必見!東京駅のコインロッカーはいろいろ
日本全国の主要な新幹線の始発駅であるとともに、多方面より在来線や地下鉄線が乗り入れする東京駅は、まさに日本を代表する駅の1つといえます。
大正時代の開業時からある赤レンガをシンボルとする観光名所であるとともに、都内や近隣各県にある観光地に向かうための重要な乗り継ぎ地です。
乗り継ぎや名所探訪で重い荷物はどこかに預けたいところですが、このターミナルにはいくつのコインロッカーが設置されているのでしょうか。
東京駅のコインロッカーは40ヶ所以上!
駅構内にはさまざまな箇所にコインロッカーが用意されており、実に40ヶ所以上を数えます。各方面への鉄道やバス路線にアクセスできるうえ、構内が広く複雑な構造になっている当駅だからこそ随所で預けることができ、どの路線を使うにしても近くに荷物を預けることができて便利です。
駅の西側と東側に集中し、さらに改札の外と内にあることから4パターンに分けられるといってよいでしょう。
1階改札外コインロッカーは八重洲側に集中
当駅は1階部分と地下1階部分からなり、1階部分でコンコース外のロッカーは東側(八重洲側)に集中しています。鉄道路線から手軽に接続でき、近くのバスターミナルから近隣地域や全国各地に向かう高速バスや、スカイツリーなどの名所へ向かう路線バスが発着するためです。
特に遠隔地や海外の観光客にとって、スムーズに乗り換えをするうえで八重洲側は非常に便利な存在です。その点を考えて八重洲側に集中しているといえます。
1階改札内コインロッカーは丸ノ内側に集中
一方当駅の1階部分でコンコース内のコインロッカーは、主に赤レンガ駅舎側である西側(丸ノ内側)界隈に集中して設置されています。こちらも新幹線や成田エクスプレスで当駅に到着した後、山手線など在来線を使って都内や近隣地域へ移動するうえで便利であるためです。
いわば乗り継ぎを考慮して配置されているため、特に重い荷物を持って在来線を利用したくないという方にとっては非常に使い勝手がよいといえます。
地下改札外ロッカーは八重洲側の方に多い
次に当駅の地下コンコース外エリアも見ていきましょう。八重洲側の地下部分は多数のお土産ショップやレストランなどが軒を連ねている場所で、このエリアのショップとショップの間の随所にロッカーがあります。
たくさんの観光客やビジネスマンが立ち寄るため、地下1階コンコース外エリアも八重洲側にロッカーが集中しています。
地下改札内には1000個以上のところも
地下コンコース部分は極めてたくさんのコインロッカーが集中して設置されている場所があるところが特筆すべき点です。代表的なエリアとして総武地下ホームエリアやクローク周辺エリアが挙げられ、混雑時であってもそう簡単に満室とならない点で安心できます。
このため地下道を経由する必要もなく、他のエリアで空室が見つからない場合に重宝するでしょう。
東京駅のコインロッカーは主に3種類ある
当駅は広範囲かつ多数にわたってコインロッカーが設置されています。しかし荷物を取り出うとしてどこに入れたのかを忘れてしまったり、取りに行こうとして迷子になったりする心配もあるでしょう。
ただその点は心配する必要はありません。当駅のロッカーは大きく3種類に分けることができ、いずれも個性的なためかえってわかりやすいでしょう。
コインロッカーの種類①:イラストつき
最初に挙げられるのが、動物のイラストが右下に描かれたコインロッカーです。犬や猫などのイラストが描かれており、主に八重洲側の入口沿い通路に設けられています。
イラストの入ったロッカーには「○○のA」というように通し番号が割り振られているため、預けた場所がわからなくなってもイラストを忘れなければ安心です。例えば新幹線八重洲南口改札前ロッカーであれば猫と覚えるとよいでしょう。
コインロッカーの種類②:アルファベット
次に挙げられるのが、アルファベットが振られているパターンです。Aに始まり途中欠番はあるもののZまで18個のアルファベットが割り振られています。
見分け方としては、ロッカー上部に緑字で書かれたアルファベットで、この番号さえ覚えておけば迷う心配はありません。コンコース内に設置されているほとんどすべてのロッカーのほか、改札外でも1階の丸ノ内側と八重洲側をつなぐ通路にもあります。
コインロッカーの種類③:特に印がないもの
上記以外でこれといったマークが振られていないコインロッカーも存在します。主に日本橋口の1階部分や地下自由通路といった、コンコースからある程度離れた場所に点在しています。
このため荷物をどこに置いたのか忘れた場合は、コンコースから離れた場所をまず思い浮かべるようにしましょう。近くに目印となるものがあればなお探しやすくなったり、迷わずに済んだりします。
利用できるコインロッカーを探すための方法
数がたくさんあり使い勝手で優れている当駅のコインロッカーですが、広いうえに利用客が非常に多く、ロッカーが満室の場合も少なくありません。そんな中で重い荷物を持って歩き回るのは非常に疲れることです。
しかし心配する必要はありません。実は当駅では空室になっているロッカーを探すための方法がいくつかあります。あらかじめ空きロッカーを見つける方法を理解しておけば、比較的苦労することなく見つけられるでしょう。
コインロッカー関係の案内板を活用しよう
最初に活用できるツールとして、駅各所に設置されている案内板です。当駅が非常に利用客や乗り換え客が多く、構内が非常に複雑であることを考慮しているためか、あちこちに案内板が設けられています。
特に後で見るようにコインロッカーがたくさんある地下コンコースに誘導する内容のものを多く見かけることから、急いで預けたい場合は案内板に従って地下コンコースへ向かうとよいです。
Suicaロッカーの検索機を使う方法も
手元にSuicaなどのICカードがあれば、ICカード対応のコインロッカーを検索できる機械もおすすめです。後で見ていきますが、ICカードが使えるロッカーであればこの検索機で、空き場所を検索することができます。
単に空き場所を検索するだけではなく荷物の大きさ別でも検索できるため、運んでいる荷物に合わせて探すことのできる便利な機械です。ただしICカードに非対応のロッカーは検索できないため注意しましょう。
最近駅で大活躍中のAI検索機もおすすめ
近年ではAIが生活の各分野で実用されていますが、当駅でも全部で5ヶ所にAI検索機が2019年3月まで実験的に設置されており、コインロッカーの場所も含めて駅構内案内をしてもらうことができます。
マイクを使ってAIに直接聞いたり、タッチパネルを使って検索したりすることができるため非常に便利です。
東京駅おすすめコインロッカー①総武地下
当駅のコインロッカーで一番安心して利用できるのが、総武線や横須賀線が発着するホーム付近にあるロッカーエリアです。その数は実におよそ1400個もあるうえ、サイズに関係なくさまざまな荷物の大きさにも対応できる点が強みといえます。
成田エクスプレス利用者が主に使う
総武地下ホームに非常にたくさんのコインロッカーがある主な理由として、このホームから成田空港へ向かう特急成田エクスプレス号が発着している点が挙げられます。
国際空港でも日本一の規模を誇る成田空港から鉄道を利用して直接東京に来ることができるため、多くの観光客が利用することを考えて用意されているためです。
最悪の場合はこの付近に来ると空いている
加えて、総武地下ホームエリアは非常に広大にコインロッカーがあるため、他のエリアで空室のロッカーが見つからなくてもここであればなんとか見つけることができます。
地下通路を経由してロッカーのある階へは長めのエスカレーターで降りる必要はありますが、階段がない一方で上下各3本ずつ設置されているため、移動をするうえでは非常に楽です。
東京駅おすすめコインロッカー②新幹線付近
東京駅のコインロッカーでおすすめのエリアとして次に挙げられるのが新幹線の改札付近です。日本国内を走る新幹線のほとんどが当駅から発着しているうえ、非常に多数の乗客が降車や乗り継ぎに使うことを見越してたくさんのロッカーが設置されています。
新幹線ホームが八重洲側にあって使いやすい
当駅は新幹線乗り場が八重洲側にある点も特徴です。新幹線から各方面行きのバスに連絡する乗客が数多く、連絡する前に大型など余分な手荷物を預け入れようとロッカーが頻繁に使用されます。
その点も考慮して改札周りのあちこちにロッカーが設けられているため、空きのロッカーを探しやすいです。
東京駅おすすめコインロッカー③京葉線近辺
京葉線や武蔵野線が出発する乗り場周りも利便性の高い区域です。新幹線や在来線に乗り降りできる区域よりもずっと南に位置しており所要時間も10分ほどかかりますが、乗り場へ続くエスカレーター周りに全部で3ヶ所271人分が用意されています。
主にMサイズが多いため、大型の手荷物を預け入れられるスポットが少ないですが、幕張メッセなど京葉線沿線の観光施設に行く際はとても役立つスポットです。
夢の国に行くのならぜひ預けておきたい
京葉線は国内で最も知られたテーマパークの東京ディズニーリゾートに直接アクセスできる手段のため、国内外問わず数多くの観光客に使われる路線で有名です。ディズニーリゾートにもコインロッカーはありますが、週末や祝日が混みやすいため出発前にこの区域のロッカーで預け入れるのが効果的でしょう。
夢の国で存分に楽しむには、ここで大型の手荷物を預け入れてディズニーリゾートに向かうとよいです。
東京駅おすすめコインロッカー④地下改札内
地下1階改札の内側区域も便利です。具体的には、八重洲側の地下改札から総武線乗り場に続く通路の途中でロッカーが多い区域を指します。
この近辺には1365人分もあるほか、クロークや休憩所も備え付けられているため、鉄道を使用するにせよほかの交通手段を使用するにせよ一息落ち着けるスポットとしておすすめです。
近くにクロークや休憩所が
地下改札内区域には南北にロッカーが広がっているほか、休憩所やクローク、さらに旅の情報源となるステーションコンシェルジュ東京もあります。休憩所はロッカーの周りにあり、大型の手荷物を預け入れてから一息落ち着けたり、少しパソコンを広げたりするにはうってつけです。
ステーションコンシェルジュ東京では近辺の観光スポットや駅構内などの情報を入手できるため、旅行先の情報を入手できる拠点がそろっています。
地上階や総武地下ホームへのアクセスもいい
この区域のもう1つの利点が、総武線の乗り場や地上階への連絡もとてもよい点です。このため地上の乗り場から出ている各列車に乗るのも、総武線・横須賀線で成田空港や横浜方面に向かうのも連絡の面で自由自在のポジションといえます。
加えて地上階に上がる階段の中ほどにも180人分のロッカーがあり、状況に応じて手荷物を預け入れていくのも手です。
東京駅おすすめコインロッカー⑤八重洲南口
八重洲側の南口近辺も使用するとよい区域といえます。八重洲側にはほかにもいろいろと出口がありますが、南口はさらに使いやすいです。数多くのロッカーに加え、周りにマクドナルドやATMコーナーもあって利便性は高いといえるでしょう。
各路線から連絡できるだけではなく、有楽町や地下街を通って銀座や京橋に出かけるうえで非常に使用しやすいスポットです。
都内や全国各地に向かうバスの発着場に近い
さらに八重洲南口は高速バスや都営バスの発着場やバスの切符売り場に最も近いメリットも見逃せません。このため南口界隈のロッカーで手早く余分な手荷物を預け入れれば、あまり負担の大きさを感じることなしにバスで近辺や他地域の観光スポットに出かけられるのもポイントです。
お台場やスカイツリーといった東京を代表するスポットへも南口から出た方が連絡しやすいため、疲れ知らずに観光スポットを楽しめます。
東京駅のコインロッカーで使えるサイズは
コインロッカーでどうしても気になることの1つといえば、手荷物の大きさでどこまで預け入れができるかや、大型の手荷物でも預け入れられるのかといった点です。
当駅に数多く置かれているロッカーを使用する場合も、預け入れられる大きさについて知っておくことは大切といえます。ここではどの大きさに対応しているのかを見ていきましょう。
基本的にS・M・Lの3サイズの組み合わせ
当駅のロッカーは基本的にS・M・Lの3サイズに分かれています。Sには小さめのカバン、Mにはやや大きめの旅行カバンのほか、軽めのキャリーバッグもOKです。
Lには大型のキャリーバッグを立てた状態で預け入れられる仕様になっています。なお大きさ別の個数は全体としてS・M・Lの順で多いです。ただし、ところによりMがSよりも多い場合もあります。
たまにLサイズがない箇所もあるため注意
ほとんどのロッカーがS・M・Lの3サイズに対応していますが、場所によりMとSのみに対応しているスポットもあります。つまり大型のキャリーバッグを預け入れられるLがないスポットもあるため注意が必要です。
ただ2種類のタイプしか預け入れられないロッカーは、基本的に個数が少ないスポットや改札内区域から離れたスポットに設けられているため、メインの区域であれば3タイプそろっています。
東京駅のコインロッカーの料金はいくら
当駅のコインロッカーで預け入れられる大きさの種類と同じく気になってくるのが、料金がいくらなのかという点です。この点も知っておいた方が、当駅のロッカーに預け入れる際に役立つでしょう。
実は当駅は改札外の区域と改札内の区域とで料金が異なっています。(※こちらの料金情報は2019/2/13日現在のものです。)
改札内のコインロッカーの料金はいくら
まず改札より内側の区域はSで400円、Mで500円、Lで600円です。大きさごとに料金面で100円ずつ差額が生じるため、1つ上の大きさのロッカーを使用しても追加で100円払うだけで事足ります。
だからこそ手荷物の大きさを理由に料金で悩む必要はあまりないといえるでしょう。
改札外のコインロッカーの料金はいくら
一方改札より外の区域はS・M・Lでそれぞれ400円、500円、700円で、大型の手荷物が入るLの料金が改札内に比べて割高です。特にMを使用するかLを使用するかで迷いやすいといえるでしょう。
全体では改札外側区域より改札内区域の方が地下に数多く設けられていることもあって個数がとても多いです。大型の手荷物を預け入れたいのであればよほどでない限り改札内区域のロッカーを使用するとよいでしょう。
東京駅のコインロッカーを使うにはどうする
公共施設にあるロッカーの使い方として、コインを入れて鍵を閉めるやり方がイメージしやすいです。実際のところ、このやり方を採用しているロッカーも数多く、スポットによりコインが戻ってきます。
当駅ではどのような使い方で手荷物を預け入れればよいのでしょうか?
料金支払いは現金か交通系のICカードで
料金の支払い手段は現金か交通系の電子マネーです。手荷物を入れて閉めた後にタッチパネルで支払い手段を選べます。電子マネーはSuicaのほかICOCAやPASMOなどでも大丈夫です。また電子マネーは鍵として使用できます。現金使用では暗証番号の印字されたレシートが発行されるので大切に保管しましょう。
ロッカーにより現金のみのスポットもありますが、こちらは手荷物を預け入れた後に現金を入れ鍵を閉めるタイプです。
もし高いお札しかない場合はどうすればいい
当駅のロッカーはお札は千円札しか使用できません。このためお札があるものの千円札がない場合に困るでしょう。
しかしこの点は心配する必要はありません。当駅ではロッカーの周りなどに数多くの両替機が置かれています。ここで両替をすれば料金に使用できる千円札や硬貨に交換できるでしょう。
荷物を取り出す時はどうすればいいのか
手荷物を取り出すときは、まずタッチパネルの「取り出し」を押します。その後電子マネーの場合はそのまま受信機にカードをかざし、現金使用の場合は預け入れの際に発行されたレシートに印字されている暗証番号を入力すれば取り出せる流れです。
東京駅のコインロッカーを使うための注意点
個数が数多く、構内各所に設けられていて使いやすい東京駅のコインロッカーですが、預け入れるうえで注意すべき点があります。当駅のロッカーを使う際には以下に紹介する点を踏まえて使用しましょう。注意点として預け入れられる時間と週末などに混雑する点が挙げられます。
荷物を預けることができる時間に注意すべし
最初の注意すべき点として、利用できる時間に気を付ける点が挙げられます。原則として利用できるのは当駅の初電から終電の時間までです。具体的には4時台から0時台と比較的長時間にわたって利用できます。
ただしロッカーによっては7時から23時と利用できる時間が異なっている場合がありますので、詳しくは駅各所の案内を確認しましょう。
やはり休日は混みやすいので早めの確保を
当駅のロッカーを利用するうえでもう1つ注意したい点として、土休日の方が混雑で空きがないこともある点が挙げられます。東京を代表するターミナルの1つで観光名所へのアクセスにも優れているため、土日祝日や行楽シーズンは非常に混みやすいです。
このため平日に比べ空きのロッカーを探すのに時間や手間が必要になります。最悪の場合は地下ホームのロッカーやこの後ご紹介する預かり所などを活用しましょう。
コインロッカー以外の荷物預けるところ
最後にここではロッカー以外の場所で手荷物の保管を引き受けてもらえるところもご紹介します。空室になっているロッカーがうまく見つからなかったり、利用するのに適した空きロッカーを探す暇がなかったりする場合にご利用ください。
注意点として大型荷物でも簡単に預けることができる半面、ロッカーに比べ利用できる時間に制約があることは覚えておきましょう。
手荷物一時預かり所
まずご紹介するのが八重洲側の北、スターバックスコーヒーの近くにある佐川急便が運営する手荷物預かり所です。普通に手荷物を保管してくれるほか、宿泊先のホテルや空港に配送するサービスも扱っています。
そのうえ新幹線の改札口からも近いため、大型の重い荷物を早々と預けてしまいたい方にもおすすめです。営業時間は朝の7時から深夜23時で、利用料金が1日につき800円となっています。
ホテルなどにあるクロークが東京駅にも
次にご紹介するのが、地下改札内区域で営業しているクローク(一時預かり所)です。通常クロークはホテルなどで荷物を預かってくれるサービスを指しますが、比較的コインロッカーが集中しているこの区域にも設けられているため、空き場所に困った場合に利用するとよいでしょう。
利用料金は大型小型の大きさに関係なく1個につき600円、利用時間は朝8時半から夜21時までとなっているうえ、宅配便の手配もできます。
まとめ
東京駅には非常に数多くのコインロッカーがあるため、首都圏の観光スポットを巡ったりビジネスで滞在したりする際に余分な手荷物を預け入れるうえで役立ちます。特に地下改札内区域にあるものは配置されている個数が東京駅全体の半分以上にも及ぶため、いざというときに頼ることができるでしょう。
東京の観光名所やビジネスを存分に楽しむには、ぜひとも東京駅のコインロッカーを利用がおすすめです。
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