由布岳とはどんな山
由布岳(ゆふだけ)は、大分県由布市にある山体の美しい山です。標高は1,583mあります。阿蘇山などが近くにありますので、同じ火山帯に属する活火山です。過去の噴火でできた火口が見られ、見どころの一つとなっています。
その美しい山体により、豊後富士と呼ばれ地元で親しまれている山です。由布岳は、阿蘇くじゅう国立公園の中にあり、新日本百名山・日本二百名山にも選定されている九州の名山です。麓には、有名な湯布院温泉があります。
由布岳登山の山体状況
円錐型のきれいな山体で豊後富士と呼ばれる由布岳ですが、山頂部に東峰(標高1,580m)と西峰の二つのピークがあり、西峰の標高1,583mが由布岳の標高となっています。
東峰と西峰の間に由布岳の火口が丸く口を開けています。登山道は、山が火山ですので、安山岩やデイサイト岩が表面に顔を見せています。標高1,000mから標高1,400mあたりまでは、ジグザグに登る登山道が多くなっています。しっかりした登山道ですが、初心者は火山岩につまずかないように注意してください。
由布岳(豊後富士)登山のお鉢巡り
由布岳は火山ですので、現在でも火口がはっきりとあります。円形の火口のフチを回れる登山ルートがあります。これが豊後富士お鉢巡りといわれるルートです。火口をぐるりと回るルートですので、湯布院温泉が見えたり、別府湾が見えたりと、見どころがたくさんある人気ルートとなっています。
ルート上の要所に、豊後富士お鉢巡りの案内標識が設置されています。
由布岳(豊後富士)登山・お鉢巡りの注意点
豊後富士お鉢巡りコースですが、ほとんどは岩の上を歩くことになり、標高1,494mのマタエ分岐から西峰に向かう登山は、かなり急な岩場が多く登場し、クサリ場の登りも頻繫に現れます。初心者は、急がずしっかりした岩を選んで登ってください。ルート上からの見どころはたくさんあるので、休憩を頻繫に取り湯布院温泉をながめながら登山してください。
西峰から東峰に向かうルートには、両側が切り立った細い岩尾根があります。初心者に限らず足元をしっかり確認して、確実に歩きましょう。風の強い日は、危険です。
由布岳登山の登山口
人気の豊後富士お鉢巡りや、見どころ満載の由布岳ですが、登山用の登山口が複数あります。どのようなレベルの登山者が使用するかをまじえて紹介します。
正面登山口(由布登山口)
由布岳登山で一番使われている登山口です。周囲は草原が広がり、清々しい景色の中にあります。駐車場もかなりの台数が駐車でき、バス停のそばにあります。登山ポストが設置されていますので、必ず記入してから登山口に入ってください。お鉢巡りをする登山者や初心者からベテランまで使用する登山口です。
西登山口
西登山口から入山すると、途中から正面登山口からのルートに合流します。要所には案内標識がありますが、草が生える時期は、登山道が見えずらいので初心者は足元の岩に注意して進んでください。ベテランであっても地図を持って進む必要があります。
東登山口
東登山口からの登山ルートは、岩が多く顔を出しており、クサリ場・ロープ場が多くあります。中級者以上の登山者なら問題は少ないですが、初心者は余裕を持ったタイムスケジュールを組んで登山したほうが良いです。他の登山口より利用者は少ないです。
由布岳登山のための駐車場
由布岳に登山するため、登山口まで車で来た登山者のための駐車場はどうなっているのでしょう。正面登山口・西登山口・東登山口の駐車場の状況を紹介します。
正面登山口(由布登山口)駐車場状況
登山口そばに、20台ほど駐車可能な無料駐車場が設置されています。登山時期になると、すぐに満車となります。その場合、道路を隔てた反対側にも駐車場があります。この駐車場は、大規模な有料駐車場で、駐車料金は500円(2019年2月20日現在)となっています。
西登山口駐車場状況
西登山口周辺の駐車場は、登山者用の駐車場は設置されていません。すぐそばに、観光名所の金鱗湖があり、登山口や金鱗湖を訪れる人のために、コインパーキングが複数あります。これを使用することになります。
東登山口駐車場状況
東登山口の周辺は、登山者用の駐車場は設置されていません。従って路肩に駐車することになります。通行車両の迷惑にならないよう、注意して駐車する必要があります。
由布岳登山口への車でのアクセス
由布岳の登山口は複数あります。車でのアクセスで由布岳の登山計画を立案する人も多いと思います。車で由布岳にアクセスする人のために、各登山口への車でのアクセスを紹介します。
正面登山口(由布登山口)
九州自動車道湯布院ICを利用します。IC出口より県道216号線を湯布院方向に進んでください。湯布院の街中を通り過ぎると、県道11号線(やまなみハイウエイ)ぶつかりますので、左折してください。左折して別府方面に進んで行くと、正面登山口の看板があります。標高は776mとなっています。
西登山口
九州自動車道湯布院ICを利用します。出口から県道216号線を湯布院の街中に進みます。進んで行くと、金鱗湖という湖があり、その手前に西登山口も看板があります。近くに岳本バス停もあります。登山口の標高は、472mとなっています。
東登山口
正面登山口の前の県道11号線(やまなみハイウェイ)を別府方面に進んで行くと、猪の瀬戸バス停があります。城島高原パークの手前になります。バス停そばを左折してください。3分くらい進むと登山口です。目立つ看板など設置されていませんので、注意してください。標高は816mとなっています。
由布岳登山口への公共交通でのアクセス
電車を利用する場合、2通りの方法があります。JR久大本線の由布院駅を利用する場合と、JR日豊本線の別府駅を利用する場合です。この2駅はバス路線で繋がっており、その途中に各登山口に行くバス停があります。
正面登山口は由布登山口バス停、東登山口は猪の瀬戸バス停、西登山口は岳本バス停となります。バス会社は亀の井バスで、路線名は別府湯布院線となります。
由布岳登山ルート1
正面登山口(由布登山口)ルート
正面登山口(由布登山口)ルートは、初心者からベテランまで使用するルートです。正面登山口(由布登山口)から合野越過ぎまでは、草原や高い樹木帯が続きます。夏場などは日陰も多くあり初心者からベテランまで涼しく歩けます。
合野越手前からマタエ分岐の手前までは、シグザグな登山道となり標高を上げて行きます。マタエ分岐に到着したら東峰と西峰どちらに登山するか、各自の計画に従って進んでください。
正面登山口(由布登山口)ルートの詳細
正面登山口(由布登山口)ルートのおおまかなコースタイムを紹介します。初心者は、この時間で到着できると勘違いしないてください。あくまでも目安として利用してください。
正面登山口から合野越まで50分、合野越からマタエ分岐まで60分、マタエ分岐から東峰山頂まで20分、そして西峰山頂まで20分となります。どちらかといえば、東峰は初心者向きといえます。
由布岳登山ルート2
西登山口ルート
西登山口から合野越を目指して歩きますが、草などで登山道が覆われている箇所があります。合野越からマタエ分岐に進みますが、その途中に飯盛ヶ白という、絶景の見どころがあります。余裕があれば立ち寄りましょう。合野越から先は、正面登山口ルートと同じになります。
西登山口ルートの詳細
西登山口ルートのおおまかなコースタイムを紹介します。西登山口から合野越まで110分、合野越から飯盛ヶ城まで10分、飯盛ヶ城からマタエ分岐まで50分、マタエ分岐から東峰山頂まで20分、そしてマタエ分岐から西峰山頂まで20分となります。
初心者は西峰を登る場合、岩場やクサリ場が頻繫に登場します。コースタイムは余裕を持った計画にしてください。しっかり足場を確認して、安全を確認しながら登山をしてください。
由布岳登山ルート3
東登山口ルート
東登山口ルートは、日向越分岐かマタエ分岐を目指すルートとなります。岩場が多く、クサリ場・ロープ場も多くあり、初心者は慎重に進む必要があります。樹木などが少ないため、景色を遮るものが少なく、見どころは多数あります。3つの登山口ルートの中で、一番利用頻度の少ないルートです。
東登山口ルートの詳細
東登山口ルートのおおまかなコースタイムを紹介します。東登山口から日向越分岐まで40分、日向越分岐からマタエ分岐まで60分、マタエ分岐から東峰山頂まで20分、西峰まで20分となります。
由布岳登山ルート4
お鉢巡りルート
由布岳登山というとお鉢巡りといわれるほど、有名なのがお鉢巡りルートです。火口の周りを一周するのが、お鉢巡りです。
マタエ分岐をスタートし、西峰そして東峰をぐるりと歩き、マタエ分岐に戻ってくるのがお鉢巡りルートとなります。東峰から西峰を回るお鉢巡りルートをとる登山者もいます。岩場やクサリ場が頻繫に登場するルートなります。このルートのすべてが、見どころといってよく、歩きながら由布岳周辺360度見渡せるます。
お鉢巡りルートの詳細
マタエ分岐までは、前出ルートと同じです。おおまかな、お鉢巡りルートのコースタイムを紹介します。マタエ分岐から西峰山頂まで20分、西峰山頂から東峰山頂まで90分、東峰山頂からマタエ分岐まで20分となります。
西峰から東峰までに、岩の尾根を通ります。両側が切り立った細尾根です。登り下りも多くあり、一番の難所といえます。初心者が行くには、コースタイムを無視し、ゆっくり確実に歩く必要があります。
由布岳の展望台
豊後富士と呼ばれ、きれいな山体の由布岳ですが、その素晴らしい見どころは登山をしていては分かりません。素晴らしい由布岳・豊後富士を見るために展望台が近くに用意されています。展望台からの由布岳の展望は、湯布院観光の見どころの一つとなっています。
展望台は二つ設置されています。狭霧台展望所と蛇越展望台です。この二つの展望台を詳しく紹介します。
狭霧台展望所
素晴らしい由布岳(豊後富士)を眺めるなら、この展望台がベストとといえます。正面登山口と西登山口を結ぶ道路の中間点あたりにある展望台です。目の前にそびえる由布岳(豊後富士)は、東峰と西峰もはっきりと見え、一年中楽しめる湯布院観光の見どころの一つになっている展望台です。
狭霧台展望所の詳細とアクセス
住所:大分県由布市湯布院町川上
アクセス:正面登山口のそばに、湯布院駅方面から来て登山道前の道路とぶつかるT字路があります。湯布院駅方面からきて左折してください。道なりに進んで行くと道路脇にあります。
蛇越展望台
湯布院町の中を通る県道11号線(やまなみハイウェイ)のそばにあるのが、蛇越展望台です。湯布院温泉街と由布岳・その周辺の山々が見渡せる展望台です。湯布院観光の見どころの一つとなっています。
蛇越展望台の詳細とアクセス
住所:大分県由布市湯布院町大字川西
問い合わせ:097-582-1304(由布市商工観光課)
アクセス:九重町方面から県道11号線を進み、山下湖を過ぎて少し走ると左側に看板があります。
由布岳登山の天気状況
一年中登山ができる由布岳に興味がある方は多いでしょう。当然、天気の情報の知りたいはずです。由布岳の一年の天気状況を統計調査しました。
由布岳の春の天気状況
3月から5月を由布岳の春として、天気状況を統計調査しました。3月は、一日あたりの降雨量平均4,5mm、平均気温-0,7℃となります。4月は、一日あたりの降雨量平均5,1mm、平均気温5,0℃となります。5月は、一日あたりの降雨量平均5,6mm、平均気温9,6℃となります。
4月あたりから暖かくなるようです。
由布岳の夏の天気状況
6月から8月を由布岳の春として、天気状況を統計調査しました。6月は、一日あたりの降雨量平均11,4mm、平均気温13,2℃となります。7月は、一日あたりの降雨量平均10,8mm、平均気温16,9℃となります。8月は、一日あたりの降雨量平均8,2mm、平均気温16,9℃となります。
やはり、梅雨時期は雨が多くなります。
由布岳の秋の天気状況
9月から11月を由布岳の秋として、天気状況を統計調査しました。9月は、一日あたりの降雨量平均8,6mm、平均気温13,6℃となります。10月は、一日あたりの降雨量平均3,6mm、平均気温7,6℃となります。11月は、一日あたりの降雨量平均2,5mm、平均気温1,9℃となります。
秋は雨が少なく、麓の草原は金色に染まります。
由布岳の冬の天気状況
12月から2月を由布岳の冬として、天気状況を統計調査しました。12月は、一日あたりの降雨量平均1,8mm、平均気温-3,2℃となります。1月は、一日あたりの降雨量平均2,0mm、平均気温-5,4℃となります。2月は、一日あたりの降雨量平均2,9mm、平均気温-4,4℃となります。
由布岳の冬は、標高1,583mですので、雪が降る場合があります。積雪はくるぶし程度ですが、岩が凍結している場合があり、注意が必要となります。
登山後の温泉
登山の汗は、ゆっくり温泉で流したいものです。由布岳の麓は、有名な湯布院温泉です。その有名温泉地の中で、登山後の入浴が最適な温泉を紹介します。
岳本地区共同温泉浴場・下ん湯
西登山口から近くの金鱗湖そばに、岳本地区共同温泉浴場があります。この温泉は地元の人達しか入浴できません。その近くに藁葺き屋根の下ん湯があります。こちらが、登山者・観光客が入浴できる温泉です。内風呂と露天風呂があります。
他の登山口からもアクセスがよく、西登山口を目指してくれば到着できます。駐車場は無いので、近くのコインパーキング使用になります。
岳本地区共同温泉浴場・下ん湯の詳細
住所:大分県由布市湯布院町川上1585番地
入浴料:200円(2019年2月20日現在)
営業時間:10:00~22:00
定休日:なし
駐車場:なし
トイレの有無:なし
問い合わせ:0977-84-3111湯布院振興局地域振興課地域振興係
由布岳のまとめ
全国的に有名な九州・大分の湯布院温泉は、みなさん名前を知っていることでしょう。その湯布院温泉の近くに由布岳はあります。美しい山体をしており、眺めるだけでも素晴らしい山です。日帰り登山ができる山で、九州の山に興味のある方は、参考にして由布岳登山を考えてはいかがでしょうか。
由布岳が気になる方はこちらもチェック!
由布岳が気になる方は、同じ九州の山もチェックしてみてはいかがでしょう。同じ九州の山でも、特徴が少しずつ違い、楽しめますよ。

九州の登山スポット9選!初心者でも楽しめる山やコース情報をご紹介!
九州地方のハイキング、トレッキングコースのおすすめコースを紹介します。登山が初めての者から、2泊3日の本格的な縦走登山コースまで難易度別に選...

九州で冬でも登れる低山13選!冬初心者でも登れるコースをご紹介!
ちょっとこじんまり系な九州の低山は、日帰り登山には打って付けな初心者向きです。冬山であっても標高が低いからこそ、山頂までのコースには無理があ...