はじめに
コルジリネの育て方は難しい？花や冬越しの方法も
コルジリネは鉢植えだけでなく地植えといったの庭植え用の植物としても注目されている美しい葉を持つ植物です。初心者がコルジリネを育てるのは難しいのでしょうか？今日はこの植物の育て方や花や花言葉。枯れるなどの問題点についても解説していきます。エキゾチックな観葉植物を育ててみたい方必見です。
コルジリネについて
コルジリネの基本情報
科・属：キジカクシ科コルジリネ属
原産地：オーストラリア
学名/英語名：Cordyline/Cordyline
コルジリネは数十種類の品種があり、どれも赤や黄色などの鮮やかな色の葉が美しい観葉植物です。ニュージーランドやオーストラリアなど南半球の国が原産地。ハワイの伝統的な舞踊フラダンスで使われている腰ミノもこのコルジリネの中のティと呼ばれる木。
コルジリネは幸運の木？
ハワイではこのティの木のことを神聖な木と考えており、西洋ではラッキーツリー(幸運な木)とも呼ばれる植物。ドラセナの種類の中にこのまま訳した幸福の木がありますが、これはコルジリネと間違えて付けられた名前といわれています。
そのくらいドラセナとコルジリネは似ています。この2つの違いはどんなところにあるでしょうか。
コルジリネとドラセナの見分け方
ドラセナの原産地はアフリカ
ふたつの植物の違いその1は原産地の違いがあります。コルジリネはオーストラリア原産ですが、ドラセナはアフリカが原産。両方とも亜熱帯という共通点もあり、生息地帯はかぶっている植物ですが、別の場所で進化をとげたものです。種類にこだわるときは、買う時にどこ原産と書かれているのか確認しましょう。
葉色の違い
どちらも常緑樹であるふたつのよく似た植物。これは参考にして欲しい違いのなのですが、ドラセナは緑(中には緑に斑入りのものも)なのに対してコルジリネは緑ではなく赤や黄色の物が多いこともそのひとつです。
ただし、どちらに対しても多いというだけで他の葉色が無いわけではないので、少し決定打に欠けるのが欠点となります。
地下茎(根茎)があるのがコルジリネ
はっきりと違いを確認できるのが、地下茎(根茎)があるか無いかです。コルジリネの方には地下茎(根茎)が確認できます。根茎とは地下茎の中でも横に伸びていくタイプのことを差します。
横に伸びてそこから葉が出てきて増えるのがこの木の増え方の特徴です。中には〇〇ドラセナなどという名前が付いていてややこしいものもあるので、植え替えの時に地下茎を確かめてみると良いですね。
コルジリネの育て方①日当たり・水やり
さて、それではここからはコルジリネの育て方について触れていきます。この木の育て方は簡単。耐寒性が弱いといわれていますが、品種を選ぶことで冬越しの難易度をぐんと下げることもできます。日常的なお世話からご説明します。
コルジリネが好きな場所
暖かい場所原産であるため、日当たりは良い方が良いだろうとつい思ってしまう場合があります。この植物、実は直射日光がとっても苦手です。葉焼けして見た目がとても悪くなります。観葉植物には見た目は重要ですね。
普段置いておく場所には強い日当たりの場所は避けて、半日陰の状態で育てられるところを選ぶのがベストな選択です。
コルジリネの生育温度
適した生育温度は、多くの品種が10度以上30度以下。10度より低いと木が休眠をはじめ5度を下ると絶えてしまうこともあります。逆に暑さも重要で40度以上になると葉焼けが顕著に現れるという特製を持っています。40度を超えなくても真夏はよしずや遮光ネットなどの下に入れて管理しましょう。
コルジリネの耐寒性は低い
観葉植物は全般的に耐寒性が低いので、冬はできれば室内に入れて管理したいところです。庭木として冬も戸外に置く場合は耐寒性の高い品種を選びましょう。赤くシュッと伸びた葉先が扇型に広がる姿が美しい、オーストラリスレッドスターは耐寒性も高く庭植え用の人気種類です。
コルジリネの水やり
水やりの方法は、春から秋の間は他の植物と同様に土が乾いていたら水をあげるという水やりで十分です。冬場は水やりを控えて乾燥させることで樹皮の耐寒性をあげることができます。できるだけギリギリまで水をあたえずに管理すると良いですね。
コルジリネの育て方②植え方・植え替え
新しく買ってきた株や何年か育てて大きく成長したものは鉢の大きさが合わなくなっていることもよくあります。これらの植え方や植え替え方法はどのようにしたらよいのでしょうか。
コルジリネの植え替えの時期
庭への植え付け、鉢替えなどの植え替えに適した季節は春から秋。具体的には5月～9月で盛夏を覗いた頃におこないます。鉢植えの場合は鉢がパンパンになったら。間隔は2～3年毎が望ましいです。
コルジリネの植え替えのやり方
用土には水はけの良いものを使います。鉢植えの場合は穴に網を置いてから底に小石を薄く敷き詰めその上に土を入れるようにしてください。元肥を施す場合は緩効性肥料を根につかないところへやりましょう。
コルジリネの植え替えの注意点
先ほどドラセナとの違いで原産地について触れましたね。庭木に植え替えできるかできないかは、この原産地が大きく関わってきます。オーストラリア原産のコルジリネは庭木にすることも可能です。
いっぽう、同じような赤ドラセナは耐寒性が低いため庭木にすることはできません。植え替えにも原産地のチェックをしましょう。
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コルジリネの育て方③増やし方
高木となるコルジリネ。すぐに鉢いっぱいになって背も伸びてきた。もっと小さなサイズのものが室内に欲しい。そんなときには自分で増やして手に入れましょう。
コルジリネの増やし方①挿し木
増やし方のひとつめは、挿し木でおこなう方法です。挿し木の時期は植え替えの時期と同じ成長期である5月から9月。こちらも盛夏は除きます。茎も葉も新しい部分を、葉7枚程度ついている状態で切り取って挿し穂にしてください。
赤玉土を入れたポットや鉢に植えてたっぷりと水をやり、根が付くまで水切れをしないよう注意しながら日陰で管理します。
コルジリネの増やし方②茎伏せ
もうひとつのやり方は、葉がついていない茎を使う方法です。これは茎伏せという方法でとても簡単なやり方です。使う土は同じく赤玉土が良いでしょう。茎を横向きに土の上に置き、半分ほど埋めた状態にして水やり管理を続けます。
こうすることで、根や葉が出てひとつの株として成長します。(写真はモンステラの茎伏せ)
コルジリネの育て方④剪定と切り戻し
葉もよく茂るコルジリネ。元気なのは良いのですがあまりに葉が茂りすぎると風通しが悪くなり病気や株が弱る原因になってしまいます。適度な空間を開けるように、時々剪定してあげましょう。
コルジリネの剪定は
剪定の時期は秋頃からがおすすめです。月でいうなら9月～11月が向いています。成長している途中に剪定してしまうことで、光合成の邪魔をするのを防ぎます。
コルジリネの剪定のやり方
やり方は簡単で込み入っていると思う場所の葉を、清潔なハサミで切っていくだけです。場合によって茎ごと切ってしまっても良いでしょう。枯れた葉であれば、ハサミを使わず下方向に引っ張って取れます。こちらでも株がスッキリしますので、合わせて行いましょう。
コルジリネの切り戻し
背が高くなりすぎたコルジリネ。元に戻すために切り戻しをしましょう。やり方は切って挿し木をするのと同じ方法でおこないます。残りの茎も茎伏せとして使えますので増やし方＝切り戻しと考えるとよいですね。
コルジリネの育て方⑤花
観葉植物なので普通は葉を愛でるものですが、一度は花を見てみたいと思う気持ちは誰にでもあるでしょう。コルジリネの花は薄紫からピンク色をしています。
コルジリネの花の時期
花の時期は春に咲きます。釣鐘型のかわいらしい花が1本の茎に重ならないように付いて咲きます。葉を見る植物なのであまり気にしない人も多いですが、よく見てみるとなかなか趣がある形をしているのがわかるでしょう。
コルジリネの花言葉は「幸福な交際」
この花にはとても素敵な花言葉が付けられています。それは幸福な交際というもの。ハワイでは神聖な木でもあるコルジリネ。神様の祝福を受けて、ずっと幸せが長続きしてして欲しいカップルに贈るのに良い観葉植物です。
コルジリネの育て方⑥枯れる原因
常緑樹であるコルジリネ。常緑樹といってもまったく葉が枯れないわけではありません。生きているものには寿命がありますので、植物の葉も人の髪のように生えては寿命で枯れていくのは当然です。それ以外で突然葉が枯れる。これは寿命とは違う別の理由を考えた方が良いでしょう。
コルジリネが枯れる
元気だったコルジリネの葉が何枚も枯れ始めたら、何か問題が起こった証拠です。考えられることはふたつあります。
枯れる原因①根腐れ
枯れる理由のひとつめは根腐れです。根腐れが起こる原因はふたつあって①水の与えすぎ。②土の水はけが悪い。このどちらかの場合がほとんどです。心あたりがある方は枯れた葉は戻らないので切り取ってしまってから、水はけの良い土に植え替えるか水やりを加減して様子を見てください。
枯れる原因②寒さ
冬の寒さや夏の暑さによって葉が枯れることがあります。これは葉全体でなく葉先が枯れる症状としてあらわれることもあります。この場合も枯れた葉先はハサミでカットとして温度管理を見直してあげてください。
枯れるほどではないが
常緑樹であるコルジリネは、冬も室内できれいな姿を見せてくれます。常緑樹の冬の室内管理で注意したいのがハダニです。暖かい室内では季節に関係なくこの虫にやられて葉色が悪くなります。葉水をあげることで虫を流し駆除することができるでしょう。ひどいときには薬剤散布も考えてみてください。
まとめ
美しいコルジリアを育てよう
コルジリアにも種類があって耐寒性が強く庭木にできるものとそうでない品種がありました。その見分け方に原産地が役立つというのは、あまり出回っていない情報なのではないでしょうか。
植物の原産地は育て方の大きなヒントになります。コルジリア以外の植物でも困ったときは原産地を見てそこはどんな天候や気温、湿度がある場所か考えてお世話をすると改善策が見つかる場合があります。
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