大人のカルトナージュ トワル・ド・ジュイで楽しむ豊かな毎日/永島聡美
カルトナージュアートに挑戦!
おしゃれな布や紙の箱が魅力的なカルトナージュ。自分で作るのは一見難しそうですが、簡単にできる作り方もあります。簡単なカルトナージュアートから始めて、徐々にステップアップしていくと、難しい立体的な箱も作れるようになってきます。お気に入りの布やレザーを貼った箱を作ってみましょう。カルトナージュに必要なものや簡単な作り方など、おしゃれなカルトナージュアートを作るためのアイデアをご紹介します。
カルトナージュアートについて
カルトナージュアートとは
カルトナージュアートとは、フランスの伝統的な工芸のひとつで、厚紙で組み立てた箱に紙や布、皮などの素材を貼り付けて美しく飾ったものです。応用範囲が広く、箱はもちろん、カードケースやスマホケース、キーホルダーなどの小さいアイテムから、裁縫箱やバッグなどの大きめの箱まで作れます。
カルトナージュアートの本
大人のカルトナージュ トワル・ド・ジュイで楽しむ豊かな毎日/永島聡美
カルトナージュアートを始めるなら、作り方の本が1冊手元にあると便利です。インターネットも便利ですが、本はコンパクトに内容がまとまっていているため、より詳しくカルトナージュアートを知ることができます。作り方のコツを知って、きれいなカルトナージュアートを作りましょう。この本は、落ち着いたテイストのデザインに人気があります。
カルトナージュアートの材料
基本の材料
カルトナージュアートを製作するための材料や道具は特別なものが必要ないため、とても始めやすい手芸です。簡単な作品ならお家にあるものや100均でも材料を揃えることができます。
カルトン(厚紙)
カルトナージュアートに使う厚紙は「カルトン」と呼ばれており、しっかりした箱を作る場合は2.0mmが最適だと言われています。これより薄い紙は、丸めて形を作るときに向いています。カルトナージュ用に販売されているものが使い勝手がいいです。箱を作るのが面倒な方は、100均アイテムで活用できるものがないか探してみましょう。
紙、布、レザーなど
箱に貼る紙や布、レザーなどは、お好みの素材を用意します。箱に貼るときに折り曲げやすいように、素材はできるだけ薄くてしなやかなものがおすすめです。特にレザーは厚さがあると、折り曲げることが難しいので注意しましょう。レザーを選ぶのが難しい場合は、カルトナージュアート用として販売されている商品を購入するのがおすすめです。
ボンド
紙や布、レザーなどの素材を箱に貼るために必要になるのがボンドです。大量のボンドが必要になるため、工作用として販売されているボンドが、容量が多くて価格が安いのでおすすめです。速乾タイプは早く乾きすぎるためカルトナージュには不向きです。カルトナージュ用のボンドも販売されていますが比較的高価です。
ボンドを使いやすく
ボンドが硬くて箱に塗りにくい場合は、水で薄めてから使用しましょう。工作用のボンドは少量の水を加えるだけで使いやすくなります。容器にボンドを入れてから、スプレー式のボトルに水を入れて少しずつボンドのやわらかさを調節してください。
オプション
オプションとして箱に取り付けて飾りにしたいアイテムを用意しましょう。バッグの金具や、チャーム、リボン、レース、ボタン、ビーズ、ストーンなど、アイデア次第で何でも活用できます。100均でリーズナブルに揃えるのもおすすめです。
販売店
カルトナージュアートの素材は、手芸店や100均などの実店舗のほか、インターネットの通販でも購入できます。材料だけでなく手作りキットも販売されていますので、どんな材料を選べばいいかわからない方は、キットがおすすめです。
カルトナージュアートの道具
基本の道具
材料と同じく特別な道具は必要ないので、ご家庭にあるものを活用しましょう。
カッター、ハサミ
厚紙や布を切るためにカッターやハサミが必要です。特殊な素材を使用しないので、一般的に販売されているもので大丈夫です。カッターで机に傷をつけてしまわないように、カッターマットを使用します。
定規
カッターで厚紙を切るときや、材料の長さを測るときに必要です。作りたい箱の大きさに合わせて、長いものを用意しましょう。
刷毛
ボンドをきれいに塗るためには、水で薄めたボンドを刷毛で塗る方法がおすすめです。はじめは100均のアイテムでも構わないので、きれいに仕上げたい方はぜひ使いましょう。
マスキングテープ、輪ゴム
箱を組み立ててボンドが乾くまでの間、仮止めするために必要です。マスキングテープや輪ゴムなど、取り外しても跡が残らないものを使います。
その他の道具
きれいに仕上げるために、モデラーと呼ばれる先の尖った道具があると便利です。モデラーを使えば、角をきれいに出せたり、きれいに折り曲げることができます。100均で便利に活躍しそうなアイテムを探してみるのもおすすめです。
カルトナージュアートの作り方①布
ノートカバー
簡単にカルトナージュアートを作るには、まずは平らなアイテムがおすすめです。ノートカバーは平らに作った後に折り曲げて形を作るので難易度が低いです。最初は取り扱いがしやすい布でチャレンジしてみましょう。
必要な材料
使用する材料は、厚紙、ケント紙、布、しおりにするリボン、クラフトテープ、そしてノート本体です。道具は、ハサミとボンド、刷毛が必要です。身近にある材料で作ることができます。
作り方
厚紙にボンドを塗って布に貼り付け、布の周囲を厚紙に合わせて折り込みます。しおりとなるリボンをボンドで接着し、上から布で取り付けた面を隠します。ポケットを作って本体に取り付けたあと、内側の厚紙が見えないように布を貼って完成です。動画にはきれいに仕上げるコツが紹介されていますので、ぜひご覧ください。
カルトナージュアートの作り方②布
こちらは立体的なので難易度が高そうに見えますが、平らに作ってからトレー型に折っているため簡単に製作できます。こちらも布で製作するカルトナージュです。
材料
材料は、厚紙とケント紙、布、リボンです。外側と内側の布がおしゃれな組み合わせになるような布を選びましょう。リーズナブルに作りたい方は100均で材料をそろえるのがおすすめです。
作り方
基本的な作り方は先ほど紹介したノートカバーと同じです。厚紙を外側になる布に貼って布を折り込みます。内側になる布をケント紙に貼って、同様に布を折り込みます。リボンを挟んで外と内の布を貼り付ければ完成です。
カルトナージュアートの作り方③紙
紙のカルトナージュの作り方
こちらの動画は箱作りから行なっていますが、お手持ちの箱でも作れます。基本的には布と同じ作り方です。
材料
材料は布のカルトナージュと同様で、本体となる箱や厚紙、きれいに貼るための紙、紙を貼るためのボンドや両面テープが必要です。おしゃれなラッピング用紙はもちろん、和紙やペーパーナプキンなど、さまざまな素材を作っておもしろい作品を作りましょう。
作り方
箱のサイズを測り、紙に展開図を書いた後に紙をカットします。展開図を書くときにのりしろを忘れないようにしましょう。カットした紙を箱にきれいに貼ると完成です。紙は布よりもボンドを吸収しないため、つけすぎに注意しましょう。ボンド以外にも、事務用のりや両面テープなども使えます。どれを使うときれいに接着できるか試し貼りしてみるのがおすすめです。
カルトナージュアートの作り方④革
レザーのカルトナージュ
カルトナージュアートは、布はもちろん革も貼ることができます。きれいに貼るためには薄い革が最適で、立体的な模様を作るにはエンボスという別のパーツが必要になります。革を貼ると、一気にグレードが高い作品になりますので、布に慣れた方はぜひ挑戦してみましょう。
作り方
革のカルトナージュも基本的な作り方は布の場合と同じです。布よりも革の方が折りにくいため、しっかりと貼り付けることが必要です。布と同じくらいの薄さの革を選ぶことが、きれいに仕上げるために最も重要です。
エンボスの作り方
エンボスの作り方は簡単で、厚紙を好きな形にくり抜くだけで完成します。土台になる厚紙にエンボスをつけ、その上にレザーを貼ると立体的に浮き上がります。凝ったデザインは販売されているエンボスを活用するとおしゃれにできます。
金具をつけてキーホルダー
革でカルトナージュアートを作ってキーホルダーの金具をつけると、オリジナルの革のキーホルダーが完成します。イニシャルなど好きな模様を入れられる革製品が自分で作れます。友人や家族など大切な人へのプレゼントにもぴったりです。
カルトナージュアートのアイデア①
ティッシュボックス
有名ブランドの生地を使ってティッシュボックスを作ると華やかさが違います。蓋の部分はふんわりとしているデザインで、リボンが清楚な印象でおしゃれです。お気に入りの布で作ったアイテムを部屋に飾ると、毎日の生活が楽しくなります。
ミニサイズのティッシュボックス
小さいティッシュボックスもカルトナージュアートでおしゃれに作れます。蓋と本体のデザインの組み合わせが自由にでき、オリジナルの作品ができます。お部屋のインテリアにあったものを作りましょう。ボックスを一から作るのが大変に感じる方は、100均でちょうどいい大きさの箱を探すのがおすすめです。
カルトナージュアートのアイデア②
裁縫箱
自由に布を選べるカルトナージュアートは、このような和柄で裁縫箱を作ると素敵です。和柄の布はもちろん、着れなくなった着物のリサイクル方法としてもおすすめです。蓋にキルト芯を入れるとふっくらした柔らかい感じになります。
持ち運び便利な裁縫箱
カルトナージュアートで作った裁縫箱は、持ち運びやすいように持ち手をつけてバッグ型にすると便利です。外側の布と針山を同じデザインにしていて、おしゃれでこだわりがあります。内側にトレーがついているので使い勝手がよく、裁縫箱以外にもさまざまなケースとして使えます。
カルトナージュアートのアイデア③
がま口の金具を取り付け
がま口の金具を取り付ければ、簡単にがま口のポーチを作れます。自分の好きな布で作れるカルトナージュアートは、大きさを変えてお揃いにしてもおしゃれです。自分で作ったアイテムなら愛着がわいて使うのが楽しくなります。
がま口金具の注意点
がま口の金具を取り付けるときは、本体の大きさを正確に測って作らなければ、きれいに取り付けができません。金具の大きさを合わせて確認しながら製作しましょう。
アンティークな金具を使って
アンティーク感のある金具を活用すると、このように豪華なトレーを作れます。おしゃれなビンテージアイテムのような高級感があり、毎日のティータイムが優雅になります。おしゃれなパーツを見つけたら、カルトナージュに生かしましょう。
カルトナージュアートのまとめ
カルトナージュアートが簡単にできるアイデアをご紹介しましたが、いかがでしたか?身近にある材料や道具で始めることができますので、ぜひ一度チャレンジしてカルトナージュアートの魅力を知ってください!
手芸が気になる方はこちらもチェック!
カルトナージュ以外にも、身近な材料でできる手芸が気になる方は、下記のリンクをぜひチェックしてみてくださいね。身の回りのものをおしゃれに手作りしましょう。
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