和紙で彩るお正月を楽しもう!
お正月、子供たちにとって何よりも楽しみなのは「お年玉」ですよね。きれいなお年玉袋は喜びを増してくれそうです。実は買わなくとも意外と簡単に自分でも作れてしまうことをご存知でしょうか。100均に行くとかわいい千代紙や和紙の折り紙がたくさん売られています。きれいな水引も100均で手に入ります。ここでは簡単に作れる紙の小物をご紹介いたします。新年を彩る和紙や千代紙を使った手作りのぽち袋や箸袋で、お正月を楽しみませんか?
ぽち袋の由来
ポチ袋の「ポチ」は、関西の方言で芸妓や茶屋女にあげる祝儀のことであった。祝儀を「ポチ」と呼ぶようになった由来は定かではないが、非常に少ないことを「これっぽっち」というように、「ポチ」には「小さな点」や「ほんの僅か」という意味がある。
折り紙で作るぽち袋の作り方①
封筒型ぽち袋の作り方①
一番シンプルな封筒型のぽち袋です。切って貼るだけの簡単手作りです。かわいい千代紙や和紙などいろいろ作りたくなりますね。マスキングテープを貼ってデコレーションしてもかわいいです。アレンジを考えるのも手作りの楽しいところです。出来上がりは縦10㎝、横6㎝くらいです。3つ折りにしたお札がらくらく入ります。お年玉袋以外にももちろん小さなメモを入れて、小さな封筒としてもお使いいただけます。
作り方の手順
15㎝四方の折り紙を上のように切ります。左から4.5㎝、右から4㎝、上部は2.5㎝、下部は2㎝で上下の蓋の部分は斜めにカットします。(大体で大丈夫です。)裏側に直接鉛筆などでうっすら線を引いて切っても良いです。たくさん作るときは厚紙で型紙を一つ作っておくと作業が楽です。
左右を折り、重なり部分をのりなどで貼ります。右が上になるようにしましょう。
下の部分を折り上げてのりで貼ります。
上を折り下げて出来上がりです。
上の画像のように水引を巻いてもかわいいです。2本取りにした水引を2組用意し、片方を一つ結びにします。結び目にもう片方を通して一つ結びにし、後ろで2組を結んだだけです。後ろ側は結ばずにマスキングテープで巻いて固定しても大丈夫です。
折り紙で作るぽち袋の作り方②
封筒型ぽち袋の作り方②
封筒型ぽち袋のアレンジです。折り紙を2枚使うとぐっとシックにお正月にぴったりのきれいな手作りのぽち袋になります。サイズを図らず、折ってから切る作り方をしています。出来上がりは縦10㎝、横6㎝くらいです。3つ折りにしたお札がらくらく入ります。一筆箋を入れてミニ封筒としてもご利用いただけます。
作り方の手順
折り紙を2枚用意します。上に重ねるほうを半分に切って中心より右に1㎝くらいずらして貼ります。
裏返して左側が短くなるように折り、上下は2㎝くらいずつ折ります。
中心の重なりをのりで貼って固定したら、上下の左右の角を斜めに切ります。上下の内側になっている紙を切り落とし下を折り上げてのりで留めます。上を下に折り下げたら出来上がりです。
プリントダウンロードを利用して
気に入った柄の千代紙が見つからないときは、フリー素材から好きな柄をダウンロードしてコピーして使うのもよいでしょう。ぽち袋そのものをダウンロードできるサービスもあるようですので探してみてはいかがでしょうか。また、年賀状用の素材集がセットになった雑誌に付録としてぽち袋がついていることも多いようです。
折り紙で作るぽち袋の作り方③
正方形のぽち袋の作り方
2枚の折り紙を貼り合わせて長方形を作り、折りこんで作ったぽち袋です。斜めになっているところに小さな紙やモチーフを挟んでもかわいいです。お年玉袋以外にも硬貨や小さなお菓子を入れても喜ばれます。出来上がりは7㎝四方になります。お札は3つ折りがぎりぎり入るか、少し折らないと入らないかくらいの大きさです。
作り方の手順
2枚の折り紙(千代紙や和紙)を2枚、1cm程重ねて貼り合わせます。
横長において上1/3くらいのところを下に折り下げ、その紙に1cmくらい重なるように下の紙を折り上げます。
紙を4つ折りにして、折りあとをつけます。
裏返して右側を内側に折ります。
折った側を斜め上に折り上げます。
ひっくり返します。
左側を右側に斜めに折り上げます。
上の部分を後ろ側に折ります。
下側を右上に斜めに折り上げます。
下側の角を上の斜めの部分に差し込んで出来上がりです。シンプルな無地の千代紙や和紙で手作りしてみましょう。
折り紙で作るぽち袋の作り方④
紅白のぽち袋の作り方
お正月らしい紅白で包んだお年玉袋です。小さいので、硬貨を入れて小さい子供にあげたり、小さなお菓子などちょっとしたものを入れて渡してもよさそうです。紅白以外にも様々な色や柄の千代紙や和紙で作れます。出来上がりは6㎝四方になります。お札は3つ折りにしてさらに半分に折らないと入りません。
作り方の手順
紅白の千代紙や和紙の折り紙を、上の画像のように少しずらして真ん中だけのりで留めておきます。
紙を1/3くらい下から折り上げます。上を重ねた時に白い色と赤い色が少しずつずれて見えるように、ぴったりにせず、ずらしながら折るときれいです。
上の紙を下に折ります。
ひっくり返して、横を3等分に折り、左側の紙の下に右側の紙を差し込み出来上がりです。重ね合わせたところにシールを貼っても素敵です。ここでは15㎝四方の正方形で作りましたがもっと大きな紙で作ってもよいでしょう。
折り紙で作る箸袋の作り方
折り紙を2枚重ねて作るシンプルな箸袋です。お正月はお客様をお迎えすることが多い機会、きれいな箸袋を手作りしておもてなししましょう。もちろん家族でおせちを囲むときにも、こんなきれいな箸袋があると縁起がよさそうですね。
作り方の手順
中に差し込む方の折り紙を縦に4等分にします。カッターを使うときれいに切れます。
外側になるほうの折り紙を右から2.5㎝位を折り、折り目に向かって左側を折ります。
先ほど4等分に切った紙の一枚を差し込みます。
下側を2㎝くらい後ろに折って出来上がりです。
細く切った紙を巻き付けてひと結びするとアクセントになります。
お箸を入れるとこんな感じです。挟み込む紙をもう少し幅を狭くして、斜めに折り返しても素敵です。新年の祝膳にぴったりの箸袋ができました。
折り紙で作る箸置きの作り方
折り紙をくるりと回しただけの簡単な箸置きです。いろんな柄や色で作って、新年の食卓を彩りましょう。
作り方の手順
折り紙を半分に切ります。縦に三つ折りにします。
右から3㎝のところに下から半分くらいまではさみで切込みを入れます。次に左側の3㎝のところに上から半分くらいのところまではさみで切込みを入れます。
くるりと輪にして、切り込みどうしを差し込んで出来上がりです。幅や長さを変えてお好みにアレンジしてもたのしいです。金、銀の折り紙を使っても新年らしさが出ます。
水引の簡単お正月飾り①
一輪挿し飾り
水引を結んだだけの簡単な飾りです。松や南天などお正月らしい物を生けると見栄えがします。上の画像は榊です。
作り方の手順
ダイソーで買った水引です。90㎝で20本くらい入っていました。
水引を45㎝位にカットします。ここでは3本で作っていますが、たくさん束ねるともっとお正月らしくゴージャスになります。水引は指の腹で2~3回しごいて扱いやすくします。水引を上の画像のようにわっかにします。
上になっているほうをくぐらせて結び目を作ります。
水引を引いて引き締め、輪を小さくしたら反対側の先を束ねて輪に通します。一輪挿しに巻いて、長さを決めたら余分は切りそろえて出来上がりです。
水引の簡単お正月飾り②
水引のグラスホルダー
見栄えがする割には簡単に作れる水引の正月飾りです。小さく作るとグラスホルダー、大きく作るとお盆やお皿の飾りになります。鉢飾りや花瓶の飾りにしても素敵です。普段の小物がお正月らしい華やかさに変身します。
作り方の手順
2色の水引を必要な長さ+5㎝位の長さに切りそろえます。それぞれ束ねて指でしごいておきましょう。
水引を2つに折るように持ち(折り目をつけないようにしましょう)、片方の輪にもう片方の輪を入れて交差させ、片方の束の端をくぐらせます。
束の端を交差させてマスキングテープで留めて出来上がりです。大きく作って、束をねじり、リースにしても素敵ですね。
水引の簡単お正月飾り③
淡路結びの箸置きと皿飾り
お正月にぴったりの縁起の良い結びであり、水引の代表的な結び方「淡路結び」を使った箸置きと、皿飾りで新年を彩りましょう。淡路結びは手が慣れてくると簡単にできるようになります。何個も作ると色とりどりで美しいお正月の食卓になります。
作り方の手順
水引を3本20~25㎝に切りそろえ、指でしごいておきます。3本をきれいに並べるようにして中央を持ちます。
右側が上になるように小さなわっかを作ります。重なりを指でしっかり持っておくと崩れません。この時、水引が崩れないように内側から水引を少しずつ引いて調整するときれいにできます。
左上に出ている水引を輪にして右側に重ねて、重なりを右手で持ちます。やはり、水引が崩れないようにそろえておきましょう。
重なりを左手に持ち替えて、左側の上に出ている水引を下側に向けて曲げ、右側の輪から上から下、下から上と縫うように左側に通していきます。
左側に抜けて水引を引いたら、左右の二つの輪を引きしめ、形を整えていきます。内側から水引がそろうように形を整えたら、左右の余分をハサミで切って出来上がりです。水引1本だけで作ってポチ袋に貼り付けてもかわいいです。こんなお年玉をもらったら子供が喜びそうですね。
どうしても淡路結びができないときは、上の画像のように一つだけ結び目を緩く作っておいても十分箸置きになります。結び目に箸先を通してお膳に添えておきましょう。
淡路結びの意味
明治以降に考えだされた比較的新しい結び方です。用途が一致していれば、花結び、結切り、あわじ結びどれを使っても構いません。関西では結切りとあわじ結びを分けて使う場合もあります。両端を持って引っ張ると、よりに強く結ばれることから今後も末永く良いお付き合いをお願いしたいという意味も持ちます。
和紙で彩るお正月を楽しもう!まとめ
ぽち袋を紙で作ろう!和紙で彩る簡単手作りのお正月を楽しもう!いかがでしたでしょうか。きれいなぽち袋は思い出に残りそうですね。難しそうに見える水引も、それほど難しくはないこともお判りいただけたのではないでしょうか。和紙や千代紙で作るぽち袋や簡単に結んだ水引を使って、新年をお祝いしましょう。
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