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利尻山(利尻富士)の登山情報!山頂までのコースの時間や難易度を解説!

北海道にある日本百名山の一つが利尻山です。火山で単独峰なので地元の人達や登山者に利尻富士として親しまれている山です。利尻島の中心にそびえ立つ利尻山のもう一つの顔、花の百名山も花好き・高山植物好きにはたまりません。この記事を読んで利尻山に行って見ませんか。
2020年8月27日
kawana yukio
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利尻山(りしりざん)とはどんな山

北海道の北部の日本海に利尻島は浮かんでいます。ほぼ円形の形をした島で、118,11㎡の面積のかなり大きい島です。その利尻島のほぼ中心に利尻山がそびえています。地元の利尻町・利尻富士町の町民からは、利尻富士と呼ばれて親しまれています。標高1,721mの独立峰ですので、島内のいたる所で利尻山(利尻富士)を眺めることができる山です。花の時期には、たくさんの高山の植物が咲く山ですので、多くの登山者に人気の山となっており、利尻島の中心的存在の山です。(この記事は、2019年4月23日現在のデータによって書かれています。)

利尻山の山頂・山体の状況

利尻山(利尻富士)は火山です。2千年から8千年前に噴火してから現在まで、噴火の形跡はありません。長い間噴火していないため、火口の跡と理解できる山頂です。南峰と北峰の2峰の山頂を持っています。火山ですので山頂は溶岩系の岩で形成されています。上空からの写真を見ると、独立峰の火山という事で、富士山と似た山体になっています。周囲は利尻礼文サロベツ国立公園内であり、日本百名山に選定されてもいて、大変風光明媚な山です。また、花の百名山にも選定されており、花時期には多くの高山植物の花が咲き乱れます。

利尻島への車でのアクセス

利尻島への車でのアクセスは、北海道の宗谷半島を通る国道40号線または国道239号線を利用します。この2本の国道を使い稚内市に入ります。国道239号線は稚内市で国道40号線にぶつかります。国道40号線を進むと終点のそばに稚内駅や海側にフェリーターミナルがあります。フェリーターミナルより鴛泊(おしどまり)港または沓形(くつがた)港にフェリーで渡ります。利尻島の鴛泊港・沓形港で下船したら港のそばに道道105号線・108号線がありますので、この2本の道道を使えば島内の海側を一周できます。各登山道にも行けます。

利尻島への公共機関でのアクセス

利尻島への公共機関でのアクセスする場合、JR宗谷本線稚内駅を利用します。稚内駅を下車し、港方向にフェリーターミナルがありフェリーで利尻島の鴛泊港・沓形港に渡ります。両港からは、宗谷バスの路線バスで登山口付近まで移動します。また、札幌丘珠空港・新千歳空港より利尻空港まで運行便もあります。空港からも宗谷バスを利用して登山口近くに移動します。

利尻エリア | 宗谷バス株式会社
宗谷バス株式会社、路線バスの「利尻エリア」をご紹介します。定期路線バス時刻表、運行路線図、路線バス運賃表(三角表)を掲載しています。

利尻山の登山口

日本百名山に選定されている名山・利尻山(利尻富士)ですが、多くの登山者が登山するので登山口が設定されています。地元の人達が知っている登山口は別として、一般登山者が使用している登山口は利尻北麓野営場登山口・沓形登山口・鬼脇登山口の3口となります。難易度も微妙に違ってきます。

利尻北麓野営場登山口

利尻富士町の中心地・鴛泊から利尻山(利尻富士)方面に向かう途中に、キャンプ場・利尻北麓野営場があります。そのそばに登山口があります。このキャンプ場は、利尻山(利尻富士)登山の鴛泊コースルートの3合目地点にあります。難易度的に多くの登山者利用する登山口で、周辺キャンプ場を利用しても買い物などの不便がありません。

沓形登山口

利尻町側の登山口が沓形登山口です。利尻町の中心部から利尻山(利尻富士)を目指す道路があるのですが、道路終点に利尻山見返し台公園があります。そのそばに沓形登山口があります。駐車場があり、ここまで車で来られます。トイレ・展望台・自動販売機が利尻山見返し台公園に設置されています。売店などはこのコースルート近くにありませんので、利尻町役場近くの商店街で購入してください。

鬼脇登山口

利尻富士町の鬼脇地区にある登山口です。鬼脇石山スキー場の先に登山口があるのですが、高低差があり難易度の高い登山口となっています。9合目から上が崩落により通行止めとなりました。手前までは行く事できますが、藪こぎがひどく難易度が一層高くなっており、訪れる人もいなくなっています。鬼脇コースルートは、難易度が高くなっており通行止めとなっていますので、おすすめしません。

利尻山登山口のアクセス

利尻島には利尻富士町と利尻町の2町で形成され、島の周囲を回る道道105号線・108号線があります。この2本の道道より、各登山口にアクセスができます。

利尻北麓野営場登山口のアクセス


利尻富士町の鴛泊地区にある登山口です。利尻北麓野営場を目指すアクセスとなります。鴛泊は利尻富士町の中心地と言って良く、利尻富士町役場があります。道道105号線を南下し利尻富士町役場を過ぎると利尻富士町の街中となります。コンビニ・セイコーマート先を右折して、鴛泊小学校・鴛泊中学校方面に向かい直進してください。鴛泊小学校を過ぎても直進です。利尻富士町カルチャーセンターなどの施設があります。利尻山に向かって進むと利尻北麓野営場の前にアクセスできます。

沓形登山口のアクセス

利尻町役場のある利尻町沓形より利尻山(利尻富士)を目指すコースルートの沓掛登山口のアクセスは、道道105号線の役場の先の信号から始まります。その信号を左折して進むとすぐに信号があり、そこを直進して利尻山(利尻富士)方面に進んでください。山の斜面をワインディング状に登りますので、徒歩だと多少時間がかかります。終点が利尻山見返し台公園で、すぐに沓形登山口にアクセスできます。

利尻山登山コースルート1

鴛泊登山コースルート

鴛泊コースルートは、利尻北麓幕営場登山口よりスタートします。外来種の侵入を防ぐため、施設に靴底を洗う場所がありますので、きれいに洗ってからスタートしてください。登山道保護のためのストックのゴムキャップを取り付けてください。登山道を10分ほど時間をかけて歩くと、日本百名泉の一つである甘露泉がありますので名泉を水筒に入れましょう。登山難易度は初心者でも可能な難易度です。山頂を往復するコースで、登山時間は往復8時間を少し越えるくらいです。利尻山登山で一番人気のコースルートです。

鴛泊コースルートの詳細

鴛泊コースルートのおおまかなコースタイムを紹介します。個人差がありますので、多少の誤差があります。利尻北麓幕営場登山口をスタートし、甘露泉を通り2時間50分ほどで長官山に到着です。長官山から利尻岳山小屋を通り45分ほど歩くと沓形分岐に到着です。分岐より30分で利尻山北峰山頂に到着です。同じ道を下山するのですが、帰り道は下りですので、45分ほど短い時間で登山口に帰ることができます。

利尻山登山コースルート2

沓形コースルート

利尻町沓形地区にあるのが沓形コースルートです。登山口のそばまで、車・タクシーで行けます。見返し台公園に沓形登山口あるのですが、利尻山山頂までの到達時間が長く必要で、ガレ場やロープ場のあり難易度の高いコースルートです。難易度は高いのですが、山頂までの景色は素晴らしく礼文島も望めます。七合目避難小屋を過ぎてから難易度が上がります。体力のある登山者に向いています。

沓形コースルートの詳細

沓形コースルートのおおまかなコースタイムを紹介します。個人差が大きくタイムに影響するコースルートです。沓形登山口より7合目避難小屋を目指して登山します。1時間40分ほどかかりますが、難易度は高くありません。避難小屋から礼文岩を通り三眺山(さんちょうさん)を目指します。登山道は険しくなり、2時間20分ほど必要です。三眺山から沓形分岐まで行きます。1時間30分ほど時間がかかります。沓形分岐から利尻山北峰山頂まで30分ほどです。ここまでの登山時間は6時間ほどとなります。下山も同じコースルートを使用しますが、3時間40分ほどで登山口に戻れます。合計登山時間は9時間40分ほど必要となります。

利尻山登山・番外編コースルート

ポン山・姫沼探勝路

利尻山山頂まで行かず、利尻山中腹の景勝地を歩くコースルートです。道道108号線沿いのバス停にもアクセスできます。4時間ほどの登山時間で、登山初心者や時間的余裕のない人に最適で、十分に利尻山を花もたくさんあり、十分に利尻山を堪能できる探勝路です。姫沼の展望台から、素晴らしい利尻山を見ることができます。

ポン山・姫沼探勝路の詳細

ポン山・姫沼探勝路のコースタイムを紹介します。ハイキング路ですので、それほど個人差はでません。スタートは利尻北麓野営場登山口です。10分ほで甘露泉に到着し、さらに10分ほど進むと分岐がありますので、ポン山・姫沼に進んでください。5分ほどで大・小ポン山の分岐があります。15分ほどで大ポン山に行けます。小ポン山には10分ほどで行けます。分岐を直進するとポン山・姫沼分岐がありますので姫沼に進みます。1時間10分ほどで姫沼に到着です。この姫沼からは、すぐに道道108号線の姫沼バス停にアクセスできます。ここまで2時間ほどの時間が必要となります。姫沼を一周して登山口に戻れば合計4時間ほどのコースタイムとなります。

利尻山の年間天気状況

北海道の利尻山に登山をして見たいと考えたとき、登山計画を立案します。その中の重要事項に天気状況の事を考えます。天気の統計調査の平均が発表されていますので、春夏秋冬の各時期によって集計してみました。

利尻山の春時期の天気状況


3月から5月を利尻山の春時期として、天気状況の統計調査をまとめました。3月の一日あたりの平均降雨量平均2,0mm、平均気温-10,7℃となります。雪もあり、最深積雪は289cmとなっています。4月の一日あたりの平均降雨量平均は2,1mm、平均気温-5,2℃となります。5月の一日あたりの平均降雨量平均は2,2mm、平均気温-0,8℃となりました。雨量はそれほどでもなく、3月の雪も春の深まりと共に、少しずつ消えて行きます。

利尻山の夏時期の天気状況

6月から8月を利尻山の夏時期として、天気状況の統計調査をまとめました。6月の一日あたりの平均降雨量平均は2,3mm、平均気温4,1℃となります。7月の一日あたりの平均降雨量平均は3,4mm、平均気温8,6℃となり、8月の一日あたりの平均降雨量平均は4,9mm、平均気温10,5℃となります。夏時期の利尻山は高山植物の花が咲き、花の山となります。

利尻山の秋時期の天気状況

9月から11月を利尻山の秋時期として、天気状況の統計調査をまとめました。9月の一日あたりの平均降雨量平均5,2mm、平均気温7,4℃となります。10月の一日あたりの平均降雨量平均6,9mm、平均気温2,2℃となり、11月の一日あたりの平均降雨量平均5,9mm,平均気温-5,3℃となります。秋時期は一番雨量が多い時期で、次第に雨が雪に変わって行きます。

利尻山の冬時期の天気状況

12月から2月を利尻山の冬時期として、天気状況の統計調査をまとめました。12月の最深積雪114,0cm、平均気温-10,7℃となります。1月の最深積雪は215,0cm、平均気温-13,3℃となり、2月の最深積雪は273,0cm、平均気温-15,1℃となります。気温は安定しますが、積雪が難易度を高めます。

利尻山の年間登山状況

北海道の人気の山、利尻山の登山者の人数などはどうなっているのでしょう。春夏秋冬の各時期別の統計調査をまとめてみました。登山計画立案時と合わせて参考になると思います。一般的に登山者の多い時期が、その山の旬といえます。統計調査は登山パーティーごとの統計となっていますので、実際の人数はもう少し多くなります。

利尻山の春時期の登山者状況

3月から5月を利尻山の春時期として、統計調査をしています。3月は8パーティー、4月は12パーティー、5月は20パーティーとなります。3月は積雪がありますので、難易度は無積雪時期よりあがります。4月や5月でも積雪が残っており難易度も多少あがります。注意が必要な時期です。

利尻山の夏時期の登山者状況

6月から8月を利尻山の夏時期として、統計調査をしています。6月は112パーティー、7月は330パーティー、8月は298パーティーとなります。夏時期は急激に登山者が増加します。時間的に日帰り登山可能な山であり、降雨量平均もそれほどでもなく、初心者でも登山しやすい時期です。

利尻山の秋時期の登山者状況

9月から11月を利尻山の秋時期として、統計調査をしました。9月は179パーティーとなりますが、10月は16パーティーとなり、11月は8パーティーとなります。10月から急激に登山者が減り出します。10月、11月は降雨量の一番多い時期で雪もちらつく事も影響しているのでしょう。11月後半は山頂付近の冠雪が始まります。

利尻山の冬時期の登山者状況

12月から2月までを冬時期として統計調査を見てみましたが、積雪時期のためか統計調査が公開されていません。積雪の多い利尻山ですが、ネット上には冬時期の登山経験などが沢山アップされています。冬時期に登山している人はいるのです。当然、難易度も高くなり、登山時間においても長くなります。きちんとした時間管理ができ、高い登山技術を持ち、適格な状況判断ができる人が登山できるのでしょう。

花の山・利尻山

花の百名山に選定されている利尻山は、7月上旬から8月下旬あたりまでが高山植物の花の時期となります。その花達を大事にしているので、繫殖力の強い外来植物を防ぐ努力を島民が努めています。登山道に入る前に靴底を洗いを奨励しています。この方法は小笠原諸島で効力を発揮した方法です。利尻山の固有種もありますので、登山するなら積極的に協力しましょう。利尻山は山頂付近を除き、いたる所に高山植物の花が咲き、花畑もいたる所で見られます。利尻山の固有種であるリシリヒナゲシ・ボタンキンバイは見ておきたい植物です。その他には、北海道固有種のエゾコザクラなど多種の高山植物が見られます。

利尻山登山口近くのキャンプ場


利尻島の到着時間や登山出発時間によっては、宿泊した方が便利な場合があります。どうせならキャンプ場を使用した方がアウトドア気分を盛り上げてくれます。登山口近くのキャンプ場を紹介します。

利尻富士町・利尻北麓野営場

鴛泊ルートの登山口にあるキャンプ場です。テントサイト・ケビン(小屋)・オートキャンプサイトが宿泊施設で、その他にトイレ・炊事場・シャワーなどの施設があります。アクセスは前記した登山口のアクセスを参照してください。開場時期は例年は5月中旬から10月中旬となっています。詳しくは、TEL:0163-82-1114(利尻富士町商工観光課)にお問合せください。

利尻町・利尻町森林公園キャンプ場

アクセスは、利尻町役場そばに道道の信号があります。道道108号線を少し進めば森林公園の看板があります。テントサイトとバンガローが宿泊用で、関連施設としてトイレ・炊事棟・バーベキュー場などがあります。開場は5月から10月(例年)となっています。詳しくは、TEL:0163-84-2345(利尻町役場建設課)にお問合せください。

利尻島の温泉

登山後の汗を流せるのは温泉でしょう。火山でもある利尻山ですので当然温泉はあります。利尻町と利尻富士町の日帰り温泉を紹介します。筋肉痛や関節痛、打身・切傷・疲労回復に効果があると言われ、登山後の疲れた体をいたわるのに最適です。

利尻町・利尻ふれあい温泉

利尻町沓形にある日帰り温泉です。利尻町役場・道道108号線より沓形フェリーターミナルに向かう途中にある温泉です。料金は大人550円となっています。住所は、北海道利尻町沓形字富士見町90です。電話は0163-84-2001です。
【住所】北海道利尻町沓形字富士見町90
【連絡先】0163-84-2001

利尻富士町・利尻富士温泉

利尻北麓野営場登山口に向かう途中にある日帰り温泉で、登山後の汗を流すのに最適な立地にあります。料金は大人500円です。
【住所】北海道利尻富士町鴛泊栄町227-7
【連絡先】0163-82-2388

利尻山登山のまとめ

海に浮かぶ島の真ん中にある山、そんなシュチエーションの山は魅力的に感じます。それが利尻山なのです。日本花の百名山としても有名で、花の時期には山頂付近を除き、高山植物の花たちが咲き乱れることで有名です。日帰り登山の山ですので、利尻島の観光がてら登山をする計画も立てられます。この記事を参考に利尻山登山を考えてみてはいかがでしょう。

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