マップコードとは?
マップコードとはどんなもの?
マップコードとは株式会社デンソーが開発した技術です。日本全国を四角く区分けして、6~12桁の被らないコードをそれぞれの場所に割り振ったものです。日本全国のほとんどの場所は、マップコードで場所を指定することができます。そのため、場所検索をする際の調べる方法の一つとしても有効に活用ができます。
目にするシーン
主に目にするシーンとしては、観光案内のパンフレットやホテル、観光地のアクセス情報一覧に掲載されることがあります。ですが住所とは違い、後述する対応するカーナビや対応するアプリなど、限られた手段でしか調べることができません。
マップコードの特徴
マップコードはどんな場所にも対応している
マップコードは日本中の場所に対応しています。登山口や釣り場などへ行く際にカーナビで住所を検索したときに、場所が出てこなくて困った経験はありませんか?
住所がない場所を目的地として指定する際に、大まかな位置を検索してから地図を操作して目的地に近づけていき、場所を設定するという非常に面倒な手間が必要になってきます。そういった場所へ行くときにマップコードを使うことで、スマートに場所を検索してカーナビに目的地を設定することができます!
マップコードを使うことで解決できる場面
マップコードを使うことで解決できる問題がいくつもあります。カーナビで目的地を設定する場合、多くの場合は住所や施設名、電話番号などを入力して調べると思いますが、住所で検索しても微妙に違う場所が出てきてしまったり、カーナビのデータが最新ではなく入力した電話番号に対応していない場合もあります。
海岸の釣り場は細かく住所が分けられて設定されているわけではないので、住所の検索だけでは出てこないことが多いです。そのため、大まかな場所や周辺の場所を検索したあと、位置を修正しなければなりません。
マップコードを使うと便利な場面
マップコードを使うと便利な場面は、海岸など細かい住所設定がされていない場所を目的地に設定するときです、住所だけでは指定したい場所を正確に検索できないので、大まかな場所を検索した後に、指定したい場所を探す形となってしまい、手間がかかります。
その点マップコードは、日本全国どこでもマップコードさえわかっていれば、少ない数字の入力だけでどこでも場所を検索して、目的地に設定することができるので、指定したい場所を探す手間が省けます。
マップコードのメリット・デメリット
マップコードのメリット
マップコードの一番のメリットは2つあります。1つ目は少ない文字数の入力で指定したい場所をカーナビに設定できることです。2つ目はその指定できる場所をどこでも正確にピンポイントで指定できることです。
海岸や広いショッピングモールなど住所検索では指定することが難しい場所でもマップコードでは、指定したい場所を正確に検索して目的地に指定できます。
マップコードのデメリット
マップコードの一番のデメリットは調べる必要があることです。施設名で検索できる場所は事前にその住所を調べる必要はなく、直接カーナビで場所を施設名で検索して、そのまま目的地に設定できます。
マップコードで場所を指定する場合は、必ず事前に検索をして指定したい場所のマップコードを作成するか、調べて知っておかなければなりません、
マップコードを作成する方法①
スマホアプリ「NaviCon」とは?
NaviConとは、iPhoneとandroid両方に対応したスマートフォンのアプリです。マップコードを簡単に調べて取得することができます。またこのアプリはスマートフォンと接続したり、目的地を転送する機能に対応しています。
カーナビとスマートフォンを接続してアプリから操作するだけで、カーナビに目的地を設定することもできます。接続する方法にはBluetoothとUSBケーブルがあり、カーナビに接続することで目的地をカーナビに送信することができます。
「NaviCon」で場所を調べてマップコードを作成する方法
マップコードを検索して取得する方法は以下のとおりです。
1. マップコードを取得したい場所を画面中央に表示させる
2. 画面下部の「ピンをドロップ」ボタンを押す
3. 指定した場所のマップコードが表示される
マップコードを作成する方法②
スマホアプリ「Drive!NIPPON」とは?
Drive!NIPPONとは、iPhoneとandroid両方に対応したスマートフォンのアプリです。マップコードを調べて取得したり、Drive!NIPPONのサイトを見ることができます。スマートフォンとカーナビを接続したり目的地を転送する機能はないため、カーナビで直接マップコードを入力する必要があります。
「Drive!NIPPON」で場所を調べてマップコードを作成する方法
マップコードを検索して取得する方法は以下のとおりです。
1. 画面下部の「MAPCODE」を選択
2. 画面右上の「MC→Map」ボタンを押す
3. マップコードを取得したい場所を選択
4. 画面下部の「Get MAPCODE」ボタンを押す
5. 指定した場所のマップコードが表示される
マップコードを作成する方法③
「Googleマップでの日本マップコード検索」とは?
上記の2つの方法は専用アプリを使用してマップコードを作成する方法でしたが、Webサイトを使用して作成する方法もご紹介します。今回は一例として以下の「Googleマップでの日本マップコード検索」を使用した方法をご紹介します。
「Googleマップでの日本マップコード検索」でマップコードを作成する方法
マップコードを検索して取得する方法は以下のとおりです。
1. マップコードを取得したい場所を画面に表示させる
2. マップコードを取得したい場所を選択する
3. 指定した場所のマップコードが表示される
マップコード対応のカーナビは?
すべてのカーナビに対応している?
すべてのカーナビに完璧に対応しているというわけではありませんが、マップコードは1997年に開発された技術なので、ほとんどの機種に対応しているようです。
カーナビを購入してから年月がたち、地図データが古くなってしまってもマップコードと位置情報の関係は変わりませんので、位置はずれたりすることなく確実に決まった位置を表しています。
対応しているカーナビの一覧
ご使用中のカーナビが対応しているかどうかは、以下のURLから製造メーカーの一覧から、対応カーナビを製造年ごとに一覧として見ることができます。また対応している機能やスマートフォンとの接続方法、操作手順の説明も見ることができます。
マップコードをカーナビで使う方法①
マップコードを事前に調べる
マップコードを事前に調べるには先述「マップコードを作成する方法」の方法で作成するか、ホームページや観光パンフレットに記載されたマップコードを使う方法、友達からマップコードを教えてもらう、などの方法があります。
また旅行であれば行きたい場所の一覧をマップコードでメモしておくと、よりカーナビで目的地を設定するのがスムーズになるでしょう。
マップコードを直接入力して場所を検索する
あくまで一例にはなりますが、マップコードを直接入力して場所を検索する方法は以下になります。詳しい操作方法に関してはナビの取扱説明書などをご確認ください。
1. MENUスイッチを押してナビメニューを開く
2. ナビメニューからマップコードをタッチ
3. マップコードを入力
4. 場所が検索されて表示される
マップコードをカーナビで使う方法②
スマートフォンをカーナビに接続
今回紹介したアプリでは『NaviCon』がカーナビ接続に対応しています。スマートフォンをカーナビに接続する方法の一覧は以下になります。
①Bluetoothで接続する方法
1. カーナビの設定を開き、Bluetooth機器を登録できる状態にする
2. スマートフォンのBluetoothをオンになっていない場合はオンにする
3. デバイス一覧からカーナビを選択して接続する
②USBケーブルで接続する方法
USBケーブルで接続する方法は、特にスマートフォンやカーナビでの操作はいりません。カーナビのUSBポートやカーナビに接続されているケーブルに、スマートフォンを接続するだけです。
スマートフォンから目的地を転送する
スマートフォンから目的地をカーナビに転送する方法は以下になります。
1. 行きたい場所を検索して画面中央の十字に合わせて表示させる
2. 画面下部の「ピンをドロップ」をタッチ
3. ピンがドロップされるので、画面下部の「ナビへ送信」をタッチ
マップコードをスマホアプリで使う方法
マップコードからアプリで場所を検索する方法
マップコードからアプリで場所を検索する方法は以下のとおりです。
Naviconの場合
1.画面上部の入力欄にマップコードを入力して検索
2.マップコードの場所が表示される
Drive!NIPPONの場合
1.画面下部の「MAPCODE」を選択
2.MAPCODEのロゴの下にある入力欄にマップコードを入力
3.「Get! Place」ボタンをタッチ
4.マップコードの場所が表示される
スマホアプリの違い
「NaviCon」のメリット
NaviConのメリットのうち一つに、カーナビと接続できることがあります。カーナビと接続することで、普段使いなれているスマートフォンでの操作だけで、カーナビに目的地を設定することができます。
「Drive!NIPPON」のメリット
Drive!NIPPONのメリットのうち一つに、Siftyが使用できることがあります。対応しているポスターやパンフレットの画像をアプリで読み取ることで、ガイドページを開くことができます。
マップコードと緯度経度の違い
緯度経度とは?
緯度経度は、その地点が地球上でどこにあるのかを表すために使われるものです。緯度は地球上の南北どの位置にあるのかを表しています。経度は地球上の東西どの位置にあるのかを表しています。
マップコードと緯度経度の違い
マップコードと緯度経度との一番の違いは桁数です。緯度経度の桁数は10進法なのか60進法なのかと、場所の精度によって前後しますが、例えば1m以内の精度では10進法の場合は、15桁前後で作成されています。一方、マップコードは6~10桁で作成されていますので、5~9文字少ない桁数で正確に特定の場所の情報を取得できます。
マップコードと緯度経度の向いている使い方
マップコードが向いている使い方
緯度経度よりマップコードを使う方が向いている使い方は、カーナビで使用するときです。カーナビに目的地を設定するときにはマップコードを使えば簡単に設定できるので、マップコードが向いています。
緯度経度が向いている使い方
マップコードより緯度経度を使う方が向いている使い方は、海上のポイントや海外の場所を示す時です。船釣りで海上のポイントを覚えておくときや、海外旅行の目的地をピンポイントで指定したいときには緯度経度が向いています。
まとめ
目的地に設定したい地点のマップコードさえ把握していれば、登山口の駐車場や釣り場の駐車場など、通常の検索では面倒な場所を面倒なカーナビの操作をすることなく、簡単に目的地に設定したり場所を調べたりすることができます。
カーナビ以外での便利な使い方としてはショッピングモールや広い駐車場、空港など広くて地点の説明がしにくい場所をほかの人に説明する際に使えます。旅行に行く前に事前に場所を検索して一覧をメモしておけば、貴重な旅行中の時間をカーナビの面倒な操作に取られることなく楽しむことができるでしょう。