寒さ対策をしないと冬と春は過ごしにくい
防寒グッズや暖房で温まらないと寒い
真冬のキャンプは寒いのが当たり前ですが、意外と春のキャンプも寒さ対策が必要です。平地の春のキャンプなら冬より暖かいですが、少し標高が高いだけで春キャンプでも冬と変わらないぐらい朝晩は冷え込みます。そのため寝袋だけでは寒くて途中で目覚めたり、震えてキャンプを満喫するどころではなくなり、最悪の場合は命にも関わってくるので冬だけではなく春のキャンプでもしっかり防寒グッズなどで寒さ対策をしましょう。
防寒の方法は人それぞれ
一言に寒さ対策と言っても方法はたくさんありキャンパーごとにいろいろな方法があります。例えば夏のキャンプと比べるとテントの種類を変えて寒さに強いテントにするなど装備を一新したり、装備だけではなくストーブなどの暖房器具を使ったり、キャンプ以外でも使う防寒グッズを使ったりとアイデア次第で冬、春のキャンプを暖かく過ごせますよ。体が温まる食事をすることも寒さ対策のアイデアの1つです。
キャンプで寒さ対策が必要な理由
暖房がないと過ごせない
春でも標高が高いと寒くなると冒頭で紹介しましたが、実際どのくらい寒いか簡単に説明しますね。100m標高が高くなると0.6度下がると言われているので、標高が150mあれば平地より約1度変わってきます。さらに風があれば体感温度は下がるため結構寒いです。また自然の豊かなキャンプ場は、山中にあることが多く平地より確実に気温が低くなっているので、春でも暖房などの防寒対策やベストなどの装備が必要になります。
冬キャンプで危険な低体温症
冬キャンプは万全の装備と防寒グッズなどを駆使して寒さ対策をしないと低体温症という恐ろしい状態になります。低体温症とは生きるために必要な体温が「体の深部が35度」以下になることで多臓器不全などになっていく状態です。たかが冬のキャンプで発症するのかと疑問に思うかもしれませんが、寒い時期にアウトドアを楽しむなら登山だけではなく、キャンプも注意しないと寒さによって引き起こされます。
震えるのは熱を作るため
寒いと震えますが、これにはちゃんとした理由があります。ガタガタと震えることで熱を作ろうと脳が命令を出しているのでこの状態で寒さを我慢すると低体温症に繋がります。キャンプなどのアウトドアでは震えた出したらテントに入ったり防寒着を着込んだりして寒さ対策をしましょう。
寒い時期のキャンプに必要な装備とは
状況に合わせた装備がいる
冬キャンプ、早春のキャンプの装備は寒さ対する対策だけではなく雪への対策も必要です。例えば雪がいっぱい積もっている雪上キャンプの場合は通常のキャンプでは使わないスコップや雪上専用のペグかペグを交差させて雪にうめたりといつもと違う使い方が必要になります。雪の上は普段と環境が大きく違うので設営方法も少し特殊で雪をしっかり踏み固めて土台になるようにしてから設営したりと大変です。
真冬か春で装備は変わる
同じように寒い季節のキャンプでも寒さ対策は多少変わってきます。例えば真冬はストーブを使わないと寒いですが、春になるとストーブではなく電気ストーブで間に合うぐらい気温は高くなります。このように積雪の有無や季節の違いで必要な暖房器具などを調節しましょう。また寒さ対策とは関係ないですが雪上キャンプの場合通常の靴ではなくスノーシューズなどが必要です。
キャンプの寒さ対策1
アイデア1:防寒着を重ね着
家から出かける時の防寒着はコートを羽織るだけが一般的ですが、アウトドアの防寒着は重ねて寒さ対策をするのが一般的です。足元の寒さ対策としてタイツを履いたりして重ね着るの同じように上半身も重ね着していきます。一番下は暖かいインナー、その次に暖かいフリースのジャケットなどを着て最後は風などをシャットアウトするウェアです。どのような装備をすればいいかは詳しい解説はリンクをご確認ください。
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寒さ対策はなんでも重ねる
重ねるのは服装だけではなくテントの床も重ねて作っていきますよ。通常のマットだけではなく例えば、銀マットを敷いてその上にさらにラグなどを敷いて、さらにマットなどを使うなどして重ねていくことで地面からの冷気も防げるようになってきますよ。雪が積もっているような状況だとテントの下は雪なので通常のキャンプより寒いです。暖房器具もホットカーペットにこたつ(電源は不使用)でもホットカーペット単体より暖かいです。
ダンボールも効果あり
マットやカーペットを重ねて床を作る時にダンボールを使うのもおすすめです。ダンボールは断面を見るとわかりやすいのですが、紙同士が完全にくっついているのではなく、強度を出すための仕切りがたくさんありその分だけ空気入の層がたくさんあるので保温効果あります。ダンボール箱をわざわざ買わなくてもスーパーで自由に持ち帰ることもできるので、ダンボールを使えばお手軽な寒さ対策になりますよ。
キャンプの寒さ対策2
アイデア2:寒さに強いテント買う
寒さ対策として冬、春キャンプ用に寒さに強いテントを買うことも立派な対策になります。テントはどれも同じように見えて防寒対策の出来ているテントだと、冷たい風が入り込まないので体感温度が大きく違います。寒さ対策ができているテントは、フライシートにマッドスカートが付いていてインナーが風を通さない普通の生地できているテントです。軽くて通気性のいいフルメッシュは冬には適さないテントになります。
ポリコットンは結露に強い
テント内が暖かいと外とテント内の温度差で結露出来て雨漏りのようになってきます。寒さ対策としても便利なスカートがあるテントは風が入りにくいので中が温まりやすく結露もできやすくなりますが、ポリコットンだと結露に強い性質があるので寒さ対策におすすめです。冬や春だけではなく一年中使いやすいテントですよ。
キャンプの寒さ対策3
アイデア3:風防止グッズを自作
テントにスカートがなくても風を防止するグッズを自作すれば寒さに対応したテントになりますよ。フライシートに縫い付けるなど難しく考えなくても大丈夫です。ブルーシートをフライシートと地面の隙間より長く切って磁石やクリップで止めていくだけで冷たい風の吹込みを軽減してくれますよ。中に織り込んで使ってもいいですし、風でバタつかないようにハトメを付ける加工をしても数千円で自作スカートが作れるのでおすすめです。
キャンプの寒さ対策4
アイデア4:電源付きのサイトを選ぶ
電源付きのサイトが選べる状況なら電源付きを選んだほうが快適に過ごせます。電源があるだけでいろいろな暖房器具が使えるようになるからです。電源は1000Wが上限となっているキャンプ場が多いので使用する暖房器具などが電源の許容量を超えないように注意しましょう。それさえ注意すれば電気毛布、電気ストーブ、ホットカーペット、こたつなどの暖房器具が簡単に導入できます。
電源の許容量は意外と少ない?
電源の許容量「1000W」は多いようで意外と少ないので注意しましょう。例えば暖房器具として電気ストーブを使った場合製品によって差がありますが、弱で400W前後あります。強で800Wとなるので残り200Wしかありません。ホットカーペットも温度によって変わりますが800W前後になるので電源付きだからといって暖房器具をたくさん使えるというわけではないので、装備でも寒さ対策しましょう。
電源付きサイトを使うなら
電源付きサイトを使う時に必要な装備といえば延長コードです。貸し出してくれるキャンプ場もありますが基本的には電源付きを利用するなら延長コードが必要とセットで覚えておくと忘れないでしょう。延長コードにも許容量が決まっていて、ホットカーペットが使用できないなこともあるので適当にに買わずよく確認してくださいね。
キャンプの寒さ対策5
アイデア5:ストーブの導入
寒さ対策として用いられるストーブには電気ストーブ、石油ストーブの2種類があります。季節で使い分けるといいと紹介しましたが、電気ストーブは電源付きサイト以外では使用できませんし、あまり暖かくならないことから石油ストーブを暖房に使う方が多いです。さらに雰囲気を重視したい方や暖房器具もおしゃれにしたい方は薪ストーブなどを使って寒さをしのぎます。ストーブは調理にも使えて便利ですが危険性もるので2点注意しましょう。
火傷に注意
電気ストーブと比べると石油ストーブ、薪ストーブ共に触れただけで火傷します。小さな子供いる場合周りの大人がかならず気をつけましょう。また石油ストーブは運搬の際に灯油が漏れたというトラブルもあるので灯油を抜いて移動したほうがいいと言われています。
一酸化炭素中毒の危険性
寒さ対策としてストーブはかなり有効な手段ですが、電気ストーブ以外は燃えて暖かくなっているので酸素が無いと非常に有害な一酸化炭素が発生します。一定量超えると意識の喪失、呼吸困難などになり死に至る非常に恐ろしい気体です。そのうえ無味無臭、透明なので感知器や警報機がないと発生していることもわかりません。ストーブを使う時は換気と共に警報機などを使って安全なキャンプを目指しましょう。
キャンプの寒さ対策6
アイデア6:スクリーンタープの中にテント
冬キャンプでよく使われるスタイルの1つにカンガルースタイルという設営方法があります。カンガルースタイルはスクリーンタープやシェルターの中にテントを設営する方法で、スカートが付いている寒さ対策のあるテントではなく、格安のソロテントでも装備やグッズを追加せずそのまま利用できるので便利なスタイルです。スクリーンタープが大きなフライシートのようになるため、防寒対策のないテント内は暖かく過ごせるようになります。
フルクローズが出来ないと意味がない
装備やグッズを買い足さなくてもできる寒さ対策ですが、スクリーンタープを持っていなかったり、持っていてもフルクローズできないとカンガルースタイルはできません。フルクローズできるスクリーンタープがあるという条件付きになりますが、寒い冬や春に安いテントでもキャンプができる有効な手段です。スクリーンタープ内でストーブを使う場合はフルクローズではなく換気を徹底してくださいね。
状況によってはフルクローズは危険
上部にベンチレーション(換気口)がないスクリーンタープは雪が降っている状況では危険になることも考えられます。テントだけでも同じですが、雪に埋もれた時にベンチレーションがないと酸欠状態になる(なりやすい)ので危険です。春は雪が降りにくいので比較的安全です。
キャンプの寒さ対策7
アイデア7:焚き火で温まる
キャンプの醍醐味の1つの焚き火は暖かいので寒さ対策にもぴったりです。ただし薪を入れ過ぎたり、強い風が拭いている時は火の粉が飛び散るのでテントやタープ、服に穴を開けてしまうこともあります。綿でできた焚き火用のグッズを使うなどして防寒着に穴を開けないように注意しましょう。テントやタープはポリコットン製を使うと穴が開きにくいのでおすすめです。直火は禁止のキャンプ場が多いので焚き火台を持参しましょう。
ガス機器について
焚き火以外でも調理をすると思うのですが、寒い状態だとカセットボンベ(CB缶)を使用するガス機器具が使えない場合があります。雪が積もっているような過酷な状況ではCB缶を使わずキャンプなどのアウトドア用OD缶やガソリンを使ったバーナーを利用しましょう。ガス缶カバーを付けるのも寒さ対策になりますよ。
キャンプの寒さ対策8
アイデア8:暖かなご飯
体が暖かくなる野菜(根菜類やにんにく、生姜)を使った料理というのも1つの寒さ対策になります。寒いと自然と温かい鍋などの料理になると思いますが、根菜類などを意識してたっぷり使いましょう。キムチ鍋は体を温める効果がある鍋料理ですよ。前述したようにガス器具で調理する時は状況に応じた燃料を使うようにしましょう。ストーブを導入していればその上でじっくり煮込んでいくシチューやポトフもおすすめです。
キャンプの寒さ対策9
アイデア9:防寒グッズを使う
マットを二重にしたり、フライシートに自作のスカートを装着しても小さなテントだとストーブなどの暖房器具が使えないので湯たんぽやカイロなどの防寒グッズを積極的に使いましょう。湯たんぽは陶器やプラスチックなどいろいろな材質でできていますが、使いやすいもので大丈夫です。寝袋の中に入れておくだけで非常に温かいので、キャンプでもかなり効果的な寒さ対策になります。便利グッズですが、低温やけどに注意して使いましょう。
低温やけどとは
普通の火傷は非常に熱いものに触れて起きるため、皮膚の表面だけ火傷します。一方低温やけどは触れただけでは熱くない温度に長時間接することで皮膚の奥まで火傷を知らないうちに負ってしまうので、深刻なダメージになります。湯たんぽ、カイロ、ホットカーペットなどキャンプの寒さ対策に役立つ道具も長時間接していると低温やけどになりやすいので注意しましょう。
キャンプの寒さ対策10
アイデア10:寝袋を2重にする
価格が安く買いやすい3シーズン用のシュラフは真冬のキャンプには向きませんが、シュラフを2重にして使うことで寒い日のキャンプにも対応できるようになります。シュラフ以外にも重ねて使う方法があり中に一枚入薄いインナーを入れてもいいですし、シュラフの外にシュラフカバーと言われているカバーをつけて暖かくしたりできます。寒さ対策は基本的に重ねるように覚えておきましょう。
コットとの併用もおすすめ
シュラフを2重にするのもいいですが、キャンプでも簡単に持ち運べるアウトドア用のベッド「コット」とマットを使うと更に寒さ対策になります。本来ならコットだけでも快適になりますが、マットと一緒に使うことで通常よりも冷気を感じにくくなりますよ。
キャンプの寒さ対策11
アイデア11:起毛素材のカバーを取り付ける
メッシュが使われているアウトドアチェアは風通しがいいので夏は涼しいですが、冬は寒いのでカバーを取り付けて暖かくしてから使うようにしましょう。ヒーター付きの専用のカバーを発売しているメーカーもありますが、市販のブランケットなどをそのまま掛けるだけでも変わってきます。家庭用の毛布もあると多目的に使えるので便利ですよ。また快適に過ごすグッズとしてはテントシューズも一緒に使うと効果あります。
キャンプの寒さ対策のまとめ
電源なしキャンプできる
キャンプでの寒さ対策がしっかりできていると必ずしも電源付きサイトを使用しなくてもすみます。冬は電源付きサイトを利用したほうが、暖房器具が簡単に導入できるので人気で人が多いですが電源のないサイトだと人がいないため静けさがありおすすめですよ。雪が降っていない状態だと比較的過ごしやすいですが雪上キャンプになると設営方法なども違うので注意しましょう。
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