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観葉植物「クロトン」の育て方!季節に合わせて上手に成長させるコツを解説!

クロトンの別名は「変葉木(へんようぼく)」。バラエティ豊かな葉模様が楽しめることから名付けられ、観葉植物として人気の高い植物です。クロトンは南国生まれなので日本の冬が苦手。クロトンの夏越しや冬越しのコツ、育て方や増やし方のポイントをご紹介いたします。
更新: 2022年1月15日
Yukari.S
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クロトンってどんな植物?

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クロトンは、マレー半島や太平洋諸島の暖かい地域を原産とする常緑植物です。樹高は50~250センチにもなります。日本では、観葉植物として人気が高く、お部屋に飾ると南国の雰囲気を味わうことができます。クロトンは暖かい地域の植物なので、日本の冬は苦手。上手に冬越しさせて、クロトンを長く栽培・鑑賞しましょう。 

乳白色の樹液に注意

クロトンの茎や幹を切り取ると、なかから乳白色をした樹液が出てきます。この樹液が肌につくと、ひとによっては皮膚がかぶれることがあるので注意しましょう。クロトンの剪定などお手入れをするときは、ゴム手袋を装着するのが安心です。

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クロトンの花の特徴

クロトンの花は、7~8月ごろに開花します。クロトンの花の色は白。細長い花びらが真ん中から放射状に出て、たんぽぽの綿毛を思わせるような面白い形をしています。クロトンの花は雌雄同株です。

クロトンの葉の特徴

クロトンの葉っぱは、種類によって色や形がさまざまであることから、クロトンは別名「変葉木(へんようぼく)」と呼ばれます。クロトンの葉っぱの色は、明るいグリーンのものや、赤や黄色、白、紫色が混じったものなどさまざまです。

また、葉っぱの形も、長細いものから、楕円形、円形のものなど色々です。同じクロトンの仲間とは思えないほどバラエティに富んでいるので、気に入ったものを探すのも楽しいでしょう。

クロトンの基本データ

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科名属名

ウダイグサ科コディアエウム属

学名

Codiaeum variegatum

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和名

クロトン

別名

変葉木(へんようぼく)

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英名

garden croton

原産国


マレー半島、太平洋諸島

クロトンのおすすめの種類

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クロトンにはとても多くの種類があります。お部屋の雰囲気やお好みに合わせてチョイスしましょう。おすすめの種類5選をご紹介いたします。

おすすめの種類1・ラセンクロトン

ラセンクロトンは、やや細長い葉っぱのクロトンです。鮮やかなグリーン色をした葉っぱは、時間の経過とともに黄色に変色し、トロピカルムードを醸し出してくれます。

おすすめの種類2・エクセレント

エクセレントは、個性的な葉っぱの形と、なんとも言えないニュアンスカラーが素敵なクロトンです。グリーンや黄色、赤が入り混じった葉色を見ているだけで癒されます。

おすすめの種類3・ダルマ

ダルマは、丸い葉っぱの形が可愛らしい印象をもたらしてくれるクロトンです。鮮やかなグリーンとクリーム色のツートンカラーも明るく素敵です。

おすすめの種類4・タマラ

タマラは、落ち着いたイメージのクロトンです。大きめの葉っぱはややカールしています。葉っぱの色はややグレーがかったグリーンと落ち着いたクリーム色。お部屋をシックに彩ります。

おすすめの種類5・ブッシュアンドファイヤー

ブッシュアンドファイヤーは、個性的なクロトンです。赤や紫、グリーン、クリーム色といったさまざまなカラーが混じりあった大きな葉っぱが印象的。ほかにはない観葉植物を探している方にもぴったりです。

クロトンの育て方1・土づくり

クロトンは、水はけのよい土壌を好む植物で、水はけの悪いところでは根腐れを起こして枯れてしまうことがあります。小粒の赤玉土に腐葉土や鹿沼土を少し混ぜたものを準備しましょう。市販の観葉植物専用の土を用いてもよいでしょう。

クロトンをはじめとする観葉植物はお部屋に飾って楽しむものです。クロトンを植え付けた土の表面に、化粧砂など無機質な土をかぶせておくと、コバエなどが発生せず衛生的でおすすめです。

クロトンの育て方2・肥料

クロトンは、とても強い植物なので、それほど肥料を与えなくても枯れてしまうようなことはありません。クロトンの成長を早めたい場合には、肥料を少し与えるとよいでしょう。だいたい2週間に一回の割合で、観葉植物専用の液体肥料を与えましょう。

なお、クロトンは春から秋にかけては成長期なので、肥料を与えますが、冬の成長が緩慢になる休眠期には肥料を与えません。冬のクロトンの休眠期に肥料成分が多いと、クロトンが枯れてしまうこともあるので注意しましょう。


クロトンの育て方3・水やり

クロトンの水やりは、春から秋にかけてのクロトンの成長期と、冬のクロトンの成長が緩慢になる休眠期とで変化させます。また、クロトンをはじめとする観葉植物には、根元への通常の水やりに加えて、葉水をおこなうと効果的です。

葉水とは、霧吹きで葉っぱに水を吹きかける水やり方法です。葉水をおこなうと、クロトンがより生き生きとし、また葉っぱについているホコリなどが落ちるので、クロトンを美しく保つことができます。

春から秋の成長期の水やり

クロトンの成長期の目安は15度を上回るかどうかです。15度を上回る春から秋のあいだは、クロトンを植えている土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。

冬の休眠期・冬越しの水やり

クロトンは外気温が15度以下になると、成長が緩慢になり休眠期にはいります。休眠期にはいったクロトンはあまり水を必要としません。クロトンは、冬の休眠期のあいだ乾燥させて内部の樹液濃度を高くすることで耐寒性をアップさせられます。

逆に休眠期に水を与えすぎると、クロトンが弱り枯れてしまうこともあります。クロトンを植えている土の表面が乾いて2~3日経ってから水やりをしましょう。
 

クロトンの育て方4・場所

クロトンは、日当たりのよい風通しのよい環境を好む植物です。クロトンはおひさまの光が大好きなので、季節を問わずできるだけ直射日光の当たる環境で管理するように工夫しましょう。

春から秋の成長期の置き場所

クロトンは、春から秋の暖かい時期には屋外に出して直接おひさまの光を浴びさせましょう。ただし、冬のあいだ室内に置いていたクロトンを、急に外に出すと刺激が強く、クロトンの葉っぱが葉焼けしてしまいます。春のはじめは、クロトンを少しずつ屋外の太陽の光に慣らしていきながら、徐々に外に置く時間を増やしていきましょう。

冬の休眠期・冬越しの置き場所

クロトンは、冬の休眠期も基本的に太陽の光の届くところで管理します。ですが、屋外では寒いので、室内に取り込みましょう。置き場所としては窓際などやわらかい日差しの届くところがベストです。ただし、室内に置くときは、エアコンなどの風が直接クロトンに当たらないように注意しましょう。葉っぱが傷んで枯れてしまうことがあります。

クロトンの育て方5・植え付け

クロトンの植え付けに適した時期は、春から夏にかけてです。クロトンは寒さに弱く冬は休眠していますので、しっかり外気温があがってから植え付けしましょう。

植え付けたいクロトンを育苗ポットなどからすぽんと抜き取り、新しい鉢に植え替えます。植え替えたクロトンがしっかり根付いて安定するまで、日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう。

クロトンの育て方6・植え替え

クロトンは、強健な植物でぐんぐん根っこを伸ばすので、根詰まりを防ぐために定期的な植え替えが必要です。だいたい1~2年に1度の割合で植え替えをします。クロトンの植え替えに適した時期は、5~6月ごろです。しっかり暖かくなってから植え替えしましょう。

これまでよりひとまわり大きな鉢を準備して、クロトンを植え替えます。植え替えたクロトンがしっかり根付いて安定するまで、日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう。

クロトンの育て方7・剪定

クロトンの剪定に適した時期は、成長の盛んな5~8月ごろです。クロトンを観察して、あまりに混みあった葉っぱや茎を剪定ばさみなどで切り取ります。また、不要な茎は根元から手で抜き取るように剪定してもよいでしょう。

大きくなりすぎて樹形をしっかり整えたい場合は、茎を3分の1くらいに切りつめて思い切って剪定しても大丈夫です。こまめに剪定することでクロトンを蒸れから防ぎ、害虫の発生を防ぐことができます。

クロトンの育て方8・病気

クロトンは、それほど病気の心配はありません。

クロトンの育て方9・害虫

アブラムシ


クロトンには、アブラムシが発生することがあります。アブラムシは春の暖かい時期に発生しやすい害虫で、群生してクロトンの葉っぱや茎に寄生して、クロトンの栄養分を吸い取ってしまいます。

アブラムシに吸われた部分は白っぽく変色し、放置しておくと枯れてしまうこともあります。またアブラムシの出す排泄物は、ほかの害虫が好む甘い香りを漂わせます。二次被害を防ぐためにも、アブラムシを見つけたらすぐに駆除しましょう。

ハダニ

クロトンには、ハダニが発生することがあります。ハダニはとても小さいうえ、クロトンの葉っぱの裏に発生することが多く発見が遅れることがあります。

気づいたときには、クロトンの栄養分をかなり吸い取られたあとでクロトンが枯れてしまう危機に陥ることも。クロトンをこまめに観察して、ハダニを見つけたらすぐに駆除しましょう。ハダニ発生には、日々の葉水も有効です。

ナメクジ

ナメクジは、葉っぱや花芽など植物のやわらかい部分を好む害虫です。食欲旺盛であっという間にクロトンを食べつくしてしまいます。また、成長点をナメクジに食べられてしまうとクロトンは枯れてしまいます。とくに屋外でクロトンを管理していると、ナメクジが発生しやすいので注意しましょう。

カイガラムシ

クロトンは、カイガラムシの被害にあうこともあります。カイガラムシは群生して発生することが多く、クロトンの葉っぱや茎に寄生し、クロトンの栄養分を吸い取ります。カイガラムシに襲われるとクロトンが枯れてしまうことも。

カイガラムシを見つけたらすぐに駆除しましょう。なお、カイガラムシはとても硬い殻に覆われた害虫で、市販の殺虫スプレーなどを吹いてもあまり効果的ではありません。カイガラムシは、ブラシなどでこそぎ落としましょう。

クロトンの増やし方1・挿し木

クロトンの増やし方のひとつめは挿し木です。挿し木は成功しやすい増やし方です。挿し木による増やし方に適した時期は、5~8月ごろです。クロトンは寒さが苦手なので、しっかり外気温が高くなってから挿し木すると成功率がぐんとアップします。

まず、育てているクロトンから、程度のよい茎を10センチくらい切り取り挿し木用とします。葉っぱは2枚くらい残して取り除きましょう。挿し木用の茎を水に数時間つけておきます。

挿し木用の土を入れた育苗ポットなどに、茎を挿し木します。挿し木したものから発根して安定するまで、直射日光の当たらない風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう。

クロトンの増やし方2・株分け

クロトンの増やし方の2つめは、株分けです。育てているクロトンが大きく成長したら、ぜひ株分けによる増やし方にチャレンジしましょう。クロトンの株分けによる増やし方に適した時期は、5~8月ごろです。植え替えの際に一緒に株分けすると便利です。鉢を2つ以上準備します。

株分けしたいクロトンをすっぽりと鉢から抜き取り、手や剪定ばさみなどで根っこを株分けし、新しい鉢に植え替えます。株分けした株がしっかり根付いて安定するまで、直射日光の当たらない風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう。

クロトンはおすすめの観葉植物

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クロトンは、「変葉木」との別名がつくぐらいバラエティ豊かな葉っぱが魅力的な観葉植物です。クロトンは暖かい地域原産で、夏の暑さには強いのですが冬の寒さにはめっぽう弱いです。クロトン栽培のコツはずばり上手な冬越し。冬のあいだ室内の暖かいところで管理することが冬越しのポイントのひとつめです。

また冬のあいだは水や肥料を控えることが冬越しのポイントのふたつめです。冬越ししたクロトンは、春から夏にかけて新芽を出しながらまたぐんぐんと成長し、見るものにパワーを与えてくれるでしょう。

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