香りのキャンドル作りキット
蜜蝋シート キャンドル作り
蜜蝋キャンドルとは
甘い香りや優しく揺らぐ炎が癒し効果を与えてくれて、インテリアにも健康面にも良い影響を与えると話題の蜜蝋キャンドル。普通のろうそくとは違い、蜜蝋キャンドルには人々にとって嬉しい効果効能があるのも特徴的です。
この記事では人気の蜜蝋キャンドルの 作り方や使い道、芯選びのコツにおすすめキットの紹介など、これから蜜蝋キャンドルを使ってきたいと考えている方なら知っておきたい情報を、まとめて解説いたします。
蜜蝋とはミツバチからとれる天然成分
蜜蝋キャンドルの蜜蝋とは、ミツバチの巣のことで蜂の体内から分泌される蝋の塊を指します。蜜蝋は別名コムハニーといってそのまま食べることも可能。
使用目的はキャンドルだけではなくワックスにしたり美容クリームにしたり、薬や健康食品の成分として使われることもあります。栄養満点なのでキャンドルにするのはとても贅沢なことなのです。歴史は古く、日本では平安時代よりも昔から流通していたと言われています。
キャンドル以外にも使用用途はさまざま
蜜蝋はキャンドル以外にもさまざまな使い道があります。シアバターなどの植物油と混ぜればリップクリームに、さらにエッセンシャルオイルを加えて固さを調節すれば天然手作りのハンドクリームにもなるのです。
カセイソーダ(水酸化ナトリウム)を用いれば手作り石鹸も作れてしまいます。とくに日本蜜蜂からとれる蜜蝋は質が滑らかなので、手作り蜜蝋を作るときは輸入品ではなく、日本蜜蜂の蜜蝋を使うことがおすすめです。
蜜蝋キャンドルとろうそくの違い
そもそもろうそくとは、常温では固体状態をキープして熱を加え一定の温度を越えると、溶けて液体になるという定義に当てはまればろうそくと言えます。いま日本や世界中で最も多く使われているろうそくは、パラフィンワックスと呼ばれる石油を原料にした蝋を使ったろうそくが主流です。
普通のろうそくは70℃前後で溶けはじめるのに対して、蜜蝋キャンドルは60度前後で溶けだすことや、色や香りなどの違いが印象的となります。
蜜蝋キャンドルとろうそくは価格が違う
ろうそくの原料であるパラフィンワックスは、1キロあたり1,000円ほどで購入することができますが、蜜蝋キャンドルはその5倍から10倍以上の値段で売買されることが多くあります。
約4ヶ月かけて作った蜜蜂の巣から抽出できる蜜蝋は、たったの100gから200gほどしかありません。また蜜蝋キャンドルを作るには長時間火にかけたり、こして不純物をとり除いたりするなど手間も時間もかかるため、蜜蝋キャンドルは高価で取引されます。
蜜蝋キャンドルの効能を紹介
蜜蝋キャンドルの効能①保湿
蜜蝋は、リップやハンドクリームなどのワックスに使われるくらい保湿力に長けた天然成分です。保湿力の高い蜜蝋は、キャンドルにすることで火をつけたさいに溶けだした油脂が、甘い香りと共に部屋に広がり、火をつけることで乾燥する空気を蜜蝋キャンドルの保湿成分がカバーしてくれます。
乾燥を防ぎつつキャンドルに炎を灯し続けることができるので、蜜蝋キャンドルの保湿する効能はとても理にかなっていると言えるでしょう。
蜜蝋キャンドルの効能②喉に優しい
蜜蝋キャンドルの効能には、長時間火をつけ続けたとしても普通のろうそくと比べても比較的煙は少なく、空気が汚れにくく喉を痛めないという特徴が挙げられます。
また空気を綺麗に保つほかにも、空気中に溶けだした蜜蝋の成分(ミネラルやビタミン)を吸い込むことで、体にも良い影響を与えるといったメリットも嬉しいポイントです。パラフィンワックスで作ったキャンドルよりも、蜜蝋キャンドルの方が圧倒的に体に優しいと言えるでしょう。
蜜蝋キャンドルの癒し効果が凄い
蜜蝋キャンドルの癒し効果①香り
蜜蝋キャンドルが現代も人気をキープし続けている理由の1つに、リラックス効果が期待できる甘い香りが挙げられます。蜜蝋はハチミツの原料となる蜂の巣そのものなので、火をつける前から自然の優しい甘い香りを感じられるのです。
着火することでその香りはさらに増して、鼻から抜ける感覚が病みつきになることもあるでしょう。香りから吸収できる癒し効果が自律神経にアプローチして心身の健康に繋がっていく、良いイメージが持てます。
蜜蝋キャンドルの癒し効果②火の揺らぎ
ろうそくの火の揺らぎがリラックス効果を高めることは有名な話ですが、蜜蝋キャンドルはさらに火の動きに素敵な特徴があります。
まず蜜蝋キャンドルの火はトロっとした丸みを帯びている姿が印象的で、火の色も普通のパラフィンワックスキャンドルと比べて温かいオレンジ色をしているように感じるでしょう。また融点は60度から65度なので、ゆっくり溶けていく行程がさらに空間を包み込むように癒してくれます。
蜜蝋キャンドルはアレルギーに効く
ハウスダストアレルギーやアレルギー性の喘息など、空気の汚れによって発症してしまうアレルギーに蜜蝋キャンドルは効果的だと言われています。
蜜蝋キャンドルに火をつけることで、空気中に溶けだした蜜蝋キャンドルの成分が埃やカビなどを保護して、吸い込む空気を清潔に保つことが期待できるのです。実際に蜜蝋キャンドルでアレルギー反応が落ち着いた、アレルギー予防になるなど、良い報告も多く公開されています。
未精製蜜蝋がアレルギーに効果的
蜜蝋には精製蜜蝋と未精製蜜蝋の2種類が存在します。精製蜜蝋は、科学処理によって蜜蝋の栄養など重要な成分を抜いて白いろうそくのように形成したもので、精製蜜蝋にいくら火を灯しても空気を清浄する効果は得られないでしょう。
西洋蜜蜂からとれた蜜蝋はキャンドルに加工する前に精製されることがほとんどなので、蜜蝋キャンドルを作るときは、希少ではありますが日本蜜蜂から摂取できる蜜蝋を使用することをおすすめします。
蜜蝋キャンドルの3つの使い道
蜜蝋キャンドルの使い道①香りを楽しむ
香料を一切使用しない蜜蝋キャンドルでも、火を灯せば心落ち着く甘い香りに満たされることは十分可能ですが、さらに癒しの効果を満喫するための工夫があります。
ココナッツオイルやフラワーオイルなど好みに合わせたアロマオイルをミックスして精製した蜜蝋キャンドルなら、極上の香りを演出することができるでしょう。作り方を知って自分でアレンジするのもあり、プロフェッショナルがつくった市販のキャンドルを購入するのも楽しみですね。
蜜蝋キャンドルの使い道②DIYを楽しむ
通販で蜜蝋を購入して、溶かしたあと好きな型に流し入れて固めれば、オリジナルの蜜蝋キャンドルを作って友達とシェアしたり自分用にしたりして楽しめます。
可愛い動物の型やメルヘンチックなキャラクターの型など、ユニークな型を見つけて自分だけのオリジナル作品を作ってみてはいかがでしょうか。
蜜蝋キャンドルの使い道③インテリア
香りや火の揺れを肌で感じてテラピー効果を実感したり、手作りキャンドルを大切な家族や友人にプレゼントしたり、蜜蝋キャンドルの使い道は数多くあります。他にも人気な使い道としては、インテリアとして部屋に飾っておくのも素敵です。
手作り作品を置くのも良いですが世の中にはたくさんの美しいデザインをした蜜蝋キャンドルが売られていますので、使うかどうか分からなくても、インテリアとして買っておくのも良い使い方となりますね。
蜜蝋キャンドルの作り方を紹介
蜜蝋キャンドルの作り方①ディッピング
基本的な作り方として、ディッピングという方法があります。湯煎によって完全に液体になるまで溶かした蜜蝋に芯を浸します(ディップ)、乾ききったら再び液状の蜜蝋に浸します、これを何度も繰り返し行うことによって直径1cmほどの太さのキャンドルが完成するのです。
芯はキャンドル専用の芯を使うことが好ましいですが、手に入らない場合は、タコ糸で代用しても構いません。
蜜蝋キャンドルの作り方②紙コップで作る
まずはディッピング同様に蜜蝋を湯煎して溶かしましょう。次に芯を1回だけ浸して乾かしておき、紙コップの底に芯が通るくらいの穴をあけて先ほどの芯を貫通させます。紙コップの底から蜜蝋が漏れないようにガムテープで穴をふさぎましょう。
最後に紙コップ液体の蜜蝋を流し入れて、完全に固まったら紙コップを丁寧に切り取って中のキャンドルを取り出せば蜜蝋キャンドルの完成です。
初心者は紙コップキャンドルから始めよう
ディッピングはキャンドルの簡単な作り方ですが、何度も乾かして重ねるように蜜蝋を固めていくので時間がかかってしまうデメリットもあります。短時間で手作りキャンドルを完成させたいのであれば、紙コップを使った作り方がおすすめです。
蜜蝋キャンドルのおすすめキット紹介
香りのキャンドル作りキット
キャンドル作りのDIYに自信がない方や、簡単手軽にオリジナルの蜜蝋キャンドルを作りたい方には、キットで作るキャンドルがおすすめです。キットであれば、道具をそれぞれ揃える必要もないですし、初めて作るという方には挑戦しやすくなっています。
ハニカムシートで作るのも簡単でおすすめ
蜜蝋シート キャンドル作り
ハニカムシートは、カットすることでキャンドルの形を自由自在にアレンジすることが可能です。星形にカットして何枚も重ねていけばおしゃれなスター型のキャンドルにもなるでしょう。
ぜひ思いついたままにキャンドルのデザインを考えてみて下さい、きっと素晴らしいキャンドルが完成するはずです。作りながら良い香りに包まれる点も魅力となっています。
まとめ
見て香って癒される、空気も良くしてくれるので健康にも良い、飾ればインテリアにもなる蜜蝋キャンドルのあふれる魅力は伝わりましたでしょうか。
普通のキャンドルと比較してしまうとやや高価なキャンドルですが、一度使ってみればリラックス効果や見た目の美しさに感動するはずです。自作するのも特別難しいことはないので、まずは簡単なシートタイプのキットから試されてみてはいかがでしょうか。
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