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シルバーアロワナとは?最大1mに育つ熱帯魚の特徴や飼育方法を解説!

シルバーアロワナとはどのような熱帯魚かご存知でしょうか?シルバーアロワナは巨大魚アロワナの種類の中でも最大サイズの種類で、飼育下でも最大1mにまで育ちます。今回はそんなシルバーアロワナの特徴や飼育方法、成長速度などについて解説していきます!
更新: 2021年9月10日
T・S
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シルバーアロワナとは?

これから大型魚の飼育をしてみたいと検討している方であれば、シルバーアロワナ飼育も考えているかもしれませんね。シルバーアロワナの幼魚は値段が安いので、大型魚ではありますが、気軽に飼育を始めることが出来ます。しかし、シルバーアロワナは最大サイズが大きく、成長速度も速いので注意が必要です。今回はそんなシルバーアロワナの特徴や飼育方法、成長速度などについて解説していきます!

シルバーアロワナの特徴①

シルバーアロワナとは?

シルバーアロワナはアロワナ科の熱帯魚で、学名は「Osteoglossum bicirrhosum」です。「Osteoglossum」は「骨質の舌」、「bicirrhosum」は「二つのひげ」という意味があり、アゴにヒゲが二本生えているのが特徴。南米の河川に生息しており、1憶年以上前から存在する古代魚でもあります。名前の通り、銀色のウロコが綺麗な魚ですが、個体によっては少しピンクがかっていることもあります。

シルバーアロワナは最大1mになる

シルバーはアロワナ科の中でも最大の種類で、飼育下でも最大1mまで育ちます。野生環境では最大1.2mにもなりますので、迫力のある熱帯魚ですね。それだけ大きな魚ですので、最大重量も3㎏になります。迫力ある大きな体には大きな口があり、水面に浮かぶ昆虫や小魚などを食べて大きくなっていきます。食べる姿も非常に迫力があり、ロマン溢れる大型魚ですね。

シルバーアロワナの特徴②

私たち日本人にとって、シルバーは立派な観賞魚ですよね。しかし、現地では食用魚や釣りの対象魚として親しまれています。画像のように、現地の市場では普通に販売されており、食べられているのです。繁殖力も高く、現地では普通に稚魚を捕まえることが出来る、一般的な魚ですね。そんなシルバーに対して、アジアアロワナは絶滅危惧種となっており、状況が随分違うことが分かります。

シルバーアロワナの種類

種類①ノーマルタイプ

まずは普通のシルバーです。多くのお店で取り扱っており、値段も安く、気軽に買える種類ですね。初めて育てる方は、まずはノーマルなタイプから始めてみましょう。

種類②アルビノタイプ

もし見かけたならチェックしておきたいのが、アルビノタイプです。この種類は突然変異で色が抜けており、体は真っ白、目は真っ赤なのが特徴。珍しいものを育てたい方にオススメの種類ですね。値段は結構上がることが多いのですが、幼魚であればまだ買いやすい範囲です。

種類③プラチナタイプ

プラチナタイプは白銀で綺麗な種類です。あまり一般的に出回る種類ではなく、値段もかなり高いことが多いですね。ある程度育てることに慣れてきてから挑戦するのがおすすめです。

シルバーアロワナの成長速度

成長速度が速くて大きい大型魚

シルバーを育てるにあたって知っておきたいのが、成長速度です。最大1mにもなる魚ですので、やはり成長速度も速く、半年で40㎝、1年で70㎝まで一気に成長していきます。その後は少し緩やかになりますが、とにかく最初の成長速度が速いので注意しましょう。

成長速度に負けない準備を

非常に成長速度が速いので、最初からしっかりと準備をしておく必要があります。大きな水槽が必要なのはもちろん、その水槽を置けるスペース、水槽を置く場所の強度など、後で困らないように、購入前に確認しておきましょう。シルバーは丈夫な魚ですので、準備さえ出来れば、あとは問題なく育てていくことが出来ます。

シルバーアロワナの寿命

平均寿命は約10年


寿命は約10年ほどとされています。大型魚の寿命としては普通程度ですね。もちろん寿命には個体さがあり、育てる環境によっても伸び縮みします。丁寧に育てれば寿命が15年、20年と伸びる可能性も十分にあります。

寿命を伸ばすには?

せっかく育てるのであれば、なるべく寿命は伸ばしたいですよね。寿命を伸ばすには、適切な水温、餌の量と質、水質を保ち、ストレスを与えないことが大切です。環境が整っていなければ体調が悪くなって寿命が縮まりますし、ストレスが多いのも危険です。なるべく寿命を伸ばしたい方は、単独飼育で丁寧に育てると良いでしょう。

シルバーアロワナの値段

シルバーアロワナの幼魚は値段が安い

購入するにあたって気になるのが値段ですよね。アロワナは高級魚として知られていますが、シルバーは値段の安い大型魚として知られており、大体1000円~3000円程度の値段で幼魚が販売されています。値段が安い為、気軽に購入してしまい、準備不足で後から困る方もいますので、しっかり準備してから購入しましょう。

値段が高い種類も

養殖されて大量に輸入されている個体は値段が安いのですが、野生採取のワイルド個体は少し値段が上がったり、アルビノやプラチナタイプになると高額になることもあります。珍しい個体の幼魚であれば数万円することもありますので、初めて育てる方はご注意下さい。

シルバーアロワナは混泳出来る?

同種混泳は喧嘩してしまう

大型魚が沢山混泳している迫力ある水槽には憧れますよね。しかし、シルバーアロワナは縄張り意識が強い熱帯魚ですので、もし同種を混泳させてしまうと喧嘩になり、お互いが死ぬまで戦う可能性があります。2~3匹で混泳させるのはやめておいた方が良いでしょう。逆に、水槽に5匹程度入れて縄張りが作れない過密状態にすると喧嘩が減ります。混泳させる際は沢山入れましょう。

他の熱帯魚との混泳は?

他の熱帯魚との混泳は可能です。小さいと食べてしまいますので、大きな魚と混泳させましょう。泳ぐ層が似ていない、ポリプテルスや、エイ、プレコ等がおすすめです。気性が荒く、泳ぐ層が似ている魚と混泳させると喧嘩になることもあります。相性もありますので、まずは入れてみて、様子を見てみましょう。無理そうであれば違う水槽に移してあげたいですね。

シルバーアロワナの飼育方法①用意

用意するもの①水槽と照明

ニッソー タンクセパレーター L−2型

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シルバーアロワナは、最終的に180㎝水槽で育てることになります。しかし、幼魚が小さい時に大きすぎる水槽で育てるとストレスになってしまいますので、最初は60センチ水槽、次に120センチ水槽、最後に180㎝水槽という風にサイズアップしていきましょう。水槽をいくつも用意するのが面倒に感じる方は、上記の画像のようなセパレーターを使用するのもオススメです。また、水槽サイズに合わせた照明も用意しましょう。

用意するもの②ヒーター

Kaiyopop 水槽 ヒーター

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シルバーアロワナの適切な水温は24~28度です。この水温を保てるようにヒーターを入れておきましょう。幼魚の頃は水温を28度に設定することで大きくなりやすいとされています。60㎝くらいに成長したら、水温を25度まで落とすと良いでしょう。180㎝水槽であれば、500Wのヒーターが三つほどあれば水温を保てるでしょう。水温はエアコンでも保てますので、「ヒーターかエアコンつけっぱなしか」を選ぶのも良いですね。冬に水温が下がり過ぎないよう気をつけましょう。

用意するもの③フィルター

寿工芸 プロフィットフィルターBig

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大型魚は水をかなり汚しますので、強力なフィルターが必要です。大型水槽であれば、大型の上部式フィルターをメインにしつつ、外部式フィルターを加えて濾過能力を強化すると良いでしょう。混泳魚が多いほど汚れやすくなるので、その分、濾過能力を高めて下さい。ろ材の目詰まりを考慮して、ろ材は大粒のものを使用するのがオススメです。

用意するもの④カルキ抜き

水道水をそのまま使用すると、塩素で魚が死んでしまいますので、カルキ抜きを用意しましょう。カルキ抜きであれば簡単に水道水を使える状態に出来ます。オススメのカルキ抜きは下記記事で紹介していますのでチェックしてみて下さい。また、大型水槽であれば浄水器を取り付けてしまうのもオススメです。水量が多いので、浄水器の方が最終的にコストパフォーマンスが良くなるでしょう。

用意するもの⑤餌


キョーリン 大型肉食魚専用飼料

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餌は人工飼料をメインとするのがオススメです。生き餌の方が好物ですが、人工飼料はコスパが良く、栄養バランスも取れています。ただし、餌に飽きることがよくありますので、人工飼料と生き餌をバランスよく与えていきましょう。生き餌はコオロギやメダカ、金魚、赤虫などが一般的です。幼魚の頃はメダカや赤虫を与え、成魚になったら金魚やコオロギを与えましょう。

用意するもの⑥掃除用具

プロホースエクストラM 7点セット

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週一回水換えをしますので、水換え用のホースを用意しておきましょう。画像のホースは非常に使いやすいのでオススメです。ただし、180㎝水槽になると、水換えの際の水の量もかなりの量となりますので、その場合は長いホースを排水口に繋いでしまった方が良いでしょう。

底砂はどうする?

アロワナ等の大型魚は、底砂を敷かないベアタンク式で育てるのが一般的です。ベアタンクであれば底の溜まった汚れが掃除しやすいですね。ただ、何も敷かないと底に光が反射してしまい、後述する目垂れの原因になることもあります。目垂れを避けたい方は、ガーネットサンドを薄く敷くと良いでしょう。

シルバーアロワナの飼育方法②準備

水槽の設置場所に注意

水槽を設置する前に注意しておきたいのが、設置場所の強度です。180㎝水槽の重量は1トン近くになりますので、かなりの強度が必要です。一般的な家庭の床は1トンに耐えられるよう作られていませんので、補強工事を検討するか、コンクリートの床に置きましょう。また、水場が遠いと水換えが大変ですので、なるべく水場が近い方が良いですね。

水槽の立ち上げ

場所が決まったら立ち上げていきましょう。水槽台に置いて機材類をセットし、水を入れ、カルキ抜きを入れ、機材を運転状態にしたら準備完了です。全ての機材が問題無く動いているか確認しておきましょう。

パイロットフィッシュを入れて待つ

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下準備は出来ていても、水槽内にはまだ、水質を維持してくれるバクテリアが少ない状態です。そこで、パイロットフィッシュと呼ばれる小さな魚を、60センチ水槽であれば20匹ほど入れて、1か月ほど待ちましょう。この間にバクテリアが増えていきます。パイロットフィッシュは、メダカやアカヒレ、ネオンテトラなどが安くてオススメです。

シルバーアロワナの飼育方法③導入

準備が整ったら、購入して入れましょう。入れる時は水合わせをします。画像左のように袋に入れて持ち帰ることになりますので、その袋を水槽に30分ほど浮かべて水温を合わせます。その後、袋を開けて水槽の水を少しずつ入れて、袋が一杯になったら少し水を捨て、また入れて、捨ててを繰り返し、3周したらシルバーアロワナを水槽に入れましょう。

シルバーアロワナの飼育方法④管理

餌やり

餌は一日二回、3分で食べきれる量が目安です。与えすぎると水質が悪化しますので気を付けましょう。幼魚は一日三回与えても構いません。小さい頃は大きな餌が食べられないことも多いので、餌のサイズに気を付けましょう。

水換え

水替えは週に一回、3分の1~4分の1の水を交換しましょう。水を抜くついでに、水槽の底に溜まった汚れも抜きます。水をまた入れる時は、急激な水温・水質変化が起きないように、ゆっくりと時間をかけてあげたいですね。

シルバーアロワナの飼育方法⑤その他

餌を食べてくれない場合

アロワナは餌に飽きることがよくあります。また、体長が悪い時も餌を食べてくれなくなります。まずは色々な餌を与えてみて、食べてくれない様子であれば、水温と水質が適切かチェックしてみましょう。放っておくと危険ですので、早めに対策していきたいですね。

病気は水換えで自然治癒が基本


丈夫な魚ですので、適切な環境で飼育出来ていれば病気になることはあまりありません。もし病気になったら、薬を使わずに、水換えをおこなって自然治癒させるのが基本です。白点病や松かさ病という病気にかかる可能性がありますが、このどちらも、水温を保って水換えをしっかり行っていれば、ある程度予防が出来ます。白点病の場合はお塩をひとつまみだけ入れましょう。

顎ズレは栄養不足

シルバーアロワナの顎がズレてしまった場合は栄養不足を疑いましょう。多少のズレであれば問題ありませんが、大きくズレてしまうと観賞価値が下がってしまいます。幼魚の頃からしっかり餌を与えて下さい。小さな頃は、一日三回の餌やりがオススメです。

飛び出し事故に注意

最も気をつけるべきなのが、飛び出し事故です。野生のアロワナはジャンプして、木の枝につかまっている昆虫を食べることがあり、60センチ以上ジャンプ出来ます。かなりのパワーですので、普通に蓋をしておくだけでは飛び出しますので、蓋の上に重しをしっかり乗せておきましょう。

シルバーアロワナの目垂れについて

目垂れは外や下を意識して起きる

目垂れとは、画像のように目が垂れた状態のことを言います。この目垂れは外や下を意識することにより起こるとされていますので、底面の反射を底砂で防いだり、水槽に黒いシートを貼り付けて外を見えなくすることで防ぐことが出来ます。また、水面にピンポン玉を浮かべておくことで上を意識させるのも目垂れ防止に有効です。

狭い水槽で育てると目垂れしやすい

狭い水槽で育てると成長速度や体型の面でも悪いのですが、目垂れしやすくなるとされています。健全な成長を阻害しないように、ゆとりのある水槽で育てていきたいですね。

目垂れは手術で治す

上の動画では、目垂れの手術の様子を紹介しています。麻酔をして眼球の裏を手術していくのですが、素人の方が気軽に出来ることではありませんので、もし目垂れ手術を行う場合は専門的な方にお願いしましょう。出来れば、手術しなくてもいいように予防したいですね。

まとめ:シルバーアロワナとは?

今回の「シルバーアロワナとは?最大1mに育つ熱帯魚の特徴や飼育方法を解説!」はいかがでしたでしょうか?特徴や飼育方法などをご紹介してきましたが、準備さえ出来ていれば問題なく飼育出来ることが分かりましたよね。成長速度がとても速いので、最初から最大サイズになった時のことを想像して用意しておきましょう。また、寿命が長いので、長く付き合っていけるよう計画しておくことも大切です。

シルバーアロワナが気になる方はこちらもチェック!

今回はシルバーアロワナについてご紹介させて頂きましたが、他にも古代魚・熱帯魚に関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。