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豆苗の栽培方法は?再生栽培や簡単に再収穫できる豆苗の育て方を解説!

豆苗を食べた後、苗を再利用して2回目の収穫ができるってご存知ですか?土に植えるのではなく、水だけで肥料も不要、簡単な再生栽培ができます。豆苗の気になる栽培の方法や、たくさん再収穫するためのポイントなどをご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
2020年8月27日
koro
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はじめに

豆苗は安くて美味しく、毎日の料理の強い味方の野菜です。さらに、買ってきて食べた後、また再利用もOKというオマケつきで、嬉しいことづくめ。豆苗栽培が初めての方も、これまでなんとなく実践してきた方もぜひこの機会に、そのやり方のポイントをチェックしてみませんか。

豆苗について

分類

豆の苗と書く豆苗。それはマメ科エンドウ属のエンドウ豆の若い苗のことを指していいます。エンドウ豆は品種が豊富で、グリーンピースやスナップエンドウ、サヤエンドウなど、よく知られる豆ばかりです。豆苗を普通に育てると、エンドウ豆になっていきます。

どんな野菜?

スーパーの野菜売り場で売られる豆苗は、工場での水耕栽培が主流。一般的に、土壌を使わず水での植物の栽培方法を、水耕栽培や水栽培などといいます。種豆から1~2週間育てられた後、冷却により、一旦成長をとめて日持ちをアップさせたものが出荷されます。100円以下で年中手に入る安価で供給が安定した野菜の一つです。

豆苗の栄養

βーカロテン

豆苗には、βーカロテンがたっぷり含まれます。βーカロテンは体の中でビタミンAに変換されて、皮膚や粘膜などを健やかに維持するなどの働きがあります。抗酸化作用や免疫力UPの効果もあり、注目すべき栄養分です。

ビタミンK

ビタミンKは、血液の凝固作用などにかかわる、人間の体に欠くことのできない栄養です。また、骨にカルシウムをくっつけて、強い骨の形成を促進させるという役割もあります。しっかり摂取したい栄養なので豆苗に豊富なのはうれしいですね。

葉酸

豆苗は葉酸も豊富です。葉酸とは、ビタミンB群の中の一つで、人間の細胞のDNAなどに関わり大変重要な役割を担います。また心臓血管系といった循環器の病気のリスクを防ぐことでも注目されています。そして妊娠期、特に妊娠初期は胎児の神経系のおおもとが形成される時期です。葉酸は、胎児の神経管閉鎖障害の予防につながるため、十分な摂取が必須とされています。

豆苗の再生栽培とは

食べたあとに行う栽培

豆苗といえば、思いつくのが食べた後の再利用です。カットして食べたあとに残る豆・根部分を使って、再度、豆苗を育成することは、再生栽培と呼ばれていて、豆苗の袋にもやり方が書いてあります。食べて終わりではなく育てる楽しさもあるのですね。

土を使わない栽培

豆苗はエンドウ豆なので、普通に土に豆を植えることでも育ちますが、再生栽培では土を使わずに水だけで育てます。水だけで野菜を育てるのはちょっと頼りないイメージですが、安心してください。2回目でも十分な量での再収穫が見込めます。

再生栽培の魅力とは

やっぱりお得


もともと、安く手に入る野菜ですが、さらに再利用して育てるので、コスパがとても良いです。2回目でも、うまくすれば買ったものに劣らない量の豆苗を収穫でき、満足感も2倍ですね。

簡単・安心な栽培

豆苗の再生栽培には、栽培キットなど特別な道具も必要ありません。2回目も水のみの方法で、しかも肥料も使わないので安心です。もちろん、2回目だからといって栄養も衰えることもありません。土が散らばったりしたくないキッチンなど、室内で抵抗なく栽培可能なのも魅力です。

楽しくプチ菜園・食育にも

豆苗は小さくても立派な野菜。元気に育てば収穫の醍醐味が味わえます。初めての人でも、キッチンでプチ菜園に挑戦できます。また、短期間で成長し変化が大きく、収穫できるので観察も楽しいです。野菜を実際に自分で育てることは、お子様の食育にももってこいですよ。

豆苗の再生栽培と育て方①食べる前のポイント

1回目のカット

買ってきたその豆苗、さあ料理しようということで切る前に、ポイントがあるので注意しましょう。最初から二回目の収穫を考えたカットの方法をとります。豆苗をよく見ると下の豆より上3~5㎝くらいのところに、脇芽という小さな緑の芽がついているのが分かります。1つか2つ脇芽が付いているのでその上側の芽を残すように切ってください。

脇芽とは

多くの植物に共通ですが、植物は脇芽ができるとそれを伸ばそうと成長していきます。用途に合わせて脇芽を摘んだり残したりしますが、この場合は、脇芽を残すことで、スカスカではなく、密集して成長した豆苗を収穫できます。

豆苗の再生栽培と育て方②水耕栽培の準備

どんな容器を使う?

豆苗を育てるための容器は何でもOK!根の部分がゆったり収まる大きさの容器を選びましょう。水を入れるので、少し深さがあり、安定する形の容器がおすすめです。

根が伸びるためのスペースを

2回目に行う豆苗栽培も、成長により残った豆の部分から根が伸びていきます。。絶対に必要というほどではないのですが、根がゆったりと伸びて成長できるよう、豆苗の根の底上げになるようなものがあると、なお良いです。ペットボトルのキャップや小さな発泡スチロールなどを根の下に2~3個置きましょう。

豆苗の再生栽培と育て方③置き場所

日当たり

豆苗を育てるのにぴったりの日当たり加減はというと、室内の窓辺などの明るい場所です。強い直射日光は苦手なため、レースカーテン越し程度の、やさしい光のあたる場所を選びます。

温度

豆苗を育てるのにもっとも適した温度は、15~20℃です。これは、室内で人が快適だと感じる温度よりは涼しめですが、温度管理というほどのこと必要ありません。暑すぎず、寒すぎずの環境であれば、元気に育ってくれます。ただし、真夏の直射日光や真冬の冷気をダイレクトに受けやすい窓辺などでは、ちょっと注意が必要。適宜場所を移動してください。

豆苗の再生栽培と育て方④水

水の量


再利用して育てる水の量は、根の上にある豆の下あたりまでが浸る程度です。水が少なすぎると乾燥し枯れてしまいます。夏場など、水の蒸発で水量が変わりやすい時期は忘れずにチェックしましょう。反対に水が多すぎると、豆や下のほうの茎部分も水に浸かってしまい、腐ってしまうので注意してくださいね。

水替え

豆苗の再生栽培の方法、その中でいちばん大切なのが水替えの作業です。逆にこれさえ間違えなければ、たいがいは再収穫が成功しそうです。水が傷まないように、毎日新鮮な水に入れ替えます。暑い夏場は1日2回、朝晩の水替えがベストです。

豆苗の再生栽培と育て方⑤肥料は不要

水のみで野菜が育つの?肥料があったほうがいいのでは?と思いますが、豆苗には肥料なしでいきましょう。豆を土に植えて大きく育てるわけではないので、脇芽をのばす豆苗の成長力のみで、再収穫を目指します。液体肥料などを入れると、伸び自体は良くなる可能性もありますが、肥料を口にしたり、水が傷みやすくなるなどのデメリットが大きいです。新鮮な水道水のみで育てるのが一番です。

豆苗の再生栽培と育て方⑥再収穫

タイミング

水替えを毎日行い、日当たりのよい場所で育てれば、季節により変動はありますが1~2週間位で育ち、食べ頃を迎えます。あまり長く育てすぎると、豆の部分が古くなり腐りやすくなったり、伸びた葉や茎が固くなったりします。豆苗は若くやわらかい茎や葉を食べたほうがおいしいです。葉や茎が固くなるより前に再収穫してしまいましょう。

2回目のカット方法

再収穫するための豆苗の2回目のカットは、1回目とちがってバッサリ根元から切って大丈夫です。もし、さらに3回目も再利用で育てたいなら、また脇芽を残す1回目と同様のカット方法をつかってもかまいません。しかし、3回目ともなると残っている脇芽自体も少なくなり、再利用する豆も古くなってしまうので、収穫量は少なくなります。

番外編①豆から育てるなら

準備するもの

店で買ってきて食べた豆苗の再利用ではなく、豆を植えるところから豆苗を育ててみたいという方は、園芸店などでエンドウ豆を購入すれば可能です。準備するものは、エンドウ豆(種)、容器、コットンやスポンジ、空き箱など覆いになるものです。市販の水耕栽培キットなどを持っている方は、もちろんそちらを利用することもできますね。

豆から植える手順

①豆の浸水

まず、エンドウ豆の種を買ってきたら、お皿などに入れて豆全体を水に浸します。一晩ほどしっかりと水を吸わせていくことで、発芽をうながします。

②豆を植える

次に豆を植えるための場所を作ります。コットンやスポンジなどに水をたっぷり含ませて容器にいれます。そこに、一晩水につけた豆を、並べていきます。豆の半分くらいまで水を入れてください。

③発芽させる

植物の種には、日光を当てることで発芽するもの、日光によって発芽しにくくなるものがあるのですが、エンドウ豆は、嫌光性種子といって後者にあたります。よって、豆を植える際は、光が届かないように段ボール箱などで、容器全体を覆います。発芽までだいたい2~3日かかります。

④豆を育てる

豆が発芽したら、かぶせていた覆いを外して、日光をあてて育てます。これを緑化といいます。日光をあてることで、豆苗がぐんぐん成長し、栄養分も作り出されます。水替えの方法は再生栽培と同じです。豆から育てる時も、肥料などは特に必要ありません。

⑤収穫する


育った豆苗は、だいたい1~2週間で収穫できます。自分で豆から植えた場合でも、もちろんまた再利用できますので、有効に活用してください。

番外編②水耕栽培のあれこれ

水耕栽培をもっと楽しみたい!

豆苗は家にあるものだけですぐに栽培できるのですが、せっかく豆苗を植えるのならおしゃれに栽培して眺めたいなと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。水耕栽培がもっと楽しくなるキットもたくさんありますので、ちょっとご紹介します。この機会にこだわってみたい方は参考にしてみてくださいね。

水耕栽培キットの紹介

植木鉢タイプのキット

サイズが小さくて見た目はおしゃれな植木鉢。気軽におけるタイプのキットです。キッチンにおいても、自然にインテリアにとけこみます。いくつかの種類の種を植えたら、キッチンガーデンを楽しめそうですね。

ライト付きのキット

室内で日光が少ないのが不安な場合にも心強いLEDライト付きのキットです。ライトがついていればどんな場所でも育てられるので安心ですね。タイマーもついていて調節も可能。かなりしっかりしたキットなので、豆苗から入門したらどんどんいろいろな野菜を育てられそうです。

美しい姿を観賞できるキット

ここまで来るとかなりのこだわりぶりかもしれません。思わずうっとりしてしまう美しさは、もはや野菜を超えていますね。かなり高額ですが、部屋の主役級インテリアになること間違いなしです。

まとめ

いかがでしたか?水替えなどの簡単な管理だけで、豆苗の再生栽培ができそうですね。育てる楽しみもあって、2度、3度とおいしい豆苗、ぜひ育ててみてください。

豆苗の育て方やレシピが気になる方はこちらをチェック!

さっそく豆苗の再生栽培にチャレンジしてみませんか?豆苗の育て方のポイントやおいしいレシピなどが紹介されています。こちらのサイトもぜひ参考にしてみてくださいね。