人気の韓国料理「トッポギ」
近頃人気の韓国料理、ピリ辛の味が後を引き、病みつきになる方も多いのではないでしょうか。「トッポギ」はおもちを炒めた伝統的な韓国料理のひとつです。うるち米を主原料とするため、日本のおもちよりも硬めの食感で、煮込んで食べるのが一般的なようです。トッポギの代わりに細く切った日本のおもちを使ってもおいしく作れます。
もとは宮廷料理
上の画像は韓国農水省食品流通公社に掲載されている「宮廷トッポギ」です。牛肉とともに煮込んだものです。トッポギはもともと朝鮮王朝で食べられていた歴史ある料理のようです。よく知られているコチュジャンと砂糖を使った甘辛味のトッポギは割と最近発明されたものだそうです。本場韓国では、インスタントラーメンとともに鍋で煮込んで食べるものもポピュラーな食べ方だそうです。辛いものが好きなら、ぜひ本場で頂いてみたいですね。
日本のおもちを使う場合
トッポギっぽく見せるために大きめの拍子切りにします。固いので電子レンジで10秒ほどチンしてから切ると切りやすくなります。やりすぎると熱くなり、やけどしやすくなりますので注意しましょう。包丁を水かお湯にさっとつけて切ると切りやすくなります。おもちで包丁がぺたぺたしてきたら濡れぶきんで拭いて、また水をさっとつけてみましょう。
トッポギの作り方①
トッポギの基本のたれの作り方
基本のトッポギを作るために必要な「たれ」のレシピです。混ぜるだけで簡単にあの甘辛味になります。かなり濃い味なので、お使いになるときは半分入れて味見したほうがよさそうです。結構辛いのでお子さんが食べるには下の辛味のないたれのレシピをご参考ください。チーズとの相性抜群の甘辛ソースです。
トッポギの基本のたれの材料
水30㏄、コチュジャン30g、砂糖大さじ1、しょうゆ大さじ1、にんにくチューブ3㎝、ごま油大さじ1
材料を入れて混ぜるだけでおいしい甘辛たれの完成です。ものすごく濃い味にしたい方は水を控えてみましょう。
トッポギの作り方②
辛味のないトッポギのたれの作り方
甘辛味がトッポギの基本の味ですが、辛いのが苦手な方やお子様がいる場合は辛味なしで作れるケチャップ味のたれがおすすめです。大人用に辛いのも作りたいときは取り分けたあとで辛みを足して頂きましょう。こちらのたれもチーズとの相性抜群です。
辛味のないトッポギのたれの材料
ケチャップ大さじ3、砂糖小さじ1、しょうゆ大さじ1、オイスターソース大さじ1、ごま油大さじ1、にんにくチューブ3㎝
こちらも混ぜるだけでおいしいたれの完成です。オイスターソースがなければしょうゆや塩麴などで調整してみましょう。粉末のスープの素や昆布茶を少量の水で溶いて入れてもおいしいです。味が濃ければ少し水を足してみてください。甘い味が好きな方は砂糖を増やしましょう。大人用に出来上がってから分けて豆板醤を足すとスイートチリソースっぽい甘辛味になります。
トッポギの作り方③
基本のトッポギの作り方
基本のトッポギの作り方を覚えれば、あとは材料を変えるだけで様々にアレンジ可能です。ここでご紹介するレシピはシンプルなトッポギなのですが、キノコや野菜を足したり、鶏肉をシーフードに変えてもおいしいトッポギを作れます。冷蔵庫にあるものや缶詰などあるものでささっと作れる簡単さも魅力です。
トッポギの茹で方
トッポギをざるに入れてさっと水で洗います。これは余分なぬめりけを取るためです。
フライパンに水100㏄を入れて、洗ったトッポギを入れ、火にかけて沸騰させます。この後、トッポギをゆでた水を捨てずに具を入れて煮込みます。スイーツを作る場合はざるにあげて水気をしっかり切りましょう。
基本のトッポギの材料
トッポギ1/2袋(300gくらい)、玉ねぎ1/2玉分、ニンジン1/2本、鶏肉(ここでは冷凍唐揚げを使っています)100g
※鶏肉の代わりにさつま揚げや、かまぼこ、厚揚げ、ウインナー、シーフードもおいしいです。
※野菜は何でも合います。後述の白菜やもやし、ピーマン、キャベツ、じゃがいもや大根でもおいしいです。水が出やすいい野菜の場合はトッポギをゆでた後、ざるにあけて水気を切るとよいでしょう。水っぽくなってしまったら、水溶き片栗粉を入れてとろみをつけると味に一体感が出ます。
作り方の手順
玉ねぎは薄切り、ニンジンは細めの拍子切りにします。ニンジンは固いのが好きな方はちょっと太めにしておくとポリポリしておいしいです。柔らかいのが好きな方はラップをして電子レンジで2~3分チンしておいてください。鶏肉は小さめの一口大に切ります。
茹でたトッポギが入っているフライパンに切った具を入れて煮込みます。具材に火が通ったら、仕上げにたれ(上のたれのレシピの半分くらいの量で大丈夫です)を回しかけてとろみがつくまでさっと火にかけて出来上がりです。お好みでチーズをのせていただきます。チーズをフライパンで混ぜ込むとさらにとろみがつきます。味が濃ければ溶き卵をかけて余熱で火を通すと食べやすくなります。
トッポギの作り方④
白菜のトッポギの作り方
白菜やもやしなど手に入りやすい野菜をたっぷり入れると、同じたれでもぐっと優しい味になります。お醤油を大目にすると和風の味付けになるから不思議です。辛味のないたれで作るとまた違った味わいになります。お好みの味に調整してみてください。また、スープの素をお湯で溶いてスープトッポギにしてもおいしいです。
白菜のトッポギの材料
玉ねぎ1/2玉、白菜3~4枚、もやし1袋、長ネギの青いところ少量、塩・こしょう少々
作り方の手順
玉ねぎは薄切りに、白菜は白いところと緑のところを分けて、それぞれ細切りにします。白いところは細めに、緑のところは白いところの2倍くらいの幅に切ると火の通りに差が出ません。
野菜から水が出るため、トッポギは別鍋でゆでてざるにあげて水気を切っておきます。少量の油で玉ねぎを炒めます。
白菜ともやしを入れてさらに炒めます。少ししんなりしたら塩・こしょうを振ります。水っぽくなるのが嫌な方は白菜ともやしを下茹でしておくとびちゃびちゃしにくくなります。
トッポギとたれを入れて全体をさっと混ぜて、水気がなくなるまで煮込みます。生の野菜はここでかき混ぜすぎると水が出やすくなりますのであまりいじらないようにしましょう。
トロリとしてきたら出来上がりです。器に盛って、刻んだねぎを散らします。水溶き片栗粉を使ってとろみを足したり、溶き卵でとじて卵とじにしてもよいです。フライパンに入ったまま、チーズを入れて混ぜてもおいしいです。仕上げにごま油を回すとさらにおいしくいただけます。
トッポギの作り方⑤
キムチ入りトッポギの作り方
白菜を白菜キムチに変えればもっと簡単です。こちらもチーズとの相性ばっちりです。上の画像は出来上がりにスライスチーズをのせて、電子レンジで30秒チンしたものです。おつまみにもおすすめです。熱々のトッポギがキリっと冷えたビールによく合います。
キムチ入りトッポギの材料
玉ねぎ1/2個、白菜キムチ適量、ごま油
作り方の手順
フライパンでトッポギをゆでた後、玉ねぎとキムチを入れて水気を飛ばし、最後にごま油を回し入れます。しっかり水気を飛ばしたいので、急ぐ場合は、ゆでたあとの水を捨ててください。豚小間肉や鶏肉、ウインナーを入れてもおいしいです。最後にといた卵を回しかけて卵とじにすると辛味が和らぎます。
トッポギの作り方⑥
トッポギのすき焼きの作り方
宮廷料理が牛肉と煮込んだものだったのできっと合うはずと思い入れてみました。甘じょっぱいすき焼きとトッポギのとろみがよく合います。誰もが好きな味です。溶き卵を入れてもおいしいです。
トッポギのすき焼きの材料
牛肉、しらたき、焼き豆腐、春菊、タケノコの水煮などお好みの具、味付けは市販の割り下や砂糖としょうゆ、酒など、いつものすき焼きの味付けで作りましょう。前の日の残りのすき焼きでも十分おいしいです。
作り方の手順
フライパンや鍋ですき焼きを作ります。別鍋でゆでて水を切ったトッポギを入れて煮立たせたら出来上がりです。上の画像では残り物のすき焼きに入れています。汁にとろみがついて一味違った味わいになります。豚スキやキムチ鍋などほかの鍋料理の後にもおすすめです。元の鍋の味によって、チーズが合うか卵が合うか分かれそうですね。
トッポギの作り方⑦
トッポギのみたらし団子の作り方
日本のみたらし団子をトッポギに変えただけの簡単レシピです。韓国でも甘くして食べることはあるそうです。大人にも子供にも人気のみたらし味です。おもちの食感が強いのが魅力です。
みたらしだれの作り方
■材料
しょうゆ大さじ1、砂糖大さじ3
■作り方
耐熱容器に入れて混ぜ、ラップをせずに電子レンジで40秒~1分チンします。すぐに沸騰するので、レンジの前から離れずに、様子を見てかけてください。沸騰したらレンジを止めて冷まし、もう一度20秒くらいかけるととろんとしたおいしいみたらしだれができます。茹でてざるにあげて水気を切ったトッポギに絡めて出来上がりです。
トッポギの作り方⑧
トッポギのきな粉餅の作り方
黒みつときな粉をかけるとわらび餅のような和風スイーツができます。しこしこした食感が食べ応えがあります。きな粉はお好みでお砂糖を少し混ぜておきましょう。お塩を一つまみ入れるときな粉の味が締まります。
黒みつの材料と作り方
黒砂糖を砕いて(ビニール袋に入れてすりこ木などで叩いて砕くときれいに砕けます)鍋に入れ、黒砂糖と同量から半分くらいの量の水を入れ、中火にかけます。沸騰したら火を弱め混ぜながら火にかけてとろみがついたら出来上がりです。
トッポギのおいしい作り方!まとめ
トッポギのおいしい作り方!甘辛味が人気のトッポギの簡単レシピをご紹介!いかがでしたでしょうか。基本のレシピから日本風にアレンジしたもの、スイーツまでをご紹介しました。日本の切りもちでも作れますので、余ったおもちで作ってもおいしいです。日本のおもちのほうが溶けやすいので煮込み時間を短くしましょう。簡単に作れますのでぜひ挑戦してくださいね。
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