検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

立てない?滑れない?初心者必見のスノーボード講座!滑り方や上達方法を解説!

ウィンタースポーツシーズン真っ只中。これからスノーボードを始めたい、始めようと思っている初心者の方、上達しないという初級者の方へ滑り方や上達方法を解説していきます。初心者必見の滑る以前の立つところから、スノーボードギアのセット方法もお話ししますよ。
2020年8月27日
ふらわ
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

はじめに

今年はもうスノーボードに行きましたか?これから始めたいという方にも、1,2度行ったけど難しいと感じておられる方にも、初心者の方のためのスノーボード上達のコツをお伝えします。初心者と一口に言っても、何が出来ない、何が難しいというのは人によって様々です。そんな初心者の出来ない、難しいの解決にお役に立てれば幸いです。

スノーボードの上達はギア選びから

技術、練習だけが上達のコツではない

「滑り方や上達の講座じゃないの?」とご指摘を受けそうですが、スノーボードが上手くなるにはギア選び、特にボード(板)、ブーツ、バインディング(ビンディング)の3つは特に重要です。まずはそれぞれの役割と選ぶ時に初心者にとって大事なポイントお伝えしましょう。

スノーボードの上達はギア選びから①:ボード編

適切なボードのサイズは鼻からあごの間の長さ

レンタルにしても自前にしてもボードのサイズには自分の身長に対して適切な長さというものがあります。通常、その適切なボードの長さは自分の鼻からあごの範囲の長さと言われます。普通に考えれば長くなると重くなり細かくターンするのが難しく、逆にまっすぐ滑る場合は安定します。短く軽いと細かいターンがしやすいけど安定を欠きます。

自分に適切な長さのスノーボードを見つける

長く「鼻からあごの間」が適切な長さと言われていましたが、ボードの種類などによっても変わってきますので、結局のところ自分で体感するしかない部分もあります。多くの人が使うフリーライディングやグラウンドトリック(グラトリ)などに使うボードはお店での購入やレンタルは「鼻からあごの間」の長さのものを推奨します。

スノーボードの上達はギア選びから②:バイン編

スノーボードの性能とブーツからの力を引き出す役割

スノーボードは他の多くの横乗りスポーツとの違いは足がバインディングで固定されることです。このバインディングがしっかりとブーツを固定し、そのブーツから力が伝わり板をコントロールしターンが可能になります。自前のボードセットを持つ場合、バインディングのスタンスや取付角度は滑り方に影響するため試行錯誤する必要があります。

マイスノーボードを買ったらまずスタンスを決める

スタンス(幅)はバインディングをボードの前後にあるネジ穴に固定して決めます。スタンスは長くとると足が広がり、短くすると足が揃っていきます。足を大股に広げた時は足や腰に負担が掛かりやすく、足が揃うとバランスが取りにくいですよね。ほどよく中間のスタンスにすることで足が疲れにくく、バランスの取れる姿勢にするのが上達のコツの初歩と言えます。

バインディングのアングルは滑って試す

スタンスをセットしたら次にバインディングの取付けアングルを決めます。適切な取付け角度はその人の好みや滑り方のスタイルにもよりますが、おおよそ前足は12~24度、後足はそれよりも振りの範囲が狭く6~-15度ぐらいと言われています。どのアングルが自分に合っているかはゲレンデで練習する中でわかっていきます。

スノーボードの上達はギア選びから③:ブーツ編

スノーボードブーツが自分の足に合っていること

スノーボードが上手くなるには、板を思い通りに動かすために自分の足にフィットしたブーツを選ぶことが大事になってきます。足にフィットするというのは、サイズはもちろん足の形にも合っていて、長時間滑っても足が痛くならないことを指しています。足が痛くならなければ長く練習が出来、上達につながるのです。

スノーボードやバインディングとの相性も大事

ブーツが自分の足に合っていることが長く滑れることにつながるわけですが、ブーツの形やサイズがバインディングと合っているのか、そして板の幅よりもブーツのつま先やかかとが出過ぎているとターンする時に干渉しエッジを立てられないという事態になります。これは練習とか上達以前の準備、セッテイングの問題ですね。よい滑りはしっかりとした準備が大事なのです。

初心者の怖い・できない:①立てない時


スノーボードを履いたままだと立てない

両足をバインディングに固定して座った状態からは誰でもなかなか立てないのです。立ち上がるのにはコツが要ります。スノーボードブーツはほとんど足首を曲げられないため、斜面や段がないと立てないのです。ゲレンデの平地で立ち上がろうとすると、後ろに体重が掛かり過ぎて立てないので、初心者ボーダーはリフトを降りたらベンチに座るか、立ち上がりやすい斜面に座りましょう。

平地で立てない時:立つときのコツ

平地で座った状態から立つのはかかと側のエッジを効かせつつ、両手で体を支える必要がありますが、ブーツが硬かったり、腕力がないと難しいのです。そんな時に簡単なのが体をひっくり返して地面側を向いて立つことです。平地ではボードを履いたままゴロっと回転できれば下向きの方が立ちやすいのです。

斜面に座り込んでからの滑り出しのコツ

ある程度角度がある斜面に座り込めばブーツをバインディングに固定した後立つのが楽です。初心者でも座った姿勢から立てますが、斜面で立つにはかかと側のエッジで斜面の雪を均して小さな平地を作り出して立ちます。初心者には急斜面は怖いのですが、斜面に対してボードを横にすればいつでもこうして止まって休憩できます。

どうしても立てない時はバインを外す

どうしても両足がバインディングに固定されていることで立てない、立ちにくい場合はいっそバインディングを外して片足を自由にして態勢を立て直しましょう。その時、左足が前のスタンダードなら右足を、右足が前のグーフィーなら左足のバインディングを外します。これで立てないことはありませんね。くれぐれも前の足とバインディングはリーシュで繋いでくださいね。

初心者の怖い・できない:②止まれない

止まれないと次のステップに進めない

初めてスノーボードをする時にやはり怖いのは止まれないことですよね。こけたり、コース外に出てしまったりは誰でも怖いです。スノーボードで止まるためには板のつま先側(インサイド)か、かかと側に体重をかけてエッジを効かせる動作が必要になってきます。このエッジを効かせる動作はターンにつながっていきますので、ブレーキの練習は上手くなるには欠かせません。

ブレーキのコツ

初めての人はまず、かかと側のエッジを効かせる練習だけをしましょう。木の葉なら基本谷側に対して前向きになるので、かかとでのブレーキが出来ればよいのです。前向きに斜面を斜めに滑って行くとき、止まって次は進行方向を反対にスイッチしたいタイミングで両足のかかとに体重をかけてアウトサイドのエッジを効かせましょう。

初心者の怖い・できない:③滑れない

ターンが上手くなるには?

何事も練習ありきで、スノーボードも初めてすぐに滑れるわけではありません。実際にボードの中心でバランスを取れれば後は少しでも雪面が傾斜していれば、逆に滑り方を知らなくても勝手に進んで行きますので、うまく滑れないという意味ならターンができないという意味でしょう。ターンが上手くなるには体重移動がコツです。

ターンのコツは体重移動

スノーボードの板の真ん中でバランスを取っているだけでは、斜面を滑り降りていくだけで、どんどんスピードが増していき怖いだけです。そこでターンやブレーキという動作が必要になります。スノーボードを曲げるにはスノーボードの前後に置いた足のつま先側に体重を掛けるインサイドターンとかかと側に体重を掛けるアウトサイドターンを練習する必要があります。

「重心は前」を意識した滑り方

そう言われても、ターンが上達しないという場合は、斜面を滑る時、どうしても重心が後ろ足に乗ってしまっていないでしょうか?傾斜が急なほど「怖い」という意識から自然と後ろ足に体重が乗ってしまいがちですが、そうすると当然、前のエッジの効きが悪くなります。勇気がいりますが上手くなるには「重心は前」を意識した滑り方が大切です。

本当の意味で滑りが悪いことも

「なんで自分はこんなに滑れないのだろう?」と自問自答する時に考えてみたいのが、本当に物理的に板の滑りが悪いのではということです。つまりワックスが効いていないということになかなか初めての方は気が付きにくいのです。ワックスはアイロンで塗るホットワックスである必要はないですがベースワックスの上に上塗りぐらいはしたいですね。

初心者の怖い・できない:④リフトの乗降が怖い

意外と多いリフトの苦手意識

初心者がスノーボードを楽しめなくなる一つの原因が実は滑り方の上達ではなくリフトの乗降に不安がある点です。板を履いたままのリフトの乗降は一度失敗すると、周囲が見ていたり、痛い目や怖い目にあったりしてトラウマになります。実際は片足だけ外した状態でのボードのコントロールが難しいケースが多いようです。リフトを降りた時のバランスが取れないのです。


持ってよいところでは板は持つべき

多くのスキー場は板を着けたままの乗降が基本ですが、場所によっては全然そのあたりの決まりがなかったり、係に声を掛ければOKだったりします。無理せずにまず楽しく滑るためなら、板を手に持ってよいところは手で持てばいいでしょう。中上級者だって、先に降りた人にぶつかったり、隣の人に巻き込まれてこけたりはよくあります。

初心者の怖い・できない⑤:スケーティングができない

スケーティングは重要な基礎技術

スノーボードはスキーのように履いたままスケーティングできないのが難点です。片足(後ろ足)をどうしても平地では外してその足で漕いで進みます。この技術はリフトの乗降や短距離の移動では必須です。このスケーティング、リフトを降りた後などの短距離を後ろ足をデッキパッドに乗せて進むわけですがこれが初心者にはまた難しいのです。

正しいスケーティングでの足の漕ぎ方

平地やリフトの前後での移動では前の足をバインディングに固定して後ろ足で漕ぎます。スケボーと同じ動作ですね。この時、スノーボードの場合、後ろの足は板のアウトサイド(背中)側で蹴って進みます。これは前の足が固定されていて角度が変えられないためで、後ろ足をインサイド側で蹴るとひどく内股になって漕ぎにくいからです。

でも漕ぎやすい方でOK

基本に忠実なスケーティングでは、後ろ足はインサイド側で蹴ることですが、自分がアウトサイドの方が漕ぎやすいのであればそれでOKです。スノーボードは自由度の高いスポーツですので自分に合ったスタイルで問題ありません。実際にゲレンデではアウトサイドで漕ぐ人も多く見かけます。

滑っている時の後ろ足の乗せ方

サーフアイテムやバッグでおなじみのダカインのデッキパッド。分割式なので好きな範囲に貼ることができ、そして樹脂製だけど結構するどい突起がついていて滑らないのでおすすめ!

リフトを降りた後やトイレや休憩後のリフトまでの短距離移動などは、斜面があれば滑るので後ろ足は漕がずにデッキパッドの上に置きます。その時、後ろ足はバインディングに固定している時と同じように必要に応じてつま先やかかとに重心を移動します。

初心者の場合、デッキパッドはエリアが広くブーツの底にしっかりと引っかかるものを選びましょう。

初心者ボーダー上達のコツ①キッズ・初心者エリア

初心者が基本を安全にマスターするために

本当に初めてスノーボードをする初心者の方はまずはそのスキー場にキッズや初心者用のエリアがあるかを確認し、あればそこで基本の動きを練習するとよいでしょう。当然一人ではなく教えてくれる人がいることが条件です。一人で我流でやっても上達はしません。上手くなるにはひたすら練習するのみです。

ギアの着脱から体の使い方まで

初めての方にはリフトにも落とし穴があります。バインディングの着脱やスケーティングでの進み方、手の動かし方など、午前中はこのエリア内でこれらの基本をお友達や家族に教えてもらう方が安全ですね。目安としてまずこの葉の滑り方で板がコントロールでき、楽しく滑れるようになったらコースに出ましょう。

初心者ボーダー上達のコツ②木の葉落とし

スノーボード初心者の基本、木の葉落とし

スノーボードの初心者は木の葉落とし(このは)という滑り方から練習します。スキーでいうところのボーゲンですね。木の葉落としは斜面に対して前を向いて、直滑降ではなく横にジグザグに滑り降りていく滑り方で、初めての人でもスピードも出にくく、比較的安全に安心して滑れます。かかとでのブレーキと斜面を真横に横切るぐらいの角度がコツです。

木の葉が上手くなるにはどうすればよい?

とにかくこの葉で意識すべきはかかとのエッジの効かせ方です。どうしても両足が板の前後に別々に置いてありますので、上手くなるには両足への体重の配分がどれぐらいだとうまくノーズ(前)とテール(後ろ)をスイッチできるかの配分を練習して理解することが必要です。初めての方はワンシーズンは木の葉ぐらいのつもりで練習しましょう。

初心者ボーダー上達のコツ③エッジを効かせる

エッジは思い切りよく効かせる

スノーボードが上手くなるにはブレーキにしてもターンにしてもエッジを効かせることが大切です。初めての方や初心者で上達しない場合、エッジを効かせるのに十分に体重がつま先やかかとに乗せきれていないからです。キレのよいブレーキ、ターンは雪面にどれだけエッジを立てられるかで、エッジを立てないと板が雪の上で滑り返って危険です。

ターンができないのはエッジが効いていない


例えば、中上級者が好むカービングターンは体が斜面に付くほど寝かせてエッジを雪に立てて初めて出来る技です。初心者にカービングターンはできませんが、エッジを立てないと鋭いブレーキ、鋭いターンができないのです。スノーボードが上手くなるにはエッジを立てる滑り方を意識すべきですね。

初心者ボーダー上達のコツ④腕の振りを忘れない

気が付けば腕を振っていない

木の葉をやっている段階ではアウトサイドターンしかしないのですが、それでも進行方向に対してしっかり手を伸ばして体を向けるという基本の動作を身につけましょう。そのうち、この動作をしなくても体のひねりだけでターンできるようになりますが、またうまくターンができないスランプに必ず陥ります。そんな時は基本に立ち返りましょう。

ターンの時は腕を振る癖を

木の葉も余裕で出来るようになり、インサイドターンを練習する段階がきます。この時こそしっかりと腕を広げて、ターンに入る前に進行方向に腕を振り上半身をひねるという基本を忘れてはいけません。きれいに曲がれない時は上半身のひねりが足らない可能性があります。腕を振ることでしっかりと上半身のひねりを確認できるのでかっこつけるより腕を振りましょう。

初心者ボーダー上達のコツ⑤ゲレンデ選びも大切

初心者にぴったりなスキー場を探す

一度の滑走でできるだけたくさんのスイッチでのターンが出来るように長くて横幅の広いコースがあるスキー場を選ぶのも重要です。スキー場によっては一番上まで行けば最長4,5キロという長いコースがあります。また初めての人には嬉しい緩斜面で横幅の広いワイドバーンのゲレンデがありますので、上手くなるにはスキー場選びも大事ですね。

初心者のうちは無理して中・上級者について行かない

少なくとも木の葉がマスターできるまでは安易に中・上級者の友達について上まで行くのはやめましょう。彼らには簡単なコースでも初めての方には木の葉の技では切り抜けられないコースがあり怖い思いをします。ある程度コースの幅やゆるい斜面だから木の葉で滑れるのです。かかとのエッジだけで急斜面を降りるのは初心者にはかなりしんどいです。

下山コース、林間コースなどに注意

駐車場までの下山コースや林間コースは幅が極端に狭い場合が多いです。初心者が木の葉でジグザグに滑り降りるには横幅が足りなくて、且つフェンスがないスキー場もあり非常に危険です。しかも中上級者がガンガン飛ばして行き、お互いに邪魔だったりします。中上級者には初心に戻って気を使ってほしいところですが、長くて狭いコースは咲けることも考えましょう。

まとめ

スノーボードの上達にはまず自分に合った板、バインディング、板を選ぶギア選びが大切です。初心者のうちはレンタルで練習を積むのもいいですが、自分のギアを持てば上達するのが一層楽しくなりますよ。次に上達に必要なのは練習で感覚をつかむことです。まずは基本である木の葉をしっかりマスターして脱初心者を目指してくださいね。

スノーボードが気になる方はこちらもチェック!

初心者、初級ボーダーのみなさんへのスキー場の情報と初心者、初級者に知ってほしいゲレンデでのルールやマナー、ご参考にしてください。