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クーリーローチってどんな魚?
ドジョウは今、熱帯魚業界でも人気になっています。ドジョウの一種クーリーローチも飼育する人が多く、チェックしておきたいドジョウなんです!
黒と黄色のトラ柄ドジョウ
クーリーローチを一言でいえば「トラ柄のドジョウ」となるでしょうか。黄色のボディーに、黒い模様があり、小さなウミヘビといった感があります。種類によって配色は違うのですが、多くの場合区別なく売られているので、注意が必要です。大きさは10cmほど。色は鮮やかでも、日本のドジョウと体の作りは変わりません。
残飯処理をする底モノ
ドジョウであるクーリーローチは、いわゆる下層魚です。底にいるので「底モノ」とも呼ばれます。アクアリウムの主役というよりも、底を彩るアクセントとなる熱帯魚で、活発でもないのでクーリーローチ単独で飼育されることはあまりありません。エビ類と並んで他の熱帯魚の食べ残しを食べる掃除屋としても重宝されており、タンクメイトとして飼われることが多いです。
可愛く、安く、寿命も長い
クーリーローチは丈夫で、飼育しやすい熱帯魚です。寿命も5~10年といわれるほどで、手間がかからないことも人気の理由でしょう。さらに値段が安い、混泳させやすい、見た目がなんだか可愛い、ということも受けています。通常2、3匹入れておく熱帯魚ですが、多くいても集まってウネウネと戯れる様子が面白いといわれています。
クーリーローチの生態・生息地
上手な飼い方をするには、クーリーローチの生態や特徴を知っておくことが大事です。クーリーローチはどんな性格の熱帯魚なのでしょうか?
クーリーローチは東南アジア生まれ
クーリーローチの故郷は東南アジア。でも、メジャーな熱帯魚のわりに、正確な分布がはっきりとしていない謎の魚でもあるのです。池や沼、流れの遅い川の泥炭湿地で多く見られるのだそうです。餌は動物の死骸から腐った落ち葉までなんでも。自然の中では分解屋でもあるみたいですね。
すぐに隠れる小心者
とても臆病なクーリーローチ。一匹だけではとても不安になるようです。複数で飼育するのがいいでしょう。夜行性で明るいのも苦手です。いきなり照明を点けただけでも驚くほどです。そんな気弱なクーリーローチですから、普段は物陰や砂の中に身を潜めています。飼っている人でも数ヶ月姿を見ないなんてことも普通。隠れ場所は必ず作ってあげてください。
クーリーローチの魅力
ドジョウなんてつまらなそうと思っていませんか?クーリーローチの魅力を知れば、そんな概念は覆ってしまうでしょう。
クーリーローチはユニークな魚だ
気弱なクーリーローチは動くことは少ないですが、物陰に隠れて様子を窺うように顔だけ出していることがよくあります。近頃人気となっている海のチンアナゴと同様の可愛さです。また、ドジョウらしい間の抜けた顔も面白く、ビクビクとしている姿はけっこう見ていても飽きません。
初心者向きで長くつき合えます!
10年という寿命も熱帯魚としてはかなり長いです。小型の熱帯魚の寿命は2~3年といったところですが、クーリーローチの寿命ははるかに長く、それだけ長く飼育できるということです。愛着も湧くというものですね。寿命の長さは、体の強さでもあります。それだけ経験の浅い初心者にも飼いやすく、手間いらずということも魅力の一つでしょう。
クーリーローチの模様は多種多様
クーリーローチとその仲間は、鮮やかな模様が自慢ですが、個体によっても模様は微妙に違うのです。熱帯魚オーナーの中には、いろいろな模様のクーリーローチをコレクションして楽しむ人もいます。初心者向きの熱帯魚でありながら、やり込み要素もあって、どんどんハマってしまう魅力をクーリーローチは秘めているのです。
クーリーローチの仲間たち
クーリーローチにはいくつか種類がいるのですけれど、まとめて「クーリーローチ」とされています。間違われやすい別種をここでは紹介しておきます。
ジャイアントクーリーローチ
黒い模様の部分が大きく、ダークなイメージも与えるジャイアントクーリーローチ。危険な見た目ですが、性格は普通のクーリーローチと変わりないです。ジャイアントといっても、体長も寿命も一緒。じゃっかん縦に太いのが特徴です。稚魚の頃は一般クーリーローチと見分けがほとんどつかず、成長してからジャイアントクーリーローチとわかるのです。ほとんど一緒に売られているので、狙って買うのは難しいでしょう。
ブラッククーリーローチ
説明するまでもなく、真黒なクーリーローチです。茶色や濃紫色の個体もいるようです。一般クーリーローチと見分けるのは楽ですが、やはり一緒に売られています。大きさは7~8cmとやや小さめ。生態や寿命は変わりないといいます。飼い方もクーリーローチと同じで問題ありません。
パンギオ・シェルフォルディ
一般クーリーローチのトラ柄と比べ、ヒョウ柄に近いのがこのパンギオ・シェルフォルディ。大きさは8cmくらいになります。生態、寿命、飼い方は同じ。なかなかファンの多いクーリーローチ種で、やはり混ざって入荷されます。よく見れば一般クーリーローチと区別はつけられるでしょう。
クーリーローチ飼育:水槽の準備
いよいよここからはクーリーローチの飼い方です。飼育難易度は低いクーリーローチでも、気をつけたいことは意外と多かったりします。まずは水槽の準備です。
混泳相手に水槽を合わせられます
本来、ドジョウは発泡スチロールの容器でも飼育できるくらいの魚ですが、クーリーローチのきれいさを観賞したいので水槽は必要です。脇役として混泳させることがほとんどの熱帯魚でもあり、メインの熱帯魚に合わせた水槽ということになります。それによって30cm程度の小型水槽から、90cm超の大型水槽まで可能です。
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クーリーローチは水槽底に注意
ヒーターとろ過機は必ず設置します。水温は25℃前後であれば問題ないでしょう。気にしたいにはろ過機です。水槽の底で暮らすクーリーローチにとって、底砂の環境悪化は命取りになります。砂の下に敷く底面式のろ過機がおすすめです。あとはサンドクリーナーで時々掃除をしてやり、水槽の底環境を保ってあげるといいですね。
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飛び出し対策をしっかりしよう!
クーリーローチの水槽には蓋は忘れられません。水槽の下にいるクーリーローチは水面から飛び出さないと思ったら大間違いです。臆病な熱帯魚ですから、なにかの拍子にビックリして水槽から飛び出す事故が多いのです。また、水槽の壁面にぶつかったりもするため、クッションになるフランジ付きのアクリル水槽がいいという話もあるようです。
クーリーローチ飼育:底砂
クーリーローチの飼い方で、重要なのは砂です。「底モノ」のクーリーローチにとって、砂は病気や寿命にも影響を及ぼすものなのです。
クーリーローチ用に細かい砂を
クーリーローチ飼育は底砂に悩みます。クーリーローチだけを育てるなら目の細かい、潜りやすい田砂で構わないのですが、他の熱帯魚と混泳させることが多いために、そちらとの兼ね合いも考えなければならないんですね。別な熱帯魚水槽に、後からクーリーローチを入れるパターンもあります。角の鋭い砂利はクーリーローチを傷つけるので、その場合は底砂を取り替えてしまうのがいいでしょう。
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ソイルはやめたほうがいい
ソイルは扱いやすい底砂で、熱帯魚オーナーも大助かり。水草も定着しやすく、クーリーローチ飼育にも悪くはありません。しかし、ソイルは掃除がしにくい、クーリーローチが潜りにくいという欠点もあり、あまりおすすめはできません。
クーリーローチ飼育:水草
最近流行の水草水槽。熱帯魚よりも水草メインの水槽ですが、砂に潜って水草をほじくり出してしまうクーリーローチとはあまり相性はよくありません。
定着水草でレイアウトする
クーリーローチやコリドラスのような底モノは、せっかく砂に埋めた水草を掘り起こしてしまいます。クーリーローチと水草を合わせての飼い方は、流木や石に定着させることになります。ウィローモスは定着が簡単ですし、鉢植えのようになっているアヌナビスなどもいいでしょう。定着型の水草は水槽の掃除もしやすいですよ。
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水草の入れ過ぎは観賞しにくい
クーリーローチの飼い方として、水草を入れ過ぎないようにすることも覚えておきましょう。隠れる場所は必要ですが、砂地が広いほうがクーリーローチは落ち着くようです。水草が多いと、どこにいるかわからなくなって面白くありません。観賞水槽のレイアウトは、熱帯魚の落ち着く場所を一部に特定させるほうが観察しやすいのです。
クーリーローチの価格は?
寂しがり屋のクーリーローチは複数飼うのがいいんです。水槽の大きさ次第でたくさん飼うのもありです。値段はどのくらいなのでしょうか?
クーリーローチは意外と安価
一般のクーリーローチなら一匹200円以下です。ブラッククーリーローチも同じくらいでしょう。ジャイアントクーリーローチは少し高く、一匹400円くらいが相場だと思います。稚魚が一般クーリーローチと混ざっていて、運よく安く買えたということもあります。
クーリーローチ 6匹
高額なクーリーローチもいる
クーリーローチの仲間にはちょっと高額の種類もいます。ホースフェイスローチ、ゾディアックローチ、ライヤーテイル・クーリーローチなどは、一匹500~2,000円にもなります。あまり一般的ではないクーリーローチですが、数匹セットのものなら買いやすいかもしれません。
クーリーローチの混泳
温和なクーリーローチは混泳に適した熱帯魚です。混泳の組み合わせを考えて、水槽を自分好みにしていくのが上手な飼い方であり、熱帯魚飼育の楽しみなんです!
小型熱帯魚とは相性バッチリ
クーリーローチは小型の熱帯魚であれば、ほぼすべてと混泳が可能です。グッピーやアカヒレ、ネオンテトラなどの小型カラシンとは相性がよく、ラスボラやグラミー、攻撃されなければエンゼルフィッシュなどのやや大きな熱帯魚とも混泳させられます。クーリーローチを食べてしまわない熱帯魚なら、ほとんど問題はありません。
ミックスグッピー
底モノばかりで混泳させない
水槽の底をうろつくクーリーローチとの混泳で、考えたいのはエリアのバランスです。例えばプレコ、コリドラスとも混泳はできますが、これらは底モノ同士で餌の取り合いを生むばかりか、水槽の上部がスカスカになって見栄えが悪いです。上中層部を泳ぐ熱帯魚と混泳させ、全体的に散らすのがコツですよ。
クーリーローチとエビは混泳不可?
一般的にクーリーローチとエビは混泳させないほうがいいとされています。どんな理由なのでしょうか?
クーリーローチには稚エビも餌
まず、クーリーローチもエビも水槽の掃除屋と重宝されるのですが、なんでも食べてしまう生態です。どちらも温和ではあっても、エビの稚魚くらいならクーリーローチは食べてしまうのです。やたらと増えるエビの数を抑えるともいえますが、せっかくエビが増えているのにもったいないです。掃除屋はどちらか一方に任せて、一緒にしないほうが無難と思われます。
ヤマトヌマエビなら混泳させられそう
タンクメイトとしてエビは魅力的です。魚ばかりではつまらないですしね。クーリーローチと一緒にするならヤマトヌマエビがいいかもしれません。大きいものならクーリーローチも食べませんし、ヤマトヌマエビは汽水域で産卵するため通常の水槽ではまず繁殖しません。魚以外を混泳させたいならタニシなどでも大丈夫です。
ヤマトヌマエビ
クーリーローチの餌・餌やりは?
食べ残しの処理係であるクーリーローチ。でも、食べ残しの餌だけでは心配です。クーリーローチのための餌も用意しておきましょう。
沈下性なら人工餌でじゅうぶん
クーリーローチは水槽の底にあるものならなんでも食べます。他の熱帯魚の沈んだ餌の他に、沈下性の餌もあげるといいでしょう。ドジョウ用の餌というのもありますし、同じ底モノであるコリドラスの餌でも構いません。時々、冷凍アカムシを採餌させると、クーリーローチも元気になるようです。偏食させないってことですね。
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餌が足りているか注意を
餌を与えすぎると、食べ残しを掃除してくれなくなりますから、観察してバランスを考えながら餌やりするという飼い方が理想です。底モノが多いと、餌の奪い合いとなり、臆病なクーリーローチは負けてしまいがちです。餌が各個体にきちんと行き渡っているか注意してあげてください。
クーリーローチ繁殖の飼い方
熱帯魚飼育の楽しみに繁殖があります。繁殖させて増やす。ブリーダー気分になれちゃいます。クーリーローチの繁殖の話です。
クーリーローチの繁殖は難しい
クーリーローチの繁殖は容易ではないといいます。雌雄の判別が難しい、稚魚には別種が混じっていることもあり繁殖に至らないことも多いんです。運よく抱卵しても、産卵前にメスが死んでしまう。またクーリーローチ自身が卵を食べてしまうなど、繁殖条件は悪いのです。繁殖させるには飼い方を考える必要があります。
繁殖のための飼い方
繁殖例が多くないので、一概には言えないのですが、クーリーローチの繁殖を目指すなら同種のクーリーローチだけを水槽で複数(できれば5匹以上)飼育し、産卵を待つことです。底砂の上や流木に産卵したら、食べられる前にすぐ卵を別容器に移します。砂の上の卵は砂ごとすくってしまっても大丈夫です。うまくいけば、数日で稚魚が孵化します。
クーリーローチの稚魚飼育
孵化に成功したら繁殖は半分成功。次は生まれた稚魚飼育です!
クーリーローチの稚魚の飼い方
稚魚の容器も水温25℃くらいを保って飼育しましょう。餌は細かく砕いた人工餌、ブラインシュリンプなどでいいでしょう。刺激を減らすために、水換えは慎重に行います。3日に一度、4分の1程度水換えするのを目安としましょう。あとは成長の様子を見ながら、1ヶ月ほどもすれば、親の水槽に移せるようになるはずです。
クーリーローチ飼育の注意
水質と底砂の管理を怠るな
どの熱帯魚でも同様ですが、上手な飼い方をするのに一番大事なのは水質管理です。水にさえ合えば、熱帯魚は病気もせず、寿命も長くなってくれるものなのです。そして、底モノのクーリーローチの場合、底砂の管理も大切です。底砂の状態とクーリーローチの健康は大きく関連しています。面倒でもあまった餌や汚物などをまめに掃除してあげましょう。
クーリーローチのまとめ
クーリーローチと楽しくつき合おう!
クーリーローチの飼育についてまとめてきました。見た目の面白さ、他の熱帯魚との飼い方、繁殖の難しさ……と、なかなか奥の深そうな熱帯魚のようです。クーリーローチは他の熱帯魚には見られない、砂に潜る習性もあって、魚類の別な側面も見せてくれます。水槽の掃除もしてくれますし、寿命も長い。楽しくつき合える熱帯魚といえそうですね。