観葉植物の肥料アンプル(35mL*10本入)
シンゴニウムとは?
サトイモ科シンゴニウム属
熱帯生まれのシンゴニウムは、観葉植物の中でもおしゃれで綺麗な葉が人気を集めています。モンステラやポトスのように半つる性の特徴をもち、茎を伸ばして生長していきます。基本的な観葉植物の育て方のコツを押さえれば、初心者でも簡単に栽培することができるので、丈夫で育てやすい観葉植物と言えるでしょう。
シンゴニウムの種類
原産地である熱帯アメリカでは、約35種類のシンゴニウムが自生しているようで、日本では耐陰性が強く丈夫なシンゴニウム・マクロフィルムや、葉の表面が深緑で裏面が赤紫の葉色が特徴のシンゴニウム・チョコレート、 葉に白い斑が入るシンゴニウム・ピクシーやシルキー、ピンク色の葉が可愛らしいシンゴニウム・ピンクバタフライなどが販売されています。
シンゴニウムの育て方1.環境
シンゴニウムは半日陰がおすすめ
耐陰性があり、日陰でも育てることができますが、陽に当てることで株をより健康的に育てることができます。一日のうち3〜4時間日光に当たるような半日陰の場所がおすすめですが、直射日光によって葉焼けを起こすことがあります。葉焼けは全ての葉が枯れ落ちて、光合成できずシンゴニウムが枯れる原因にもなります。カーテンなどで遮光してあげると葉焼けを防ぐことができますよ。
シンゴニウムを冬越しさせよう
耐寒性が弱いため、気温が10度くらいになってきたら室内に移動に取り込んで冬越しをさせましょう。秋頃から生長が緩慢になり、冬には生長をストップさせて休眠をして冬越しをします。室内であっても温度が一桁になる場合には、エアコンや暖房器具を使って温度をあげてください。また、窓際は冷え込みやすく、湿気も多いので、室内でも冬越しさせる場所に気をつけてください。寒さに当たって枯れることのないように注意しましょう。
シンゴニウムの育て方2.用土
水はけのいい土
観葉植物は特に根腐れに注意する必要があります。室内では土の中が湿気でこもりやすいため、あらかじめ水はけのいい土作りをして、シンゴニウムの土の排水性、通気性をよくしましょう。土のブレンド例を挙げますが、赤玉土4:鹿沼土3:腐葉土3の割合で土を作ると、水はけがよくなります。それ以外にも、パーライトや川砂などを使用してみて、水はけのいい土作り心がけてください。
初心者は観葉植物用の土がおすすめ
シンゴニウムの土作りが不安に感じる方は、観葉植物専用の土がおすすめです。観葉植物用の土は、においが少なく、通気性と排水性に優れており、そのまますぐに使用することができます。初めて観葉植物を育てる方には特におすすめで、安心して植え付けや植え替えができるでしょう。
シンゴニウムの育て方3.肥料
シンゴニウムの元肥
植え付け時に元肥を施しましょう。緩効性化成肥料を1株に対し、1〜2つまみ入れて置きます。肥料が配合されている培養土を使った場合には、元肥を施さなくても大丈夫です。逆に肥料を与えすぎてしまうと、肥料焼けをして枯れることもあるので注意しましょう。
シンゴニウムの追肥
観葉植物の肥料アンプル(35mL*10本入)
追肥は生育期の春から秋に与えると、生育が更によくなります。シンゴニウムを大きく育てたい方には、追肥は必須です。緩効性化成肥料であれば、2ヶ月に1度、株元にひとつまみ与えます。液体肥料は肥料効果が持続しないため、10日に1度のペースで希釈したものを与えましょう。アンプルタイプは土に差し込むだけで大丈夫なので、希釈する手間が省けます。
シンゴニウムの育て方4.植え付け・植え替え
植え付け・植え替え時期
植え付けと植え替えに適した時期は、5月〜9月にかけての生育期です。休眠期である冬越し中は、根をいじってしまうと回復できずに枯れることがあるので、必ず適切な時期に植え付けや植え替えをするようにしてください。植え替えのタイミングは、鉢底から根が出てきたり、新芽がなかなか出てこない時などが植え替えどきです。植え替えず2年が経過したものは、根詰まりを起こしていることがあるため、早めに植え替えるようにしましょう。
シンゴニウムの植え方
一回り大きい鉢に鉢底石を敷き入れます。その上に土を敷き入れて、シンゴニウムを入れて植え付けます。この時に根に付いている古い土を、軽く落としておくといいでしょう。鉢の縁から4cmほどのスペースをあけておくと、水やりの際に土が流れ出る心配がなくなります。最後に土に棒を差し込んで揺すり、隙間にもしっかり土を入れ込んで終了です。
シンゴニウムの育て方5.支柱・手入れ
シンゴニウムの水やり
基本的な水やりの仕方は、土の表面が乾いてからになります。鉢底から流れ出るまでたっぷりと水やりをしましょう。シンゴニウムは湿気を好みますが、水のあげすぎには要注意です。根腐れをして枯れる原因になるので、必ず土が乾いてからあげるよう気をつけてください。冬越し中は水をほとんど必要としないため、1ヶ月に2回ほどの水やりで問題ないでしょう。
支柱を立てて絡ませよう
生長してくると次第につるが長くなっていくので、支柱を立てて誘引をしてあげましょう。支柱の立て方や、支柱への絡ませ方によっても見た目が変わってくるので、自分なりのアレンジをしてみてください。太い支柱を立ててクルクルと巻きつけるだけでもおしゃれですし、高さも出せて全体がボリュームアップして見えるでしょう。支柱を立てて行燈仕立てにしてみるのも素敵ですよ。
枯葉を剪定しよう
シンゴニウムは、葉が枯れる時や黄色くなった時に適宜剪定していきましょう。葉の付け根から切り取るようにしてください。また、風通しが悪く、密集しているところもすかし剪定をしてあげてください。病害虫の予防に繋がり、シンゴニウム全体に日光を行き渡らせることができます。
シンゴニウムの育て方6.病害虫
ハダニ
ハダニは夏場の高温期に発生しやすい害虫です。赤くて小さなクモのような姿をしており、葉の養分を吸ってしまうため、葉に白い点々ができ、次第にくすんでいくのが特徴です。ハダニによって葉がベタベタしてしまうため、病気の発生にも繋がるので、早期に対策を施しましょう。全体を水で洗い流すと効果的です。夏場はシンゴニウムに葉水をかけてあげると、ハダニの予防ができます。
カイガラムシ
カイガラムシは主にシンゴニウムの茎に付いて、養分を吸い取ります。殺虫剤が効きにくいため、見つけたらブラシを使ってこそぎ落とすようにしましょう。カイガラムシの排泄物も病気を発生させてしまうことがあるため、こちらもやはり注意が必要です。
根腐れ
シンゴニウムが枯れる原因のほどんどが根腐れによるものと言われています。根腐れは主に、水やりのし過ぎで、土が加湿状態に陥ると、根が次第に腐っていきます。水受け皿には水を溜めずに、水やりは土が乾いてからあげるようにしましょう。また、土を水はけのいいものにしたり、シンゴニウムに対して大きすぎる鉢を使わないようにすると根腐れを予防できます。
シンゴニウムの増やし方1.挿し木
シンゴニウムの挿し木の時期
シンゴニウムは挿し木や株分けといった増やし方で、数を増やしていくことが可能です。シンゴニウムの生育時期に行うとことで、挿し木が発根しやすくなるため、5月〜8月くらいの時期が適しています。
シンゴニウムの挿し木の仕方
挿し木での増やし方をやるにあたり、まずは10cmほどの挿し芽を用意します。シンゴニウムの茎の先端部分を切り取り、切り口を斜めに切り落としましょう。1時間ほど水上げをしてから、清潔な土に挿し木をします。土は挿し木用の土や赤玉土を使うと、菌が繁殖しづらく成功しやすいです。また、切り口には発根促進剤を塗っておくと、発根しやすくなります。発根するまで約1ヶ月間は、水やりをしながら日陰で管理しましょう。
シンゴニウムの増やし方2.株分け
シンゴニウムの株分けの時期
株分けも植え付け・植え替え時期と同様に、生育期に行うようにしましょう。植え替え時は株分けをするチャンスなので、独立した株が2つ以上あるようであれば、株分けでの増やし方を検討してみてくださいね。
シンゴニウムの株分けの仕方
株元をよく見て、独立した株があるかどうかをチェックします。株分けできそうであれば、根鉢を引き抜いてハサミやナイフを使って株分けをします。ハサミやナイフは上部から入れ、思いきって根も株分けをしていきます。新しい容器に株分けしたシンゴニウムを植え付けて、1週間ほどは風通しのいい日陰で管理しましょう。活力剤を与えると、新しい根が発根しやすくなり、株自体の回復が早くなります。
シンゴニウムの寄せ植え
アンスリウムとの寄せ植え
アンスリウムはシンゴニウムとの相性が抜群です。同じサトイモ科の植物であるため、育て方は基本的に一緒。どちらも寒さには弱く枯れることがあるため、秋になったら室内へ移動させて冬越しをさせてください。アンスリウムは上に生長し、高さが出るため、シンゴニウムを鉢の縁に垂らしてあげるとナチュラルな寄せ植え作りができます。
シンゴニウムのハンギングバスケット
スリットが入ったタイプの容器を使って、ハンギングバスケットの寄せ植えを作ってみてはいかがでしょうか?シンゴニウムのように耐陰性がある植物を組み合わせれば、置き場所に困ることはありません。ハンギングバスケットは空間を飾ってくれるので、飾る場所が少ない方におすすめの寄せ植えです。
シンゴニウムをメインに
シンゴニウムは葉色が豊富。ピンク色の葉をメインにした寄せ植えも素敵です。カラーリーフは本来引き立て役で寄せ植えに使用することが多いですが、つる性の植物と合わせて主役にもなります。ピンクの葉色が可愛らしい寄せ植えです。
シンゴニウムを育てよう
シンゴニウムを育てておしゃれに飾ろう!
シンゴニウムの育て方のコツを押さえれば、枯れることなくいつまでも鑑賞することができます。支柱を立ててシンゴニウムを絡ませて育てるのも面白みがあるのでおすすめです。他の観葉植物と寄せ植えにすれば、カラーリーフとして他の植物を引き立ててくれるでしょう。挿し木や株分けの増やし方を参考に、シンゴニウムをたくさん栽培しておしゃれに飾ってみてはいかがでしょうか?
観葉植物が気になる方はこちらもチェック!
シンゴニウム以外のおすすめの観賞植物を多数ご紹介しています。春や秋、冬におすすめの種類や、初心者でも育てやすい植物、土作りのコツやなども解説しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。気になる植物を見つけたらぜひ育ててみてくださいね!
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