和綴じの方法とは?自分で簡単にできる製本のやり方や綴じ方をご紹介!

和綴じの方法とは?自分で簡単にできる製本のやり方や綴じ方をご紹介!

和綴じは難しそうと思っていませんか?実は作り方を覚えてしまえば誰でも自分でできる簡単な製本のやり方です。基本のやり方を覚えればその応用でいろいろな種類のおしゃれな綴じ方もできます。今回は自分でできる和綴じ製本の方法を図入りで解説していきます。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.自分で作る和綴じ製本について
  3. 3.自分で作る和綴じ製本の方法・用意するもの
  4. 4.和綴じのやり方・作り方種類①基本の綴じ方
  5. 5.和綴じのやり方・作り方種類②康煕の綴じ方
  6. 6.和綴じのやり方・作り方種類③亀甲の綴じ方
  7. 7.和綴じのやり方・作り方種類④麻の葉の綴じ方
  8. 8.和綴じのやり方・作り方種類⑤その他の綴じ方
  9. 9.和綴じの種類・応用例
  10. 10.まとめ

はじめに

自作で和本を作ってみよう

インターネットでプリントアウトしたものや学校や趣味の教室のプリントなどの整理をどうされていますか?クリアファイルに保存したりクリップ留めして置くのもよいですが、自分で簡単に本が作れたらよいと考えたことはありませんか?自作の本の作り方は、やってみると意外と手間もかからずにできてしまいます。

簡単な方法で製本できる和綴じ

プリント類をまとめて製本しようとするとき、まず考えつくのがホチキス留めして製本テープなどでその部分を隠す洋風の製本方法。これも良いのですが、紙が多いとホチキスで留まりきれないこともあります。そんなときにおすすめしたいのが、糸と針だけでつくれる和綴じという紙を留めていくやり方です。作り方もシンプルなので、針と糸が扱える方なら子供でも作れます。

自分で作る和綴じ製本について

和綴じ製本とは

和綴じと聞いてもどのような製本方法なのかピンとこない方もいらっしゃるかも知れませんね。和綴じとは古い日本の書物の作り方です。2つに折った和紙に表紙を付けて丈夫な糸でとじていきます。題せんと呼ばれるタイトル紙を貼って仕上げる、少しの材料と道具で仕上げる製本方法です。

おしゃれな和綴じ製本

和綴じ製本の方法は簡単にできるというだけでなく、おしゃれな本に仕上げることも可能です。表紙の紙や題せんの紙、中の紙も和紙などにこだわって作ってみると初めての方でも本格的な和本づくりが楽しめますよ。自分の好きな大きさで、お好みの枚数にして素敵な和風の本を作ってみませんか?簡単にできる基本の作り方から応用まで解説いたします。

自分で作る和綴じ製本の方法・用意するもの

和綴じの材料

和本を作るときの材料は、表に貼る紙(できれば厚手のものが良い)、各ページとなる紙、糸と針となります。穴あけも必要なのでその道具も用意してください。なければわざわざ購入せずともコンパスの先でも穴あけには十分です。ページの中の紙は、和綴じでは半分に折って袋とじにしています。より本格的に仕上げたいという方は、出来上がり寸法の倍の大きさの紙を用意して半分に折って使いましょう。

和綴じの糸

和綴じに使う糸として市販されているものは、絹(正絹)か麻の素材でできています。本は開くと閉じるを日常的に繰り返して使うものなので、糸はしっかりしたものの方が向いています。練習用であれば刺繍糸でも代用できますが長く使いたい、できれば修理をあまりしたくないと思うのであれば強さが心配。とじ糸にはそれなりにしっかりした絹糸で撚り(より)の強いものを用意しましょう。

和綴じにおすすめの糸

糸 ダルマ 家庭糸 細口

出典: Amazon
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製本用の絹糸はよいお値段で手が出にくい。近くの店では扱っていないなどの場合は、比較的手に入りやすい代用糸としてボタン付け糸をおすすめします。手縫いの糸の中では撚り(より)が強く強度が高い丈夫なもので、普通の手芸店でもほとんどの店舗で取り扱いがあります。万が一無い場合でも取り寄せてもらえます。

和綴じのやり方・作り方種類①基本の綴じ方

自分で作る本作り方法、和綴じのやり方でまず最初に覚えるとよいのがこれ。たくさんの綴じ方種類のベースとして使われている四つ目綴じと呼ばれる作り方です。穴が4つあるので四つ目といいます。本の大きさによってはこの穴の数を変える作り方もありますが、多くはこの4つ目を基本として装飾を加えていきます。

四つ目綴じの穴あけ

自作の本作りは穴あけからはじめます。まずは、表と中の紙のずれがおこらぬようにぴったりと合わせ、文字の方向が間違っていないことを確認してから始めましょう。穴あけ間隔は紙の端から1.5cmほど内側に入ったところに1つ、反対側の端からも同じように1.5cm入ったところに1つ。その間を3等分に分けたところに2つの穴を開けます。穴はまっすぐに。怪我にはくれぐれも注意して作業をしてくださいね。

自作の和綴じのやり方①

穴が4つ作れたら、早速糸を針に通してとじ付けをやっていきましょう。とじ始めは中の紙の真ん中あたりのページから針を入れてはじめます。最初は、上(表紙側)に針を出し本の背にあたる部分に糸を渡して下(裏表紙側)の穴からまた上の穴へ戻ってきます。

自作の和綴じのやり方②

上の穴から出た糸を隣の穴へと渡します。針を上から差して下に出します。このとき、糸が変によれていないか、確かめながらひとつひとつ作業を進めていきましょう。後から直そうとすると収集がつかずに初めからやり直しになってしまうこともあるからです。丁寧にやった方ができあがりも美しく満足できる物に。ここまでで、針と糸は下にあります。

自作の和綴じのやり方③

裏表紙側にある針と糸をねじれに注意しながら上へ持ってきます。上の穴から挿し、また下の穴へ戻します。これで2本めの背に渡った部分ができます。

自作の和綴じのやり方④

こちらの図は裏表紙側から見たものです。図では緑色になっている部分は裏表紙としています。裏から見て隣の穴へと糸を渡して下の穴から上の穴へと針を挿します。あとはやり方1に戻ってこの繰り返しで端まで行き、同じことを繰り返して戻ってくるときれいな和綴じのできあがりです。

自作和綴じの糸はしの始末

とじ始めの糸ととじ終わりの糸は本のページの中でかた結びにして目立たないよう始末します。ただ結ぶだけですが、やり方がわからないという方は、上の動画の5分あたりからを参照してください。

和綴じのやり方・作り方種類②康煕の綴じ方

自作の和本作りはとっても簡単でしたね。ここまでが初歩的なやり方で、これにまた装飾を加えた素敵な作り方もあります。もう少し凝った本にしてみたいという方は、ここからの数種類の作り方にも挑戦してみてはいかがですか。まずは康煕(こうき)綴じというシンプルな装飾が付いたやり方から解説します。

康煕(こうき)綴じの考え方

康煕綴じは中国の皇帝の名前が付けられた綴じ方です。先ほど往復して仕上げる半分までいったところで少し付け加えるだけ。帰ってくるとき角に装飾と丈夫さを加える綴じ方をして、最後にまた角に同じ綴じ方をして終わります。少しの手間できれいさと丈夫さが加わるのでおすすめです。

康煕綴じの作り方①

両角に補強と飾りの糸が渡るので、図の位置にふたつ穴を追加してください。穴を開ける場所はほぼ中央。1.5cmで最初の穴を開けたのであれば、7.25cmのあたりになります。

康煕綴じの作り方②

番号が振ってあるところ以外の糸は1つ目のやり方と全く同様になります。端まできたら戻るときに番号順に糸を通して綴じていきます。上にある針と糸をまず新たに開けた中央の穴から下に向かって通します。糸を本の背を回ってまた上から下へ。横を通ってまた上から下へと針を通すと図のような形に綴じられます。

康煕綴じの作り方③

裏表紙側から見て図の通りに糸が渡るように、ねじれに注意しながら下の穴から上の穴へと針と糸を通して斜めの糸を渡します。これで角の紙が傷まないような補強と装飾ができる康煕綴じの完成です。あとは綴じながら戻ってきて、反対側の角でまた同じ方法を左右対称になるように綴っていきます。

和綴じのやり方・作り方種類③亀甲の綴じ方

次に解説していくのは亀甲綴じ(きっこうとじ)です。このやり方からは開ける穴の個数が増えていきますので紙の種類によってはあまり間隔が狭いと破れてしまうこともあります。そうならないように、しっかりした紙で作るのがおすすめです。

亀甲綴じの穴あけ

亀甲綴じ用の穴は基本形の穴を中心として背側に等間隔に2つの穴を加えた物になります。正三角形になるような穴の配置にしてもよいですし、紙の強度が心配な場合は少し内側にずらして二等辺三角形になってもかまいません。

亀甲綴じの作り方①

①ページの真ん中から針を表側に出してきたものを背を渡して下から上へと針を移動させます。②新たにあけた穴のひとつに上から下へと針を刺します。③背を渡して2で針を通していったのと同じ穴の上から下へとまた針を通します。ここから図が前後しますが申し訳ありません。下を見てください。④では裏側から出ている針と糸を最初の穴を通し上へと戻しています。これで、針と糸は上側、中央の部分から出ていることとなっています。

亀甲綴じの作り方②

右側のやり方と同じことを左側にもおこないます。⑤新しく開けたもうひとつの穴に上から下へと針を通します。⑥背を渡してまた5と同じ所に上から針を入れ下へ。⑦最後に下にある針と糸を最初の場所に下から上へと刺すと亀甲綴じの装飾が出来ます。あとは基本と同じやり方で隣へと糸を渡しつつ順に移動していきます。

和綴じのやり方・作り方種類④麻の葉の綴じ方

自分で本にする手法として最後に解説していくのは麻の葉綴じというやり方です。四つ目綴じと亀甲綴じを合わせたようなやり方になります。どちらの綴じ方も出来たという方にとっては難解なところはなくすいすいと進められるやり方です。基本からこちらへ間を飛ばして進んだ方は、わからないところがあったなら少し戻ってやり方を参照してくださいね。

麻の葉綴じの穴あけ

まずは、四つ目綴じから足す穴の開け方です。穴同士の真ん中に5つ穴を足すようにすると仕上がりがきれいに見えます。中3つと端の間隔が違うので気になるという方は、最初の穴あけをするときにほぼ5つに分けるように長めに間隔を取るとよいでしょう。

麻の葉綴じの作り方①

麻の葉綴じは康煕綴じに仕上げてからやるのが一般的で簡単な方法です。まずは、基本のやり方で最初に針を出すところにページ中央から針を出してきます。①新たに開けた穴に上から刺し下へ針と糸を出し②下にある糸を背を渡して上へと持ってきて、さきほどと同じ穴に上から下に刺します。③(下図参照)下にある針と糸を基本の4つ穴のうちの隣へと通して上へと戻してください。

麻の葉綴じの作り方②

④3で上へと戻ってきた糸を新たに開けた中央の穴へと上から下へ、隣に戻して斜めの糸を作ります。それをさらに次の穴へと渡して最後の斜めの糸も完成。あとはひとつひとつを完成させずに、上斜め、背を通して下斜めと端まで行き、往路でここまでの隙間を埋めるように同じことを繰り返して完成です。

和綴じのやり方・作り方種類⑤その他の綴じ方

その他和綴じの種類①三つ目綴じ

ここで、四つ目綴じ以外のもっと簡単な綴じ方もご紹介しましょう。穴の数が3つになる三つ目綴じです。小さな本を製本するときに使うといいですね。

その他和綴じの種類②大福帳綴じ

もっと小さな本や縦長の本を自分で製本するなら、大福帳綴じという2つ穴を開ける方法をおすすめします。大福帳とは時代劇で商人が腰からぶら下げている帳簿のこと。その綴じ方として使われていたのでこのような名前になりました。

和綴じの種類・応用例

応用綴じ

麻の葉と亀甲の応用の綴じ方です。穴を開ける場所によっていろいろと変化ができてきます。慣れてきたらいろいろと自分のオリジナルな綴じ方を考えてみるのも楽しいですね。

オリジナル

そんなオリジナルの綴じ方のひとつが、こちらの文字を作る綴じ方です。和綴じでもこのように仕上げると和洋折衷で面白い作品ができあがります。

まとめ

和風製本を試してみよう!

出典: https://www.amazon.co.jp/%E5%92%8C%E7%B6%B4-WATOJI-NOTE-doho-wa-004-%E5%92%8C%E7%B6%B4%E3%81%98%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88-%E9%9D%92/dp/B015B4O0VY

和風な本作りが楽しめる和綴じのやり方はいかがでしたでしょうか。どうやって作るのだろうと思っていた本の作り方がわかりましたね。綴じ方は和風といっても、紙を変えたりオリジナルな穴あけにすることで洋風にもアレンジできます。和もの好きな方でなくても、手軽な本作りの方法として取り入れてみてくださいね。

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佐藤3
ライター

佐藤3

ガーデニング、DIYを中心として自分の経験を活かして執筆中!多くの人の役に立つ記事を心がけています。


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