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ベタとはどんな熱帯魚?美しいヒレを持つベタの育て方や注意点を解説!

ベタがどんな熱帯魚なのかご存知でしょうか?初心者でも育てやすく、手ごろな値段で買いやすいことで知られているベタですが、実は上手く管理出来ないと死んでしまうことがよくあります。今回はそんなベタの特徴や育て方などを詳しく解説していきます!
更新: 2021年11月18日
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ベタとはどんな熱帯魚?

熱帯魚が販売されているペットショップに行くと、高確率でベタがいますよね。ヒレがとても美しく、お値段もお手頃価格で販売されていることが多いので、飼おうか検討したことがある方は沢山います。初心者でも育てやすい魚ですが、育てるにはいくつか注意点がありますので、繫殖方法と共に詳しく解説していきます!

ベタとは?

ベタの特徴

和名で闘魚と言い、スズキ目キノボリウオ亜目オスフロネムス科に属する淡水魚です。このベタという名前はタイの方言。昔から観賞魚として愛されてきた熱帯魚であり、熱帯魚に興味がある方であれば大抵知っていますよね。日本だけじゃなく、世界中で人気があります。

ベタの生態

タイのメコン川流域が原産で、水田や水たまりなどでも見かけることがあります。自然界での餌は昆虫の幼虫や動物性プランクトンなど。上記画像がオス個体なのですが、オスは繫殖やオス同士の喧嘩の際にヒレを広げる性質を持っており、非常に攻撃的な性格の持ち主。その為、戦わせる遊戯もあり、闘魚と呼ばれているのです。

ベタは初心者でも育てられる?

ベタは初心者でも育てやすい熱帯魚

熱帯魚の中には飼育が難しい種類もいますが、本種は初心者でも気軽に育てられる魚として知られています。気をつけるべき点はいくつかありますが、それさえ抑えれば難しいことはありませんので、初心者の方も気軽に挑戦してみましょう。詳しい飼育方法は後述して解説していきます。

ちゃんと管理しないと死んでしまう

初心者でも飼育しやすい、コップでも飼育出来る魚として知られてはいますが、育ててみると意外とすぐに死んでしまうこともあります。育てやすい魚ではありますが、雑に飼育すれば当然死んでしまいますので、普通の熱帯魚同様に大切に育ててあげましょう。ちゃんとお世話すれば難しい魚ではありません。

ベタはコップでも育てられる?

コップでも育てることは可能

ベタは酸素の少ない環境でも生きていられる魚で、なんと上記のようにコップの中でも育てられます。よくペットショップでも小さな瓶に入って売られていますよね。ただし、コップで育てることがこの魚にとって最適かと言うと、もちろんそんなことはありません。コップ環境にも耐えられるというだけなのです。

コップで育てるのは大変

コップで育てること自体は可能ですが、コップで育てるのは水槽で育てるよりも大変です。コップは水量が少ないのですぐに水質が悪化してしまう為、1~2日に一回水替えをしなければいけません。また、ヒーターを入れずらいので温度管理もしにくくなります。慣れない内はコップよりも水槽で育てることをおすすめします。

ベタは混泳出来る?

ベタは混泳に向かない魚

美しい魚なので、色んな魚に混ぜて混泳させたくなりますよね。しかし、闘魚と呼ばれる程に闘争心が強い魚ですので、混泳させるのは困難です。ただし、ベタは泳ぎが遅いので、動きがそれなりに早い魚で、かつ泳ぐ層が違う魚であれば混泳出来ることもあります。また、個体によって性格の差もありますので、おとなしい性格ですと混泳させやすくなります。

ベタと混泳させるには?

もし他の魚を混泳させるのであれば、ある程度大きな水槽にした方が良いでしょう。45、もしくは60㎝水槽がおすすめです。その上で、流木や水草などを入れて、攻撃されても隠れられる場所を作ってあげます。流木が尖っているとヒレを傷つける可能性がありますので、丸みを帯びた傷のつかなさそうなものを選びましょう。

ベタと混泳出来る熱帯魚

混泳出来る熱帯魚は、ネオンテトラやオトシンクルス、コリドラス、クーリーローチなどが挙げられます。これらは泳ぐ層が違ったり、逃げる力のある魚ですので、混泳させても問題が起きない場合が多いですね。ただし、絶対に問題が起きないという訳ではありませんので、いつでも別の水槽に分けられるよう準備しておきましょう。

ベタの寿命は?

ベタの寿命は1年?

飼育してみたけどすぐに死んでしまったという声も多いのですが、実はそれは寿命を迎えただけかもしれません。寿命が長そうに見えますが、実は1年~2年で寿命を迎える個体がほとんどなのです。たまに寿命が長く、3年生きる個体もいますが、1年以上飼育出来たなら寿命と考えても良いでしょう。購入する際にある程度年月が経っていた可能性もあります。

ベタの寿命を延ばすには?

せっかく飼育するのであれば、出来るだけ寿命は延ばしたいですよね。寿命を延ばすコツは三つあり、まずは餌の量を減らしましょう。餌を減らした方が健康になり、寿命が延びると言われています。二つ目が水替えです。水替えを上手に定期的に行うことで、良い環境を保ちましょう。三つ目は温度管理です。ヒーターを入れて、寒い冬でも快適にし、寿命を延ばしましょう。


ベタの値段は?

普通のベタは500円前後で買える

気になるお値段ですが、ペットショップで普通に販売されている種類は安価なものが多く、一匹500円前後で購入できる場合がほとんどです。オスメスのペアでも1000円程度で購入できることが多いですね。このお手頃価格が初心者でも挑戦しやすい理由の一つです。

美しいベタは値段が高い!

普通のペットショップでは中々見かけないかもしれない高級ベタになると値段が跳ね上がり、一匹数千円になります。これらは観賞用として改良を重ねた種類で、とても美しいヒレを持っています。値段が高いだけに、飼育に失敗して死んでしまうと悲しいので、普通の種類に慣れてからチャレンジした方が良いでしょう。

ベタの種類

トラディショナルベタ

ペットショップでよく販売されているのがこの種類です。こちらは原種を品種改良して生まれたもので、ヒレが美しく、価格も安価なので人気があります。画像のものは赤色ですが、他にもカラーバリエーションがありますので、お好きな色を選んでみましょう。生命力も強く、育てやすい種類ですね。

ショーベタ

飼育に慣れてきたら挑戦したいのがこの種類です。こちらは大会用に作られた品種で、ヒレがとても美しいですよね。値段が高く、安くて1000円、高いと1万円を超えてくる高級品種です。ショーベタの中にも色々な品種がありますので、奥が深い世界ですね。色や柄も様々で、マニアの方が沢山います。

プラカット

闘魚としての良さを楽しみたいならこの品種です。別名ショートベタと呼ばれており、他の品種よりもより闘争心が強く、闘魚にうってつけですね。見た目は他の品種に比べて少し地味ではありますが、これはこれで良さがあります。流通量はあまり無い為、値段は高めとなっています。

ワイルドベタ

こちらは全く品種改良していない、現地で生きているそのままの品種です。派手な見た目ではありませんが、野生的な良さがありますよね。ショートベタよりも正確が大人しいのも特徴です。見た目は地味ではありますが、流通量が少ないので、こちらも値段は高めとなっています。

ベタの育て方・飼育方法①用意するもの

水槽

ジェックス 水槽 マリーナ450BKST

出典:楽天
出典:Amazon
出典:楽天
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まずは水槽を用意しましょう。コップでも育てられますが、初心者の方は管理しやすい水槽で育てることをおすすめします。混泳させないのであれば、30㎝程度の大きさの水槽が管理しやすいですね。もう少し大きく、45㎝の水槽でも構いません。45㎝水槽だと空間が広いので、水草のレイアウトも楽しみやすくなります。

カルキ抜き

ジクラウォーター ベニッシモ ベタ用

出典:楽天
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熱帯魚を育てるのに欠かせない、カルキ抜きも用意しましょう。カルキ抜きにも色々ありますが、値段を抑えたい方はハイポと呼ばれる固形タイプがおすすめです。値段が少し高くても良ければ、画像のような液体タイプを使いましょう。下記リンク先でおすすめのカルキ抜きを紹介していますので、購入される際は参考にしてみて下さい。

水温計

GEX クリスタル水温計SS

出典:楽天
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水槽でしっかり育てていくのであれば、水温計も持っておきたいところです。水温計にも色々種類がありますが、シンプルな吸盤付きのものがおすすめです。価格も安価で販売されていることが多いのでチェックしてみて下さい。

ヒーター

テトラ (Tetra) 26℃ミニヒーター

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冬を越させるのであれば、ヒーターも欠かせません。熱帯魚ですので、暖かい環境をキープしてあげましょう。ヒーターにも種類がありますが、温度が自動で25度程度になるオートサーモタイプがおすすめです。水槽サイズに合ったものを購入しましょう。

濾過フィルター

テトラ (Tetra) ビリーフィルター

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酸素があまりいらない魚ですので、エアレーション無しでも育てることが出来ます。しかし、水質のことを考えるとフィルターはあった方が良いので、やはり濾過装置は設置した方が良いでしょう。流れが強いものはベタにとってストレスとなりますので、画像のようなスポンジフィルターがおすすめです。

餌はベタ用のものが販売されていますので、専用のものを購入することをおすすめします。他の熱帯魚用の餌も食べますが、専用のものは色揚げ効果があったりしますので、今から購入されるのであれば専用のものを購入しましょう。上記画像の「ひかりベタ」は定番商品として愛されています。値段も安いのでおすすめです。

水替えのバケツとホース


リス バケツ ベルク 丸型

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水替えをする為のバケツとホースも良いしておきましょう。水槽の水を変える為のホースは100均でも販売されていますし、ペットショップでも購入出来ます。また、排水を受けるためのバケツも用意して下さい。

堀内鏡工業 プロモデル折立ミラー

出典:楽天
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必ず必要なものではありませんが、ヒレの美しい個体を育てたい方は鏡も用意しましょう。オスの前に鏡を置くと、他の個体と勘違いして威嚇し、ヒレを広げます。ヒレを定期的に広げることでヒレを広げる練習になりますので、10分程度でいいので鏡を見せてあげましょう。

その他

テトラ (Tetra) リーフプラント LP-1

出典:楽天
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必ず必要なものをご紹介しましたが、その他に「水槽用の蛍光灯、底砂、水草」などもあると良いでしょう。水槽のサイズに合った蛍光灯が販売されていますので、是非チェックしてみて下さい。底砂はあってもなくても構いませんが、あった方が水質が安定します。ただし、ゴミがたまりやすくなります。水草はカボンバなどの柔らかいものを入れておくと良いでしょう。

ベタの育て方・飼育方法②水槽の立ち上げ

水槽に水を入れる

まずは水槽の準備からです。購入した水槽を綺麗に洗いましょう。洗う際に洗剤を使っても大丈夫ですが、洗剤が残っていると危険ですので、すすぎはしっかり行いましょう。しっかりすすいだら、カルキ抜きをした水を注ぎます。底砂を入れる場合は、底砂もしっかり水洗いをして、水を注ぐ前に入れて下さい。

ヒーター・水温計・フィルターをセット

水を入れたら、ヒーター・水温計・フィルターを入れましょう。温度設定をする必要があるヒーターであれば、25度にするのがおすすめです。ヒーターを稼働させ、水温計が25度になったのを確認し、フィルターも問題無く稼働していれば下準備完了です。

まずは2週間放置

ここまでで下準備は完了しているのですが、立ち上げ当初の水槽にはバクテリアがいない為、魚から出るアンモニアが分解されない状態です。そこで、2週間ほどフィルターを動かしてバクテリアが繫殖するのを待ちましょう。本来はアカヒレなどの生命力の強い魚を入れてバクテリアを繫殖させるのですが、いない場合はそのままフィルターを動かすだけでも構いません。水草はこの段階で入れてしまって大丈夫です。

水合わせ

いよいよ、購入したベタを水槽に入れます。水槽に入れる際は水合わせという作業をしましょう。ベタが入っている袋を水槽に30分ほど浮かべて、水温をまずは同じにします。次に、袋の中に水槽の水を少しずつ入れて、水質を合わせていきます。袋の中の水が一杯になってきたら、袋の中の水は水槽に入れずに、ベタだけを水槽に入れましょう。袋の水には細菌がいる可能性があります。

ベタの育て方・飼育方法③餌やり

普段の餌やり

ベタが落ち着いてきたら、あとは普通に餌やりをして育てていくだけです。餌は1日2回に分けて与えるのが一般的。2分くらいで食べ終わるように、少量だけ与えましょう。また、様子を見ていて太っているように見えた際は餌を減らしてください。餌が多すぎるよりも、少ない方が寿命が延びるとされていますので、与えすぎないようにご注意下さい。

最初は餌を与えない

水槽に入れてしばらくは餌を与えないようにします。引っ越してしばらくはベタもとても緊張していますので、餌を与えると逆効果となります。4日目くらいから様子見で少量の餌を与え、スムーズに食べてくれるようであれば問題ありません。

ベタの育て方・飼育方法④管理

水替えと底砂の掃除

定期的に水替えをしてあげましょう。小さな水槽であれば、水替えはすぐに済みます。ホースを入れて、サイホンの原理で水をバケツに出していきます。その際、水を吸い上げる力を利用して底面の汚れを吸い上げて下さい。底砂がある場合は、底砂を吸い込みすぎないよう気を付けて作業します。大体4分の1程水を交換しましょう。

フィルターの掃除

定期的にフィルター掃除も行いましょう。フィルターは全て綺麗にしてしまうとバクテリアが消えてしまいますので、大雑把に掃除します。掃除する際は、水槽から抜いた水で掃除するとバクテリアにとって良いですね。ろ材を交換する際は、全部交換せずに一部だけ交換することでバクテリアの状態が保たれます。

ベタの育て方・飼育方法⑤注意点

冬の水替えに注意!

初心者の方がやってしまいがちなのが、水替えの際に冬の冷たい水をそのまま水槽に入れてしまうミスです。水温は魚にとってとても大切な環境要素ですので、急に水温が下がらないように配慮してあげましょう。少しずつ入れるか、用意した水をヒーターで温めてから入れて下さい。

病気を予防するには?

ベタも病気になることがありますので、予防策としてブラックウォーターにしておくという方法があります。マジックリーフと呼ばれる葉を入れると、より自然環境に近い水になり、様々な良い効果が発揮され、病気の予防になります。水の色は変わってしまいますが、野生的な良さがありますよ。


水槽には蓋をすること

ベタは実はジャンプ力が高いので、水槽から出てしまうことがよくあります。水槽から出ないように、蓋をしておきましょう。水槽用の蓋も販売されていますが、出ないように出来るならどんなものでも構いません。メッシュ状のものを張っておくのも良いですね。

ベタの繫殖方法①準備

ベタに餌を沢山与える

繫殖させるための準備として、まずは餌をしっかり与えます。これは飽和給餌と言い、満腹にさせることで成熟していくのです。餌をしっかり与えて、しっかり管理をして、繫殖出来る状態にしていきましょう。

準備が出来たベタを繫殖させる

繫殖出来る状態になったかを確認しましょう。オスは、上記画像のような泡巣を作りだすと繫殖準備完了です。メスはお腹が大きくなり、卵巣が透けて見えるようになります。オスメスともに繫殖準備が出来たら、お見合いをさせましょう。

ベタの繫殖方法②お見合いから産卵

ベタのお見合い

ベタはいきなり一緒の水槽に入れてはいけません。オスは闘争心が強いので、いきなり喧嘩になってしまう可能性があるからです。まずは別々の水槽に入れたまま、水槽をくっつけてお見合いをさせましょう。お互いが意識し合うのが分かるはずです。

同じ容器に入れる

お見合いをして、オスが自分の水槽内に泡巣を作りだしたら、メスをオスの水槽に移します。問題が無ければ、メスのお腹をオスがつつく求愛行動が始まり、交尾、産卵へと移ります。喧嘩してしまうこともありますので、しっかり見ておきたいですね。産卵した卵は底に一旦は沈みますが、親ベタが泡巣へちゃんと運んでくれます。

産卵後はオスがお世話

卵・稚魚のお世話はオスの役目ですので、産卵が終わった段階でメスは元の水槽に戻しましょう。そのままにしておくと喧嘩するかもしれません。産卵した卵は3日ほどで孵化します。稚魚がどこかへ行ってしまっても、オスがちゃんと連れ戻す姿を見れるかもしれません。2日程で稚魚が泳げるようになってきますので、オスを水槽から出して、稚魚だけで育成していきましょう。

稚魚の初期の餌はインフゾリア

ベタの稚魚は、最初はとても小さいので普通の餌を食べられません。そこで、インフゾリアと呼ばれる小さな原生動物を与えましょう。インフゾリアの素が販売されています。5日ほど経ったらブラインシュリンプという餌に切り替え、大きくなってきたら普通の餌に切り替えていきます。

まとめ:ベタとはどんな熱帯魚?

今回の「ベタとはどんな熱帯魚?美しいヒレを持つベタの育て方や注意点を解説!」はいかがでしたでしょうか?ベタの生態や種類から、初心者でも簡単な育て方まで詳しく解説させて頂きましたが、今すぐ飼いたくなりますよね!いくつかの注意点だけ気を付ければ飼育は難しくありません。初心者の方も気軽にチャレンジしてみましょう!

ベタが気になる方はこちらもチェック!

今回はベタについて解説させて頂きましたが、他にも熱帯魚や金魚に関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。