風水って何？
家を新築する際など、風水を気にする人は玄関や水回りの位置、方位、気の流れなどを配慮しながら慎重に建築設計を進めていきます。「インテリアに風水を取り入れよう！」「金運UPに欠かせない風水アイテム」などという言葉をよく目にしますが、風水とは、どんな意味を持つのかご存じですか？
風水とは
風水は「風水学」とも呼ばれ、ひとつの学問といっても過言ではありません。専門用語が多く登場し、それぞれの言葉の意味を理解するだけでも相当の時間がかかります。
そこで、あえて簡単に表現するならば、風水とは煎じ詰めれば、人の幸福のよりどころとされる、指針のようなものです。
（ふうすい）は、古代中国の思想で、都市、住居、建物、墓などの位置の吉凶禍福を決定するために用いられてきた、気の流れを物の位置で制御する思想。「堪輿（かんよ）」ともいう。
風水で決める玄関鏡：置き方
玄関にミラーを置く方は多く、姿見にもなるミラー付きのシューズボックスを設置されている方もいます。やはり、出かける直前の身だしなみチェックができるという点で、玄関には全身が映る姿見があると便利です。
しかし、その位置や向き、サイズを気にしたことはありますか？風水の効果が気になる方は、一度、ご自宅の玄関鏡の置き方をチェックしてみるとよいでしょう。
特に「北側の玄関」には鏡が効果的！
家の北側に玄関があるおうちでは、全身鏡や姿見などのミラー、または八角形の鏡を玄関に置くと金運に良い影響があります。
風水で決める玄関鏡：サイズ
玄関に置く鏡は、どのようなサイズのものが運気を上げるのでしょうか。鏡には全身が映る大きな鏡や、飾り目的の小さなものなど、サイズ・デザインともにさまざまな種類のものが存在します。風水でおすすめの玄関鏡のサイズについて、解説いたします。
大きいサイズの玄関鏡
面積の大きい鏡や全身が映る姿見は、玄関に奥行や広がりを感じさせるだけでなく、外からの自然光を反射し、空間を明るくします。そのため、壁面に余裕があるのなら全身が映るサイズのミラーを用意した方がよいでしょう。
ただ、壁一面ミラーにしてしまうと、落ち着きのない空間になったり、鏡が映してほしくない家の奥まで映してしまい逆効果ですので、気持ちの良い大きさにとどめた方が効果的です。
中ぐらいのサイズの玄関鏡
玄関に鏡を掛けたくても、あまりワイドな壁面がないという場合は、縦長の姿見でじゅうぶんです。少し離れて立った時に、頭の先が切れて見えないかをチェックしてください。
頭が切れないようなら、全身が映らなくてもOKです。掛ける位置（玄関入って右側か左側）を選んで、風水の運気UPアイテムにしましょう。
小さいサイズの玄関鏡
鏡は最強の風水アイテムですが、あまり小さいとその効果も小さくなってしまいます。玄関に置く鏡の場合は、少なくとも直径が20ｃｍ以上のものが望ましいです。
あまり突飛な形のものではなく、気の流れが穏やかな円形・だ円形・正方形・長方形・八角形ミラーなどをおすすめします。また、鏡面が平らで映りがよいということも、大切なポイントです。安物の、表面がゆがんだようなミラーは避けましょう。
風水で決める玄関鏡：種類
鏡は姿見や全身鏡としての活用だけでなく、インテリアミラーとして絵画のように飾る方も多く、その種類は多岐にわたります。玄関にふさわしい、運気を上げる鏡には、どのような種類があるのでしょうか。
長方形（縦長）の玄関鏡
正方形や長方形などの四角い鏡には、邪気を追い払う力があるとされているため、邪気が侵入しやすい方位の玄関に向いています。角がとがったものよりは、少し丸みのあるものの方が、風水的にはおすすめです。
縦長のミラーは全身を映すことができ、気の流れをスムーズにする働きがあります。鏡の向きに注意して、開運ミラーをとりつけてみませんか？
長方形（横長）の玄関鏡
横長の大きなサイズの鏡は、心に安らぎをもたらします。生活が安定したり、心がリラックスしたりと「安定」を求める方にふさわしい形状です。向きに気をつけて、靴箱の上やチェストの上などに設置しましょう。
ミラーの前に生花や観葉植物を飾ると美しいものが二倍になり、さらに運気がUPします。今の生活に何かしら不満のある方は、求める運気によって鏡の向きを変えてみましょう。
円形・だ円形の玄関鏡
円形やだ円形の鏡には、運を引き寄せる力があるとされており、女性の魅力を引き出す効果があります。玄関に置いて、対人関係運や家庭円満運をUPさせましょう。
八角形の玄関鏡
八角形は風水ではとても縁起の良い形とされていますが、八角形の鏡で大きなサイズのものはあまり売られていません。大体30～50cm四方ぐらいの大きさの物が多いようです。
つまり、八角形の鏡を玄関に置く場合、映るのはどうしても顔だけか、肩より上の部分だけとなります。
玄関が北側にある人は、金運・財産運が良くなる八角形の鏡がおすすめです。
変形の玄関鏡
変形鏡として考えられるのは、三角形、多角形、流線型、星形、ひし形、英字型などさまざまですが、玄関に置く場合のポイントはひとつだけ。あまり角がとがった形を選ばないことです。
風水では、角が鋭角なものは「縁を切る」ことにつながるため、良くないとされています。変形の玄関鏡を置く際は、できるだけ角の丸い、やわらかな形のものを選んでください。
風水で決める玄関鏡：位置
ひとくちに玄関といっても、その空間は狭い場合も広い場合もあり、住宅事情によりさまざまです。鏡を飾る壁面が限られるケースもあるでしょう。風水では玄関のどこに鏡を置くのが良いのか、その効果的な位置や向きと、逆に避けた方が良い位置や向きについて解説いたします。
玄関入って右側に鏡を置く
玄関扉を開けて中に入り、右側の壁に鏡を置くと仕事運や恋愛運、健康運に良い影響があるとされています。この位置に大きな白い壁があるなら、足元まで映る大きめの姿見を用意してとりつけるとよいでしょう。
縦が50～100ｃｍほどの中ぐらいのミラーを壁に掛ける場合、位置どりも大切で、家族全員の頭が途中で切れない高さに掛けるようにしてください。
玄関入って左側に鏡を置く
玄関扉を開けて中に入り、左側の壁に鏡を置くと「金運」UPに効果的とされています。ただ、姿見やミラーを用意して該当の位置にとりつければそれでよいというわけではありません。
風水では基本的なことですが、玄関は常にきれいに清掃しておくことが肝心です。不要なものはできるだけ出さず、観葉植物などを飾って気持ちの良い空間に仕上げておきましょう。
玄関入って正面に鏡を置く
玄関扉を開けて中に入り、正面に鏡があるのは風水では良くない置き方とされています（例外有り、下記参照）。廊下に奥行きがあるように感じられ、空間に広がりが出るという考え方なのですが、風水では逆効果。
なぜなら、外から入ってくる良い運気が、正面に鏡があると跳ね返されてしまうからです。姿見やミラーの向きには十分配慮するようにしましょう。
正面に鏡を置いた方が良い玄関
玄関が北・北東・西・南西のいずれかの方角に位置する場合、邪気除けのためにあえて、玄関を入った正面に、鏡を置くケースがあります。
右？左？迷ったときの位置決め案
鏡は風水では「最強アイテム」とされています。それは、光を室内に取り込み、明るさを拡散するから。そのため、鏡を置く位置に迷ったら、空間の北側寄りに鏡を置いてみてください。
そうすることで鏡面は「南向き」になり、より多くの光が反射し室内に明るさをもたらします。ただし、壁紙の変色などの恐れがあるため、直射日光が当たらない位置に姿見やミラーがくるよう、気をつけてください。
風水でNGな玄関鏡の置き方
風水で「効果的な鏡の位置」について解説してまいりました。反対に「避けた方がよい位置」は意外と多く、気づかずにうっかり設置してしまっているケースもあるでしょう。玄関においてNGとされる鏡の設置場所や向きについて、解説してまいります。
玄関扉に対して正面に鏡はNG
風水では、良い気は外から玄関を通って中へ入ってくることを覚えておきましょう。そのため、玄関を入って、正面に鏡があるとせっかくの良い気を跳ね返して（追い出して）しまいます。鏡を置く位置として、正面は避けてください。ただし、玄関が北・北東・西・南西のいずれかの方角に位置する場合は例外です。
玄関内で合わせ鏡はNG
玄関の中に入り、右側の壁に鏡を置くと仕事運・恋愛運・健康運が、左側の壁に鏡を置くと金運が上がることは前にも述べました。だからといって、両方の壁に鏡を設置することはNGです。
「合わせ鏡」となってしまい、双方の鏡から発する気と気がぶつかりあって混乱を生じ、気のゆがみを生じる結果となります。玄関には、どちらか一方の鏡にしぼってください。
複数の鏡はNG
玄関の壁面に、ショールームのように複数枚の鏡を取り付けたり、三面鏡を置くことは避けましょう。風水では、割れた鏡と同様、そのすべてに自己の姿が分断されて映りこむため、良くないとされています。
インテリアアイテムとして人気の高い窓の形をした「ウィンドウミラー」も、木枠がついていると姿が分断されますので避けた方が無難です。
玄関内の窓の対面はNG
暗くなりがちな玄関の明るさを確保するため、玄関に小窓を設けた家を多く見かけます。靴箱の上や、天窓、あるいは玄関扉そのものについた小窓など。玄関では、扉からだけではなく、窓からも良い気は入ってきます。
そのため、せっかく入ってきた良い気を跳ね返さないよう、玄関の窓の対面には、鏡を置かないよう気をつけましょう。
風水で金運が良くなる玄関鏡の置き方
金運をUPさせる玄関鏡の置き方は、「玄関を入って左側」です。ゴールドを縁に使った鏡は金運にもよい効果があるとされています。付着した指紋や手あかはきれいな布で拭き取り、いつも鏡面をきれいに保つことも大切です。
風水で恋愛運が良くなる玄関鏡の置き方
恋愛運をUPさせる玄関鏡の置き方は、「玄関を入って右側」です。女性には、優しく穏やかな印象をもたらす円形やだ円形の姿見など、角がとれた形もおすすめ。上半身だけでもよいので、頭の先まできちんと映せるサイズを選びましょう。
風水で仕事運が良くなる玄関鏡の置き方
仕事運をUPさせる玄関鏡の置き方は、「玄関を入って右側」です。これといって不満はないけれど、仕事にあまりやりがいを感じられなかったり、まじめに働いているのになかなか芽が出ずに悩んでいるとき、この位置に姿見を設置して、良い気を呼び込みましょう。
風水で健康運が良くなる玄関鏡の置き方
健康運をUPさせる玄関鏡の置き方は、「玄関を入って右側」です。玄関に窓があり、じゅうぶんに明るい場合はいいのですが、窓がなくいつも薄暗い場合は、スタンドランプや手元灯などの照明器具で明るく照らしましょう。お出かけ前の顔色を姿見でしっかりチェックし、健康管理に鏡を役立ててください。
風水で決める玄関の鏡の置き方！まとめ
こちらにまとめた「風水で決める玄関鏡の置き方」は、一般的な風水上の概念になります。家というものには個性があり、間取りによって入ってきた気がどう流れていくかも変わってくるのです。
基本的なポイントを押さえたうえで、さらに皆さんのおうちの個性に合わせて風水を掘り進めていくと、さらなる運気UPが期待できますよ。
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