掃除は分解して洗う
換気扇の大掃除は、部品を分解して洗います。分解するといっても、とても簡単。ほとんどのレンジフードカバーは軽く前後にずらしたり、ドライバーで留め具をくるくる回すだけで外れます。自分の家の換気扇はどうやって分解すればいいのか。わからない場合は換気扇に貼られている手順シール、または取り扱い説明書をチェックしてみてくださいね。無理やり外すとケガや故障の原因になるので気をつけましょう。
大掃除の時期はあたたかい時期がベスト
大掃除といえば、年末の寒い時期にするものと思い込んでいませんか。たしかに、ホコリや水垢、泥汚れなどは年末に掃除しても問題ありません。しかし、換気扇やキッチン周りの油汚れとなれば話は別。油汚れは、温度が低いほど落ちにくい性質があるからです。そのため実は、換気扇やキッチン周りの大掃除をするなら春~秋がベストなんです。
換気扇の部品1.ファン
換気扇(キッチン)のファンとは
換気扇のファンとは羽部分のこと。主流のシロッコファン(レンジフード)は羽が細かく、プロペラファンは羽が大きいのが特徴です。このファンがくるくる回転することで、部屋の汚れた空気が吸い込まれ排出されます。最近は、ほとんどの家庭がシロッコファン(レンジフード)タイプの換気扇です。
簡単!換気扇ファンの洗い方
換気扇のファン部分の掃除は、つけ置き洗いが簡単です。ファンが入るサイズのバケツがなくても大丈夫。大きなゴミ袋でも代用できます。シロッコファン専用ブラシもありますが、使い古した歯ブラシでも十分。アルカリ性洗剤や重曹などにつけおきすれば油汚れが浮き、歯ブラシでも簡単に汚れを取ることができますよ。
換気扇の部品2.レンジフードカバー
レンジフードカバーとは
レンジフードカバーとは、換気扇の外側のカバーのこと。シンプルな見た目のものが多く、貼ってはがせる壁紙シールでおしゃれにDIYしている人も多いです。汚れが見えやすく手も届きやすいので、普段から定期的に拭き掃除をしている人も多いはず。
簡単!レンジフードカバーの洗い方
レンジフードの洗い方は、固く絞った濡れ雑巾で拭くのが定番。簡単に取れない頑固な汚れがある場合は、重曹スプレーを使った仕方もあります。重曹スプレーをかけたスポンジを気になる部分に塗り付け、上からラップをしてつけおきすると、簡単に汚れが取れますよ。最後は、乾いた雑巾でから乾拭きをして仕上げます。
換気扇の部品3.フィルター
換気扇フィルターとは
換気扇の大掃除といえば、換気扇フィルターを思い浮かべる人も多いのでは?放置してしまった換気扇フィルターはホコリや油汚れがガチガチに固まってしまい、掃除をしてもなかなか簡単に汚れが取れませんよね。本来は数か月に一度の掃除が理想的ですが、そんなの面倒という方に朗報!もともとついている換気扇フィルターの上から「かぶせるだけ」や「貼り付けるだけ」で汚れを軽減できるフィルターもあります。
簡単!フィルターの洗い方
換気扇フィルターの掃除は、つけ置き洗いとブラシを組みあせた仕方が基本。重曹スプレーや洗剤を換気扇フィルター全体に吹きかけ、そのあと使い古した歯ブラシなどで汚れをこすって落とします。あまり強くこするのは塗装が剥げてしまうためNG。つけ置き洗いでちゃんと汚れが浮いてくれば、軽い力で簡単に取ることができますよ。
換気扇掃除の事前準備
キッチンの壁やガスコンロをビニールで保護する
換気扇掃除の前に、まずはキッチンの壁やガスコンロをビニールで保護しておきましょう。換気扇の掃除中に取れた油汚れが飛び散ってしまうからです。キッチンの壁やガスコンロを保護する作業は「養生」と言い、業者など掃除のプロも必ずおこなっているやり方です。
換気扇の電源を切り、分解しておく
換気扇の大掃除では、ファンなどの細かい部品もつけ置き洗いします。そのため、換気扇は掃除をはじめる前に分解しておいてくださいね。分解のやり方は換気扇の種類のよってさまざまですが、大体ドライバーでくるっとネジを回せば簡単に外せます。また掃除中の事故防止のため、換気扇スイッチも必ず切っておきましょう。
換気扇の大掃除に必要なものを準備する
換気扇の大掃除に必要なものは、「ゴム手袋」「スポンジ」「歯ブラシ」「布(ぞうきん)」「ゴミ袋」など。洗剤以外に、重曹やセスキ炭酸ソーダで換気扇の汚れを落とすことができます。換気扇掃除に特別なものは必要なく、ほとんど家にあるもので掃除ができますよ。
換気扇掃除の分解の仕方
分解の仕方step1.整流板を外す
シロッコファンタイプの換気扇には、整流板というパーツがついています。整流板のはず仕方は引っ掛けてある部分をずらすだけ。ネジで固定されている場合は、くるくる回してネジをゆるめ整流板を外します。勢いよく外すと、中に溜まっているほこりや油汚れが落ちてくるためゆっくり外してくださいね。整流板がないタイプの換気扇は、フィルターの分解の仕方からスタートしましょう。
分解の仕方step2.フィルターを外す
換気扇のファンを取り出すまえに、まずフィルターを外す必要があります。フィルターのはず仕方は、大きくわけて2種類。1つは整流板のときと同じようにずらすだけで外れます。もう1パターンは、留め具でしっかり取り付けてあるタイプ。どちらのはず仕方も簡単なので、安心してくださいね。
分解の仕方step3ファンを外す
換気扇ファンの分解方法は、ファンのタイプによってやり方が違います。築年数が古いアパートに多いのがプロペラファンタイプ。戸建てや分譲マンションに多いのがシロッコファンタイプ。ファンのタイプ別に分解の仕方を紹介します。
プロペラファンの分解の仕方
換気扇カバーを外し、ファンを取り出します。片手でファンを持ち、もう片方の手でネジをゆるめます。換気扇によっては、つまみにゆるめるやり方が書いてある場合も。表記がある場合は、書いてある通りの仕方でファンを外していきます。
シロッコファンの分解の仕方
シロッコファンタイプの場合、整流板とファイルーを外せばあとは簡単。ファンを手でつかみ、手前にグイっと引っ張るだけで取り外せます。なかなかファンが外れないときは、モータを温めましょう。換気扇を30分程度動かしたり、ドライヤーを当てたりすると外しやすくなりますよ。
換気扇掃除のやり方6選!
換気扇掃除の掃除方法は、家にあるものや手軽に揃うもので簡単にできます。軽い汚れなのか、ホコリと油汚れが固まってしまった頑固な汚れなのかによって、換気扇の掃除方法は変わってきます。洗剤なしでもきれいになる洗い方からつけ置き洗いで掃除する本格的な方法まで、全部で6つ紹介していきます。換気扇の汚れ具合をチェックし、一番最適な洗い方で換気扇の掃除をしましょう。
換気扇掃除のやり方①ブラシでこする
シロッコファンタイプの掃除はブラシが便利
羽が細かいシロッコファンタイプの掃除はブラシを使う方法が簡単です。ブラシを使うことで、羽の奥についた油汚れもしっかり掃除することができますよ。換気扇の掃除専用ブラシもありますが、使い古した歯ブラシでも代用可能です。
ブラシ掃除の仕方
ブラシ掃除の仕方は、まず換気扇の汚れている部分にキッチン洗剤をかけます。そして、すぐにこすらず5~10分ほど時間を置いてからブラシでこするのがポイント。時間を置くことで油汚れがやわらかくなり、軽くブラシでこするだけで簡単に取れますよ。なかなか取れない場合は、もう少し時間を延ばすか、つけ置き洗いを試してみましょう。
換気扇掃除のやり方②キッチンペーパーの湿布
換気扇本体の油汚れに効く
換気扇本体についたしつこい油汚れの掃除には、キッチンペーパー湿布が大活躍。油汚れがひどいと、換気扇本体のネジが動かなくなってしまうこともあります。分解できないと、中の換気扇ファンやフィルターを取り出して掃除することができませんよね。そんなときにキッチンペーパー湿布をぜひ試してみてください。
キッチンペーパー湿布を使った掃除の仕方
キッチンペーパー湿布を使った掃除の仕方は、油汚れ用の洗剤をひたひになるまで染みこませ、汚れている部分にピタッと貼るだけ。油汚れ全体をしっかり覆うようにキッチンペーパー湿布をくっつけます。貼りつけたら5~10分放置。時間がきたら、はがして汚れを拭き取ります。もし簡単に拭き取ることができなければ、もう一度同じ方法を試してみてください。ちゃんと浸透すれば汚れがやわらかくなり、きれいに取れますよ。
換気扇掃除のやり方③重曹ペースト
換気扇の油汚れは重曹でも落とせる
換気扇の油汚れには、重曹ペーストを使った掃除がおすすめ。粉のままでも汚れを落とすことはできますが、ペースト状で掃除したほうが汚れにしっかり密着するんです。重曹ペーストには、2つの効果があります。1つはクレンザーのような働きをする研磨作用。もう1つは頑固な油汚れもやわらかくしてくれる油の分解作用です。
重曹ペーストを使った掃除の仕方
重曹ペーストの作り方は簡単。小皿に重曹の粉を入れ、水を少しずつ注いで混ぜるだけ。重曹と水の割合は2:1くらいにすると、一番ちょうど良い状態になりますよ。完全に溶かす必要はなく、ドロッとすればOKです。換気扇汚れの気になる部分に塗り、10分程度時間を置いてから布などで拭きとって掃除します。
換気扇掃除のやり方④セスキスプレー
安全なのに汚れがしっかり落ちるセスキスプレー
セスキスプレーとは、セスキ炭酸ソーダと水を混ぜたもの。手作りで安全性が高いのに、油汚れを落とす力は、洗剤と同じくらいあります。肌に触れても荒れにくいので、掃除だけでなく、布ナプキンのつけ置き洗いに使われています。セスキスプレーはキッチンなどの油汚れには強いですが、シミや泥汚れは苦手なので注意してくださいね。
セスキスプレーを使った掃除の仕方
セスキスプレーを作る方法は、まず霧吹きタイプのスプレーに水500mlを注ぎます。次にセスキ炭酸ソーダを小さじ1杯を入れて混ぜれば完成。油汚れの程度によって、セスキ炭酸ソーダの量を調整してくださいね。掃除の仕方は、油汚れが気になる部分にシュッと汚れにスプレーするだけ。重曹よりも手軽に使える点がメリットです。安全性が高いので、換気扇本体の汚れに直接吹きかけるやり方で掃除をしても問題ありません。
換気扇掃除のやり方⑤つけ置き洗い
換気扇大掃除はつけ置き洗いが効果的
換気扇汚れの大きな原因は油汚れ。放置して簡単に取れなくなってしまった油汚れも、つけ置き洗いで掃除すれば綺麗に落とすことができますよ。ブラシでこすっでも落ちない油汚れは、つけ置き洗いで掃除しましょう。つけ置き洗いには、アルカリ性の洗剤や重曹を使って掃除します。簡単には落ちない汚れも、つけ置き洗いでじっくり時間をかければ、簡単に落ちるのでぜひ試してみてくださいね。
つけ置き洗いの仕方
つけ置き洗いのために、わざわざ大きなバケツは用意する必要はありません。換気扇のファンやフィルターが入るサイズであれば、家にあるごみ袋で代用することができますよ。洗い方は、まず二重にしたゴミ袋にファンやフィルターを入れます。次に45~50度のお湯をひたひたまで入れます。あとはキッチン洗剤や重曹を適量入れて放置するだけ。汚れがひどい場合は、つけおき時間を延ばして調整してくださいね。
換気扇掃除のやり方⑥キッチン洗剤
王道の洗い方ならキッチン洗剤
変わったことは試したくない。とにかく普通の方法で掃除をしたいという場合は、キッチン洗剤を使った洗い方がおすすめ。洗剤は、キッチン用であれば何でもOKです。スプレータイプの洗剤を選ぶと、シュッと吹きかけるだけで簡単に換気扇掃除ができますよ。
洗剤を使った掃除の仕方
キッチン洗剤を使った洗い方はとてもシンプル。シンクに換気扇のファンやフィルターを置き、上からまんべんなく洗剤をかけて掃除します。洗剤をかけたら、浸透させるため5~10分程度待ちましょう。油汚れに効果を発揮するには、少し時間をかける必要があるのです。時間が経ったら水でしっかりすすぎましょう。すすいでも取れない汚れは、スポンジで軽くこすり落としてくださいね。
【番外編】キッチン周りの大掃除の仕方
換気扇掃除のときに油汚れを落とす方法。実は、キッチン周りの大掃除のときにも使えるんです。キッチンの汚れもほとんどが油汚れなので、使うものはすべて一緒。アルカリ性の洗剤などを使います。やり方も簡単なので、ぜひ換気扇掃除のついでにキッチンもピカピカにしておきましょう。
キッチン周りの大掃除/ガスコンロ
ガスコンロの掃除箇所は5つ
ガスコンロの掃除箇所は、大きく分けて5つあります。五徳、天板、グリル、バーナー、排気口(排気カバー)です。基本的に「重曹」「スプレーボトル」「スポンジ」の3つがあれば、ガスコンロのすべての箇所を掃除することができます。細かい場所に汚れがついている場合、使い古しの歯ブラシもあると便利です。
ガスコンロ掃除のやり方
ガスコンロの汚れ部分に重曹または重曹水をつけ、5分程度放置してなじんだら拭き取る。たったこれだけの掃除方法で簡単にガスコンロ汚れはピカピカになります。どうしても頑固で取れない汚れは、ガスコンロを分解して部品ごとに掃除しましょう。部品の洗い方は、ぬるめのお湯に溶かした重曹水でつけ置き洗いするだけ。汚れの奥まで重曹の成分が浸透し、頑固な汚れもより取りやすくなります。
キッチン洗剤だけじゃない!シンクの洗い方
シンクはキッチン洗剤以外に、オレンジの皮やジャガイモの皮でもピカピカに掃除することができます。オレンジの皮を使った洗い方は、そのまま汚れが気になる部分をこするだけ。ジャガイモの皮を使った洗い方も同じですが、土を洗い落とし皮の内側で磨くのがポイントです。食べ物の皮を使った洗い方であれば、小さなお子さんがいる家でも安心ですね。
頑固な水垢汚れには酸性洗剤での掃除が効く
シンク汚れの原因はほとんどが水垢。水垢はアルカリ性汚れのため、換気扇やガスコンロとは違い酸性の成分が効くのです。酸性といえば、お酢やクエン酸を使った洗い方も有名ですが、頑固な汚れには酸性洗剤が一番効果的。しかし効果がある代わりに、強力で危険性も高いため、そうじの際は取り扱いに注意が必要です。
換気扇掃除のやり方/まとめ
キッチンの換気扇大掃除は簡単!
大変そうなイメージのある換気扇の大掃除。やり方さえ知ってしまえば、自分でもできそうな気がしてきますよね。換気扇を分解し、アルカリ性の液体でつけ置き洗いするだけ。本体は拭くだけ。よほど頑固でこびりついた汚れでなければ、わざわざ業者に頼まなくてもきれいにすることができるのです。ぜひ今年の換気扇大掃除で試してみてくださいね。
換気扇以外の掃除方法を知りたいかたはこちらもチェック!
今回は換気扇とキッチン周りの掃除方法を紹介しました。換気扇以外にも、トイレやお風呂、梅雨に頭を悩ますカビの掃除方法も気になりませんか。知っておけば大掃除のときに役立つこと間違いなし。わかりやすく解説しているので、一度目を通してみてくださいね。
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