記事の目次
- 1.適正な空気圧でロードバイクに乗ろう!
- 2.ロードバイクのタイヤの種類:1
- 3.ロードバイクのタイヤの種類:2
- 4.ロードバイクのタイヤの種類:3
- 5.ロードバイクのタイヤサイズと空気圧の関係
- 6.ロードバイクの適正空気圧の見方
- 7.ロードバイクの空気圧の単位について
- 8.ロードバイクの空気圧の単位:1
- 9.ロードバイクの空気圧の単位:2
- 10.ロードバイクの空気圧の単位:3
- 11.ロードバイクの空気圧の単位:4
- 12.ロードバイク用タイヤの空気圧の目安
- 13.ロードバイクの空気の入れ方①
- 14.ロードバイクの空気の入れ方②
- 15.ロードバイクの空気の入れ方③
- 16.ロードバイクの空気の入れ方④
- 17.ロードバイク用おすすめタイヤ
- 18.最後に
適正な空気圧でロードバイクに乗ろう!
ロードバイクを購入したら、今まで乗っていたママチャリとは異なり、空気圧と言う言葉をよく耳にするようになります。タイヤの適正空気圧とは、何を基準に決めれば良いのでしょうか。
さらに適正な空気圧に調整していなければ、どのような問題が発生するのでしょうか。ここではロードバイクのタイヤの適正空気圧についてご説明します。
ロードバイクのタイヤの種類:1
クリンチャータイヤ
最も一般的なタイヤの種類であるクリンチャータイヤは、タイヤの内側にチューブが入っているタイヤの種類です。種類も多いので安く手に入りやすいタイヤでもあります。
またタイヤとチューブの組み合わせによって、耐久性に特化したり、走行性能に特化したりと様々なアレンジが可能です。そしてパンクした際も、安く簡単に済み、チューブだけの交換や、パッチだけのパンク修理で済みます。
ロードバイクのタイヤの種類:2
チューブレスタイヤ

チューブレスタイヤとは、先程のクリンチャータイヤと異なり、タイヤの内側のチューブがないタイヤです。
チューブレスタイヤのメリットはクリンチャータイヤよりも乗り心地が良く、スピードも出やすい特徴があり、パンクの危険性も少なく、たとえパンクしても急激な空気漏れを起こしにくいのが特徴です。
しかしチューブレスタイヤはチューブレスタイヤ専用のホイールが必要となる上、携帯用ポンプでは空気を入れることができないなどのデメリットもあります。
ロードバイクのタイヤの種類:3
チューブラータイヤ

チューブラータイヤは、チューブレスタイヤとクリンチャータイヤの中間に位置する特徴を持つタイヤになります。タイヤとチューブが一体式になったタイヤで、ロードバイク競技用のタイヤとして普及しています。
軽量でグリップも良く、高速走行が可能で、乗り心地もバッチリ。パンクした時も急激に空気が抜けないなどの特徴があります。しかしながらチューブラータイヤは専用のホイールが必要になったり、タイヤ自体が高額、パンク修理ができないなどデメリットもあります。
ロードバイクのタイヤサイズと空気圧の関係
タイヤのサイズ表記の見方
タイヤサイズはタイヤ側面に記載されています。例えば「700-23C」記載されていた場合ですが、この先頭の700の部分は、タイヤの外周を表しており、700mm(27インチ)サイズになります。
続く「23」は、タイヤ幅の太さを表現しており、単位はmmになります。空気圧はタイヤが細くなればなるほど高い空気圧を必要とします。
路面に接する面積が狭いと高い圧力が必要なのは、「パスカルの原理」で習った覚えがあるでしょう。その「23C」の数字の後にあるアルファベット「C」は、ホイールのリム幅を表しています。また「700C-23」や「700C-25」といった表記も見られ、これも意味は同じです。
チューブラータイヤ、クリンチャータイヤ、チューブレスタイヤなどタイヤの種類を問わず、ロードバイクのタイヤ側面を確認すると、上記のようなタイヤサイズの表記があります。タイヤ交換の際やチューブを購入する際などには、このサイズが重要になります。
ロードバイクの適正空気圧の見方
適正空気圧表記の見方

チューブラータイヤ、クリンチャータイヤ、チューブレスタイヤ等タイヤの種類を問わず、タイヤサイズ表記のすぐ近くに、タイヤ空気圧表示があります。
しかしタイヤのサイズが700-23Cや25Cの場合ほとんどが、6.5~7barの場合が多いです。このタイヤ空気圧表示を1つの目安として、チューブラータイヤ、クリンチャータイヤ、チューブレスタイヤの空気圧を調節します。
ロードバイクの空気圧の単位について
チューブラータイヤ、クリンチャータイヤ、チューブレスタイヤ等タイヤの種類を問わず、ロードバイク用の空気圧は「psi」、「bar」の2種類のほかに「kpa」、「kgf/cm2」で表されています。
すべて記載されている場合もありますが、2種類だけの記載もありますので、ここでは空気圧の単位についてご紹介します。
ロードバイクの空気圧の単位:1
空気圧の単位:kgf/㎝2
kgf/㎝2( キログラム重/平方センチメートル )は主に日本で使われている圧力の単位です。1平方センチメートルあたりに何kgの圧力がかかるのか、ということを表しています。ところが最近は日本製品の輸出向けが増えた為、キロパスカルにほとんど変更されています。
ロードバイクの空気圧の単位:2
空気圧の単位:kpa

kpaはキロパスカルと読みます。圧力を測る単位で、天気予報で良く耳にすることがありますね。1kgf/㎝2は100kpaになります。
1993年11月に新・計量法が施行され、計量対象毎にそれぞれの計量単位を国際単位であるSI単位の中から選んで法定しする必要が出てきました。その為日本でもkgf/cm2から、このkpaに変わりつつあります。
ロードバイクの空気圧の単位:3
空気圧の単位:psi

「psi」は、重量ポンド毎平方インチという単位です。ヤードポンド法で表示され、圧力や応力度台になります。「psi」は、ポンドスクエアインチと読み、1平方インチあたりに何ポンドの圧力がかかるかを表しています。
ヤードポンド法のイギリス、アメリカ、カナダなどの製品のタイヤによく使われています。
ロードバイクの空気圧の単位:4
空気圧の単位:bar
「bar」は、バールと読み、同じく圧力を表す大です。一昔前天気予報などで、低気圧が来たときにミリバールと呼ばれていたあのbarと全く同じです。主にヨーロッパでよく使われる単位です。
psiとbarの関係は、100psiで6.89barになります。細かい数字を覚えるのが苦手な方は、100psiで7barと覚えておくと良いでしょう。逆に1barは、14.5psiになります。また100kpa=1bar=1kgf/cm2になります。
ロードバイク用タイヤの空気圧の目安
チューブラータイヤ、クリンチャータイヤ、チューブレスタイヤ等のタイヤの種類を問わず、記載されている適正空気圧にはある程度の範囲があります。体重が重い人、体重が軽い人では空気圧がかわるのでしょうか?
答えはもちろん、体重によっても目安にする空気圧が変わります。体重は人によって違うので、目安となる空気圧も若干変わるのです。ここでは空気圧を変えることによってどのような変化があるかを説明します。
空気圧を低めにした場合
ロードバイク用タイヤ空気圧を低めに設定すると、どのようになるのでしょうか。例えば5.5~8.4barの記載があった場合、空気圧を5.5~6.5など低めに設定すると、タイヤグリップが良くなり、乗り心地も良くなります。
逆に走りが重くなり、スピードが出なくなります。また空気圧をあまりに低めに過ぎると、リム打ちバンクをしやすくなります。
例えば5.5~8.4barの記載がある場合、5.5以下の空気圧にするとパンクする可能性があります。6barあたりを目安にしましょう。
空気圧を高めにした場合
ロードバイク用のタイヤの空気圧を高めに設定した場合、低めに設定した場合と逆になり、速いスピードでロードバイクを走らせることができます。そしてグリップ力が減り、乗り心地も悪くなります。
もちろん適正空気圧を超えて、空気を入れた場合はチューブが破裂する可能性があります。例えば適正空気圧が5.5~8.4barだった場合、9barまで空気圧をあげるのは上げすぎになります。8barあたりを目安にしましょう。
体重と空気圧の関係
ロードバイクの空気圧は、適正空気圧の範囲内で調整しますが、体重によって空気圧を決めると言うこともできます。
標準的な体重の方は適正空気圧のちょうど真ん中位(7barを目安)、やや体重が軽い方は空気圧を低めに(6barが目安)、逆に体重が重たい方は空気圧を高めに(8barが目安)設定するのが一般的です。なぜなら体重が重たい方はその分タイヤが潰れてしまうからです。
また実際乗ってみないとわからないこともあります。そのため最初は空気圧を高めに入れ、乗り心地が悪いようであれば、バルブから少しずつ空気を抜いていくと言う方法もあります。
ロードバイクの空気の入れ方①
タイヤの空気圧は、一般的に1月あたり、0.1barほど圧力が下がると言われています。もちろんこれは全く走行していない時です。気温や走行距離により、0.1bar以上下がりますので、ロードバイクの空気圧の確認は3日に1度は必ず行うようにしましょう。
もちろんチューブラータイヤ、クリンチャータイヤ、チューブレスタイヤ等のタイヤの種類は問いません。ここではロードバイクタイヤの空気の入れ方についてご紹介します。
空気圧が計れる空気入れが便利
ロードバイク用の空気入れは、空気圧が測れるタイプが便利です。また仏式、米式、英式どのバルブでも対応できる空気入れを用意しておくと、空気入れが1台で済みます。
もちろんチューブラータイヤやクリンチャータイヤ、チューブレスタイヤにも空気を入れることができます。ただしチューブラータイヤは高圧で空気を入れる必要があるため、フットポンプ用ではなく体重をかけて空気を入れるタイプのフロアポンプが便利です。
ロードバイクの空気の入れ方②
バルブをネジを緩め、アダプターを取り付ける
仏式バルブの場合は、バルブについているネジを緩めて、仏式バルブ用のアダプターを取り付けます。その後空気入れの差込口を取り付け、空気を入れていきます。この時、空気圧ゲージで現在のタイヤ内の空気圧が確認できます。
ロードバイクの空気の入れ方③
適正空気圧まで空気を入れる
その後はフロアポンプで、適正空気圧まで空気を入れていきます。チューブラータイヤや、チューブレスタイヤはしっかりと体重をかけて、7barを目安に空気を入れていきましょう。
もし適正空気圧よりも入れすぎた場合は、バルブ部分を指で軽く押さえると、タイヤ内の空気を外に出すことができます。
ロードバイクの空気の入れ方④
テスト走行して確認
適正空気圧まで空気を入れたら、実際に自転車に乗って確認してみましょう。この時確認する事は乗り心地です。空気圧が高すぎると、小さな段差でもダイレクトに振動が伝わってきます。空気圧を抑えることで、スピードは遅くなりますが、乗り心地を良くすることができます。
ロードバイク用おすすめタイヤ
シュワルベ定番のクリンチャータイヤ
コストに優れ、ロングツーリングの際の交換用タイヤとしても人気のシュヴァルベ ルガノです。サイズもロードバイクに一般的な700-23C、25Cの2種類。カラーリングも4種類ほどあって、選べるのも嬉しいですね。画像はフォールディング用ですが、ノーマルもあります。
サイズ | 700-25C、700-23C |
タイプ | クリンチャータイヤ |
カラー | ブラック、ブルー、レッド、ホワイト |
空気圧 | 85~130psi(23C)、85~115psi(25C) |
本格レース仕様のチューブレスタイヤ
Schwalbe PRO ONE シュワルベ プロワン チューブレス ロードバイク タイヤ 700x25C 2本セット
本格プロ仕様のチューブレスタイヤです。タイヤ一つ一つが完全に手作りなので、品質も高い高級タイヤになります。転がり抵抗もなくスピード重視の方におすすめです。サイズは700-23C、25Cに 28Cが追加されました。
サイズ | 700-23C、25C、28C |
タイプ | チューブレスタイヤ |
カラー | ブラック |
空気圧 | 70~125psi(23C), 70~110psi(25C), 55~95psi(28C) |
デザインとコスパに優れたタイヤ
Michelin(ミシュラン) Pro4 SC Service Course V2 (プロ4 SC サービスクルス) 700×23C クリンチャー タイヤ 自転車 ロードバイク bebike 国内正規品

ミシュランのロードバイク用タイヤ、プロ4はコストパフォーマンスに優れたタイヤです。特にグリップ力に優れており、雨の日もしっかりとグリップするため安全な走行が可能です。サイズは一般的な700-23C、25Cの2種類です。カラーリングも豊富なのが嬉しいですね。
サイズ | 700-23C、70-25C |
タイプ | クリンチャータイヤ |
カラー | ブラック、レッド、ブルー、デジタルBL、ホワイト、シルバー |
空気圧 | 6.0-8.0bar |
予備に持っておきたいフィールディングタイヤ
自転車用 タイヤとチューブ2本セット Continental コンチネンタル GRAND PRIX 4000 S II グランプリ4000S2 700×25C-仏式42mm 送料無料
ロングツーリングの際、予備のタイヤとチューブは持っていきたいところです。とは言えもって行くにしてもやはり良いタイヤを用意したい!そんなあなたにおすすめするのが、コンチネンタルのグランプリ4000S2です。転がり抵抗が低く、グリップ力が高い上、パンクに強いタイヤになります。
サイズ | 700-20C、23C、25C、28C |
タイプ | クリンチャータイヤ |
カラー | ブラック |
推奨空気圧 | 110psi |
トレーニングにぴったりなチューブラータイヤ
パナレーサーのプラクティスは、コストパフォーマンスに優れたチューブラータイヤです。トレーニングに使うタイヤとしても人気です。
サイズ | 650-21C、700-22.5C、25C |
タイプ | チューブラータイヤ |
カラー | スキン |
空気圧 | 640-730kpa、640-900kpa(25C) |
最軽量、高いパンク性能を誇るタイヤ
【パナレーサー Panaracer】GILLAR ジラー 700x23c F723-GL-B ブラック
最軽量でありながら、バンクにも強いロングツーリングにぴったりなタイヤです。サイズも一般的な700-23C、25Cの2種類。かなり軽量で他のメーカーの同じサイズよりも100g程度も軽くなっています。
軽量なので耐久性は高くはありませんが、軽い走りを実現したい方におすすめのタイヤです。
サイズ | 700-23C、25C |
タイプ | クリンチャータイヤ |
カラー | ブラック |
空気圧 | 1050kpa(23C)、980kpa(25C) |
高いグリップ性能を誇るタイヤ
パナレーサー(Panaracer) グラベルキング(GRAVEL KING)F723-GK-D 700×23C 黒×茶 28277238
23Cの細めのタイヤながら、しっかりと路面をグリップするパナレーサーのグラベルキングです。パンクもしにくく、長持ちししかもコスパ良好。毎日の通勤通学や、サイクリングの際にもおすすめのタイヤです。
サイズ | 700-23C |
タイプ | クリンチャータイヤ |
カラー | ブラウン、ブラック |
空気圧 | 700-875kpa |
最後に
いかがでしたでしょうか。ここではロードバイク用タイヤの適正空気圧の目安を知る方法や、空気圧の単位について解説しました。空気圧の単位は耳に馴染むまでしばらく覚えづらいですが、徐々に覚えていけば良いと思います。
空気圧の高い低いによって、スピードや乗り心地に差がつくことがわかると思います。ぜひあなたももう一度自分自身のロードバイクタイヤの空気圧を測り、高めと低めなど空気圧を変えて乗ってみて、自分にぴったりな適正空気圧を測ってみてくださいね。
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