朝日連峰とは
朝日連峰は山形と新潟の県境にまたがっている山々です。大朝日岳や以東岳、寒江山、小朝日岳、平岩山、鳥原山、祝瓶山が連なっています。朝日連峰が日本百名山に選ばれてからは、一度は登ってみたい山のひとつとして名を轟かせています。
朝日連峰ではブナの原生林や四季折々のお花畑の中で縦走登山や日帰り登山を楽しむことができます。一度訪れたらとりこになること間違いなしの朝日連峰をチェックしてみましょう!
朝日連峰登山の魅力を紹介!
日本百名山に選ばれるほど立派なたたずまいと豊かな個性を持ち合わせている朝日連峰。そんな朝日連峰登山の魅力をいくつか紹介していきます。日帰りで楽しめるルートや山小屋情報もあわせて紹介していくので、ぜひ、チェックしてみてください!
魅力1:稜線が美しい
朝日連峰の中でもひと際目を引く三角形の山は大朝日岳といいます。この大朝日岳の稜線の美しさが登山愛好家を魅了しています。雪が残るころは稜線が新緑と残雪でシマウマ模様に見え、紅葉の時期は稜線にカラフルな絨毯が敷かれているように見えます。
稜線の美しさはもちろんですが、大朝日岳の頂上から見る景色も格別です。標高は2000mもありませんが、遠くは佐渡島まで望むことができます。四季折々によって顔色を変える稜線美と頂上からの大パノラマは、登山家をとりこにすること間違いなしです。
魅力2:朝日連峰縦走ができる
朝日連峰をたっぷりと味わうためには朝日連峰縦走がおすすめです。登山シーズンが始まる6月ごろはシマウマ模様の稜線を見ることができ、夏場はお花畑に囲まれながらの登山ができます。また、紅葉のシーズンはカラフルに色付く稜線を堪能できます。
朝日連峰の縦走路はいくつかありますが、一番人気があるのは朝日鉱泉登山口から大鳥登山口までのコースです。コースの途中にある山小屋で休憩をとりながら、1泊2日で縦走コースをたどることができます。スタートとゴールのどちらの登山口へも登山バスは運行しているので、行きや帰りのアクセスの心配はありません。
魅力3:日帰りでも楽しめる
朝日連峰は日帰りでも楽しむことができます。日帰りコースとしても登山入門コースとしても人気があるルートは、朝日鉱泉登山口から大朝日岳の登頂を往復するルートです。登りに6時間、下りに5時間ほどの最短コースで朝日連峰を味わうことができます。
登山ルートの途中には、湧き水や水場があるので給水に問題はありません。また、危険個所もなく比較的安全に登山ができるおすすめのコースです。登山口の朝日鉱泉口へは登山バスが運行しているので交通アクセスも便利です。
魅力4:充実した山小屋
南北60㎞にも広がり縦走登山も人気な朝日連峰には山小屋が充実しています。朝日連峰の山頂部にある山小屋は避難小屋なので宿泊の予約はできませんが、誰でも気軽に利用することができます。朝日連峰ではテント泊が禁止されていますが唯一テントを張れる場所があるので、そちらもあわせて紹介していきます。(※料金情報は2019/1/3現在の物です。)
大朝日岳小屋
朝日連峰の最高峰である大朝日岳の頂上から15分ほど北へ下った場所にあります。人気の大朝日岳付近にあるため、利用者がとても多いです。登山のハイシーズンには混雑していますが、山小屋からのロケーションは最高です。100人ほどの収容が可能です。
山小屋の基本情報
【場所】大朝日岳頂上北直下
【連絡先】0237-62-2139
【料金】1,500円
【営業期間】7月上旬~10月中旬
【管理人】在駐
竜門山小屋
竜門山の頂上から25分ほど北へ下った場所にある無人の山小屋です。トイレもしっかりと完備されています。夏季は水が引かれるので便利です。50人ほどの収容が可能です。
山小屋の基本情報
【場所】竜門山山頂北西400m
【連絡先】0237-76-2416
【料金】1,500円
【営業期間】5月初旬~10月
鳥原山小屋
鳥原山にある無人の山小屋です。夏季には管理人が常駐してくれます。トイレは別棟ですが複数完備されているので安心です。50人ほどの収容が可能です。
山小屋の基本情報
【場所】鳥原山東方500m
【連絡先】0237-67-2111
【料金】1,500円
【営業期間】通年
【管理人】夏季在駐
狐穴小屋
北寒江山から20分ほど北へ下った場所にある無人の山小屋です。54人ほどの収容が可能です。
山小屋の基本情報
【場所】北寒江山から20分
【連絡先】0237-76-2413
【料金】1,500円
【営業期間】通年
大鳥池タキタロウ山荘
タキタロウ山荘は大鳥池の湖畔にあります。100人ほどの収容が可能です。タキタロウ山荘付近にはキャンプ場があるので、テントの設営が可能です。朝日連峰で唯一テントが張れる場所です。大鳥池キャンプ場の利用料金は大人500円で子どもは300円です。ご利用の際は大鳥池タキタロウ山荘の管理人までお申し出ください。
山小屋の基本情報
【場所】大鳥池湖畔
【連絡先】0235-55-2233
【料金】1,500円
【営業期間】通年
以東岳小屋
2017年10月に新築された無人の山小屋です。トイレも完備しています。
山小屋の基本情報
【連絡先】0235-55-2233
【料金】1,500円
【営業期間】通年
朝日連峰登山口へのアクセス
南北60㎞にも広がっている広大な朝日連峰にはいくつかの登山口があります。こちらでは代表的な朝日連峰登山口へのアクセス方法を紹介していきます。目的にあった登山口を見つけてみましょう!登山口の駐車場は混みあう場合が多いので、マイカーよりはタクシーや公共交通機関の利用がおすすめです。
朝日鉱泉口
朝日鉱泉口までのアクセスはJR左沢駅からタクシーで60分ほどです。料金は1万円ほどですが、大人数の場合はジャンボタクシーがおすすめです。夏場は登山バスの利用が可能です。駐車場があるのでマイカーで来ることもできます。
古寺鉱泉口
古寺鉱泉口までのアクセスはJR左沢駅からタクシーで50分ほどです。アクセスはタクシーかマイカーのみが可能です。大人数の場合はジャンボタクシーの利用がお得なのでおすすめです。
日暮沢口
日暮沢口までのアクセスは、JR左沢線寒河江駅から西川町営バスで道の駅にしかわまで向かい、そこからタクシーで60分ほどです。料金は1万円ほどですが、大人数の場合はジャンボタクシーがおすすめです。
大鳥登山口
大鳥登山口までのアクセスはJR鶴岡駅からタクシーで90分ほどかかります。夏季は登山バスが運行しているので便利です。
朝日連峰周辺のおすすめ宿泊施設
朝日連峰登山の際に泊まりたい、朝日連峰周辺にあるおすすめの宿泊施設を紹介していきます。朝日連峰登山の有益な情報が満載なので、宿泊施設の公式サイトもチェックしてみてください。(※料金情報は2019/1/3現在の物です。)
朝日鉱泉ナチュラリストの家
朝日鉱泉ナチュラリストの家は登山口の朝日鉱泉口にあります。朝日鉱泉ナチュラリストの家の窓からは大朝日岳が一望できます。また、自家製粉と湧き水を使った打ちたてのお蕎麦が自慢です。タオルのレンタルがあり、日帰り入浴もできるので、登山のあとにフラッと寄ってみることをおすすめします。
宿泊施設の基本情報
【住所】山形県西村山郡朝日町大字立木番外地
【連絡先】0237-67-3589
【アクセス】
【料金】1泊2食付8,640円/1泊素泊まり4,860円
【営業期間】5月1日~11月第1日曜日
【定休日】不定休
旅館 朝日屋
朝日屋さんは旬の山菜やきのこ、川魚料理が堪能できると人気の旅館です。こちらの旅館は、朝日連峰大鳥登山口の案内所としても機能しています。また、朝日連峰の大鳥池タキタロウ山荘と以東岳小屋の管理人もしているので、登山情報をしっかりキャッチすることができます。
宿泊施設の基本情報
【住所】山形県鶴岡市大鳥字高岡55-21
【連絡先】0235-55-2233
【アクセス】庄内あさひICから車で30分
【料金】6,800円~
【営業期間】5月~10月
【定休日】要確認
朝日連峰の地図や基本情報
朝日連峰の地図情報と朝日連峰の基本情報を紹介していきます。地図や基本的なデータはしっかりと頭に入れてから登山にのぞみましょう。
朝日連峰の地図情報
登山をする際に地図は欠かせないアイテムです。朝日連峰の地図は店頭での購入か通販での購入がおすすめです。地図サイトで会員登録をして閲覧する方法もありますが、電波が不安定な山では紙の地図が必要です。
おすすめの宿泊施設で紹介した朝日鉱泉ナチュラリストの家の公式サイトでは、朝日鉱泉までのわかりやすいアクセス方法が載っているので参考にしてみてください。
朝日連峰の基本情報
【名称】朝日連峰
【標高】1,870m
【所在地】山形県・新潟県
【連絡先】TEL:0237-67-2134(朝日町観光協会)
朝日連峰登山の注意事項をチェック
朝日連峰に登山へ行く前にチェックしておきたい注意事項をいくつか紹介していきます。事前に準備が必要なものがたくさんあるので要チェックです!
残雪に注意!
朝日連峰の登山シーズンは6月中旬から始まりますが、7月ごろまでは雪が残っている可能性があります。本格的な縦走登山などに挑む場合は軽アイゼンやピッケルといった雪山アイテムを用意しておきましょう。
テント禁止!
朝日連峰は全体としてテントの設営を禁止しています。テント泊縦走登山などがしたい場合は大鳥池タキタロウ山荘付近のキャンプ場にてテントを張りましょう。
寝具や食料を準備!
朝日連峰の山頂部にある山小屋は避難小屋なので宿泊の予約はできませんが、誰でも利用することができます。しかし、寝具や食料はあらかじめ準備して行かなければなりません。自動販売機の設置ももちろんないので注意が必要です。
朝日連峰登山へ挑戦してみよう!
朝日連峰登山の魅力にくわえて縦走ルートや日帰りルート、山小屋情報もあわせて紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。朝日連峰登山へ挑戦する際は、登山口へのアクセス情報や宿泊施設情報なども参考にしてみてください。
朝日連峰では稜線美に魅了されることはもちろんのこと、四季それぞれに移ろいゆく草花の変化も美しいです。そのため登山をした方は朝日連峰のとりこになること間違いなしです。それでは、朝日連峰登山へいってらっしゃい!
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