キャンプの資格があることは知っていますか?
キャンプが好きなだけなら知らない事が多い資格
キャンプが好きな方はたくさんいると思いますが、キャンプに関する資格があることを知っているという方は少ないかもしれませんね。国が定めためた国家資格、国家試験ではないので全国各地のキャンプ場のスタッフが皆資格を持っているというわけでもありません。またアウトドアショップの店員も中には持っている方もいるかも知れませんが、なくてもアウトドア用品を販売していいので持っていない方のほうが多いでしょう。
マニアックな資格試験ではない
前述したようにキャンプに関する資格は国家試験でもなんでもないただの民間資格なので英語のTOEICや食のスペシャリストのフードコーディネーターなどの資格と同じです。つまり自然を満喫することが好きな方、年に何回もキャンプに行くような方は趣味のための資格として試験を受けてみるのもいいでしょう。芸能人の方でも資格を保持している方はいてデニムのベストでワイルドな芸風でおなじみのお笑い芸人スギちゃんが資格を持っていますよ。
キャンプにの資格は2種類
キャンプ協会の資格:キャンプインストラクター
キャンプインストラクターの資格はキャンプ協会が行っている検定になります。スギちゃんが持っている資格で、主催者のキャンプ協会は1966年に設立された歴史のある協会です。キャンプの普及に力を入れていて指導員の養成や講習会などを46都道府県にあるキャンプ協会が主催者となって開いています。キャンプインストラクターの試験を受けたい場合は「キャンプ協会が主催する」講習会を受けることが最初の一歩となります。
日本オートキャンプ協会:公認オートキャンプ指導者
車を使ったキャンプのことをオートキャンプといい人と車が調和したキャンプになります。キャンプ協会とはまた別の団体で、違う試験内容となっていてオートキャンプに特化した内容となっています。どちらも指導員(インストラクター)としての資格試験です。どちらの検定もキャンプインストラクターに関係する資格ですが、試験内容以外にも受講資格などに大きな違いがあるので、メリットと共に簡単に紹介していきますね。
2種類のキャンプに関する資格の違い
キャンプとオートキャンプの違い
試験内容とカリキュラムがまず同じインストラクターの資格でも大きく変わってきます。キャンプインストラクターは主にキャンプの安全管理、実技などについて理解を深めていくようなカリキュラムになっていて、オートキャンプ指導者はオートキャンプの概論、オートキャンプ生活技術論(道具の使い方)など車を使用したキャンプについて理解を深めていく様になっています。
受講資格の違い
キャンプインストラクターは満18歳以上なら誰でも受講できるのでき検定を受けるまでの難易度が下がります。一方オートキャンプ指導者は満20歳以上でなおかつオートキャンプ協会の個人会員である必要があるため検定を受ける時に入会するかあらかじめ入会しておく必要がるので注意しましょう。
会場の違い
キャンプインストラクターは各都道府県のキャンプ協会で開かれているため地方に住んでいても受講しやすい特徴があります。自分の住んでいる地域でいつ開かれるかなどはキャンプ協会の公式HPを確認してくださいね。オートキャンプ指導者は東京と場所が決まっていることが多く、地方だとなかなか受講が難しいです。こちらも詳しくはオートキャンプ協会のHPを確認してくださいね。
キャンプインストラクターについて
よりキャンプのスキルに詳しくなりたい人はこちら
オートキャンプ協会のカリキュラムも指導員を育てることを目的として作られたものなので検定を受けるとそれだけである程度詳しくなります。キャンプインストラクターは指導員としての資格ですがさらに上級の資格もあり、キャンプを極めたいと思う方はこちらの資格が向いています。例えば趣味のキャンプからキャンプ場を提供する側になった時にしっかりと知識があるとオーナーとして自信が出てきますよね。
好きだから検定を受けるのも問題ない
仕事でキャンプを詳しくなりたいから受けた方もいますが、ただたんにキャンプが好きだから受けてみたという方も多いので気軽に受けてみましょう。詳しくは後ほど紹介していきますが、指導員を目指して受ける方もいると思います。実はキャンプインストラクター自体が仕事になることは少ないようで、さらに上級の検定を受けてから一気にインストラクター、指導員としての仕事につながることが多いと言われています。
キャンプインストラクターの試験までの流れ
内容の濃い講習会に参加しよう
資格試験までの流れを簡単に紹介していくとまず、各都道府県ごとに開催するキャンプインストラクター養成講習会を受けます。詳しいカリキュラムは後ほど紹介していきますが3日ほどかけてキャンプに関するいろいろなことを座学と実技を交えて学んでいきます。各都道府県ごとに多少違いますが泊りがけで行ったり日帰りで行ったりして最終的に筆記試験などを受けて合格すると晴れてキャンプインストラクターと名乗ることができますよ。
内容が違うということは難易度差が出る?
都道府県ごとで内容が異なるということは難易度も多少変わるかと思います。しかし基本的に養成講習会を受講していると落ちることは少ないと言われて合格率99%、ちゃんと受講したことが頭に入っていれば100%なんて言われています。しかし検定の内容に違いがあるということは、少なからず難易度にばらつきがるということになるので公式HPを確認してどんな内容か把握しておくのも検定への備えになるのでおすすめです。
キャンプインストラクターの料金について
試験は場所によって多少変わる
キャンプインストラクターの養成講習会のカリキュラム内容が試験会場ごとに多少異なるため、受講した場所や年によって増減してきます。試験料だけで1万5千円~2万円程度はかかり、資格登録申請やキャンプ協会会費などで1万5千円かかるので合計3万円ほど必要になります。それ以外にも1年ごとに会費や申請費なども必要になるため注意しましょう。
会員になるメリット
キャンプインストラクターに合格すると必然的会員にならないといけません。広報誌の配布や会員になるとキャンプ中の事故や怪我に対する保険に安く入れたり、スポーツ用品店で買い物する時に特別価格で買えたりする特典もあります。また各都道府県のキャンプ協会が主催するキャンプなどの事業に参加すると更新料が免除さらたりと特典もいろいろあります。キャンプが好きな方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
キャンプインストラクターのカリキュラムについて
泊りがけと日帰りがある
指導員になるためのカリキュラムですが、必ずしも順番通りとなっているわけではなく各都道府県で少し違うので、必ずキャンプインストラクターの資格試験を受ける時は公式HPで確認してみてください。主に以下の内容に沿って講座を受けていくのですが、3日ほどかけて学んでいきます。
論理 | 10時間 |
実技 | 10時間 |
実技の内訳 | 登山などのキャンプと関係のあるアクティビティが5時間 |
キャンプ用品の使い方など、キャンプの方法が4時間 | |
応急手当などの安全に関する実技が1時間 |
キャンプインストラクターで学ぶ論理
座学の講座では安全なキャンプにするためにはどうしたらいいか、事故の事例について学び安全なキャンプを行えるようにしたりキャンプの企画、運営や円滑なコミュニケーションなどの指導方法など教える立場だと必要なことを学んでいきます。キャンプインストラクターは子供にキャンプを教えることを想定したようなカリキュラムになっているとの口コミまりますよ。
キャンプインストラクターで学ぶ実技
キャンプを知らない方にキャンプを教える指導員になるための検定なので、当然テントやタープを設営していく実技もあります。屋外での炊事、キャンプファイヤー、ロープワークやキャンプを楽しめる工夫(ゲーム)、危険予知、予防なども実技に含まれています。個人でするのでなくグループで実技をしていきますが、初対面同士で緊張しないように受講した一番最初にレクリエーションで仲良くなるゲームをするので大丈夫です。
最終的に筆記試験など
最終的には筆記試験などをして合否となります。この部分も都道府県やタイミングで異なるため難易度が変わると思いますが、普通に講座を受講していたら落ちることがない難易度なので大丈夫でしょう。合格したらそのまま認定手続きなどを経て解散となります。
キャンプインストラクター資格をとった後について
インストラクターになると
晴れて無事合格するとどんなメリットがあるかというと、キャンプインストラクターの時点ではあまり仕事にメリットがあるとはいえません。キャンプという趣味により詳しくなったことがメリットになります。またインストラクター人に教えるというカリキュラムをこなしてきたので、子供とのコミュニケーションがよりうまくできたり、趣味のキャンプでも遊びをうまく取りたりとキャンパーとして一皮剥けるのがメリットです。
仕事上のメリット
林間学校の関係者や教師の方にはメリットがります。キャンプインストラクターになることでちゃんとした指導方法でキャンプを教えることができるということです。
キャンプ協会の会員特典がついてくる
キャンプインストラクターになると前述したようにいろいろな特典がついてきますが、毎年更新が必要な資格なのでちゃんと更新しないと各種特典を受けることができなくなります。
キャンプインストラクター仕事について
インストラクターとして働けるかは別
資格があるからと言って就職に有利になる可能性は低です。インストラクターではなくキャンプ場スタッフ、アウトドア用品店の店員などアウトドアと関係する場合多少有利になる可能性はあります。実際インストラクターとして仕事をしたい場合は更にキャンプディレクターの試験を受けたほうがいいでしょう。インストラクターとしてではなくキャンプという趣味の中で活躍する資格になります。
キャンプインストラクターは一歩目
ディレクターの講座の受講資格にはキャンプインストラクターが必須なので本気でインストラクターになりたいなら必ず通らないといけない資格です。キャンプインストラクターからディレクター2級、そして1級となる過程でインストラクターとして仕事につながるでしょう。上位資格なので難易度は高くなってきますが、インストラクターとして仕事をするためには挑まないといけない壁です。
インストラクターに関係する仕事
キャンプ場のスタッフ、オーナー、アウトドア用品店のスタッフ、ホームセンターのスタッフ、林間学校の職員、教職員、ボーイスカウトなどでのボランティアなどが資格を活かせる場所です。災害時にも役立つと思います。
キャンプインストラクターのまとめ
趣味を兼ねてインストラクターに
キャンプインストラクターの資格があるからと言ってすぐにインストラクターになれるとは限らないですが、キャンプが好きな方は挑戦する価値があると思います。またこれからキャンプを始めてみたいという方もキャンプインストラクターの養成講習会を受けることができるので資格をとりながらキャンプについて学べますよ。難易度にばらつきがありますがカリキュラムはしっかりしているのでキャンプが気になる方におすすめです。
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