はじめに
高尾山とは
高尾山は東京都八王子市に位置する標高599mの国定公園に指定されている山です。都心からのアクセスのよさと、山頂まで気楽に上ることができる難易度の低い登山ルートがあるため、幅広い年齢層の訪問客が訪れています。2007年には「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で三ツ星を獲得したことから、訪問者は年々増えています。
高尾山へのアクセス
ここでは高尾山へのアクセス方法や秋の混雑情報をお伝えします。
電車の場合
電車の最寄り駅は京王線高尾山口駅です。東京(新宿駅)約47分で高尾山口駅に到着します。JR中央線を利用する場合は、JR高尾駅から京王線に乗り換える必要があるので注意が必要です。改装されてきれいになった京王線高尾山口の駅は木の温もりでとてもよい雰囲気です。
車の場合
車の場合は、中央道八王子JCT経由、圏央道高尾山道ICを降りて5分程で高尾山口駅に到着します。駐車場は市営の駐車場が周囲にいくつもありますが、週末や秋の紅葉シーズンにはほぼ満車になることが多いので注意が必要です。朝8時からオープンする駐車場が多いので、秋は特に早めの時間帯に到着する方がよさそうです。
高尾山の登山コースのご紹介
高尾山の登山コースは難易度別に8コース以上あり、はじめて訪れる方はどのルートで行こうか迷ってしまうほどです。今回は最も人気のあり、初心者でも難易度の低いおすすめコースをご紹介します。
初心者おすすめコース「1号路(表参道コース)」
一番人気で登山初心者にもおすすめのコースは1号路です。1号路は他のルートに比べてトイレの数や休憩処(茶屋)の数が最も多いルートです。また、ほとんどの道が舗装されているため、初心者でも難易度が低く、景色を楽しみながら山頂を目指すことができます。
高尾山口駅からケーブルカー・リフト乗り場へ
1号路で登るルートは、高尾山口駅からリフト、ケーブルカー乗り場の駅を目指します。乗車料金は片道470円(往復割引あり)です。ケーブルカーは日本一の急勾配を感じられ、リフトは景色をダイレクトに感じられるメリットがありますので、気候や風の強さなど、その日の気分で選んでみてください。
男坂と女坂の分かれ道
途中で大きな分かれ道(男坂と女坂)が出てきます。その名の通り、男坂は傾斜のある階段が続き、女坂は比較的緩やかな坂になっていて、難易度が分かれています。最後は2つの坂が合流しますので安心してどちらかを選んでみてください。
山頂まであと少し「薬王院」
ケーブルカーの駅から30分程歩くと、薬王院に到着します。「山頂方面」と書かれた看板が出ている階段を上るルートが最短ではありますが、少しお疲れの場合やお子様連れの場合は、右手に抜ける坂道もあります。疲れ具合に応じでどちらを歩くか選んでみてください。少し舗装のない山道を抜けるともうそこは山頂です。
高尾山の紅葉を見に行こう
秋の紅葉シーズンは年間でもっとも多くの人でにぎわいを見せる高尾山。そんな高尾山の紅葉シーズンの情報と見どころスポットをご紹介します。
紅葉シーズンはいつ頃?
11月中旬から12月上旬までが高尾山の秋の紅葉シーズンと言われています。都心よりも気温が低いため、比較的長い期間、紅葉を楽しめます。毎年11月の1ヶ月間は、高尾山もみじ祭りが開催され各所でイベントがあり賑わっています。
紅葉シーズンの混雑状況は?
紅葉シーズンの週末は、年間で最も登山客が集まる時期のため、初心者におすすめの1号路に行く道は大変混み合います。中でもケーブルカーとリフトは往復共に待ち時間が1時間という時もありますので、朝早めの到着を目指し、時間に余裕をもって計画を立てることをおすすめします。
高尾山のおすすめ紅葉スポット
間もなく高尾山口駅に到着するという電車の窓からは、見渡す限り赤や黄色で色付く山々の景色に気分も癒されると思います。ここでは高尾山に到着してからのお勧め紅葉スポットをご紹介します。
ケーブルカーとリフト
歩きながら眺める紅葉も綺麗ですが、ケーブルカーやリフトに乗れば、普段はなかなか見られない角度からとっておきの紅葉を楽しめることもできます。景色を眺めながらもしかしたら動物たちを見つけることもできるかもしれません。
霞台展望台
ケーブルカー、リフトを降りて徒歩2分のところに、高尾山ビアマウント(ビアガーデン)とキッチンむささび(レストラン)の看板が目に入ります。そこの階段を上がると霞台展望台があります。晴れていると新宿のビル街も見ることができ、素晴らしい景色が広がります。
薬王院
初心者おすすめルートの1号路を歩いて中腹のところに、薬王院があります。薬王院は天狗が数多く祭られているため、天狗の赤と紅葉の赤が重なって、他では見られない高尾山らしい秋の景色が楽しめます。
山頂
やはり、一番の紅葉スポットとして多くの方が感動するのは山頂に到着してから見る紅葉です。お天気が良ければ、眼下には八王子市や都心にビル街まで見渡すことができ、紅葉の赤と街並みの色のコントラストを楽しむこともできます。お気に入りの景色を大パノラマで見つけてみてはいかがでしょうか。
高尾山の見どころ①さる園
リフトとケーブルカーの駅を降りて3分のところに、さる園が見えてきます。約70頭の猿たちの個性あふれる生活ぶりを、飼育員の方がわかりやすく解説してくれます。入場料は大人(中学生以上)410円、子供(3歳以上)210円です(2019/2/21現在)。営業時間は季節によって変動しますが、5月~12月は9:30~16:30までです。時間に余裕がある方、ファミリーの方は、ぜひ猿たちの様子を見に行ってみてはいかがでしょうか。
高尾山の見どころ②たこ杉とひっぱりダコ
さる園を出てすぐの所に、「たこ杉」という樹齢450年を過ぎた歴史ある巨大杉があります。開運のご利益があることから、根の部分を触ると縁起がよいと言われています。ここ数年はたこ杉を守るために直接根の部分を触ることは出来なくなっていますが、代わりにそのすぐ近くに頭をなでるとご利益があるという「ひっぱりダコ」が設置されています。つるつるの頭は何とも可愛らしいので、ぜひ頭を撫でてみてください。
高尾山の見どころ③薬王院
1号路を登り始めて約30分程の場所にある薬王院はパワースポットとしても人気。今から1200年以上前に建てられたという古い歴史を持ちます。高尾山の薬王院には天狗が数多く祭られており、その天狗のオブジェが至る所に飾られているのも見どころの一つです。出店も多く、秋の紅葉シーズンはにぎわっています。
高尾山の見どころ④グルメスポット
高尾山名物「とろろそば」
高尾山口駅を降りて徒歩3分のところに歴史ある蕎麦屋の名店「高橋家」があります。週末や秋の紅葉シーズンは並んでいることもありますが、時間に余裕があればぜひその味を試してみてください。またケーブルカーの高尾山駅を降りてすぐのところにある「十一丁目茶屋」は絶景を眺めながらとろろそばを食べられるため人気です。テラス席や座敷もあり、ファミリー層にもおすすめです。
天狗焼き
高尾山口駅すぐのところにあるスミカ(お土産や飲食店の商業施設)の中で天狗焼きが販売されています。天狗焼きは高尾山でしか食べられない食べ歩きにもってこいのグルメです。1つからでも購入可能ですので、駅に到着してまずは食べ歩きながら散策をスタートするのも良いですね。
三福だんご
上新粉を蒸して作った三福団子は「大福」「幸福」「裕福」という3つの福を持つ縁起の良いお団子。高尾山口駅につき、歩き出すと多くのお店がお団子を炭火で焼いている光景が目に入ります。購入できる場所は高尾山口駅1Fの店舗・ケーブルカー駅降りてすぐお食事処「香柱」など1号路には複数あるので、小腹が空いたらちょっと食べ歩きして味わってみてください。
高尾山の見どころ④高尾山ビアマウント
6月中旬から10月中旬まで、高尾山ビアマウントがオープンします。絶景を眺めながら、美味しいビールやお料理が飲み放題食べ放題で味わえるとあって、毎年大人気のスポットです。人気店のため待つこともありますが、ケーブルカーの最終時刻がこの時期は21:15までと遅くなるため、帰りの時間を気にせず楽しむことができます。美味しいビールと絶景があれば、リフレッシュできること間違えなしです。
高尾山周辺の立ち寄りスポット
高尾山は登山だけでなく1年中楽しめる立ち寄りスポットが駅周辺にたくさんあります。登山前後でぜひ立ち寄ってもらいたいおすすめスポットをご紹介します。
日帰り温泉「極楽湯」
京王高尾山口駅のお隣にある大きな施設が2015年にオープンした「京王高尾山温泉・極楽湯」です。大人1000円、子供500円(秋の紅葉シーズンは割増料金あり。219/2/21現在)で広々した温泉を楽しめます。営業時間8:00~23:00、年中無休ということもあり登山後にもゆっくりと疲れを癒すことができます。館内にはお食事処・リラクゼーション施設も整っています。
トリックアート美術館
京王高尾山口駅徒歩1分のところにトリックアート美術館があります。1996年にオープンした国内最大級の展示数を誇るだまし絵美術館です。写真撮影が自由にできるので、友達にも自慢できちゃう面白い写真がたくさん撮れるのも魅力のひとつ。館内に入ると丁寧な説明を受け、楽しみ方を聞くことができます。また入館時にもらえるコインを使って、テラスでドリンクを飲むこともできちゃいます。
登山の服装や持ち物は?
初めて高尾山に行く方は、服装や持ち物も迷ってしまいます。難易度が低く初心者におすすめの1号路を登る場合は、基本的には動きやすい格好であれば問題ないので気楽に登山を楽しめます。ここでは1号路登山の服装や持ち物をご紹介します。
服装は?
1号路ルートの場合は、普段着+羽織を1枚で問題ありません。夏でも羽織を一枚は持って出かけると良いでしょう。秋の紅葉シーズンの場合は、時期によっては暑くなる日もあるので、脱ぎ気しやすい羽織を重ねて行くことと、日差しよけに帽子があると安心です。1号路は舗装路が多いため、履きなれているスニーカーで登ることができますが、ヒールやサンダルは避けたほうがよいです。
持ち物は?
山の天気は変わりやすいもの。そこで雨合羽はできるだけ持参しましょう。1号路の山道には自動販売機や休憩所の茶屋がありますが、水筒(ペットボトル)と軽食を持っていくと安心です。秋の紅葉シーズンはどこの茶屋もお昼時は混雑するため、すぐに食事ができるとも限りません。そこでお子様連れの方は特に、軽食を持参することをおすすめします。これらの荷物両手が空くようにリュックサックに入れていくとよいでしょう。
まとめ
秋の紅葉シーズンは特に人気の高い高尾山。難易度別に多くの登山ルートがあるため、どんな方でも楽しめるスポットです。秋には美しい紅葉の景色を満喫し、美味しいご飯・パワースポットも回りつつ、疲れた後は温泉でリラックスできる最高のお出かけスポットではないでしょうか。ぜひ時間を見つけて高尾山まで足を運んでみてください。きっとあなたが満足できるスポットが見つかるはずです。
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