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モンステラとは?
サトイモ科モンステラ属
熱帯アメリカのジャングルで自生しているモンステラは、半つる性の特徴を持っています。木立性の植物のように独立して生長しますが、気根と呼ばれる根を伸ばし、つる性のように這って生長する姿も見られます。この気根は、葉や茎を支える役割の他に、空気中の水分を補給するといった役割も果たします。大きくなれば2mを超える大株になるでしょう。
ハワイで愛されているモンステラ
ハワイでは「希望の光を導く」と古くから言い伝えられているモンステラ。穴があいた葉に光が差し込む様子が、神秘的で美しく感じられたのでしょう。モンステラは長きに渡り、現在までハワイの至る所で栽培されており、多くの方から愛されて育てられています。また、花後に付ける実はトロピカルフルーツとして食用もされているようです。
モンステラは観葉植物で大人気
モンステラの大きな切れ込みが入ったり、穴があいたりした独特な葉が、日本でも観葉植物として大人気です。室内に1鉢飾るだけで、南国テイストなおしゃれな雰囲気になります。リビングや玄関に大きなモンステラを飾るのもよし、小さなヒメモンステラを棚やキッチンに飾るのも素敵ですね。
モンステラの植え替えはした方がいいの?
モンステラを植え替えをしないと…
観葉植物の中でも、比較的大きく生長するモンステラですが、植え替えは必要なのでしょうか?実は、モンステラを放任してしまうと、いくつかの問題が出てきてしまいます。根詰まりによる生育不良、水が染み込んでいかない、新芽が伸びていかないなどの症状が出てきた場合には、根詰まりを疑いましょう。
モンステラに植え替えは必須!
植え替えをすることで、モンステラの根が土中の酸素や水分を吸収しやすくなり、元気に生長することができます。上記のような症状が出てしまったら、早めに植え替えをするようにしましょう。愛情をかけて丁寧に育てれば、モンステラもきっと答えてくれるはずですよ。
モンステラの植え替え時期
植え替え時期
モンステラは春から夏ごろまでが生育時期になります。この生育期は根を痛めても回復しやすいといったメリットがあります。しかし、夏場の高温期はモンステラにとっても厳しい環境なので、その時期は避けましょう。過ごしやすい気温の時に植え替えをすることをおすすめします。モンステラは寒くなっていくにつれ、生長が緩慢になっていくので、あたたかいうちに早めに行うようにしましょう。
鉢底から根が出ている
モンステラが植え替えの合図を出していることがあります。鉢植えの底を見てみましょう。底から根が出ていたら、きっと根鉢の中は根がびっしり。次の根の伸ばし場所を探し、外にまで出てしまっているのです。早く新しい容器に入れ替え、新しい根の伸ばし場所を提供してあげる必要があります。
2年以上経過したら
植え替えずに2年以上経過しているモンステラも対象です。土を新しく入れ替えることで、土の中に再び団粒構造ができ、排水性や通気性がよくなります。できれば1年に1回は植え替えをすることをおすすめします。
水を吸収しない
水やりをしていてなかなか水が土に吸収されない。土の表面が水を弾いている。このような状態になってしまった場合にも、植え替えの合図です。おそらく、根鉢を引き抜いてみたら、根がぐるぐると回ってしまっている状態になっているでしょう。新しい土にすれば土全体が水を吸収しやすくなり、根からの水分の吸収もよくなります。
モンステラの植え替えに適した土
モンステラには排水性のいい土
本来は湿気を好み、湿潤な環境下が合っているモンステラですが、用土はなるべく水はけのいい土作りを心がけましょう。その理由は、排水性をよくすることで、根腐れを予防することができるからです。赤玉土6:腐葉土3:鹿沼土1の割合で作ると、通気性、排水性がよくなります。鹿沼土は赤玉土よりも粒が崩れにくいといったメリットがあるので、自分好みの土に改良してみてください。鹿沼土ではなく、パーライトを使ってみるのもいいでしょう。
モンステラは観葉植物用の土もおすすめ!
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土をブレンドするとなると、いくつもの残土の保管に困ってしまうという方も多いのではないでしょうか?手間もかかりますし、自分で土作りをするのが不安という方は、市販の専用の土を使いましょう。さまざまな観葉植物に使え、残土がひとつで済むのも嬉しいポイントです。元肥入りの培養土を選ぶといいでしょう。
モンステラの植え替え方法
用意するもの
・新しい鉢(一回りサイズが大きいもの)
・水受け皿
・土
・鉢底石
・割り箸
モンステラ植え替え方法1.根鉢を取り出す
モンステラを鉢から引き抜きます。古い土を軽く落とし、根が回っている場合にはほぐしましょう。手でほぐれないほどに根鉢が硬くなってしまっているような場合は、ハサミを使って根を少し切ってあげてもいいでしょう。この時、同じ鉢を使いたい方は、根をほぐしてからハサミを使って切り、根鉢のサイズを小さくします。元の鉢は洗ってから使うとモンステラにとって衛生的です。
モンステラ植え替え方法2.用土を入れる
新しい鉢に鉢底石を敷き入れます。次に用土を入れてモンステラを入れます。鉢からはみ出る気根は剪定し、土に触れるものはそのままにしておきます。水やりの時に土が流れでないよう、5cmほどのウォータースペースを作っておくよう、土を盛りすぎないようにしてください。割り箸を使って土に差し込み揺すります。土が入り込んで凹んだら、その都度土を足していきましょう。最後に水やりをして終了です。
【モンステラ植え替え後】育て方1.環境
モンステラ植え替え後1週間の管理
植え替え後は育て方と管理に注意しましょう。約一週間は、日陰で管理をするようにしてください。大きなストレスがかかっており、根を回復させていない状態で日光に当ててしまうと、光合成をしてしまうことでモンステラがかなり弱ってしまいます。一週間の養生期間中は、日陰でゆっくりと回復を待ちましょう。
日に当てると健康的
モンステラの養生期間を経たら日光に当てても平気です。耐陰性があるので日陰で育てることができますが、より健康的に育てるには日に当てることが重要です。ただ、直射日光に当ててしまうと葉焼けを起こすことがあるので、カーテンを使って遮光するなど、工夫するようにしましょう。半日陰の場所が育てやすいのでおすすめです。
5度以上を保つ
寒さに弱く、冬場は休眠期に入るので屋外で育てているなら、秋に室内へ取り込むようにしましょう。また、室内が5度以下になるようなら、エアコンを使って5度以上を保つようにしてください。窓際は湿気や寒さでモンステラが弱ることがあるので、夜は窓際に置かないようにするなど、置き場所を変えるようにしましょう。
【モンステラ植え替え後】育て方2.水やり
モンステラ植え替え後1週間の水やり
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植え替えて一週間の間、水やりに活力剤を混ぜて与えるようにすることをおすすめします。HB-101は活力剤と発根を促進するのに効果的なので、植え替え後のモンステラの回復に適しています。他にも元気がない時や夏バテ予防、挿し木や茎伏せをしている時にも使えます。ぜひ、万能な活力剤を購入してみてはいかがでしょうか?
水やりのタイミング
湿潤な環境で育ったモンステラですが、水やりは必ず土が乾いてから与えるようにしましょう。常に土が濡れていたり、湿ったりした状態にあると、根が酸素を吸収できず、根腐れを引き起こしてしまうことがあります。鉢を持ってみて軽くなったら水やりをしましょう。鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水をあげます。水受け皿には水を溜め込んでおかないようにすると、根腐れになりにくいです。
夏場の水やり
夏場は暑さで水分がすぐになくなります。屋外で育てている方は特に水切れに注意しましょう。時々葉水を与えてあげると、葉からも水分が吸収できるのでおすすめです。屋外に出して、ホースを使って全体を散水してあげるのもおすすめです。
冬場の水やり
モンステラは冬の時期に休眠します。秋から徐々に水やりを減らしていき、冬場は1ヶ月に1〜3回ほどに控えて、水やりを控えましょう。冬の時期は加湿で根腐れしやすいので、乾燥気味にするようにしてください。
【モンステラ植え替え後】育て方3.肥料
モンステラ植え替え後1週間は肥料NG
植え替えて一週間は追肥を与えないようにしましょう。肥料焼けを起こしてモンステラが枯れることがあります。一週間を越えたら追肥を与えても問題ないでしょう。
モンステラ追肥の時期
追肥は春から秋までの時期に与えるようにしましょう。液体肥料は10日に一度のペース、緩効性肥料なら2ヶ月に一度ほどのペースで与えます。しかし、肥料を与えなくても育ちます。葉の様子をみて色艶が悪くなったり、成長が緩慢になったりした時に与えるといいでしょう。
観葉植物には緩効性化成肥料を与えよう!
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緩効性肥料なら効果が長く持続するので、液体肥料よりも手間が少なくすみます。有機肥料はにおいがあるので、観葉植物には化成肥料がおすすめです。室内でもにおいが出ず、安心して使うことができます。
【モンステラ植え替え後】育て方4.剪定・切り戻し
モンステラ剪定・切り戻し時期
春から夏の時期に剪定・切り戻しを行いましょう。秋に気温が下がってくると、生長が緩慢になってしまうので、晩秋の切り戻しはできれば避けてください。冬場の切り戻しは枯らしてしまうことがあるのでやめましょう。葉の剪定なら通年を通して可能です。
切り戻しで樹形を整えよう
切り戻しをすることで、樹形を整えることができます。また、切り戻しは古くなったモンステラの株を新しくするためにも有効な方法です。節を残して地際近くまで切り戻しをすると、節の部分から新しい茎が出てきます。切り戻しをするときは、時期を間違えないように気をつけましょう。特に冬の時期に切り戻しを行なうと、枯れてしまうことがあるので注意してください。
枯葉の剪定
枯葉や弱った葉を適宜剪定していきましょう。黄色くなってしまった葉は元に戻らないので、こちらも付け根から切り取ります。ハサミは清潔なものを使うようにしましょう。
【モンステラ植え替え後】育て方5.病害虫
ハダニ・カイガラムシ
ハダニは夏場の高温時に特に気をつけましょう。ハダニには葉水が効果的です。水でハダニを洗い流すようにしましょう。カイガラムシはブラシを使うと、落としやすくなります。どちらも早期に発見し、大量発生しないうちに駆除しましょう。
黒すす病
葉に黒くすすのようなものが出たら、黒すす病を発症している可能性があります。アブラムシやカイガラムシなどの排泄物があると、黒すす病にかかってしまうことがあります。まずは害虫の駆除をし、発生箇所した葉は付け根から剪定しましょう。
立ち枯れ病
主な原因は水やりのしすぎによる湿気です。茶色く痛み、ひどいと枯れてしまいます。風通しをよくすることで湿気を逃しましょう。室内の日陰で育てている方は、時々日光浴させてあげるようにしてください。
【モンステラ植え替え後】育て方6.枯れる原因
モンステラ枯れる原因①植え替え後の管理方法
植え替え後の管理方法を間違えるとモンステラが枯れることがあります。一週間は直射日光には当てないように気をつけ、日陰で管理するようにしてください。根をいじりすぎた場合には特に気をつけましょう。
モンステラ枯れる原因②水やりのしすぎ
水やりのしすぎは根腐れを引き起こします。水受け皿に水が溜まっているのもよくないので、必ず捨てるようにしてください。土が乾いたのを確認してから、必ず水やりをするようにしましょう。万が一、根腐れを起こしてしまったら、モンステラを切り戻し、茎を挿し木や茎伏せしておけば、新たに栽培することが可能です。
モンステラ枯れる原因③直射日光による葉焼け
葉焼けを起こすと葉が茶色くなり、次第に葉が枯れていきます。葉が全てなくなると光合成できず枯れることがあるので気をつけてください。夏場の直射日光はモンステラに強すぎるので、半日陰の場所に移動し、日光を遮る工夫をしましょう。
モンステラの増やし方1.株分け
株分けとは?
株分けの方法は、親株から切り離し、新たな株を作って増やします。全ての植物が株分けをできるとは限りません。株元をよく見て独立した株が2つ以上あれば、株分けをすることができます。モンステラはものによって、株分けできるものとできないものがあります。根元をよく見て、株分けができるかどうか確認してから根をいじるようにしましょう。
モンステラの増やし方【株分けの方法】
根鉢を引き抜いて株分けをします。根がほぐれる場合には、手で株分けをしても問題ありません。根が硬く、手で株分けしづらい場合には、ハサミやナイフ、ナタを使って切り分けるといいでしょう。株分け後は新しい用土に植え付け、一週間ほど日陰で管理しましょう。株分け後は水やりの際に活力剤を与えることをおすすめします。
モンステラの増やし方2.挿し木
挿し木とは?
挿し木とは、親となる植物の茎を剪定し、切り口を土に挿しこんで新たな根を発根させて、子株を作る増やし方です。根が伸びづらいものは管理が大変ですが、さまざまな植物に有効な増やし方のひとつです。種から育てるよりも早く生長し、親の植物と同じ性質を持ったクローンを作ることができます。
モンステラの増やし方【挿し木の方法】
モンステラの茎を剪定します。葉から水分が蒸散してしまうので、挿し木に付いている葉は、付け根から切り落としましょう。根は葉が生えている付け根の部分から出ます。この部分を節と呼びます。挿し木の節を土の中に植えることで根が発根します。挿し木をする時は節を2つほど残して切るようにしましょう。挿し木の用土は清潔なものを使い、切り口から菌が入らないようにします。土に挿し木を節が隠れるまで差し込んで、挿し木の完了です。あとは挿し木から発根が確認できるまで、日陰で管理して水やりをしながら待ちましょう。
モンステラの増やし方3.茎伏せ
茎伏せとは?
茎伏せとは、根が発根する場所を土に寝かせるようにして発根させる増やし方です。親株と切り離すことなく茎の一部を土に伏せて発根させるやり方と、挿し木のように茎を剪定したものを土に伏せる茎伏せの仕方があります。前者の茎伏せはアイビーやオリヅルラン、イチゴなどのように、茎が柔らかい植物に適しています。後者の茎伏せは、モンステラのように茎が太く、しならないような植物に向いています。
モンステラの増やし方【茎伏せの方法】
モンステラは剪定した茎を土に寝かせる茎伏せがおすすめです。茎を5cmほどに剪定します。節が2〜3つほど付いているのが理想です。鉢に新しい用土を入れて、茎を土に寝かし茎伏せをします。この時、節が土に埋まるように茎を半分ほど埋め込むといいでしょう。水やりをし、発根するまでは日陰で管理します。
モンステラの増やし方4.水挿し
水挿しとは?
水挿しは、挿し木や茎伏せとは違い、水に入れて発根させる増やし方です。土を用意することなく気軽にできる増やし方なので、初心者にもおすすめです。ただ、毎日水を変えてあげないと、菌が繁殖して失敗してしまうので気をつけましょう。
モンステラの増やし方【水挿しの方法】
ガラス瓶のような透明なものを容器にするといいでしょう。一目で水が綺麗か、発根しているかどうかが確認できます。はじめに茎を剪定しましょう。葉はつけたままで構いませんが、1〜2枚程度が理想です。後は茎を水につけておくだけで、発根を待ちます。茎に気根が付いている場所を水挿しすると、成功率があがります。また、水の中に発根促進剤を薄めて入れておくのもおすすめです。
モンステラを植え替えて育てよう
モンステラは植え替えて大きく育てよう
モンステラを育てるうえで、植え替えは必ず行うようにしましょう。植え替えをすることでモンステラが大きく元気に育ちます。植え替えた後は、一週間ほど育て方や管理方法に注意しましょう。剪定した枝を使って挿し木や茎伏せをして増やしてみるのもおすすめですよ。ユニークなモンステラを愛情たっぷりに育ててみてくださいね!
観葉植物が気になる方はこちらの記事もチェック!
観葉植物が気になる方は下記のページもチェックしてみてください。モンステラ以外の観葉植物をたくさんご紹介しています。また、育て方や水やりの方法、土作りの仕方なども詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてくださいね!
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